第二話 いつか三人で
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『兄さんの炎を認める事は、出来ない・・・!』
そう雪男に告げられてしまう燐。
どうして、なんでだ・・・?
「お前・・・!」
燐が弁解しようとする前に、アマツミヒコが口を開く。
《きゃつが仕掛けてくる・・・・》
と。
「え!?」
《では参ります!!》
「えっ、待ッ」
まだ、しえみを助けていない。
アマツミヒコはとどまることなく、海の中にいるクラーケンに襲いかかった。
「しえみさん!」
「きゃああぁぁぁあ!!」
どこからともかく、しえみの悲鳴が上がる。
「!!」
声の方を探してみると、頭上からしえみが落ちてくるではないか。
「二ーちゃんお願い!!」
「二ー!」
ズシンと、地響きを鳴らしながら、巨大化した緑男が燐と雪男の目の前に着地した。
「た・・・ただいまぁ!」
緑男の頭から、震えながらしえみが顔を出す。
そんな必死の帰還の彼女を感嘆することなく2人は驚いている。
「自力で戻ってきたぞ、コイツ!!」
「手弱女・・・」
「スゲェ・・・つーか二ーちゃんでけぇ!!」
3人が再開することを喜ぶ暇もなく、クラーケン対アマツミヒコの怪獣大戦争が始まっていた。
その様子は浜辺にいる玲薇たちにも見えている。
圧倒的だと思われていたアマツミヒコの攻撃。しかし、それも一瞬で形勢逆転されてしまった。
クラーケンの触手が頭を貫いたのだ。
「「わぁあああ!!」」
アマツミヒコが倒れた衝撃で、激しい波が浜辺に襲いかかる。
その騒ぎの中でも、冷静に状況を把握するシュラたち。
「ダメか!」
「ですが、クラーケンをここまで引きずり出す事には成功しましたよ」
「いや・・・手負いのクラーケンは逆に危険だ」
クラーケンが耳障りな雄叫びを上げたかとおもうと、周囲が白い煙に包まれた。
「なに、この煙・・・?」
玲薇が問う。すぐさま近くにいたシュラがメガホンを手にした。
「擬態吐きだ!!」
「擬態吐き?」
「擬態吐きは瀕死のクラーケンの断末魔的な習性で、大量のダミーをつくり出す・・・!!」
「増えたー!!」
志摩が慌てふためく。
「落ち着け!本体以外は全てダミーだ。
"眉間"を攻撃すれば、簡単に消滅する。
そして、本体を倒せばダミーは全て消える。本体を探せ!!
候補生と下一級以下は"スキッド"掃除だ!!」
シュラがクラーケンを切り裂くも、それはダミー。
そこから大量の小さなクラーケン"スキッド"が溢れ出す。
玲薇たちは火炎放射器を構え、撃退していった。
ダミーのクラーケンの弱点でもある"眉間"を攻撃しても、
やつも賢いのかガードするのだ。
だが、どこからか銃撃が当たりクラーケンが一体消滅する。
その銃撃は浜辺にいる祓魔師からのものではないと悟ったシュラは電話をかけた。
「雪男!お前ら無事か?」
「はい、三人とも無事です。援護します」
「雪男・・・?」
玲薇が呟く。
(あんな離れた小島から撃ってるの?)
隣でニッとシュラは口角を上げた。
「アイツ・・・気持ち悪いくらい的確に当ててくるな・・・!」
実力が違う・・・。
玲薇は握り拳を作った。
私なんか、まだまだだ・・・!
雪男はライフルを撃ち続ける。
しかし、身動き出来ない雪男にとって同じ場所で何度も撃つのは居場所を教えるのと同じこと。
クラーケンの1本の触手が雪男を狙い、大量の"スキッド"をばらまいてきた。
「雪男」
雪男はすぐさま聖水の入ったボトルを投げる。
「来るな」
「!?」
駆け出していた燐を、呼び止める。
雪男は投げたボトルに銃だんを打ち込むと、辺りは聖水が溢れ出した。
そう雪男に告げられてしまう燐。
どうして、なんでだ・・・?
「お前・・・!」
燐が弁解しようとする前に、アマツミヒコが口を開く。
《きゃつが仕掛けてくる・・・・》
と。
「え!?」
《では参ります!!》
「えっ、待ッ」
まだ、しえみを助けていない。
アマツミヒコはとどまることなく、海の中にいるクラーケンに襲いかかった。
「しえみさん!」
「きゃああぁぁぁあ!!」
どこからともかく、しえみの悲鳴が上がる。
「!!」
声の方を探してみると、頭上からしえみが落ちてくるではないか。
「二ーちゃんお願い!!」
「二ー!」
ズシンと、地響きを鳴らしながら、巨大化した緑男が燐と雪男の目の前に着地した。
「た・・・ただいまぁ!」
緑男の頭から、震えながらしえみが顔を出す。
そんな必死の帰還の彼女を感嘆することなく2人は驚いている。
「自力で戻ってきたぞ、コイツ!!」
「手弱女・・・」
「スゲェ・・・つーか二ーちゃんでけぇ!!」
3人が再開することを喜ぶ暇もなく、クラーケン対アマツミヒコの怪獣大戦争が始まっていた。
その様子は浜辺にいる玲薇たちにも見えている。
圧倒的だと思われていたアマツミヒコの攻撃。しかし、それも一瞬で形勢逆転されてしまった。
クラーケンの触手が頭を貫いたのだ。
「「わぁあああ!!」」
アマツミヒコが倒れた衝撃で、激しい波が浜辺に襲いかかる。
その騒ぎの中でも、冷静に状況を把握するシュラたち。
「ダメか!」
「ですが、クラーケンをここまで引きずり出す事には成功しましたよ」
「いや・・・手負いのクラーケンは逆に危険だ」
クラーケンが耳障りな雄叫びを上げたかとおもうと、周囲が白い煙に包まれた。
「なに、この煙・・・?」
玲薇が問う。すぐさま近くにいたシュラがメガホンを手にした。
「擬態吐きだ!!」
「擬態吐き?」
「擬態吐きは瀕死のクラーケンの断末魔的な習性で、大量のダミーをつくり出す・・・!!」
「増えたー!!」
志摩が慌てふためく。
「落ち着け!本体以外は全てダミーだ。
"眉間"を攻撃すれば、簡単に消滅する。
そして、本体を倒せばダミーは全て消える。本体を探せ!!
候補生と下一級以下は"スキッド"掃除だ!!」
シュラがクラーケンを切り裂くも、それはダミー。
そこから大量の小さなクラーケン"スキッド"が溢れ出す。
玲薇たちは火炎放射器を構え、撃退していった。
ダミーのクラーケンの弱点でもある"眉間"を攻撃しても、
やつも賢いのかガードするのだ。
だが、どこからか銃撃が当たりクラーケンが一体消滅する。
その銃撃は浜辺にいる祓魔師からのものではないと悟ったシュラは電話をかけた。
「雪男!お前ら無事か?」
「はい、三人とも無事です。援護します」
「雪男・・・?」
玲薇が呟く。
(あんな離れた小島から撃ってるの?)
隣でニッとシュラは口角を上げた。
「アイツ・・・気持ち悪いくらい的確に当ててくるな・・・!」
実力が違う・・・。
玲薇は握り拳を作った。
私なんか、まだまだだ・・・!
雪男はライフルを撃ち続ける。
しかし、身動き出来ない雪男にとって同じ場所で何度も撃つのは居場所を教えるのと同じこと。
クラーケンの1本の触手が雪男を狙い、大量の"スキッド"をばらまいてきた。
「雪男」
雪男はすぐさま聖水の入ったボトルを投げる。
「来るな」
「!?」
駆け出していた燐を、呼び止める。
雪男は投げたボトルに銃だんを打ち込むと、辺りは聖水が溢れ出した。