第四話 学園七不思議•中
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「雪ちゃんいる?」
「たった今出てった。玲薇と医工部行ったぞ」
「え、医工部!?」
しえみは驚き、手にはなんらかの書類を持ったままあたふた考え出す。
「・・・今日の任務の相談か?」
「えっ、あ、違うの!えーと・・・」
言葉を濁らせ、彼女は初めて会った時と同じくらい久しぶりに顔を真っ赤にして。
「ぜ、全部うまくいったら話す!」
「!?」
最後の最後まで、真相は闇の中へ。
「・・・何だよ、気になるなどいつもこいつも・・・」
雪男もしえみも、肝心なことは呑み込んでしまう。
彼女は申し訳なさそうに、でも、秘密にしたそうに手を振り返す。
「へへへ・・・じゃあ、後でね~」
「お前、今日の任務頑張れよ!」
応援してもらえたことが嬉しかったのか、しえみは華やかな笑顔で言った。
「ありがと、頑張る!!燐こそね!」
元気よくいなくなるしえみの背中に、燐はボソリと呟く。
「・・・「燐こそ」って・・・へっ、しえみのクセに言うじゃねーか」
場所は変わって、学園へ。
京都の3人といる燐は、先ほどのショックで落ち込んでいた。
「まったく・・・もって、その通りだ・・・。霊一匹倒せねーなんて、俺は・・・」
「"各自問題点と、今後の課題を自覚して下さい"」
志摩がメガネを掛ける雪男の真似をする。
「って、奥村先生言わはってましたけどぉ、俺、もう昨日の記憶消したんでムリやわ~。あ、いて」
飄々としている志摩の足を、軽く蹴る勝呂。
「お前が一番問題自覚せなアカン立場やろ!!」
「宝くんて、何者なんやろ・・・」
昨日の戦いを思い出しているのか、子猫丸は神妙な面持ちだ。
「本名、宝ねむ」
いつの間に情報を集めたのか、勝呂が語る。
「玩具会社"宝ホビー"の社長子息。ちなみに2年で、俺らのいっこ上やで」
「「「え!!」」」
まさかの情報に、驚愕する一同。
「先輩!?つーか宝ホビーて、めっちゃ大企業やん」
「先輩かよ!!だからあんなエラそーなの!?」
「この学園には2年から編入してきたみたいやけどな。俺の知っとる情報はそんくらいや」
「・・・でも、ますます謎に包まれただけな気が・・・」
それでもまだしっくりしきれてないのか、子猫丸は手を顎に当てて悩んでいる。
「子猫丸、どした?元気ないで?」
「!!」
勝呂に再び指摘され、子猫丸は我に返った。
「お前はようやれとったんやさかい。気に病む事ないやろ」
「げ、元気ですよ?」
変に誤解されたくなくて、慌てて弁解する。
「気にせんとって下さい・・・!」
早く話の話題を変えた方がいいだろう。
「そ、それより今日の任務、杜山さんと神木さんと風美夜さん、大丈夫やろか」
子猫丸に玲薇の名前を上げられ、燐は下ろしていた腰を上げる。
「そうだ、言い忘れてた」
みんなにも報告しておかねば。
「玲薇の奴、今朝熱出てから任務間に合うか分からねーかも」
「「「え?」」」
京都3人の目が点になった。そしてサーっと、青い顔になっていく。
玲薇がいればいくら仲の悪いあの2人でもうまくいくと思っていたからだ。
不浄王の時から様子が可笑しいしえみと出雲だったが、 昨夜の白無垢の1件で一気にぶり返してしまった。
その頃玲薇は雪男と共に医工部にいた。
「この時期に熱なんて珍しいわね」
「あの・・・今日の昼に祓魔師の任務あるんですけど・・・」
「点滴で様子見るわ」
「はい・・・」
先生に身を預け、ベッドで休息する。
「それと、久しぶりに"検査"もさせてもらうからね」
そう先生は、雪男にもはなしていた。
「たった今出てった。玲薇と医工部行ったぞ」
「え、医工部!?」
しえみは驚き、手にはなんらかの書類を持ったままあたふた考え出す。
「・・・今日の任務の相談か?」
「えっ、あ、違うの!えーと・・・」
言葉を濁らせ、彼女は初めて会った時と同じくらい久しぶりに顔を真っ赤にして。
「ぜ、全部うまくいったら話す!」
「!?」
最後の最後まで、真相は闇の中へ。
「・・・何だよ、気になるなどいつもこいつも・・・」
雪男もしえみも、肝心なことは呑み込んでしまう。
彼女は申し訳なさそうに、でも、秘密にしたそうに手を振り返す。
「へへへ・・・じゃあ、後でね~」
「お前、今日の任務頑張れよ!」
応援してもらえたことが嬉しかったのか、しえみは華やかな笑顔で言った。
「ありがと、頑張る!!燐こそね!」
元気よくいなくなるしえみの背中に、燐はボソリと呟く。
「・・・「燐こそ」って・・・へっ、しえみのクセに言うじゃねーか」
場所は変わって、学園へ。
京都の3人といる燐は、先ほどのショックで落ち込んでいた。
「まったく・・・もって、その通りだ・・・。霊一匹倒せねーなんて、俺は・・・」
「"各自問題点と、今後の課題を自覚して下さい"」
志摩がメガネを掛ける雪男の真似をする。
「って、奥村先生言わはってましたけどぉ、俺、もう昨日の記憶消したんでムリやわ~。あ、いて」
飄々としている志摩の足を、軽く蹴る勝呂。
「お前が一番問題自覚せなアカン立場やろ!!」
「宝くんて、何者なんやろ・・・」
昨日の戦いを思い出しているのか、子猫丸は神妙な面持ちだ。
「本名、宝ねむ」
いつの間に情報を集めたのか、勝呂が語る。
「玩具会社"宝ホビー"の社長子息。ちなみに2年で、俺らのいっこ上やで」
「「「え!!」」」
まさかの情報に、驚愕する一同。
「先輩!?つーか宝ホビーて、めっちゃ大企業やん」
「先輩かよ!!だからあんなエラそーなの!?」
「この学園には2年から編入してきたみたいやけどな。俺の知っとる情報はそんくらいや」
「・・・でも、ますます謎に包まれただけな気が・・・」
それでもまだしっくりしきれてないのか、子猫丸は手を顎に当てて悩んでいる。
「子猫丸、どした?元気ないで?」
「!!」
勝呂に再び指摘され、子猫丸は我に返った。
「お前はようやれとったんやさかい。気に病む事ないやろ」
「げ、元気ですよ?」
変に誤解されたくなくて、慌てて弁解する。
「気にせんとって下さい・・・!」
早く話の話題を変えた方がいいだろう。
「そ、それより今日の任務、杜山さんと神木さんと風美夜さん、大丈夫やろか」
子猫丸に玲薇の名前を上げられ、燐は下ろしていた腰を上げる。
「そうだ、言い忘れてた」
みんなにも報告しておかねば。
「玲薇の奴、今朝熱出てから任務間に合うか分からねーかも」
「「「え?」」」
京都3人の目が点になった。そしてサーっと、青い顔になっていく。
玲薇がいればいくら仲の悪いあの2人でもうまくいくと思っていたからだ。
不浄王の時から様子が可笑しいしえみと出雲だったが、 昨夜の白無垢の1件で一気にぶり返してしまった。
その頃玲薇は雪男と共に医工部にいた。
「この時期に熱なんて珍しいわね」
「あの・・・今日の昼に祓魔師の任務あるんですけど・・・」
「点滴で様子見るわ」
「はい・・・」
先生に身を預け、ベッドで休息する。
「それと、久しぶりに"検査"もさせてもらうからね」
そう先生は、雪男にもはなしていた。