第四話 学園七不思議•中
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白無垢を倒した翌朝、玲薇は目を覚ますも身体がだるくて起きれていなかった。
(頭がボーッとする・・・)
でも、下では燐が作ってるであろう朝ご飯のいい香りがする。
(起きなきゃ・・・)
既に朝ご飯に手をつけている雪男と燐が、キッチンにいた。
「つーかお前、メールの返事くらいよこせよな。
今日飯いるのかとか、弁当いるのかとか、あるだろこっちは!」
料理担当は決まって燐である。
「スイマセン、お母さん」
「お母さん心配しちゃったわよ!!・・・って、俺もお母さん欲しいわバカヤロウ!」
「本当に忙しかったんだ」
雪男がここ数日の出来事を話してくれた。
「ずっと相談窓口~任務の繰り返し・・・ここのところ、騎士團への悩み相談件数が異常に増えててさ」
「それって、今、学校で七不思議が流行ってるのと関係あんのかな」
「多分ね。今、調査中だよ。玲薇、遅いね」
「あ」
雪男はご飯に手を出す前に、燐は調理が済んでいる。彼女が遅いのは珍しい。
「何やってんだよ、起こしてくる!」
せっかくの温かい料理が冷めてしまうではないか。
「僕は食べてるよ、時間が欲しいし」
「しょうがねぇーな」
雪男を残し、寝室に向かう燐。
ここは今、女が一人だからノックは必要か。燐はドアを乱暴に開ける前に軽く叩いた。
「玲薇、起きたか?朝メシは!?」
「んー・・・」
まだ寝てるのかなんなのか、起きている気配はなさそうだ。返事はないが、仕方ない。
「開けるぞ」
彼女がいるベッドを見てみると、なんというだらしなさ。
このまま襲ってもいいかなと思ったが、やめておく。後が怖い。
「早く起きろって!」
なんでこんな、お母さんみたいなことをしているのだろう。
雪男も、たまに一言余計な事を言ってくる。
しかし、玲薇の顔を覗くといつもと違う。
「お前、どうした?」
恐る恐る彼女のオデコに手を当ててみる。
「あつッ!は、熱??」
「りーんー??おはよ・・・」
「お、おぅ・・・大丈夫か?」
「なんか、起きたらフラフラするんだよね、ハハハ」
熱を出しているせいか、可笑しい。
「う~む・・・」
「朝メシは・・・」
「ムリ・・・ガッコもムリ・・・」
「こんな熱なんて、初めてじゃね?あ、お前昨日寒いって言ってただろ。ちゃんと温かくして寝たか?」
「・・・任務で動かなかったから、そのまま寝た」
「だからだろ!」
「ハハハ」
なかなか戻ってこない2人を心配した雪男が、様子を見に来た。
「兄さん、玲薇はどう?」
「あー、こいつ、熱があるみてーでさ」
「熱!?今日の任務はどうするの?」
「任務どころじゃねーだろ!」
「大丈夫大丈夫、夜までには治すよ」
「え、今回は昼間にする予定だよ!?」
「むー・・・」
さっきっから、玲薇の強気な態度がない。
燐と雪男が顔を合わせる。このまま一人、男子寮に置いておいても不安だ。
「僕が先に医工部に連れていくよ。ちょうど用事があるし」
「まぁ・・・ほっとくよりいいだろうけど。俺が連れていく!」
「兄さんは今から朝ご飯でしょ。僕は食べたから」
「は、もう!?」
「塾講師に専念するよう言われたけど、それはそれで忙しいんだ」
「・・・あのさぁ」
ふと、燐が問いかけた。
「お前、何か隠してねーか?」
「えっ、何で?」
「・・・何でって、うまく言えねーけど・・・お前がニコニコしてる時は何か隠してる!
つい最近までそーだったからな!」
「何もないよ。さ、玲薇行くよ」
「着替える」
パジャマのままは、さすがに恥ずかしい。だが、雪男は否定した。
「鍵があるから大丈夫だよ。とりあえず急ごう」
「はーい、じゃあ行ってきまーす」
雪男に支えられながら、玲薇も医工部に行くのだった。
2人を見送った燐は腕を組む。
「雪男の奴め・・・俺には話せねーってか!玲薇も連れて行かれた」
医工部に無事につければいいが。と、誰かの走ってくる音がする。
「あっ、燐!!おはよう!」
「おっ、しえみ!?」
足音の正体は杜山しえみだった。こんな朝早くからどうしたのだろう。
(頭がボーッとする・・・)
でも、下では燐が作ってるであろう朝ご飯のいい香りがする。
(起きなきゃ・・・)
既に朝ご飯に手をつけている雪男と燐が、キッチンにいた。
「つーかお前、メールの返事くらいよこせよな。
今日飯いるのかとか、弁当いるのかとか、あるだろこっちは!」
料理担当は決まって燐である。
「スイマセン、お母さん」
「お母さん心配しちゃったわよ!!・・・って、俺もお母さん欲しいわバカヤロウ!」
「本当に忙しかったんだ」
雪男がここ数日の出来事を話してくれた。
「ずっと相談窓口~任務の繰り返し・・・ここのところ、騎士團への悩み相談件数が異常に増えててさ」
「それって、今、学校で七不思議が流行ってるのと関係あんのかな」
「多分ね。今、調査中だよ。玲薇、遅いね」
「あ」
雪男はご飯に手を出す前に、燐は調理が済んでいる。彼女が遅いのは珍しい。
「何やってんだよ、起こしてくる!」
せっかくの温かい料理が冷めてしまうではないか。
「僕は食べてるよ、時間が欲しいし」
「しょうがねぇーな」
雪男を残し、寝室に向かう燐。
ここは今、女が一人だからノックは必要か。燐はドアを乱暴に開ける前に軽く叩いた。
「玲薇、起きたか?朝メシは!?」
「んー・・・」
まだ寝てるのかなんなのか、起きている気配はなさそうだ。返事はないが、仕方ない。
「開けるぞ」
彼女がいるベッドを見てみると、なんというだらしなさ。
このまま襲ってもいいかなと思ったが、やめておく。後が怖い。
「早く起きろって!」
なんでこんな、お母さんみたいなことをしているのだろう。
雪男も、たまに一言余計な事を言ってくる。
しかし、玲薇の顔を覗くといつもと違う。
「お前、どうした?」
恐る恐る彼女のオデコに手を当ててみる。
「あつッ!は、熱??」
「りーんー??おはよ・・・」
「お、おぅ・・・大丈夫か?」
「なんか、起きたらフラフラするんだよね、ハハハ」
熱を出しているせいか、可笑しい。
「う~む・・・」
「朝メシは・・・」
「ムリ・・・ガッコもムリ・・・」
「こんな熱なんて、初めてじゃね?あ、お前昨日寒いって言ってただろ。ちゃんと温かくして寝たか?」
「・・・任務で動かなかったから、そのまま寝た」
「だからだろ!」
「ハハハ」
なかなか戻ってこない2人を心配した雪男が、様子を見に来た。
「兄さん、玲薇はどう?」
「あー、こいつ、熱があるみてーでさ」
「熱!?今日の任務はどうするの?」
「任務どころじゃねーだろ!」
「大丈夫大丈夫、夜までには治すよ」
「え、今回は昼間にする予定だよ!?」
「むー・・・」
さっきっから、玲薇の強気な態度がない。
燐と雪男が顔を合わせる。このまま一人、男子寮に置いておいても不安だ。
「僕が先に医工部に連れていくよ。ちょうど用事があるし」
「まぁ・・・ほっとくよりいいだろうけど。俺が連れていく!」
「兄さんは今から朝ご飯でしょ。僕は食べたから」
「は、もう!?」
「塾講師に専念するよう言われたけど、それはそれで忙しいんだ」
「・・・あのさぁ」
ふと、燐が問いかけた。
「お前、何か隠してねーか?」
「えっ、何で?」
「・・・何でって、うまく言えねーけど・・・お前がニコニコしてる時は何か隠してる!
つい最近までそーだったからな!」
「何もないよ。さ、玲薇行くよ」
「着替える」
パジャマのままは、さすがに恥ずかしい。だが、雪男は否定した。
「鍵があるから大丈夫だよ。とりあえず急ごう」
「はーい、じゃあ行ってきまーす」
雪男に支えられながら、玲薇も医工部に行くのだった。
2人を見送った燐は腕を組む。
「雪男の奴め・・・俺には話せねーってか!玲薇も連れて行かれた」
医工部に無事につければいいが。と、誰かの走ってくる音がする。
「あっ、燐!!おはよう!」
「おっ、しえみ!?」
足音の正体は杜山しえみだった。こんな朝早くからどうしたのだろう。