第五話 学園七不思議•後
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「ぎゃああああ」
「!?」
「出雲!?」
「神木さん!?」
出雲の悲鳴に振り向くと、そこにはメフィスト・フェレスがいた。
出雲が抱きたげた仔犬の正体、玲薇や燐が気づいていれば誰だか分かったかもしれなかたったのだ。
だって、幾度となく仔犬の姿に化けたメフィスト・フェレスに遭遇しているのだから。
『私は常に神出鬼没を心掛けていますのでね♡』
そう言いながら化けた姿を解いたメフィスト。
仔犬の姿が見当たらなくなった出雲は焦りを隠せない。
「フェ・・・フェレス郷が何でこんな所に・・・!?ワ・・・ワンちゃんは・・・?」
「奥村先生が急遽、ヴァチカンに召喚されてしまいましたので・・・今日は私が代理で皆さんを見守ります☆」
どこか楽しげなメフィスト・フェレス。
そうか、今日は雪男じゃないのかと少し寂しさを覚えるも任務がはじまった。
「確か残るはこの肖像画の間の七不思議だけでしたね」
と、メフィストは不思議な事を言った。子猫丸が訂正する。
「いえ・・・ま、まだ三つ残ってるはずですけど・・・」
「おや?・・・ああ!」
少し考えたメフィストは、一人納得したようだ。それを説明してくれた。
「七番目の「絶対辿りつけない屋敷」これは祓魔屋のことです」
「え!?」
まさかの発表に驚く。
「よって無害なので外します」
そんな祓魔屋が持ち家であるしえみに、燐が言った。
「お前ん家、七不思議になってんのかよ!」
「ひ・・・人様の噂になってたなんて・・・。確かに祓魔屋は物理的に近付けないようになってるって聞いた事あったな・・・」
メフィストが続けた。
「あと、六番目の「ヴンダー・カンマー」これも私の大切なイタズ・・・ゲフッ、コレクションの一つなので外します」
誤魔化そうとしたのだろうが、確かに聞こえた。
(((イタズラコレクションー・・・!?)))
なんて酷い理事長なのだ。
「と、いう訳で。残るの七不思議はこの肖像画です!」
メフィストがたくさんある肖像画から1枚、該当するものに指さした。
(これが・・・)
玲薇の目の前にうつったその肖像画は女性が描かれていた。
どこにも、今は怪しい雰囲気はないのだが
。
「この肖像画は「家族の肖像」といい、私のイタズラ・・・ゲフッ、の一揃いだったのですが、
最近この絵を見た生徒が心を病むケースが続出していましてね。
これほど危険な存在になってしまっては祓魔も致し方ありません。
さて、日も落ちて生徒も皆帰寮した頃です。始めましょう」
「!?」
言うなり、メフィストが姿を消す。
「私はここで皆さんを見守っていますのでね」
どうやら高みの見物といったところだろう。
(ゲームや・・・)
(ゲーム出した・・・)
なんて呑気な人なのだろうか。仕方ない、いつものように皆で集まった。
「まずは、敵の分析やな・・・というかあの絵」
先に絵に視線を戻す勝呂。
「俺には「家族の肖像」に見えへんのやけど、皆にはどう見える?」
「女の絵だろ?確かにどこが家族なんだ?」
「一人しかいないよね」
燐と玲薇の言葉に頷くしえみと子猫丸。
「じゃあ、俺もそれで!」
軽い調子で言う志摩に、少し苛立つ勝呂。
「じゃあて何やねん!」
そして、出雲にも聞いた。
「神木は!?」
「・・・女かもね」
「かも!?皆本当の事ゆーとるんか!?」
また怒りが爆発してしまうのではないかという勝呂に、燐が提案する。だが、その提案はまた微妙で。
「・・・なぁ、とりあえず俺が切っちゃえば話早くねーか!?」
「出た!またお前!!」
「お、奥村くん・・・」
「・・・燐・・・」
玲薇も、彼に対して何か言いたかった。最近、剣を抜き過ぎだ。
でもそれは、自分らの力の無さも原因の一つだろう。
「でもそれでうまくいけば、皆危険な目にあわなくて済むだろ!?」
彼は優しさを見せてるだけ・・・。
「俺も奥村くんの意見に賛成~♪」
「志摩さん!!」
「俺がとっとと終わらせる・・・!!」
「ああッ」
子猫丸の声に耳を貸す暇もなく、燐は一人でまた突っ走ってしまった。
ガシャッと、ガラスが割れ絵が崩れた。
「・・・や、やったか!?」
しかしその絵は、いままでの悪魔のようにはいかなかったのだ。
黒いモヤのようなものが玲薇達を呑み込んだ。
「!?」
「出雲!?」
「神木さん!?」
出雲の悲鳴に振り向くと、そこにはメフィスト・フェレスがいた。
出雲が抱きたげた仔犬の正体、玲薇や燐が気づいていれば誰だか分かったかもしれなかたったのだ。
だって、幾度となく仔犬の姿に化けたメフィスト・フェレスに遭遇しているのだから。
『私は常に神出鬼没を心掛けていますのでね♡』
そう言いながら化けた姿を解いたメフィスト。
仔犬の姿が見当たらなくなった出雲は焦りを隠せない。
「フェ・・・フェレス郷が何でこんな所に・・・!?ワ・・・ワンちゃんは・・・?」
「奥村先生が急遽、ヴァチカンに召喚されてしまいましたので・・・今日は私が代理で皆さんを見守ります☆」
どこか楽しげなメフィスト・フェレス。
そうか、今日は雪男じゃないのかと少し寂しさを覚えるも任務がはじまった。
「確か残るはこの肖像画の間の七不思議だけでしたね」
と、メフィストは不思議な事を言った。子猫丸が訂正する。
「いえ・・・ま、まだ三つ残ってるはずですけど・・・」
「おや?・・・ああ!」
少し考えたメフィストは、一人納得したようだ。それを説明してくれた。
「七番目の「絶対辿りつけない屋敷」これは祓魔屋のことです」
「え!?」
まさかの発表に驚く。
「よって無害なので外します」
そんな祓魔屋が持ち家であるしえみに、燐が言った。
「お前ん家、七不思議になってんのかよ!」
「ひ・・・人様の噂になってたなんて・・・。確かに祓魔屋は物理的に近付けないようになってるって聞いた事あったな・・・」
メフィストが続けた。
「あと、六番目の「ヴンダー・カンマー」これも私の大切なイタズ・・・ゲフッ、コレクションの一つなので外します」
誤魔化そうとしたのだろうが、確かに聞こえた。
(((イタズラコレクションー・・・!?)))
なんて酷い理事長なのだ。
「と、いう訳で。残るの七不思議はこの肖像画です!」
メフィストがたくさんある肖像画から1枚、該当するものに指さした。
(これが・・・)
玲薇の目の前にうつったその肖像画は女性が描かれていた。
どこにも、今は怪しい雰囲気はないのだが
。
「この肖像画は「家族の肖像」といい、私のイタズラ・・・ゲフッ、の一揃いだったのですが、
最近この絵を見た生徒が心を病むケースが続出していましてね。
これほど危険な存在になってしまっては祓魔も致し方ありません。
さて、日も落ちて生徒も皆帰寮した頃です。始めましょう」
「!?」
言うなり、メフィストが姿を消す。
「私はここで皆さんを見守っていますのでね」
どうやら高みの見物といったところだろう。
(ゲームや・・・)
(ゲーム出した・・・)
なんて呑気な人なのだろうか。仕方ない、いつものように皆で集まった。
「まずは、敵の分析やな・・・というかあの絵」
先に絵に視線を戻す勝呂。
「俺には「家族の肖像」に見えへんのやけど、皆にはどう見える?」
「女の絵だろ?確かにどこが家族なんだ?」
「一人しかいないよね」
燐と玲薇の言葉に頷くしえみと子猫丸。
「じゃあ、俺もそれで!」
軽い調子で言う志摩に、少し苛立つ勝呂。
「じゃあて何やねん!」
そして、出雲にも聞いた。
「神木は!?」
「・・・女かもね」
「かも!?皆本当の事ゆーとるんか!?」
また怒りが爆発してしまうのではないかという勝呂に、燐が提案する。だが、その提案はまた微妙で。
「・・・なぁ、とりあえず俺が切っちゃえば話早くねーか!?」
「出た!またお前!!」
「お、奥村くん・・・」
「・・・燐・・・」
玲薇も、彼に対して何か言いたかった。最近、剣を抜き過ぎだ。
でもそれは、自分らの力の無さも原因の一つだろう。
「でもそれでうまくいけば、皆危険な目にあわなくて済むだろ!?」
彼は優しさを見せてるだけ・・・。
「俺も奥村くんの意見に賛成~♪」
「志摩さん!!」
「俺がとっとと終わらせる・・・!!」
「ああッ」
子猫丸の声に耳を貸す暇もなく、燐は一人でまた突っ走ってしまった。
ガシャッと、ガラスが割れ絵が崩れた。
「・・・や、やったか!?」
しかしその絵は、いままでの悪魔のようにはいかなかったのだ。
黒いモヤのようなものが玲薇達を呑み込んだ。