第一話 海神
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「悪かった」
そう最初に言ったのは、燐だった。
「お前は、ジジイが死んでからもずっと、俺の事心配してくれてたんだもんな」
本当は分かってる、それぐらい。だって双子なのだから。
「俺も炎が暴走してからは、内心不安でしょうがなかったよ。
・・・でも、不浄王と戦って、やっと覚悟が決まった!」
もう、目を背けていけるほど器用ではなくなった。自分の全てをさらけ出す。
燐は雪男の前で降魔剣を抜いた。
「これが俺だ・・・」
メラメラと青い炎が、燐を包む。
「これも俺なんだ!雪男!」
玲薇は認めてくれた青い炎。けれど雪男は目を見開き身を引いてしまう。
ここで燐自身、引くワケにいかない。今、1番理解して認めてもらわなくてはいけない人が目の前にいるのだから。
「この炎を認めない限り、俺は前に進めない。だからこれからは、この姿で戦うこともためらわない・・・!!
雪男。お前も、俺のこの炎を認めてくれ!!」
「に、兄さん・・・」
どうしてここまで強くいられるのだろう。
どうして自分を恐れないのだろう。
どうして真っ直ぐ突き進めるのだろう。
[きゃつの気配がする]
「!?」
「うわ、なに!?」
雪男の答えを聞けぬ間に、アマツミヒコが突如現れる。
「きゃああああッ」
「!!」
ため息つく暇もなく、今度はしえみの悲鳴が響いた。
「しえみさん・・・!!」
「チ、あいつ・・・!?」
[お二人はあの手弱女を。きゃつめはこの、アマツミヒコがひきうけましょう]
そう言うと、アマツミヒコは島ごと突き破った。
「!!」
しえみの悲鳴は、島の外にいる玲薇達にも聞こえていた。
そして、小島の付近にはクラーケンの触手が暴れ出していたのだ。
「クラーケンだ・・・!やっと現れたな・・・!!」
「え・・・今の杜山さんの悲鳴!?」
「・・・何やってんのよアイツ・・・!」
小島の中から、巨大な生き物も姿を現す。
「・・・クジラ?」
玲薇が言う横で、ニッと歯を見せるシュラ。
「ワダツミも動いた!!」
「あれが、ワダツミ・・・?」
燐と雪男としえみが接待したという生き物。
「総員、戦闘準備!!」
シュラの合図で、動き出す。
「しえみ!!」
ワダツミが開けた穴から這い上がる燐と雪男。
二人の視線の先にはクラーケンの触手に捕まっているしえみがいる。
「僕の責任だ・・・!」
ワダツミが燐と雪男に言う。
[私が戦い始めれば、加減はかないません。手弱女を救うなら、お早く・・・!]
「二人で助けよう!お前、何かいい作戦ねーか?」
「兄さんは剣を収めて後に待機だ・・・!」
「よし!!・・・ん?」
意気揚々と降魔剣を手にしていた燐だが、雪男の言葉に疑問を抱く。
「たいき?」
「兄さんの炎を認める事は、出来ない・・・!」
そう最初に言ったのは、燐だった。
「お前は、ジジイが死んでからもずっと、俺の事心配してくれてたんだもんな」
本当は分かってる、それぐらい。だって双子なのだから。
「俺も炎が暴走してからは、内心不安でしょうがなかったよ。
・・・でも、不浄王と戦って、やっと覚悟が決まった!」
もう、目を背けていけるほど器用ではなくなった。自分の全てをさらけ出す。
燐は雪男の前で降魔剣を抜いた。
「これが俺だ・・・」
メラメラと青い炎が、燐を包む。
「これも俺なんだ!雪男!」
玲薇は認めてくれた青い炎。けれど雪男は目を見開き身を引いてしまう。
ここで燐自身、引くワケにいかない。今、1番理解して認めてもらわなくてはいけない人が目の前にいるのだから。
「この炎を認めない限り、俺は前に進めない。だからこれからは、この姿で戦うこともためらわない・・・!!
雪男。お前も、俺のこの炎を認めてくれ!!」
「に、兄さん・・・」
どうしてここまで強くいられるのだろう。
どうして自分を恐れないのだろう。
どうして真っ直ぐ突き進めるのだろう。
[きゃつの気配がする]
「!?」
「うわ、なに!?」
雪男の答えを聞けぬ間に、アマツミヒコが突如現れる。
「きゃああああッ」
「!!」
ため息つく暇もなく、今度はしえみの悲鳴が響いた。
「しえみさん・・・!!」
「チ、あいつ・・・!?」
[お二人はあの手弱女を。きゃつめはこの、アマツミヒコがひきうけましょう]
そう言うと、アマツミヒコは島ごと突き破った。
「!!」
しえみの悲鳴は、島の外にいる玲薇達にも聞こえていた。
そして、小島の付近にはクラーケンの触手が暴れ出していたのだ。
「クラーケンだ・・・!やっと現れたな・・・!!」
「え・・・今の杜山さんの悲鳴!?」
「・・・何やってんのよアイツ・・・!」
小島の中から、巨大な生き物も姿を現す。
「・・・クジラ?」
玲薇が言う横で、ニッと歯を見せるシュラ。
「ワダツミも動いた!!」
「あれが、ワダツミ・・・?」
燐と雪男としえみが接待したという生き物。
「総員、戦闘準備!!」
シュラの合図で、動き出す。
「しえみ!!」
ワダツミが開けた穴から這い上がる燐と雪男。
二人の視線の先にはクラーケンの触手に捕まっているしえみがいる。
「僕の責任だ・・・!」
ワダツミが燐と雪男に言う。
[私が戦い始めれば、加減はかないません。手弱女を救うなら、お早く・・・!]
「二人で助けよう!お前、何かいい作戦ねーか?」
「兄さんは剣を収めて後に待機だ・・・!」
「よし!!・・・ん?」
意気揚々と降魔剣を手にしていた燐だが、雪男の言葉に疑問を抱く。
「たいき?」
「兄さんの炎を認める事は、出来ない・・・!」