第七話 宣戦布告
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
助けて•••
「起きろ」
「!」
不思議に聞こえた声と、起こされた声の違いに違和感があるものの、
志摩は異臭を嗅ぎ取り慌てて起き上がった。
「・・・あ、俺・・・?しもた、まさかの気絶!」
「軟弱者が」
「・・・・・・」
久しぶりに聞く、志摩にとってもう一つの存在。
「いやぁ、マトモに召喚したん久しぶりで、頭にキましたわ」
そう、だって、祓魔塾の仲間は知らなかったのだから。さっきの戦いまで。
明王クラスであるヤマンタカを召喚したのは、何時ぶりだろうか。
「ここは?」
「極東研究所だ、着ろ」
新たな制服を渡され、志摩は迷うことなく着替え出す。
そして、釘でもさすように、女性隊員が言った。
「いいか、明王クラスの悪魔を従えていること以外に、貴様に価値があると思うな」
「・・・・・・・・」
志摩はそのことに触れず、話題を変える。
「神木出雲ちゃんは?」
自分が捉えた、元仲間。
「監禁している・・・今から噛んで含めに行くところだ。貴様は報告書を・・・」
「おっとぉ、せやったら俺の出番ですやん♪」
「?」
「出雲ちゃんについてなら、俺にまかして下さいよ~。この半年、めっちゃ見てたんで♡」
そしてもう一人、捕らえろとの命令はなかったもののそれとなり気になる存在なので聞いてみる。
「あと、風美夜玲薇ちゃん」
「・・・・・・・・」
「出雲ちゃんと同じく、どうやらお母さんが巫女さんだったらしくて、
総帥はたぶん御存知やと思うんですが彼女を守る結界のような光は、
巫女さんの力ですか・・・?巫女さんなら使えますやろ。それともあれは・・・」
「・・・その事に答えはしない」
「ふーん・・・」
志摩は考える素振りを見せるが、いまは保留とのことなのだろう。
「ま、ええですよ」
それならば、先に出雲の様子を見に行こう。
翌日、旧男子寮にて普段とは違う身支度を整える三人を見て、クロは首を傾げた。
ニャーンとひと鳴きすれば、通訳してくれる燐の顔が向けられる。
《むっ?みんなでどっかいくのか?》
「大事な任務だ!いつ戻れるかは・・・まだ、わかんねーよな?」
と、燐も雪男に聞いている。
「え?クロ?」
雪男自身、クロの言葉は分からないが答えてあげる。
「・・・そうだね、まだ判らないな。クロ、少し留守番しててくれるかい?」
《やだ!おれもいく!》
「ごめん、準備出来たよー!」
玲薇の声が響き、一先ず駅を目指した。
最寄りの駅には、見送りに来てくれた出雲の大親友である朴朔子がいた。
「私には何も出来ないけど、みんな・・・気をつけてね」
「ああ、まかせろ!」
燐が手を振り上げる。
「しえみちゃん!玲薇ちゃん!」
改札を通る前に、朴に呼び止められる。
「しえみちゃんにはまだ渡してなかったよね。これ、私の携帯番号。
何かあったら、連絡して」
「ありがとう!」
そして朴は、二人に顔を近付けて言ったのだ。
「・・・それって・・・」
玲薇が言おうした言葉は、雪男によって遮られてしまった。
「しえみさん!玲薇!電車が来ます!急いで!」
「!」
「あっ、はい!」
聞こうと思ったけど、時間がなくて聞けなかったけど、玲薇は朴の手を握った。
出雲と同じように、ずっとずっと仲良くしてくれている大事な仲間、友達の。
「のりちゃん、待ってるのは辛いかもしれないけど、必ず出雲と一緒に帰ってくるから!」
「待っててね!行ってきます!」
しえみも、堂々と胸を張って。
「みんな、みんな、どうか無事で・・・!」
電車が動き出す。目的地は、島根県稲荷大社付近。
「島根って、電車だと凄い時間かかるよね?」
玲薇が雪男に聞く。
「これから羽田空港へ向かって、飛行機に乗ります」
「飛行機!?俺、乗ったことねぇ!!」
「わ、私も・・・」
燐やしえみだけでなく、もちろん玲薇も飛行機は初めてだ。
燐は口を尖らせながら言う。
「俺もついに空を飛ぶ日が・・・・・・こ、コエーな」
クロの背中に乗るのは平気なのに、そんなに感覚が違うものなのかと思う玲薇は、
自分はリニュウの背中で空を飛ぶ感覚かもしれないと思い込みを作っておき、恐怖心を和らげておく。
「鍵で行けねーのか?」
と、燐。
「この大人数を通り抜けさせる鍵は、聞いた事ない。
京都の時もそうだったでしょ」
「何で島根やて、判らはったんです?」
「神木出雲に、俺が召喚した人形を持たせてある。
俺は召喚したものの位置を把握できるんでな。発信機替わりになるんだよ」
宝のおかげで出雲の居場所がわかるものの、いつそんな発信機をもたせたのか。
「・・・因みに、島根県の稲荷は、神木さんや朴さんの出身地です」
「そーなのか」
「・・・故郷と捕まっちゃってる場所が同じなんだね。どういう関係があるのかな?」
「起きろ」
「!」
不思議に聞こえた声と、起こされた声の違いに違和感があるものの、
志摩は異臭を嗅ぎ取り慌てて起き上がった。
「・・・あ、俺・・・?しもた、まさかの気絶!」
「軟弱者が」
「・・・・・・」
久しぶりに聞く、志摩にとってもう一つの存在。
「いやぁ、マトモに召喚したん久しぶりで、頭にキましたわ」
そう、だって、祓魔塾の仲間は知らなかったのだから。さっきの戦いまで。
明王クラスであるヤマンタカを召喚したのは、何時ぶりだろうか。
「ここは?」
「極東研究所だ、着ろ」
新たな制服を渡され、志摩は迷うことなく着替え出す。
そして、釘でもさすように、女性隊員が言った。
「いいか、明王クラスの悪魔を従えていること以外に、貴様に価値があると思うな」
「・・・・・・・・」
志摩はそのことに触れず、話題を変える。
「神木出雲ちゃんは?」
自分が捉えた、元仲間。
「監禁している・・・今から噛んで含めに行くところだ。貴様は報告書を・・・」
「おっとぉ、せやったら俺の出番ですやん♪」
「?」
「出雲ちゃんについてなら、俺にまかして下さいよ~。この半年、めっちゃ見てたんで♡」
そしてもう一人、捕らえろとの命令はなかったもののそれとなり気になる存在なので聞いてみる。
「あと、風美夜玲薇ちゃん」
「・・・・・・・・」
「出雲ちゃんと同じく、どうやらお母さんが巫女さんだったらしくて、
総帥はたぶん御存知やと思うんですが彼女を守る結界のような光は、
巫女さんの力ですか・・・?巫女さんなら使えますやろ。それともあれは・・・」
「・・・その事に答えはしない」
「ふーん・・・」
志摩は考える素振りを見せるが、いまは保留とのことなのだろう。
「ま、ええですよ」
それならば、先に出雲の様子を見に行こう。
翌日、旧男子寮にて普段とは違う身支度を整える三人を見て、クロは首を傾げた。
ニャーンとひと鳴きすれば、通訳してくれる燐の顔が向けられる。
《むっ?みんなでどっかいくのか?》
「大事な任務だ!いつ戻れるかは・・・まだ、わかんねーよな?」
と、燐も雪男に聞いている。
「え?クロ?」
雪男自身、クロの言葉は分からないが答えてあげる。
「・・・そうだね、まだ判らないな。クロ、少し留守番しててくれるかい?」
《やだ!おれもいく!》
「ごめん、準備出来たよー!」
玲薇の声が響き、一先ず駅を目指した。
最寄りの駅には、見送りに来てくれた出雲の大親友である朴朔子がいた。
「私には何も出来ないけど、みんな・・・気をつけてね」
「ああ、まかせろ!」
燐が手を振り上げる。
「しえみちゃん!玲薇ちゃん!」
改札を通る前に、朴に呼び止められる。
「しえみちゃんにはまだ渡してなかったよね。これ、私の携帯番号。
何かあったら、連絡して」
「ありがとう!」
そして朴は、二人に顔を近付けて言ったのだ。
「・・・それって・・・」
玲薇が言おうした言葉は、雪男によって遮られてしまった。
「しえみさん!玲薇!電車が来ます!急いで!」
「!」
「あっ、はい!」
聞こうと思ったけど、時間がなくて聞けなかったけど、玲薇は朴の手を握った。
出雲と同じように、ずっとずっと仲良くしてくれている大事な仲間、友達の。
「のりちゃん、待ってるのは辛いかもしれないけど、必ず出雲と一緒に帰ってくるから!」
「待っててね!行ってきます!」
しえみも、堂々と胸を張って。
「みんな、みんな、どうか無事で・・・!」
電車が動き出す。目的地は、島根県稲荷大社付近。
「島根って、電車だと凄い時間かかるよね?」
玲薇が雪男に聞く。
「これから羽田空港へ向かって、飛行機に乗ります」
「飛行機!?俺、乗ったことねぇ!!」
「わ、私も・・・」
燐やしえみだけでなく、もちろん玲薇も飛行機は初めてだ。
燐は口を尖らせながら言う。
「俺もついに空を飛ぶ日が・・・・・・こ、コエーな」
クロの背中に乗るのは平気なのに、そんなに感覚が違うものなのかと思う玲薇は、
自分はリニュウの背中で空を飛ぶ感覚かもしれないと思い込みを作っておき、恐怖心を和らげておく。
「鍵で行けねーのか?」
と、燐。
「この大人数を通り抜けさせる鍵は、聞いた事ない。
京都の時もそうだったでしょ」
「何で島根やて、判らはったんです?」
「神木出雲に、俺が召喚した人形を持たせてある。
俺は召喚したものの位置を把握できるんでな。発信機替わりになるんだよ」
宝のおかげで出雲の居場所がわかるものの、いつそんな発信機をもたせたのか。
「・・・因みに、島根県の稲荷は、神木さんや朴さんの出身地です」
「そーなのか」
「・・・故郷と捕まっちゃってる場所が同じなんだね。どういう関係があるのかな?」