第二話 いつか三人で
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
浜辺で応戦していた玲薇たちの前にいるクラーケンが消えていく。
「!!」
「消えた!」
「アイツら・・・」
ため息混じりに、シュラが呟いた。
「・・・さて、この件は"上"にどう判断されんのかね」
-----
アマツミヒコが浜辺にいると、小島にいた燐たちも戻ってきていた。
意識を手放そうとするアマツミヒコの最後の言葉を、燐たちは聞いている。
[私は・・・役目を終えました。私が亡き後は、お前がこの海で一番古きものとなる。
後は頼みましたよ]
「モオォ~!」
しえみがそっと、アマツミヒコに寄り添う。
「アマツミヒコさま・・・!」
「カッコよかったぞ、アマツミヒコ」
[貴方は不思議な方だ・・・海とも空とも言えぬ・・・]
燐にそう言い残し、アマツミヒコは骨となって静かに眠りについた。
「・・・雪男」
燐が向こうへ行こうと指をさす。
仕事が一段落した玲薇は、しえみを見つけた。
「杜山さん」
「風美夜さん、どうしたの?」
「燐と雪男どこに行ったかなーと思って」
その頃、二人は・・・。
「俺、祓魔師になるよ」
そう燐が、雪男に告げていた。
「サタンの息子としてさ」
「・・・・・うん」
もう、雪男が突っかかることはない。
「燐!雪男!」
「「!」」
「お疲れ様」
「玲薇」
燐は嬉しそうな表情をするも、相変わらず雪男にはそっぽ向かれてしまう。
「ごめん・・・」
突然の雪男の謝罪。二人の事、認めた訳じゃない。
それでも、いつまでもこのままの状態にするのは嫌だった。
早く元に戻りたくて・・・。
「燐と雪男が、仲良くなったよって、杜山さんに聞いて。小島では大変だったよーだって」
「ちぇっ、しえみのヤツ」
「ありがとう、雪男」
「もういいよ」
きっと、これから変わることないと思う。
「・・・お前って、親父と一緒に戦ったりした事あるんだよな」
「?」
ふと、燐が聞いてくる。
「うん」
「お前がうらやましい」
「燐・・・」
「俺も、親父と一緒に戦いたかった」
誰もがもつ、不安や劣等。雪男だけじゃない、大丈夫。
「・・・色々教えて欲しかったよ」
玲薇は静かに、二人の話をきいている。
「今度、親父の武勇伝を話してくれ!」
「そうだね・・・」
中腰に座っていた雪男が立ち上がる。
「兄さんが祓魔師になれたらね」
「どんだけ俺に厳しいの、水中メガネ!!」
そんなやり取りが久しぶりに楽しくて、玲薇はクスクス笑った。
「・・・!」
思わず目を見開く雪男。
・・・あぁ、変わらない、彼女の笑顔は。
「チッ」
燐が舌打ちしてくる。
「俺達って、ほんと気の合わねー兄弟だな!!」
「そうだね」
と、あっさりな雪男。
「!!」
「消えた!」
「アイツら・・・」
ため息混じりに、シュラが呟いた。
「・・・さて、この件は"上"にどう判断されんのかね」
-----
アマツミヒコが浜辺にいると、小島にいた燐たちも戻ってきていた。
意識を手放そうとするアマツミヒコの最後の言葉を、燐たちは聞いている。
[私は・・・役目を終えました。私が亡き後は、お前がこの海で一番古きものとなる。
後は頼みましたよ]
「モオォ~!」
しえみがそっと、アマツミヒコに寄り添う。
「アマツミヒコさま・・・!」
「カッコよかったぞ、アマツミヒコ」
[貴方は不思議な方だ・・・海とも空とも言えぬ・・・]
燐にそう言い残し、アマツミヒコは骨となって静かに眠りについた。
「・・・雪男」
燐が向こうへ行こうと指をさす。
仕事が一段落した玲薇は、しえみを見つけた。
「杜山さん」
「風美夜さん、どうしたの?」
「燐と雪男どこに行ったかなーと思って」
その頃、二人は・・・。
「俺、祓魔師になるよ」
そう燐が、雪男に告げていた。
「サタンの息子としてさ」
「・・・・・うん」
もう、雪男が突っかかることはない。
「燐!雪男!」
「「!」」
「お疲れ様」
「玲薇」
燐は嬉しそうな表情をするも、相変わらず雪男にはそっぽ向かれてしまう。
「ごめん・・・」
突然の雪男の謝罪。二人の事、認めた訳じゃない。
それでも、いつまでもこのままの状態にするのは嫌だった。
早く元に戻りたくて・・・。
「燐と雪男が、仲良くなったよって、杜山さんに聞いて。小島では大変だったよーだって」
「ちぇっ、しえみのヤツ」
「ありがとう、雪男」
「もういいよ」
きっと、これから変わることないと思う。
「・・・お前って、親父と一緒に戦ったりした事あるんだよな」
「?」
ふと、燐が聞いてくる。
「うん」
「お前がうらやましい」
「燐・・・」
「俺も、親父と一緒に戦いたかった」
誰もがもつ、不安や劣等。雪男だけじゃない、大丈夫。
「・・・色々教えて欲しかったよ」
玲薇は静かに、二人の話をきいている。
「今度、親父の武勇伝を話してくれ!」
「そうだね・・・」
中腰に座っていた雪男が立ち上がる。
「兄さんが祓魔師になれたらね」
「どんだけ俺に厳しいの、水中メガネ!!」
そんなやり取りが久しぶりに楽しくて、玲薇はクスクス笑った。
「・・・!」
思わず目を見開く雪男。
・・・あぁ、変わらない、彼女の笑顔は。
「チッ」
燐が舌打ちしてくる。
「俺達って、ほんと気の合わねー兄弟だな!!」
「そうだね」
と、あっさりな雪男。