第三話 学園七不思議•前
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午前の授業だけ済ませていた雪男は、シュラと鉢合わせになっていた。
「シュラさん」
「雪男」
「今から聖天使團に合流ですか」
シュラが珍しく顔を赤くする。
「その團名は言うな、恥ずかし死にするだろ。
巨大な廃棄研究施設に、とんでもない数の悪魔が集まってるらしい。
デーモンイーターの件に関係あるかどうかは・・・どうだかにゃ~。
お前も忙しそうだな」
「・・・ここ数日、騎士團への"悩み相談"が増えてて・・・」
「何か嫌な予感がする。気をつけろ」
「シュラさんこそ」
雪男の横を通り過ぎたシュラは立ち止まる。
「あっ、そーだお前。定期検診サボってるだろ」
(・・・定期検診・・・)
そういえば、玲薇も連れて行っていない。
2人になることを極力避けているから。
「・・・はぁ、忙しくて」
「ちゃんと行っとけよ!医工部がウルセーんだから」
「・・・はい」
愚痴をこぼしながらも、彼女は心配してくれている事に、素直に雪男は頷いた。
-----
「・・・・・・」
現在、夜の10時であるが、燐も雪男も帰ってこない。
燐は一度帰ってきて、メフィストからの手紙で誘われた晩餐に行ってしまっている。
雪男は・・・雪男はどこにいるのかさっぱりだ。
やけに広くて、一人だと余計に薄暗く感じ怖い旧男子寮。
「・・・寒い」
一人の体温だと、部屋は全然温まらない。暖かい飲み物も飲んでるのに。
お風呂も入ったのに、既に湯冷めしてしまった。
「ニャー」
「!」
唯一、クロが膝の上に来てくれてゴロゴロ喉を鳴らす。
「クロ・・・」
ピロピロと、いつもならそれほど驚かない携帯の着信音。
だが、静寂な場所には大きく聞こえ、ビクッと体を震わせてしまった。
「び、ビックリした・・・携帯?」
メールを開けば雪男からで、内容は任務の事だった。
それから一時間後、指定された集合場所に全員が集まっていた。
そこには、久しぶりに見る雪男の姿もある。
「と、いう訳で皆さん、3日ぶりですね。休塾が続いた上、こんな時間に招集してしまい申し訳ありません。
今から特別課外授業を始めます」
「特別・・・?」
勝呂が疑問を浮かべる隣で、玲薇はくしゃみをする。
「大丈夫か?」
燐がこっそり、顔をのぞかす。
「うん」
「この授業は、フェレス卿直々の任務を兼ねているんです。僕についてきてください」
「「「はい」」」
慌てて、雪男の言葉に皆と返事をした。
「燐、いつもと髪型がちがうね」
「えっ」
しえみに指摘され、燐は整っていた前髪をいつものように乱す。
「あぁ、メフィストの晩餐に行ってて・・・」
メフィストから手紙が送られてきた事を知っている勝呂と子猫丸がすぐ反応する。
「行ったんか!」
「どやったん?」
「どうって・・・」
メフィストと話した事をみんなに伝えていいのか迷う燐。
でも、一番心配されたくない。また、アマイモンと戦ったなんて話をすれば玲薇も、
何より、雪男ももう自分の力を認めてくれなくなると思う。
だから、重要な部分は弾いた。
「超うまくて辛いカップラーメン喰ってきた」
「カップラーメン!?」
「軽いイヤガラセやん」
先ほどまで欠伸をしていた志摩が、眠たそうに言うのだった。
燐が玲薇に言う。
「夕飯とか、食べたか?」
「平気だよ。う~ん、強いて言えば肌寒いけど、大丈夫大丈夫」
彼女は隣で、ずっと制服からのぞかす腕をさすっていた。
「仕事だし、動けば温かくなるし!」
「この辺かな・・・」
先陣をきっていた雪男が、足を止めた。
「シュラさん」
「雪男」
「今から聖天使團に合流ですか」
シュラが珍しく顔を赤くする。
「その團名は言うな、恥ずかし死にするだろ。
巨大な廃棄研究施設に、とんでもない数の悪魔が集まってるらしい。
デーモンイーターの件に関係あるかどうかは・・・どうだかにゃ~。
お前も忙しそうだな」
「・・・ここ数日、騎士團への"悩み相談"が増えてて・・・」
「何か嫌な予感がする。気をつけろ」
「シュラさんこそ」
雪男の横を通り過ぎたシュラは立ち止まる。
「あっ、そーだお前。定期検診サボってるだろ」
(・・・定期検診・・・)
そういえば、玲薇も連れて行っていない。
2人になることを極力避けているから。
「・・・はぁ、忙しくて」
「ちゃんと行っとけよ!医工部がウルセーんだから」
「・・・はい」
愚痴をこぼしながらも、彼女は心配してくれている事に、素直に雪男は頷いた。
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「・・・・・・」
現在、夜の10時であるが、燐も雪男も帰ってこない。
燐は一度帰ってきて、メフィストからの手紙で誘われた晩餐に行ってしまっている。
雪男は・・・雪男はどこにいるのかさっぱりだ。
やけに広くて、一人だと余計に薄暗く感じ怖い旧男子寮。
「・・・寒い」
一人の体温だと、部屋は全然温まらない。暖かい飲み物も飲んでるのに。
お風呂も入ったのに、既に湯冷めしてしまった。
「ニャー」
「!」
唯一、クロが膝の上に来てくれてゴロゴロ喉を鳴らす。
「クロ・・・」
ピロピロと、いつもならそれほど驚かない携帯の着信音。
だが、静寂な場所には大きく聞こえ、ビクッと体を震わせてしまった。
「び、ビックリした・・・携帯?」
メールを開けば雪男からで、内容は任務の事だった。
それから一時間後、指定された集合場所に全員が集まっていた。
そこには、久しぶりに見る雪男の姿もある。
「と、いう訳で皆さん、3日ぶりですね。休塾が続いた上、こんな時間に招集してしまい申し訳ありません。
今から特別課外授業を始めます」
「特別・・・?」
勝呂が疑問を浮かべる隣で、玲薇はくしゃみをする。
「大丈夫か?」
燐がこっそり、顔をのぞかす。
「うん」
「この授業は、フェレス卿直々の任務を兼ねているんです。僕についてきてください」
「「「はい」」」
慌てて、雪男の言葉に皆と返事をした。
「燐、いつもと髪型がちがうね」
「えっ」
しえみに指摘され、燐は整っていた前髪をいつものように乱す。
「あぁ、メフィストの晩餐に行ってて・・・」
メフィストから手紙が送られてきた事を知っている勝呂と子猫丸がすぐ反応する。
「行ったんか!」
「どやったん?」
「どうって・・・」
メフィストと話した事をみんなに伝えていいのか迷う燐。
でも、一番心配されたくない。また、アマイモンと戦ったなんて話をすれば玲薇も、
何より、雪男ももう自分の力を認めてくれなくなると思う。
だから、重要な部分は弾いた。
「超うまくて辛いカップラーメン喰ってきた」
「カップラーメン!?」
「軽いイヤガラセやん」
先ほどまで欠伸をしていた志摩が、眠たそうに言うのだった。
燐が玲薇に言う。
「夕飯とか、食べたか?」
「平気だよ。う~ん、強いて言えば肌寒いけど、大丈夫大丈夫」
彼女は隣で、ずっと制服からのぞかす腕をさすっていた。
「仕事だし、動けば温かくなるし!」
「この辺かな・・・」
先陣をきっていた雪男が、足を止めた。