第六話 学園祭
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放課後では、学園祭に向けての準備がそれぞれ行われていた。玲薇たち1-Bでは、お化け屋敷をやる予定だ。
「風美夜さん、楽しみだねー!」
既にしえみはヤマンバの格好がお気に入りのようで着替えている。
「杜山さん、早いね」
「風美夜さんは受付係だよね!せっかくだからお化け役やればよかったのに」
「いやいやいや」
仮にも祓魔師になるのにお化け役とか、意地でもなりたくなかった。
「そういえば、燐とダンスパーティー行くんだってね。燐から聞いたよ」
「え」
いつの間に聞いたのだろう、今日のお昼は燐と食べてしえみとは会わなかったハズなのに。
「も、杜山さんは雪男となんでしょ?」
どうにか平常心を保ちながら、問いかけた。
「それが・・・雪ちゃんに断られちゃって・・・」
「は!?」
昨日の燐と真逆に、今度は玲薇自身が驚く番だった。
「どうしてまた・・・」
雪男なら、必ず承諾すると思ったのに。
「なにかいい案がないか、燐に聞いてみたんだけど・・・」
『俺は玲薇と行けることになったから、ゴメン』
「そうに言ってた。よかったね」
笑ってくれる彼女に悪気がないのは分かる。それでも、迷えばいつも燐のしえみに、つい、言ってしまった。
「雪男のことだもん、燐に相談するのはわかるよ。でも、ゴメン」
やっぱり、燐は譲れなくて・・・。
「私、あなたには渡したくない」
一番、大事な人を・・・。
「ちょっと!心配になってきてみたら、修羅場じゃない」
心無しか、隠れて見ていた出雲が楽しそうに言った。
「放課後じゃあ、遅かったか・・・」
やってしまった、とばかりに、頭を抱える朴。
「あ、玲薇がくるわ」
「出雲ちゃん、楽しそうにしないでよ。私がしえみちゃんの所に行ってくるね」
女友達四人で、本当はいつも仲良くやっていきたいのに。女は難しい。
「ふ・・・2人とも・・・」
階段の踊り場で、出雲と朴がいる。
「玲薇ちゃん、ゴメンね!先に話し聞けなくて」
謝る朴に、玲薇は疑問を抱く。
「き、聞いてた・・・?」
同時に2人は頷く。
(は・・・恥ずかしい・・・)
でも、なんだか涙が出てきちゃって・・・。
「私・・・いつも変にムキになっちゃうの判ってるの。判ってるけど、どうしても許せなくて・・・」
なんだかんだで、出雲と朴は面倒みがいい。
「玲薇ちゃんは、奥村くんが一番好きだって想ってるからしょうがないよ」
「要は、どんかんな杜山しえみが空気読めないだけでしょ」
「同じ人を好きになるのは、辛いよね」
「案外アイツの好きは違ったりしてね」
「しえみちゃんのとこに行ってくるね」
「うん・・・」
「渡したくない・・・渡したくないって、どういう意味・・・?」
首を傾げるしえみのもとに、朴が歩み寄る。
「しえみちゃん、どうしたの?」
なんとも思われないように、自然と会話を広げていく。
「のりちゃん・・・あのね、風美夜さんが燐を渡したくないって・・・それって、どうしてかな」
「・・・しえみちゃんは、奥村先生を誘ったって聞いたよ」
「うん、断られちゃったけど」
「奥村くんがこの前のお昼休みの時はなんて言ってたの?」
「あ・・・あの時は、最近雪ちゃんが疲れてるんじゃないかって話をしてたんだ。
ダンスパーティーに誘うのは、いいアイデアだと思ったんだけど」
燐には他に、何かいい案がないか聞いてみたらしいが、もう俺に聞くなとも言われたらしい。
それから、自分はもう玲薇とダンスパーティーに行くからと。
「燐を、怒らせちゃったみたいで・・・」
たぶん、あの時は燐と玲薇は喧嘩してたから。
「奥村くんはたぶん・・・しえみちゃんをダンスに誘うつもりだったのに、言い出せなかったんじゃない?」
「えっ」
想いもよらない言葉に、しえみは驚く。
「でも、あの2人もくっ付いたり離れたり忙しいよね。けどさ、しえみちゃんも迷ってるんでしょ。
奥村くんと先生、どっちが好きなのかって」
「どっちが・・・好き・・・?」
「ほら、玲薇ちゃんはきっぱり言ってたでしょ」
『渡したくない』
好きとか、渡したくないとか・・・。それは、つまり。
「どっちも好きだよ。二人とも、大事なと、友達だもん!!風美夜さんもそうでしょ?」
「えーと」
やっぱりしえみは、ちゃんとわかってないようだ。
「そういう好きじゃなく?恋愛的なイミでの・・・」
「へっ!ふふふっ、恋愛なんて~!!私にはまだ早いよ、はははっ」
「・・・・・・(玲薇ちゃんへ、当分大丈夫だと思うけど、頑張って)」
もう喧嘩して離れないでね。
「風美夜さん、楽しみだねー!」
既にしえみはヤマンバの格好がお気に入りのようで着替えている。
「杜山さん、早いね」
「風美夜さんは受付係だよね!せっかくだからお化け役やればよかったのに」
「いやいやいや」
仮にも祓魔師になるのにお化け役とか、意地でもなりたくなかった。
「そういえば、燐とダンスパーティー行くんだってね。燐から聞いたよ」
「え」
いつの間に聞いたのだろう、今日のお昼は燐と食べてしえみとは会わなかったハズなのに。
「も、杜山さんは雪男となんでしょ?」
どうにか平常心を保ちながら、問いかけた。
「それが・・・雪ちゃんに断られちゃって・・・」
「は!?」
昨日の燐と真逆に、今度は玲薇自身が驚く番だった。
「どうしてまた・・・」
雪男なら、必ず承諾すると思ったのに。
「なにかいい案がないか、燐に聞いてみたんだけど・・・」
『俺は玲薇と行けることになったから、ゴメン』
「そうに言ってた。よかったね」
笑ってくれる彼女に悪気がないのは分かる。それでも、迷えばいつも燐のしえみに、つい、言ってしまった。
「雪男のことだもん、燐に相談するのはわかるよ。でも、ゴメン」
やっぱり、燐は譲れなくて・・・。
「私、あなたには渡したくない」
一番、大事な人を・・・。
「ちょっと!心配になってきてみたら、修羅場じゃない」
心無しか、隠れて見ていた出雲が楽しそうに言った。
「放課後じゃあ、遅かったか・・・」
やってしまった、とばかりに、頭を抱える朴。
「あ、玲薇がくるわ」
「出雲ちゃん、楽しそうにしないでよ。私がしえみちゃんの所に行ってくるね」
女友達四人で、本当はいつも仲良くやっていきたいのに。女は難しい。
「ふ・・・2人とも・・・」
階段の踊り場で、出雲と朴がいる。
「玲薇ちゃん、ゴメンね!先に話し聞けなくて」
謝る朴に、玲薇は疑問を抱く。
「き、聞いてた・・・?」
同時に2人は頷く。
(は・・・恥ずかしい・・・)
でも、なんだか涙が出てきちゃって・・・。
「私・・・いつも変にムキになっちゃうの判ってるの。判ってるけど、どうしても許せなくて・・・」
なんだかんだで、出雲と朴は面倒みがいい。
「玲薇ちゃんは、奥村くんが一番好きだって想ってるからしょうがないよ」
「要は、どんかんな杜山しえみが空気読めないだけでしょ」
「同じ人を好きになるのは、辛いよね」
「案外アイツの好きは違ったりしてね」
「しえみちゃんのとこに行ってくるね」
「うん・・・」
「渡したくない・・・渡したくないって、どういう意味・・・?」
首を傾げるしえみのもとに、朴が歩み寄る。
「しえみちゃん、どうしたの?」
なんとも思われないように、自然と会話を広げていく。
「のりちゃん・・・あのね、風美夜さんが燐を渡したくないって・・・それって、どうしてかな」
「・・・しえみちゃんは、奥村先生を誘ったって聞いたよ」
「うん、断られちゃったけど」
「奥村くんがこの前のお昼休みの時はなんて言ってたの?」
「あ・・・あの時は、最近雪ちゃんが疲れてるんじゃないかって話をしてたんだ。
ダンスパーティーに誘うのは、いいアイデアだと思ったんだけど」
燐には他に、何かいい案がないか聞いてみたらしいが、もう俺に聞くなとも言われたらしい。
それから、自分はもう玲薇とダンスパーティーに行くからと。
「燐を、怒らせちゃったみたいで・・・」
たぶん、あの時は燐と玲薇は喧嘩してたから。
「奥村くんはたぶん・・・しえみちゃんをダンスに誘うつもりだったのに、言い出せなかったんじゃない?」
「えっ」
想いもよらない言葉に、しえみは驚く。
「でも、あの2人もくっ付いたり離れたり忙しいよね。けどさ、しえみちゃんも迷ってるんでしょ。
奥村くんと先生、どっちが好きなのかって」
「どっちが・・・好き・・・?」
「ほら、玲薇ちゃんはきっぱり言ってたでしょ」
『渡したくない』
好きとか、渡したくないとか・・・。それは、つまり。
「どっちも好きだよ。二人とも、大事なと、友達だもん!!風美夜さんもそうでしょ?」
「えーと」
やっぱりしえみは、ちゃんとわかってないようだ。
「そういう好きじゃなく?恋愛的なイミでの・・・」
「へっ!ふふふっ、恋愛なんて~!!私にはまだ早いよ、はははっ」
「・・・・・・(玲薇ちゃんへ、当分大丈夫だと思うけど、頑張って)」
もう喧嘩して離れないでね。