第ニ十二話 行先
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(あの雪男が・・・)
敵なのか味方なのか、分からなくなる。どこまで他人・・・いや、キョウダイを信用していいのか。
滅多に見せない、雪男の少し興奮しているような声色。
「早く試したい」
「後日試し撃ちしてもらい、調整してお渡しします。さぁ、贈り物の続きです」
新たな部屋に案内されたのは、真っ暗だ。不意に明かりがつくと、周りの光景に驚く。
「「!!」」
水槽のような容器に浸されているルシフェルにそっくりな人が無数あるのだ。
不意に怖くなり、雪男の後ろに一歩隠れ、玲薇は彼の裾を掴む。
(怖いっ・・・)
「これは・・・!」
さすがの雪男の声も、僅かに震えていた。
「私の完全なクローンです」
「・・・クローン・・・」
思わず、玲薇は呟く。
(私と同じ、実験体・・・?)
弱腰になる彼女を横目で見ながら、ルシフェルは続ける。
「研究の基盤は、地上の秘密研究所なので、ここにあるものはストックです。
十三號セクションでの研究は、我が結社にて完成しました。完全なクローンを造り出す事に成功したのです。
私の身体は無理をすると身体が劣化し、エリクサーがなければ一日ともちません。しかし、
これらのクローンのお陰で換えが利くようになりました」
「・・・こんな・・・再生医療まで実現させていたのか・・・それなのにどうして玲薇の力が必要なんだ?」
急に名前が入り、ビクッと身体を震わせる。
「彼女の不死の肉体が欲しい訳ではありません。我々が欲しいのは、その血です。
様々な悪魔の血を取り柄でいるのであれば、エリクサーはもっと需要が増します。もっと完璧な肉体が、手に入る」
「・・・・・・・・・・」
(やっぱり私は、いない方がいい・・・)
『取り入る』とは、そういう事か。サタンをより強く生まれ変わらせるためには、クローン自体も強くなければならない。
「さて、どうしますか?その腕」
「!!」
ルシフェルに指摘されたのは、いまも治らない雪男の左腕。
「全治には、まだ四・五週間かかるそうです。ここでなら、今日中に治せます」
頷くのは、エギュン。
「はい!部位再生なら、この艦の設備でも可能です!」
すぐさま嫌そうな表情をする志摩。
「まじ、ウェ・・・」
「雪男・・・」
ここで初めて、雪男と目線が合う。
(・・・実験体の続きなんてさせない。彼女は、死なせない。無くしたくない)
彼女の秘密が明かされても、生まれた事実がなんだとしても。
今まで一緒に暮らせて一緒の時間を過ごしてこれたのは、紛れもない事実で。
彼女の正体がなんだとしても、好きなのには変わりなくて。あの兄さんじゃ荷が重い。
(僕が・・・)
「貴方には、アルムマヘル銃を持つ為の両手が必要なはずです」
その頃、円卓会議堂前で勝呂がため息をついていた。
「はぁ・・・。ライトニング・・・大丈夫なんか、あないな証拠で・・・」
ポケットに突っ込んでいた携帯が鳴り、相手の名前を確認すると神木出雲からだ。
「神木?どないした」
「・・・アンタ、今何やってんの」
自分の状況を確認してくる出雲は珍しい。
「ライトニングの査問会議、出待ちしとるんや。あの人が上層部説得力出来るか、見届けんとアカンし・・・」
「そんなのどーでもいいわよ!」
電話越しにも構わず、いつもの怒鳴り声が返ってくる。
「あ?」
「あんた、ヴァチカン本部行きの鍵持ってるんでしょ、あたしを迎えに来てよ!!」
「はあ??」
いままで、ここまで出雲がここまで焦ったことはあったろうか。他人を頼るようになった彼女は、変わった。
「あたしもヴァチカンに行くわ!!」
理由はなんであれ。
「何を言うてん・・・」
「連れてかれたの・・・杜山しえみが、ヴァチカンの・・・何かに連れてかれたのよ!!」
「!!?」
「何なの!?急すぎて、何も判んない。あたし、どうすればよかったの!?ねえ!」
「ちょ、ちょおまず落ち着きぃや!!」
「"グリゴルセデス"って言ってた・・・まさかあの子・・・グリゴリに関係あるって事!?」
その頃、しえみはーー。
「「「お帰りなさいませ、シエミ様」」」
辺り一面に広がる、美しい木々や植物に、数人の女中に迎えいれられていた。
「あ、こっ、こんにちは(どうしよう、思ってたより、ずっと怖い)」
自分で言った言葉だが、迷いは拭いきれなくて。
「ま、まさか・・・でも、そう考えたら今までのおかしいところ、全部辻褄合わない!?」
「・・・・・・・」
出雲の問いに、勝呂は答えられない。そんな中、円卓会議中の部屋から、一際賑やかになる。
「何や・・・!?」
「え、どうしたの?」
「ルーイン・ライト。ドラク・ドラグレスクへの暴行について、弁明を聞きます」
話を促され、ルーインは人知れず小さく口角を上げる。
「ドラグレスクは、イルミナティの犬です。その証拠もある」
「・・・お前の弟子が持ってきたものか?」
「資料は全員読んでるんだよね?当然君も」
アーサーは難しい顔のまま、ライトニングから顔を反らす。
「とても信じられない内容だ。たとえお前の言うことでもな」
「・・・ふーん、君らしい反応だな」
「十三號セクションについては、私が事実と認めます」
「「!?」」
ライトニングの証拠を事実にする為か、話に入るのはメフィストだ。
「ドラグレスク博士が所長としてクローン研究を牽引していた事も事実です。施設内では、ニコラエ・エミネスクと名乗っていました」
「バカな・・・悪魔の戯れ言だ!」
否定し続けるアーサーに、メフィストの言葉に納得するのはルーシーだ。
「アタシは逆に、やっと腑に落ちたがね」
「ですが、有り得ません!」
キッパリ言い放つメフィストは、再び問いただす。
「博士はモリナスの契約書を交わしており、セクションに関しての発言、研究は出来ないのです。
イルミナティと繋がって研究する事は、不可能では?」
それに頷くのは、オセオラだ。
「そうだ、ライトニング。物的証拠がいる。これが重大な告発だからこそだ」
「提出した動画を見てよ」
ライトニングに促され、一人一台支給されているパソコンに目を向ける。
そこに燐、雪男、玲薇の育った修道院が映し出され、先日亡くなった三角が語っていた。
『十三號セクションの最終目標は・・・あッ、あ、悪魔の主達の完全なクローンを造る事だった』
『へーで?その研究を先導してたのは?』
『ひ・・・え、エミネスク博士だ!でも、く、クローンは完成しないまま、セクションはへ、へ・・・閉鎖されたんだ!』
ライトニングが動画を見せながら、説明を加える。
「元、十三號セクションの研究者と思われる男の証言です。彼はこの後、モリナスの契約書が発動し、亡くなりました。
証拠のデスも印章も、バッチリ撮れてるでしょ。この動画で証拠になりませんか?」
「ルーイン、何てことを・・・!こんな拷問で強要した自白など、証拠にはならん!」
「そうかなぁ、オセオラ。よく聞いて。
あ・・・青い夜直前、エミネスク博士はSO-005・・・サタン憑依体の細胞再生システムの謎を解明されていた。
研究を続けたかったに違いない。その細胞の一部の研究として実験体として生まれたのが風美夜玲薇ちゃんだ。
その研究もあり、博士はギリギリで完全なクローン技術を完成させ、契約した首から下をクローンにすげ換えて、
契約書を逃れたんじゃないか?あのままセクションが閉鎖されず研究を続けられていたら・・・、
博士は完全なクローン技術を完成させていたはずだ・・・!証拠は博士の首にある。見せていただけますか?」
「・・・・・博士、首元を見せていただけませんか?」
「・・・・・は」
シェミハザにも促されたドラグレスクは、戸惑いの姿もなく、首元を広げてみせる。
「!!!」
そこには、ライトニングが以前みた模様は何一つない。
「何もないが?」
「・・・そんなはずは・・・」
「ちょいと見せとくれ!」
腑に落ちたと、ライトニングの話を信用してきていたルーシーは、ドラグレスクの許可をもらい更に近くで確認する。
「見る限り違和感はないね・・・」
「ぼかぁ見たんだ!」
尚主張するライトニング。だから今の状況があり、会議まで開いている。
ハッと、気付いたライトニングは、天井を見上げた。
「光・・・光の眷属・・・幻・・・」
そして、ライトニングは叫ぶ。
「頼む!!幻がここにいる。全員の視覚を錯覚させている可能性は!?この上を調べてくれ!!」
だが、アーサーらには呆れられているだけ。
「・・・・ライトニング、残念だ」
「では、審議します。ルーイン・ライトは、一時退席して下さい」
「そうはいくか」
詠唱で悪魔の精を呼び出し手錠を外す。
「"マーカ""エンブリオ"!!」
ライトニングはそれらをドラグレスクに向け、首に光の輪をつける。
「な、何をする!!」
「ルーイン!!」
「取り押さえろ!!」
「ライトニング!!祓魔師への二度目の暴行は重罪だぞ!深部牢に連行しろ!!」
アーサーに言い返さないライトニングは、そのままオセオラともに部屋を出された。
「!?何や!?」
開いたドアに、勝呂が顔を向ける。そこにはオセオラに襟首を捕まえられているライトニングがいた。
「あ、竜士~!ぼく、証明に失敗しちゃったみたい。参った~」
なんて呑気なんだ。
「ライトニング!!」
敵なのか味方なのか、分からなくなる。どこまで他人・・・いや、キョウダイを信用していいのか。
滅多に見せない、雪男の少し興奮しているような声色。
「早く試したい」
「後日試し撃ちしてもらい、調整してお渡しします。さぁ、贈り物の続きです」
新たな部屋に案内されたのは、真っ暗だ。不意に明かりがつくと、周りの光景に驚く。
「「!!」」
水槽のような容器に浸されているルシフェルにそっくりな人が無数あるのだ。
不意に怖くなり、雪男の後ろに一歩隠れ、玲薇は彼の裾を掴む。
(怖いっ・・・)
「これは・・・!」
さすがの雪男の声も、僅かに震えていた。
「私の完全なクローンです」
「・・・クローン・・・」
思わず、玲薇は呟く。
(私と同じ、実験体・・・?)
弱腰になる彼女を横目で見ながら、ルシフェルは続ける。
「研究の基盤は、地上の秘密研究所なので、ここにあるものはストックです。
十三號セクションでの研究は、我が結社にて完成しました。完全なクローンを造り出す事に成功したのです。
私の身体は無理をすると身体が劣化し、エリクサーがなければ一日ともちません。しかし、
これらのクローンのお陰で換えが利くようになりました」
「・・・こんな・・・再生医療まで実現させていたのか・・・それなのにどうして玲薇の力が必要なんだ?」
急に名前が入り、ビクッと身体を震わせる。
「彼女の不死の肉体が欲しい訳ではありません。我々が欲しいのは、その血です。
様々な悪魔の血を取り柄でいるのであれば、エリクサーはもっと需要が増します。もっと完璧な肉体が、手に入る」
「・・・・・・・・・・」
(やっぱり私は、いない方がいい・・・)
『取り入る』とは、そういう事か。サタンをより強く生まれ変わらせるためには、クローン自体も強くなければならない。
「さて、どうしますか?その腕」
「!!」
ルシフェルに指摘されたのは、いまも治らない雪男の左腕。
「全治には、まだ四・五週間かかるそうです。ここでなら、今日中に治せます」
頷くのは、エギュン。
「はい!部位再生なら、この艦の設備でも可能です!」
すぐさま嫌そうな表情をする志摩。
「まじ、ウェ・・・」
「雪男・・・」
ここで初めて、雪男と目線が合う。
(・・・実験体の続きなんてさせない。彼女は、死なせない。無くしたくない)
彼女の秘密が明かされても、生まれた事実がなんだとしても。
今まで一緒に暮らせて一緒の時間を過ごしてこれたのは、紛れもない事実で。
彼女の正体がなんだとしても、好きなのには変わりなくて。あの兄さんじゃ荷が重い。
(僕が・・・)
「貴方には、アルムマヘル銃を持つ為の両手が必要なはずです」
その頃、円卓会議堂前で勝呂がため息をついていた。
「はぁ・・・。ライトニング・・・大丈夫なんか、あないな証拠で・・・」
ポケットに突っ込んでいた携帯が鳴り、相手の名前を確認すると神木出雲からだ。
「神木?どないした」
「・・・アンタ、今何やってんの」
自分の状況を確認してくる出雲は珍しい。
「ライトニングの査問会議、出待ちしとるんや。あの人が上層部説得力出来るか、見届けんとアカンし・・・」
「そんなのどーでもいいわよ!」
電話越しにも構わず、いつもの怒鳴り声が返ってくる。
「あ?」
「あんた、ヴァチカン本部行きの鍵持ってるんでしょ、あたしを迎えに来てよ!!」
「はあ??」
いままで、ここまで出雲がここまで焦ったことはあったろうか。他人を頼るようになった彼女は、変わった。
「あたしもヴァチカンに行くわ!!」
理由はなんであれ。
「何を言うてん・・・」
「連れてかれたの・・・杜山しえみが、ヴァチカンの・・・何かに連れてかれたのよ!!」
「!!?」
「何なの!?急すぎて、何も判んない。あたし、どうすればよかったの!?ねえ!」
「ちょ、ちょおまず落ち着きぃや!!」
「"グリゴルセデス"って言ってた・・・まさかあの子・・・グリゴリに関係あるって事!?」
その頃、しえみはーー。
「「「お帰りなさいませ、シエミ様」」」
辺り一面に広がる、美しい木々や植物に、数人の女中に迎えいれられていた。
「あ、こっ、こんにちは(どうしよう、思ってたより、ずっと怖い)」
自分で言った言葉だが、迷いは拭いきれなくて。
「ま、まさか・・・でも、そう考えたら今までのおかしいところ、全部辻褄合わない!?」
「・・・・・・・」
出雲の問いに、勝呂は答えられない。そんな中、円卓会議中の部屋から、一際賑やかになる。
「何や・・・!?」
「え、どうしたの?」
「ルーイン・ライト。ドラク・ドラグレスクへの暴行について、弁明を聞きます」
話を促され、ルーインは人知れず小さく口角を上げる。
「ドラグレスクは、イルミナティの犬です。その証拠もある」
「・・・お前の弟子が持ってきたものか?」
「資料は全員読んでるんだよね?当然君も」
アーサーは難しい顔のまま、ライトニングから顔を反らす。
「とても信じられない内容だ。たとえお前の言うことでもな」
「・・・ふーん、君らしい反応だな」
「十三號セクションについては、私が事実と認めます」
「「!?」」
ライトニングの証拠を事実にする為か、話に入るのはメフィストだ。
「ドラグレスク博士が所長としてクローン研究を牽引していた事も事実です。施設内では、ニコラエ・エミネスクと名乗っていました」
「バカな・・・悪魔の戯れ言だ!」
否定し続けるアーサーに、メフィストの言葉に納得するのはルーシーだ。
「アタシは逆に、やっと腑に落ちたがね」
「ですが、有り得ません!」
キッパリ言い放つメフィストは、再び問いただす。
「博士はモリナスの契約書を交わしており、セクションに関しての発言、研究は出来ないのです。
イルミナティと繋がって研究する事は、不可能では?」
それに頷くのは、オセオラだ。
「そうだ、ライトニング。物的証拠がいる。これが重大な告発だからこそだ」
「提出した動画を見てよ」
ライトニングに促され、一人一台支給されているパソコンに目を向ける。
そこに燐、雪男、玲薇の育った修道院が映し出され、先日亡くなった三角が語っていた。
『十三號セクションの最終目標は・・・あッ、あ、悪魔の主達の完全なクローンを造る事だった』
『へーで?その研究を先導してたのは?』
『ひ・・・え、エミネスク博士だ!でも、く、クローンは完成しないまま、セクションはへ、へ・・・閉鎖されたんだ!』
ライトニングが動画を見せながら、説明を加える。
「元、十三號セクションの研究者と思われる男の証言です。彼はこの後、モリナスの契約書が発動し、亡くなりました。
証拠のデスも印章も、バッチリ撮れてるでしょ。この動画で証拠になりませんか?」
「ルーイン、何てことを・・・!こんな拷問で強要した自白など、証拠にはならん!」
「そうかなぁ、オセオラ。よく聞いて。
あ・・・青い夜直前、エミネスク博士はSO-005・・・サタン憑依体の細胞再生システムの謎を解明されていた。
研究を続けたかったに違いない。その細胞の一部の研究として実験体として生まれたのが風美夜玲薇ちゃんだ。
その研究もあり、博士はギリギリで完全なクローン技術を完成させ、契約した首から下をクローンにすげ換えて、
契約書を逃れたんじゃないか?あのままセクションが閉鎖されず研究を続けられていたら・・・、
博士は完全なクローン技術を完成させていたはずだ・・・!証拠は博士の首にある。見せていただけますか?」
「・・・・・博士、首元を見せていただけませんか?」
「・・・・・は」
シェミハザにも促されたドラグレスクは、戸惑いの姿もなく、首元を広げてみせる。
「!!!」
そこには、ライトニングが以前みた模様は何一つない。
「何もないが?」
「・・・そんなはずは・・・」
「ちょいと見せとくれ!」
腑に落ちたと、ライトニングの話を信用してきていたルーシーは、ドラグレスクの許可をもらい更に近くで確認する。
「見る限り違和感はないね・・・」
「ぼかぁ見たんだ!」
尚主張するライトニング。だから今の状況があり、会議まで開いている。
ハッと、気付いたライトニングは、天井を見上げた。
「光・・・光の眷属・・・幻・・・」
そして、ライトニングは叫ぶ。
「頼む!!幻がここにいる。全員の視覚を錯覚させている可能性は!?この上を調べてくれ!!」
だが、アーサーらには呆れられているだけ。
「・・・・ライトニング、残念だ」
「では、審議します。ルーイン・ライトは、一時退席して下さい」
「そうはいくか」
詠唱で悪魔の精を呼び出し手錠を外す。
「"マーカ""エンブリオ"!!」
ライトニングはそれらをドラグレスクに向け、首に光の輪をつける。
「な、何をする!!」
「ルーイン!!」
「取り押さえろ!!」
「ライトニング!!祓魔師への二度目の暴行は重罪だぞ!深部牢に連行しろ!!」
アーサーに言い返さないライトニングは、そのままオセオラともに部屋を出された。
「!?何や!?」
開いたドアに、勝呂が顔を向ける。そこにはオセオラに襟首を捕まえられているライトニングがいた。
「あ、竜士~!ぼく、証明に失敗しちゃったみたい。参った~」
なんて呑気なんだ。
「ライトニング!!」