第四話 学園七不思議•中
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~昨晩~
思い返すは、白無垢を倒した後。
『皆さん、お疲れさまです。では明日は、三番目"女子寮のトイレの繭子さん"と戦ってもらいます。
女子寮で生活してる神木さんは、詳しいですよね?』
『あ、はい・・・6階の北トイレの噂ですよね』
『その噂を話してもらえますか?』
雪男に促され、出雲が思い出しながら語り始めた。
『えっと・・・最近、3年生がそこで肝試しをやったら中に閉じ込められて、
やっと助け出されたら全員魂が抜けたみたいな状態で、今は寮を出て全員休学中って噂です。
その事件以降、そのトイレには誰も近寄らないって話ですけど』
『その噂は事実です。この"繭子"は悪霊の可能性が高い。白無垢のような霊と違って、大変に悪質です。
容赦ない対応が求められます。そして重ねて白無垢とは逆でこの繭子は、女性の前にしか現れません』
『え、じゃあ・・・』
玲薇が聞き返す。
『はい。次は神木さんと杜山さんと風美夜さんの3人を中心に、戦ってもらいます』
『『『!!』』』
今度は男子と逆で、女子3人だけ・・・。お互いがしっかりしなければ。
玲薇は緊張感を覚え、胸元に手を当て軽く深呼吸をする。
『よ、よーし・・・!!が、頑張ろうね!!』
意気込んで言うしえみに対し、頭に血がのぼったのか出雲が反論しだす。
『頑張ろうねって・・・あんたは防御や回復専門でしょ!実際頑張って戦うのはあたしよ!』
『でも、最近二ーちゃんが大きくなれるから、壁になって守れるんだよ!
それに、今回は風美夜さんだっているから』
『え』
まさかの名前の出に、間抜けな声が出てしまう。
出雲は玲薇に目を向けるも、すぐにしえみに鋭い視線を向ける。
『誰が一緒に・・・』
『・・・神木さん!』
終わらないやりとりに、遂に雪男が割って入った。
『男性陣のお粗末な戦いを見て学ばなかったんですか?協力してください』
「・・・ハァッ」
昨夜の事に、ため息をつく出雲も。
そこに、携帯のメールの着信音がなった。みれば玲薇からである。
【出雲、ゴメンね。今朝熱出していま医工部にいるの。任務には間に合うように頑張るから・・・!】
「はぁ!?」
「わぁっ」
出雲に声を掛けようと隣に来ていた朴も、一緒に声を上げた。
「ど、どうしたの・・・?」
「朴、どうしよう。あたし・・・ッ」
「!?」
出雲も様子に、教室ではなく、一旦廊下に出る2人。
そして朴は、そんな彼女のため息の原因を聞いていた。
「・・・どうりで、夏休み明けからいつも以上にピリピリしてるなーと思ったよ」
「アイツに助けられるなんて・・・!!」
不浄王戦の時の出来事が、頭から離れないのだ。
すんなりお礼を言えればスッキリするだろう。けど、彼女はどこか変に頑固なようで。
「言いたくないの!!・・・でも、このままは気持ち悪くて・・・」
「言っちゃえばいいのに・・・」
難しい、出雲の性格。
「玲薇ちゃんも今日一緒なんでしょ?それなら」
一人が嫌なら、友達を近くに置いてもいいと思った。
だが、朴の優しい案も虚しく、出雲はまた一つため息をつき、さっきのメールを見せた。
「え、熱・・・?」
女子寮・新館。そこには昼間のうちにトイレの繭子さんと戦う為に燐達は集合していた。
彼らの中にはマスクをした玲薇がいる。朝よりは熱は下がったので、とりあえず皆と合流したのだ。
「お前、大丈夫か・・・」
「うん、なんとか・・・」
玲薇本人が言うのだから今朝より大丈夫なのだろう。
パジャマ姿ではなく、ちゃんと制服にも着替えられていた。
思い返すは、白無垢を倒した後。
『皆さん、お疲れさまです。では明日は、三番目"女子寮のトイレの繭子さん"と戦ってもらいます。
女子寮で生活してる神木さんは、詳しいですよね?』
『あ、はい・・・6階の北トイレの噂ですよね』
『その噂を話してもらえますか?』
雪男に促され、出雲が思い出しながら語り始めた。
『えっと・・・最近、3年生がそこで肝試しをやったら中に閉じ込められて、
やっと助け出されたら全員魂が抜けたみたいな状態で、今は寮を出て全員休学中って噂です。
その事件以降、そのトイレには誰も近寄らないって話ですけど』
『その噂は事実です。この"繭子"は悪霊の可能性が高い。白無垢のような霊と違って、大変に悪質です。
容赦ない対応が求められます。そして重ねて白無垢とは逆でこの繭子は、女性の前にしか現れません』
『え、じゃあ・・・』
玲薇が聞き返す。
『はい。次は神木さんと杜山さんと風美夜さんの3人を中心に、戦ってもらいます』
『『『!!』』』
今度は男子と逆で、女子3人だけ・・・。お互いがしっかりしなければ。
玲薇は緊張感を覚え、胸元に手を当て軽く深呼吸をする。
『よ、よーし・・・!!が、頑張ろうね!!』
意気込んで言うしえみに対し、頭に血がのぼったのか出雲が反論しだす。
『頑張ろうねって・・・あんたは防御や回復専門でしょ!実際頑張って戦うのはあたしよ!』
『でも、最近二ーちゃんが大きくなれるから、壁になって守れるんだよ!
それに、今回は風美夜さんだっているから』
『え』
まさかの名前の出に、間抜けな声が出てしまう。
出雲は玲薇に目を向けるも、すぐにしえみに鋭い視線を向ける。
『誰が一緒に・・・』
『・・・神木さん!』
終わらないやりとりに、遂に雪男が割って入った。
『男性陣のお粗末な戦いを見て学ばなかったんですか?協力してください』
「・・・ハァッ」
昨夜の事に、ため息をつく出雲も。
そこに、携帯のメールの着信音がなった。みれば玲薇からである。
【出雲、ゴメンね。今朝熱出していま医工部にいるの。任務には間に合うように頑張るから・・・!】
「はぁ!?」
「わぁっ」
出雲に声を掛けようと隣に来ていた朴も、一緒に声を上げた。
「ど、どうしたの・・・?」
「朴、どうしよう。あたし・・・ッ」
「!?」
出雲も様子に、教室ではなく、一旦廊下に出る2人。
そして朴は、そんな彼女のため息の原因を聞いていた。
「・・・どうりで、夏休み明けからいつも以上にピリピリしてるなーと思ったよ」
「アイツに助けられるなんて・・・!!」
不浄王戦の時の出来事が、頭から離れないのだ。
すんなりお礼を言えればスッキリするだろう。けど、彼女はどこか変に頑固なようで。
「言いたくないの!!・・・でも、このままは気持ち悪くて・・・」
「言っちゃえばいいのに・・・」
難しい、出雲の性格。
「玲薇ちゃんも今日一緒なんでしょ?それなら」
一人が嫌なら、友達を近くに置いてもいいと思った。
だが、朴の優しい案も虚しく、出雲はまた一つため息をつき、さっきのメールを見せた。
「え、熱・・・?」
女子寮・新館。そこには昼間のうちにトイレの繭子さんと戦う為に燐達は集合していた。
彼らの中にはマスクをした玲薇がいる。朝よりは熱は下がったので、とりあえず皆と合流したのだ。
「お前、大丈夫か・・・」
「うん、なんとか・・・」
玲薇本人が言うのだから今朝より大丈夫なのだろう。
パジャマ姿ではなく、ちゃんと制服にも着替えられていた。