第十一話 ライトニング
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「まさか、不問にされるんですか?」
珍しく、メフィストが問う。
「うん。もともとそのつもりだったし」
「もともと!?」
「一先ずね」
「・・・・・・・・」
意味ありげだが、これ以上追求の余地がない。
「ぼかぁエンジェルや、他の上層部とはちょっと違うんだ。ただし、志摩くんの件はこれ以上広めないように。
後で全員に秘密保持契約書を送るから、よろしくね!」
言うやライトニングは、何事もなかったように帰って行った。
「・・・・・・・・で、志摩は?」
「何とか拷問は免れたようですね」
やっと緊張の糸が切れ、全員でため息をこぼす。
「「「助かった・・・・」」」
ライトニング・・・やはり有名なだけあり、オーラというかプレッシャーが違う。
笑い上戸そうな、軽い人と見られそうな感じかともおもったが。
そして、燐はハッとしメフィストに再び詰め寄る。
「・・・つーか、アイツは納得して帰ったみてーだけど、俺はお前を・・・」
「はいはい、その話はまた別の機会に☆」
「「「!!」」」
雪男と志摩を除く全員が、学園の広場に戻された。
「・・・あ、あのやろー!!」
燐の声が、メフィストの執務室にまで響く。
「・・・ふぅ・・・何とか乗り切ったようだ。私、ライトニングは苦手なんですよね」
「あの・・・僕達は?」
残った雪男が、首を傾げる。
「あなた達にはまだ話があります」
メフィストはそう言うと、小さく笑う。
「・・・しかし、恐れをなして距離を置くか、腫れ物に触るかのように扱うところを、
恐れず踏み込んでくる者どももそうそういるものではない。
彼らはまたと得難い存在です。そうは思いませんか?」
「・・・・・そっすね」
志摩は窓から、勝呂と子猫丸を見やる。
「それは俺が一番よく判ってます」
何度も何度も自分は彼らを裏切ろうとしているのに・・・何処までも追ってついてくる。
「そうですかねぇ?ククク・・・。では、奥村先生、先程の件貴方から霧隠先生に伝えておいていただけますか」
「・・・はい」
結局、欲しい答えは得られない。
外に出て、新鮮な空気を吸う雪男の後ろで、大胆に志摩はため息をつく。
「はぁ~禊が終わったような気分やけど、ほんま疲れたわ~」
「・・・・・・お疲れさまでした。じゃ、僕はこれで」
軽く頭を下げて行ってしまいそうな雪男に、慌てて声をかける志摩。
「あっ、せやせや忘れとった!奥村先生、総帥に会わはったんですよね」
雪男の目が大きく見開く。なぜ、志摩がその事をしっているのかと。
誰にも話していないのに・・・。
「・・・あれ、会わはったて聞いたんやけどな~。確か、玲薇ちゃんにもって話やけど」
「!」
やっぱり、玲薇も会っていた。一体、どんな会話をしたのだろう。
「あら、知らなかったですか?」
「・・・・・・・・・・」
考え黙り込む雪男に、志摩はどう説明しようか悩む。皆、身内の大事な人には重要な事を隠してしまう。
それは、志摩自身だって、勝呂たちには立場上云々意外にも言えなかったのだから。
「まぁ話戻しますけど、総帥はえーっと、こーやたら白っぽい虚弱そなお人なんですけど・・・。
光の王様ルシフェルさんですよ」
やはりあの時、ライトニングがいる時同情も何もないまま、彼を拷問するべきだったのかもしれない。
「・・・・・・何の話ですか?」
「またまたぁ~。ルシフェルさん、直々に言付かってきたんですわ。
念押ししといて欲しいらしくて。"君が救われたいなら私はいつでも君を歓迎する"って・・・」
雪男はあの時の事を思い返す。それは、外道院の手によって作らされたゾンビと戦い終わったあと。
子猫丸が雪男の様子を見てきて、雪男が他の皆の様子を見て欲しいと頼んだあとの事を。
(三輪くんが自力で脱出したなら、しえみさんや勝呂くんも・・・そうならいいが・・・!
兄さんならこの壁を燃やして脱出できるはずだ。兄さんの炎さえあれば・・・)
『・・・じゃあ、その寄生した悪魔を祓えば助けられたんじゃないのか!?』
(悠長に悩んでる場合かよ、何でいつもそう・・・!!)
その時、目が眩むほどの眩しい光が放たれる。
(何だ・・・!?)
目の前の光は一点に集まり、徐々に人の形になっていくのだ。
(まさか)
予想通り、光から現れたのは敵であるルシフェルだった。
(なんで・・・)
『初めまして・・・と、言った方がいいでしょうね、奥村雪男くん・・・ゴホッ。私は、光の王ルシフェルです。
君のことは藤堂くんからよく聞いていてね、一度会ってみたかったんです』
藤堂の名前に、雪男は体をビクつかせる。
『大丈夫、君を傷つけたりしません』
一歩一歩近付いてくるルシフェルに対し、後ずさる雪男は銃を構える。
『・・・くっ、くるな!!』
しかし、ルシフェルは何も攻撃の体制に入っていないのに、雪男の銃が燃え上がる。
『あっ、つ・・・』
熱さに耐えられず銃を落とせば、逃げ道もなく後ろには壁、目の前にはルシフェルがいる状況になってしまう。
そして、ルシフェルの手が迫り来ると、顔を包み込むように触られた。
『成程。藤堂くんの言った通りだ、やはり君は面白い。欲しい。君をイルミナティへ歓迎します』
『ふ、ふざけるな!!誰がッ』
『しかし、今のままでは危険です。君は守られていない。その眼の事が騎士團に露見してしまったら、
君は研究対象として監禁されるか、悪くすれば処刑されます』
(兄さん、いつまでそうやって悩んでるつもりだ。僕にはもう悩んでる時間はないんだよ)
『・・・君は弱い』
その炎を僕に寄こせよ
珍しく、メフィストが問う。
「うん。もともとそのつもりだったし」
「もともと!?」
「一先ずね」
「・・・・・・・・」
意味ありげだが、これ以上追求の余地がない。
「ぼかぁエンジェルや、他の上層部とはちょっと違うんだ。ただし、志摩くんの件はこれ以上広めないように。
後で全員に秘密保持契約書を送るから、よろしくね!」
言うやライトニングは、何事もなかったように帰って行った。
「・・・・・・・・で、志摩は?」
「何とか拷問は免れたようですね」
やっと緊張の糸が切れ、全員でため息をこぼす。
「「「助かった・・・・」」」
ライトニング・・・やはり有名なだけあり、オーラというかプレッシャーが違う。
笑い上戸そうな、軽い人と見られそうな感じかともおもったが。
そして、燐はハッとしメフィストに再び詰め寄る。
「・・・つーか、アイツは納得して帰ったみてーだけど、俺はお前を・・・」
「はいはい、その話はまた別の機会に☆」
「「「!!」」」
雪男と志摩を除く全員が、学園の広場に戻された。
「・・・あ、あのやろー!!」
燐の声が、メフィストの執務室にまで響く。
「・・・ふぅ・・・何とか乗り切ったようだ。私、ライトニングは苦手なんですよね」
「あの・・・僕達は?」
残った雪男が、首を傾げる。
「あなた達にはまだ話があります」
メフィストはそう言うと、小さく笑う。
「・・・しかし、恐れをなして距離を置くか、腫れ物に触るかのように扱うところを、
恐れず踏み込んでくる者どももそうそういるものではない。
彼らはまたと得難い存在です。そうは思いませんか?」
「・・・・・そっすね」
志摩は窓から、勝呂と子猫丸を見やる。
「それは俺が一番よく判ってます」
何度も何度も自分は彼らを裏切ろうとしているのに・・・何処までも追ってついてくる。
「そうですかねぇ?ククク・・・。では、奥村先生、先程の件貴方から霧隠先生に伝えておいていただけますか」
「・・・はい」
結局、欲しい答えは得られない。
外に出て、新鮮な空気を吸う雪男の後ろで、大胆に志摩はため息をつく。
「はぁ~禊が終わったような気分やけど、ほんま疲れたわ~」
「・・・・・・お疲れさまでした。じゃ、僕はこれで」
軽く頭を下げて行ってしまいそうな雪男に、慌てて声をかける志摩。
「あっ、せやせや忘れとった!奥村先生、総帥に会わはったんですよね」
雪男の目が大きく見開く。なぜ、志摩がその事をしっているのかと。
誰にも話していないのに・・・。
「・・・あれ、会わはったて聞いたんやけどな~。確か、玲薇ちゃんにもって話やけど」
「!」
やっぱり、玲薇も会っていた。一体、どんな会話をしたのだろう。
「あら、知らなかったですか?」
「・・・・・・・・・・」
考え黙り込む雪男に、志摩はどう説明しようか悩む。皆、身内の大事な人には重要な事を隠してしまう。
それは、志摩自身だって、勝呂たちには立場上云々意外にも言えなかったのだから。
「まぁ話戻しますけど、総帥はえーっと、こーやたら白っぽい虚弱そなお人なんですけど・・・。
光の王様ルシフェルさんですよ」
やはりあの時、ライトニングがいる時同情も何もないまま、彼を拷問するべきだったのかもしれない。
「・・・・・・何の話ですか?」
「またまたぁ~。ルシフェルさん、直々に言付かってきたんですわ。
念押ししといて欲しいらしくて。"君が救われたいなら私はいつでも君を歓迎する"って・・・」
雪男はあの時の事を思い返す。それは、外道院の手によって作らされたゾンビと戦い終わったあと。
子猫丸が雪男の様子を見てきて、雪男が他の皆の様子を見て欲しいと頼んだあとの事を。
(三輪くんが自力で脱出したなら、しえみさんや勝呂くんも・・・そうならいいが・・・!
兄さんならこの壁を燃やして脱出できるはずだ。兄さんの炎さえあれば・・・)
『・・・じゃあ、その寄生した悪魔を祓えば助けられたんじゃないのか!?』
(悠長に悩んでる場合かよ、何でいつもそう・・・!!)
その時、目が眩むほどの眩しい光が放たれる。
(何だ・・・!?)
目の前の光は一点に集まり、徐々に人の形になっていくのだ。
(まさか)
予想通り、光から現れたのは敵であるルシフェルだった。
(なんで・・・)
『初めまして・・・と、言った方がいいでしょうね、奥村雪男くん・・・ゴホッ。私は、光の王ルシフェルです。
君のことは藤堂くんからよく聞いていてね、一度会ってみたかったんです』
藤堂の名前に、雪男は体をビクつかせる。
『大丈夫、君を傷つけたりしません』
一歩一歩近付いてくるルシフェルに対し、後ずさる雪男は銃を構える。
『・・・くっ、くるな!!』
しかし、ルシフェルは何も攻撃の体制に入っていないのに、雪男の銃が燃え上がる。
『あっ、つ・・・』
熱さに耐えられず銃を落とせば、逃げ道もなく後ろには壁、目の前にはルシフェルがいる状況になってしまう。
そして、ルシフェルの手が迫り来ると、顔を包み込むように触られた。
『成程。藤堂くんの言った通りだ、やはり君は面白い。欲しい。君をイルミナティへ歓迎します』
『ふ、ふざけるな!!誰がッ』
『しかし、今のままでは危険です。君は守られていない。その眼の事が騎士團に露見してしまったら、
君は研究対象として監禁されるか、悪くすれば処刑されます』
(兄さん、いつまでそうやって悩んでるつもりだ。僕にはもう悩んでる時間はないんだよ)
『・・・君は弱い』
その炎を僕に寄こせよ