第五話 学園七不思議•後
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「・・・奥村ァ・・・久々にお前に殺意沸いたわ・・・!」
ただいま燐の目の前には、悪魔のような血相をした勝呂がいる。
そんな勝呂に、燐は縮こまってしまっていた。
「ス、スマン」
「躊躇いもせんで剣抜きまくりよって・・・いつまで一人で戦ってるつもりや!?あ!??」
「うん、私も勝呂君と同じ意見」
自分の見せ場がなかったのは玲薇も同じで、少々ご立腹だ。
そんな2人の意見に反対なのは志摩だった。
「え~~でも、何でムリして俺ら戦うんです?・・・強い人が戦えばえーやん」
「志摩、お前・・・ッ」
「だって、力の差が神とウンコ位ひらいとるんですよ・・・?」
「あれ、奥村くんがゆうてた醐醍院くんやない?」
子猫丸の言葉に振り返る燐。
「えっ、あっ本当だ!アイツやっと登校してきた!ちょっと行ってくる!!」
ひとまず説教はお預けのようだ。
「醐醍院!お前大丈夫か!!」
「あ・・・お、奥村くん・・・」
彼は辺りをキョロキョロしている。もしかすると、悪魔がいないか確認してるのかもしれない。
「怖いけど・・・いい加減休み続けてもいられないと思って・・・」
「そっか!」
「ハハ・・・」
「ん?」
しかし、醐醍院はどこかぎこちない。
「い、いや、この間奥村くんに尻尾が生えてるように見えたんだ!」
そうこの間とは、悪魔に怯え燐に助けてもらった後保健室にいた時の事。
ちらっと見えた悪魔のような尻尾は、いまは見当たらないことにホッとしている。
「どうかしてたんだな・・・」
「・・・ああ、まぁ隠しててもしょーがねーか」
このまま見ず知らず黙っておけばよかったものを、燐はさらっと言ってしまったのだ。
「俺、半分悪魔なんだ!」
またしても躊躇いなく、制服の中に隠していた尻尾を出す。
「!!?」
唖然と、驚きを隠せない一同。
「な・・・な・・・」
玲薇は言葉も出ない。
さらに続ける燐。
「普段は隠してるけどな!てゆうかそんな事より、今やってる任務がうまくいったら、
「悪魔が見えなくなる目薬」がもらえるんだ!もう暫くの辛抱だから安心しろ!!」
燐は嬉しそうに、醐醍院の背中をバシッと叩いた。
「いッ」
「あ、ゴメン。つい力が・・・」
「・・・・・・ご・・・・ご・・・・ごめん・・・」
燐への反応も虚しく、醐醍院は怯えたまま行ってしまった。
数秒後、勝呂がため息をするのがわかった。きっと呆れているのだ。それは玲薇だって例外ではない。
「ア、アホか・・・。悪魔見たないてゆーてる人に、何素性バラシてんねん!」
燐は涙目になるも、反論するつもりはないようだ。
そして放課後、今回の任務地である肖像画の間にみんなで集合していた。
「今日はこの肖像画の間の七不思議か・・・。コレって、自分の死に顔の肖像画があるとか、
見る度に違う顔の肖像画があるとかゆーやつですね」
と、志摩も把握しているらしい。玲薇が言う。
「でも、こんなたくさんの中から探すのも大変ね。目ぼしい肖像画はあるのかな」
自分がまだ被害にあってないおかげか、どれが問題の肖像画なのかも分からないのだ。
「奥村先生なら知ってはるかと・・・それはそうと遅いですね」
子猫丸が携帯の時計を確認している。
そんな中、少しみんなと離れた場所にいる出雲の目の前に、突如仔犬が現れた。
「!!」
こんな建物の中に、まさか仔犬がさ迷ってくるとは思いもしない。
出雲はある一つの本性と格闘する。
(ワンちゃん・・・!!かんわいいい!!)
そう、彼女はかわいいモノ好きで、かわいいモノを見つけると言葉まで可笑しくなるのだ。
出雲のこの秘密は男性陣は知らない。彼女と多く行動を取るようになった玲薇の前ですら、必死に隠そうとする。
だがいま、彼らは肖像画に目がいっている。誰も仔犬がいることに気づいていないようだ。
出雲はそんな仔犬を抱き上げた。
「ワンちゃん、どこから迷いこんできたんでちか」
ただいま燐の目の前には、悪魔のような血相をした勝呂がいる。
そんな勝呂に、燐は縮こまってしまっていた。
「ス、スマン」
「躊躇いもせんで剣抜きまくりよって・・・いつまで一人で戦ってるつもりや!?あ!??」
「うん、私も勝呂君と同じ意見」
自分の見せ場がなかったのは玲薇も同じで、少々ご立腹だ。
そんな2人の意見に反対なのは志摩だった。
「え~~でも、何でムリして俺ら戦うんです?・・・強い人が戦えばえーやん」
「志摩、お前・・・ッ」
「だって、力の差が神とウンコ位ひらいとるんですよ・・・?」
「あれ、奥村くんがゆうてた醐醍院くんやない?」
子猫丸の言葉に振り返る燐。
「えっ、あっ本当だ!アイツやっと登校してきた!ちょっと行ってくる!!」
ひとまず説教はお預けのようだ。
「醐醍院!お前大丈夫か!!」
「あ・・・お、奥村くん・・・」
彼は辺りをキョロキョロしている。もしかすると、悪魔がいないか確認してるのかもしれない。
「怖いけど・・・いい加減休み続けてもいられないと思って・・・」
「そっか!」
「ハハ・・・」
「ん?」
しかし、醐醍院はどこかぎこちない。
「い、いや、この間奥村くんに尻尾が生えてるように見えたんだ!」
そうこの間とは、悪魔に怯え燐に助けてもらった後保健室にいた時の事。
ちらっと見えた悪魔のような尻尾は、いまは見当たらないことにホッとしている。
「どうかしてたんだな・・・」
「・・・ああ、まぁ隠しててもしょーがねーか」
このまま見ず知らず黙っておけばよかったものを、燐はさらっと言ってしまったのだ。
「俺、半分悪魔なんだ!」
またしても躊躇いなく、制服の中に隠していた尻尾を出す。
「!!?」
唖然と、驚きを隠せない一同。
「な・・・な・・・」
玲薇は言葉も出ない。
さらに続ける燐。
「普段は隠してるけどな!てゆうかそんな事より、今やってる任務がうまくいったら、
「悪魔が見えなくなる目薬」がもらえるんだ!もう暫くの辛抱だから安心しろ!!」
燐は嬉しそうに、醐醍院の背中をバシッと叩いた。
「いッ」
「あ、ゴメン。つい力が・・・」
「・・・・・・ご・・・・ご・・・・ごめん・・・」
燐への反応も虚しく、醐醍院は怯えたまま行ってしまった。
数秒後、勝呂がため息をするのがわかった。きっと呆れているのだ。それは玲薇だって例外ではない。
「ア、アホか・・・。悪魔見たないてゆーてる人に、何素性バラシてんねん!」
燐は涙目になるも、反論するつもりはないようだ。
そして放課後、今回の任務地である肖像画の間にみんなで集合していた。
「今日はこの肖像画の間の七不思議か・・・。コレって、自分の死に顔の肖像画があるとか、
見る度に違う顔の肖像画があるとかゆーやつですね」
と、志摩も把握しているらしい。玲薇が言う。
「でも、こんなたくさんの中から探すのも大変ね。目ぼしい肖像画はあるのかな」
自分がまだ被害にあってないおかげか、どれが問題の肖像画なのかも分からないのだ。
「奥村先生なら知ってはるかと・・・それはそうと遅いですね」
子猫丸が携帯の時計を確認している。
そんな中、少しみんなと離れた場所にいる出雲の目の前に、突如仔犬が現れた。
「!!」
こんな建物の中に、まさか仔犬がさ迷ってくるとは思いもしない。
出雲はある一つの本性と格闘する。
(ワンちゃん・・・!!かんわいいい!!)
そう、彼女はかわいいモノ好きで、かわいいモノを見つけると言葉まで可笑しくなるのだ。
出雲のこの秘密は男性陣は知らない。彼女と多く行動を取るようになった玲薇の前ですら、必死に隠そうとする。
だがいま、彼らは肖像画に目がいっている。誰も仔犬がいることに気づいていないようだ。
出雲はそんな仔犬を抱き上げた。
「ワンちゃん、どこから迷いこんできたんでちか」