第二十五話 答え
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『燐!!今日は学校サボるなよ!中学生でもダブルんだからな!?』
『うるせぇ親父!!学校に俺の居場所なんかねーんだよ!!』
いつもの朝のやり取り。
『・・・ったく、困った奴だ。律儀に朝メシ用意してくとこがカワイイが・・・』
『あれ、また燐いないの?』
朝ご飯を食べに来た、制服姿の玲薇が来た。
『すれ違わなかった?ご飯食べたかも分からないよ』
『作ってはあるけどな』
困った顔をする雪男に、呆れている獅郎。
『ふ〜ん・・・(またいつものとこかな・・・)ご飯食べたら引っ張っていくね』
その頃から、サタンと獅郎の間にも魔の手が忍び寄る。
そんな、燐たちとの生活が続く中、中学を無事に卒業する三人。
そして、獅郎の中から再びサタンが囁き始める。就職活動中の燐と一緒に、商店街で買い物した日に。
[くる、くるぞ・・・ヒヒ、ククク・・・いよいよか。お前らエクソシストが、あのガキを育てるだのと言い出した時は嗤ったが]
『まさか、テメェ』
[思ってたより、早く完成しそうじゃねぇか、フフフ、ハハハハハハ!!]
『燐の肉体を狙ってるのか!?クソ!』
獅郎が気付いた時には、遅かった。
『俺の肉体はただの覗き穴で・・・ずっと、燐を観察してたってワケか、クソ悪魔が!』
商店街で買い物をしていたハズの玲薇から電話が入ってることに気付く。サタンが目覚めた、しかも玲薇から電話ときた。
[見ろよ、流石はこの魔神の息子だ]
現場についた時はもう燐は、青い炎を出していて。
[もうチンケな剣じゃ、おさえらんねーんだ]
脳裏にサタンの言葉を聞き逃しながら、獅郎は燐と玲薇を連れ、メフィストから貰っていた"神隠しの鍵"を使い降魔剣を取り出す。
[ムダ、ムダ、ムダなアガキだ。いいぃぃぃイイぞ、いい感じに仕上がってきたじゃねぇかァ〜〜??]
『綺麗事いうな!!』
本気の言い争いに、動揺してるのは二人だけじゃない。獅郎自身も、必死にサタンを抑え込もうとしていたが、自我が弱り出している。
燐との言い争いは、慣れてるハズだったのに。
『は・・・どーせ・・・他人だもんな・・・。俺は雪男とちがって、問題ばっかで、
ずっともて余してきたし・・・、玲薇まで巻き込んで・・・。
親子ごっこなんて、もうやってらんねんだろ』
燐から綴られる言葉に、何も言い返しようがなくなっていた。
『正直にいえよ!俺は、玲薇が居てくれるだけで十分だ。
二度と父親ぶんな!!!』
パァン!!
・・・乾いた音だけが、一瞬だけ辺りを支配した。
玲薇は唖然としている。今見た光景が、信じられないとでもいうように。
『・・・言い争ってるヒマはない。大人しく、言うことをきけ!!』
下唇を噛み締める。今にも泣きそうになるが、必死にこらえる。
でも、こらえればこらえるだけ、口が開かない。けど、漸く開いた時、
出した言葉は小さく震えてしまっていた・・・。
『・・・解った』
背中を丸め、踵を返し獅郎に背を向ける。
そして、座り込んでしまっている玲薇に手を差し伸べた。
『・・・行こう』
『でも・・・』
戸惑う玲薇。この手を、握っていいのだろうか。
考えるなか、燐が手首を掴み立たせる。ふらつく足をしっかりさせるために、
燐は玲薇の腰に腕を回して安定させた。
サタンは囁き続ける。
[ハハ・・・僅かに気を乱したな]
玲薇は獅郎に目を向けた。そこで、違和感を覚える。
なぜなら、獅郎はうずくまり、胸を押さえていたからだ。
『叔父様!?』
『ぐ・・・』
苦しむ声に、玲薇の驚いた声に、燐は気づき獅郎を見る。
『!?・・・なんだよ』
[このガキが、オレサマの憑依体になるワケないだろ、バァアアカ!だが、素質はある]
『あ・・・しまった!!俺としたことが・・・!』
『・・・??どうしたんだよ・・・』
[自我だけゲヘナに拉致して、本当の父親が徹底的に洗脳してやる!うまくすりゃ、オレサマの憑依体になれるかもなァあ?]
心配する燐に、獅郎のもとへ駆け寄ろうとする玲薇。
『叔父様!!』
『行け!!』
迫力のある声に、思わず立ち止まる。
『そのまま・・・早く俺から、離れろ!!』
[ええ?誰がそんな事やるのかって?もちろん、お前の肉体だ]
失せろ
うずくまっていた獅郎が燐に顔を向けた時には、目に青い炎を宿していた。
[我が・・・息子よ・・・]
あぁ、そうか、そうだったのか
全てが、始まった日。騒動に紛れ、燐は静かにドアを閉めた。
もとに戻り、力なく座り込む燐に、メフィストは訊ねる。
「答えは、見つかりましたか?サタン、ユリ・エギン、藤本獅郎、多くの屍を踏み越えて、貴方はどう感じましたか?
やはり、生まれない方がよかったですか?」
「・・・お前・・・何なんだ。俺を武器にするのかサタンの憑依体にするのか・・・どっちだ!?」
「んー・・・まァ、狭義でいえばどちらもですが」
「あ!?」
「この先の未来は、時の王たるこの私でも見通せない。私が貴方にどうなって欲しかろうと、完璧にコントロールする事は不可能です。
繰り返しになりますが、その"神隠しの鍵"は、貴方を進みたい場所へと導く。未来は、自分次第です」
『うるせぇ親父!!学校に俺の居場所なんかねーんだよ!!』
いつもの朝のやり取り。
『・・・ったく、困った奴だ。律儀に朝メシ用意してくとこがカワイイが・・・』
『あれ、また燐いないの?』
朝ご飯を食べに来た、制服姿の玲薇が来た。
『すれ違わなかった?ご飯食べたかも分からないよ』
『作ってはあるけどな』
困った顔をする雪男に、呆れている獅郎。
『ふ〜ん・・・(またいつものとこかな・・・)ご飯食べたら引っ張っていくね』
その頃から、サタンと獅郎の間にも魔の手が忍び寄る。
そんな、燐たちとの生活が続く中、中学を無事に卒業する三人。
そして、獅郎の中から再びサタンが囁き始める。就職活動中の燐と一緒に、商店街で買い物した日に。
[くる、くるぞ・・・ヒヒ、ククク・・・いよいよか。お前らエクソシストが、あのガキを育てるだのと言い出した時は嗤ったが]
『まさか、テメェ』
[思ってたより、早く完成しそうじゃねぇか、フフフ、ハハハハハハ!!]
『燐の肉体を狙ってるのか!?クソ!』
獅郎が気付いた時には、遅かった。
『俺の肉体はただの覗き穴で・・・ずっと、燐を観察してたってワケか、クソ悪魔が!』
商店街で買い物をしていたハズの玲薇から電話が入ってることに気付く。サタンが目覚めた、しかも玲薇から電話ときた。
[見ろよ、流石はこの魔神の息子だ]
現場についた時はもう燐は、青い炎を出していて。
[もうチンケな剣じゃ、おさえらんねーんだ]
脳裏にサタンの言葉を聞き逃しながら、獅郎は燐と玲薇を連れ、メフィストから貰っていた"神隠しの鍵"を使い降魔剣を取り出す。
[ムダ、ムダ、ムダなアガキだ。いいぃぃぃイイぞ、いい感じに仕上がってきたじゃねぇかァ〜〜??]
『綺麗事いうな!!』
本気の言い争いに、動揺してるのは二人だけじゃない。獅郎自身も、必死にサタンを抑え込もうとしていたが、自我が弱り出している。
燐との言い争いは、慣れてるハズだったのに。
『は・・・どーせ・・・他人だもんな・・・。俺は雪男とちがって、問題ばっかで、
ずっともて余してきたし・・・、玲薇まで巻き込んで・・・。
親子ごっこなんて、もうやってらんねんだろ』
燐から綴られる言葉に、何も言い返しようがなくなっていた。
『正直にいえよ!俺は、玲薇が居てくれるだけで十分だ。
二度と父親ぶんな!!!』
パァン!!
・・・乾いた音だけが、一瞬だけ辺りを支配した。
玲薇は唖然としている。今見た光景が、信じられないとでもいうように。
『・・・言い争ってるヒマはない。大人しく、言うことをきけ!!』
下唇を噛み締める。今にも泣きそうになるが、必死にこらえる。
でも、こらえればこらえるだけ、口が開かない。けど、漸く開いた時、
出した言葉は小さく震えてしまっていた・・・。
『・・・解った』
背中を丸め、踵を返し獅郎に背を向ける。
そして、座り込んでしまっている玲薇に手を差し伸べた。
『・・・行こう』
『でも・・・』
戸惑う玲薇。この手を、握っていいのだろうか。
考えるなか、燐が手首を掴み立たせる。ふらつく足をしっかりさせるために、
燐は玲薇の腰に腕を回して安定させた。
サタンは囁き続ける。
[ハハ・・・僅かに気を乱したな]
玲薇は獅郎に目を向けた。そこで、違和感を覚える。
なぜなら、獅郎はうずくまり、胸を押さえていたからだ。
『叔父様!?』
『ぐ・・・』
苦しむ声に、玲薇の驚いた声に、燐は気づき獅郎を見る。
『!?・・・なんだよ』
[このガキが、オレサマの憑依体になるワケないだろ、バァアアカ!だが、素質はある]
『あ・・・しまった!!俺としたことが・・・!』
『・・・??どうしたんだよ・・・』
[自我だけゲヘナに拉致して、本当の父親が徹底的に洗脳してやる!うまくすりゃ、オレサマの憑依体になれるかもなァあ?]
心配する燐に、獅郎のもとへ駆け寄ろうとする玲薇。
『叔父様!!』
『行け!!』
迫力のある声に、思わず立ち止まる。
『そのまま・・・早く俺から、離れろ!!』
[ええ?誰がそんな事やるのかって?もちろん、お前の肉体だ]
失せろ
うずくまっていた獅郎が燐に顔を向けた時には、目に青い炎を宿していた。
[我が・・・息子よ・・・]
あぁ、そうか、そうだったのか
全てが、始まった日。騒動に紛れ、燐は静かにドアを閉めた。
もとに戻り、力なく座り込む燐に、メフィストは訊ねる。
「答えは、見つかりましたか?サタン、ユリ・エギン、藤本獅郎、多くの屍を踏み越えて、貴方はどう感じましたか?
やはり、生まれない方がよかったですか?」
「・・・お前・・・何なんだ。俺を武器にするのかサタンの憑依体にするのか・・・どっちだ!?」
「んー・・・まァ、狭義でいえばどちらもですが」
「あ!?」
「この先の未来は、時の王たるこの私でも見通せない。私が貴方にどうなって欲しかろうと、完璧にコントロールする事は不可能です。
繰り返しになりますが、その"神隠しの鍵"は、貴方を進みたい場所へと導く。未来は、自分次第です」