第十五話 新No.1ヒーロー
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文化祭が終わってから、早くも11月下旬に差し掛かる頃。
「~~やってしまった・・・」
隣で、今も幸せそうに眠る轟の顔を見て、笑顔がほころぶ。
「緊張感のかけらもないね・・・」
今日学校が休みでよかった。本当に、そう思う。初めて経験した、初めての出来事。
どこからどこまでやるのが正解とか不正解とか、お互いよく分からないまま終わってしまったけど。
よく言われる最後までとかのがまだ分からなく、身体に触れられるだけで熱が籠った。
(・・・こういうのって、皆どこでどう覚えるんだろう?)
一人で悶々と考えていると、轟がモゾッと寝返りし瞼を持ち上げた。
「・・・・・・・・」
「あ」
いまさら、歌恋は自分が裸でいる事に気づき布団をかけ直そうとしたが、轟に手を引っ張られ、
そのまま彼の、鍛え上げられている胸板にダイブした。顔が赤くなる。
「おはよう」
「お、おはよう・・・」
「今日、学校休みだろ」
「うん・・・」
「・・・自分だけ満足して帰るなよ」
「なっ・・・!自分だって、幸せそうに寝てたじゃん。ごめんなさいね、胸が小さくて」
「誰も何も言ってねーだろ」
抱きかかえられたまま、そのまま上半身を起こす。ふてくされる彼女に、懲りずにキスをする。
「・・・妄想とか、そういうの好きなんだけど、今度こういうのちゃんと学習しときます・・・」
「・・・まぁ、お互いにだな」
二人で顔を合わせ、クスクス笑い会う。そして、オデコとオデコをくっつけた。
「ありがとう」
そう優しくお礼を言ってくれる轟。
「私も・・・」
見られてる恥ずかしさに、足がそわそわする。触れてもらえるだけじゃ本当は物足りないけど。
また次回に。
「・・・峰田くんに、教わろうか」
「それはやめよう」
「だよね」
轟がお母さんに出した手紙から返事が来た時、一緒に見させてもらった。
内容は、自分で選んだ子は大切にしなさいねと。今度お母さんに紹介してねと。
「焦凍のお母さん、優しい人だよ。学生の内はやっぱり無理かな」
もっと、"個性"のことであれこれ言われてしまうと覚悟していたけど。
いい加減、この格好のままも恥ずかしいので、普段着に着替える。
「許可もらえばいつでもいけるだろ?それに、俺も歌恋のお母さんに会ってみたいからな」
「・・・相澤先生の許可かぁ・・・なんか言われそう・・・。あ、ねぇそれかクリスマスとかお正月とか、
何かと帰る理由付けつければ誤魔化せないかな」
「あぁ・・・なるほど。クリスマス、どうなるかな」
「・・・焦凍、意外と欲強いね」
「それは歌恋もだろ」
「「・・・・・・・」」
ただ一つ、今から男子の共有スペースを通らなければならないということ。
「焦凍の部屋から飛んで、女子寮行こうかな」
「危ねぇからやめろ」
窓から降りようとするも、轟に服を掴まれ止められた。
「えー、大丈夫なのに」
「そうじゃねぇ。飯田にバレたらそれこそ面倒だ」
「確かに」
轟の後ろに隠れながら共有スペースを目指すも、それは虚しく。
「あ、轟くん!登坂さん!」
「み、みみ緑谷くん!?切島くん!?」
「おう、二人の姿がなかったからな。伝言」
「なんだ?」
あれ、なんか二人とも、何事もないような顔で喋ってくれてるような。
「さっき相澤先生が、今日来賓があるって」
「え、そうなの?」
「うん、皆で迎えようってなったんだ」
緑谷と話す歌恋を見て、ボケーとしてしまう轟。
「歌恋ちゃん、やっぱりここにおった!」
「お茶子ちゃん、梅雨ちゃん!」
「早くご飯すませてしまいましょ?お腹空いたでしょう?」
「言われてみれば・・・」
「さっきエリちゃんに会ってきて。雄英で預かることになったみたい」
皆でワイワイ、皆がいる場所に足を運ぶ。
「いやー、それにしても轟くん大胆だね」
「もう、峰田も上鳴もどうしようもねぇぞ」
「・・・頭が痛ぇ」
「やっちまったもんはしょうがねよ」
「やってねぇ。誰にも何も言ってねぇハズだが」
「「雰囲気?」」
「何だそれ」
うーん、こうなることは多少分かっていたが。今度は行動を慎もう。
いや、そうなるともう、易々とお互いの部屋に行くことは出来なくなってしまうということか。
「一回あの二人、沈めていいか?」
からかってくる上鳴と峰田に、緑谷に静かに問う轟は本気だ。
「さすがにそれはダメだって!」
「くぅ~・・・分かっちゃいたが、やっぱイケメンはヤることなすことずりぃ!」
「なんで轟なんだよ~なんでだよ~!」
オヨヨ~と、地べたに這いつくばる峰田と上鳴はもう無視だ。
「知らない、知らない」
「・・・さすが、ですわ・・・」
「ヤオモモ、ありが・・・」
いつものように紅茶を置いてくれる八百万は、なぜか遠い。
「ヤオモモ、いつものように天然入ったから気にしないで」
「え?」
そう説明してくれるのは耳郞だ。
「性病ですわ、性病・・・危うい」
「いやぁ、違うよヤオモモ~。てか、なんでこうなってんの?」
すると、耳郞が黙ったまま、先ほどから絡んでこない葉隠と芦戸を指差した。
「原因はあの二人かいっもう!何広めたの!?」
「えー、だってぇ、男の子・・・しかも彼氏の部屋で寝泊まりってそうゆーことでしょ?」
「羨ましいぃ!羨ましいぃ!私達も好きな男の子と、あーやってこーやってぇ」
(・・・あぁ、なるほど。この二人の妄想からってか、はいはい)
「・・・まぁ、夜這いは禁止だぞ二人とも」
一緒に座っていた轟と歌恋の肩に、飯田がそれぞれに手を乗せる。
「「夜這いちげぇ」」
思わず歌恋も口が悪くなる。
「へっちょい!」
そんな中、常闇がくしゃみをした。
「風邪?大丈夫?」
麗日が心配して常闇に問いかける。
「いや・・・!息災!我が粘膜が仕事をしたまで」
「何、それ」
(ラッキー!話が逸れた!)
そう喜ぶのも束の間。
「何!?二人だけに関わらず、同じ穴のムジナがいるのかよ!」
峰田の言い草に、歌恋はもう何も言わず顔を覆った。
「噂されてんじゃね!?ファン出来たんじゃね!?ヤオヨロズー!みたいな」
「茶化さないで下さいまし、有難いことです!」
上鳴に言われ、照れて反論する八百万。
「常闇くんと歌恋ちゃんも、とっくにおるんやない?だってあの"ホークス"のとこインターン行っとったんやし」
麗日のその言葉に、常闇とともに疑問が出来る。
「いやぁ・・・どうかなぁ?」
「あぁ、ないだろうな。あそこははやすぎるから」
基本後始末や掃除だ。事件の全てはホークス一人でやり遂げてしまう。
そのプロヒーローとの力の違いに落ち込みたくなる。
「ファンって言ったら、ネットに名前が上がったお茶子ちゃんとか梅雨ちゃんに切島くんじゃない?」
何ともしみったれた空気になってしまい、A組のいつもの賑やかな雰囲気がなくなる。
その時、タイミングよくドアの開く音がした。
「あ!!来たぞ皆!お出迎えだ!!」
飯田の合図に、ドアの方に顔を向ければそこにはお世話になった人達の姿が。
「~~やってしまった・・・」
隣で、今も幸せそうに眠る轟の顔を見て、笑顔がほころぶ。
「緊張感のかけらもないね・・・」
今日学校が休みでよかった。本当に、そう思う。初めて経験した、初めての出来事。
どこからどこまでやるのが正解とか不正解とか、お互いよく分からないまま終わってしまったけど。
よく言われる最後までとかのがまだ分からなく、身体に触れられるだけで熱が籠った。
(・・・こういうのって、皆どこでどう覚えるんだろう?)
一人で悶々と考えていると、轟がモゾッと寝返りし瞼を持ち上げた。
「・・・・・・・・」
「あ」
いまさら、歌恋は自分が裸でいる事に気づき布団をかけ直そうとしたが、轟に手を引っ張られ、
そのまま彼の、鍛え上げられている胸板にダイブした。顔が赤くなる。
「おはよう」
「お、おはよう・・・」
「今日、学校休みだろ」
「うん・・・」
「・・・自分だけ満足して帰るなよ」
「なっ・・・!自分だって、幸せそうに寝てたじゃん。ごめんなさいね、胸が小さくて」
「誰も何も言ってねーだろ」
抱きかかえられたまま、そのまま上半身を起こす。ふてくされる彼女に、懲りずにキスをする。
「・・・妄想とか、そういうの好きなんだけど、今度こういうのちゃんと学習しときます・・・」
「・・・まぁ、お互いにだな」
二人で顔を合わせ、クスクス笑い会う。そして、オデコとオデコをくっつけた。
「ありがとう」
そう優しくお礼を言ってくれる轟。
「私も・・・」
見られてる恥ずかしさに、足がそわそわする。触れてもらえるだけじゃ本当は物足りないけど。
また次回に。
「・・・峰田くんに、教わろうか」
「それはやめよう」
「だよね」
轟がお母さんに出した手紙から返事が来た時、一緒に見させてもらった。
内容は、自分で選んだ子は大切にしなさいねと。今度お母さんに紹介してねと。
「焦凍のお母さん、優しい人だよ。学生の内はやっぱり無理かな」
もっと、"個性"のことであれこれ言われてしまうと覚悟していたけど。
いい加減、この格好のままも恥ずかしいので、普段着に着替える。
「許可もらえばいつでもいけるだろ?それに、俺も歌恋のお母さんに会ってみたいからな」
「・・・相澤先生の許可かぁ・・・なんか言われそう・・・。あ、ねぇそれかクリスマスとかお正月とか、
何かと帰る理由付けつければ誤魔化せないかな」
「あぁ・・・なるほど。クリスマス、どうなるかな」
「・・・焦凍、意外と欲強いね」
「それは歌恋もだろ」
「「・・・・・・・」」
ただ一つ、今から男子の共有スペースを通らなければならないということ。
「焦凍の部屋から飛んで、女子寮行こうかな」
「危ねぇからやめろ」
窓から降りようとするも、轟に服を掴まれ止められた。
「えー、大丈夫なのに」
「そうじゃねぇ。飯田にバレたらそれこそ面倒だ」
「確かに」
轟の後ろに隠れながら共有スペースを目指すも、それは虚しく。
「あ、轟くん!登坂さん!」
「み、みみ緑谷くん!?切島くん!?」
「おう、二人の姿がなかったからな。伝言」
「なんだ?」
あれ、なんか二人とも、何事もないような顔で喋ってくれてるような。
「さっき相澤先生が、今日来賓があるって」
「え、そうなの?」
「うん、皆で迎えようってなったんだ」
緑谷と話す歌恋を見て、ボケーとしてしまう轟。
「歌恋ちゃん、やっぱりここにおった!」
「お茶子ちゃん、梅雨ちゃん!」
「早くご飯すませてしまいましょ?お腹空いたでしょう?」
「言われてみれば・・・」
「さっきエリちゃんに会ってきて。雄英で預かることになったみたい」
皆でワイワイ、皆がいる場所に足を運ぶ。
「いやー、それにしても轟くん大胆だね」
「もう、峰田も上鳴もどうしようもねぇぞ」
「・・・頭が痛ぇ」
「やっちまったもんはしょうがねよ」
「やってねぇ。誰にも何も言ってねぇハズだが」
「「雰囲気?」」
「何だそれ」
うーん、こうなることは多少分かっていたが。今度は行動を慎もう。
いや、そうなるともう、易々とお互いの部屋に行くことは出来なくなってしまうということか。
「一回あの二人、沈めていいか?」
からかってくる上鳴と峰田に、緑谷に静かに問う轟は本気だ。
「さすがにそれはダメだって!」
「くぅ~・・・分かっちゃいたが、やっぱイケメンはヤることなすことずりぃ!」
「なんで轟なんだよ~なんでだよ~!」
オヨヨ~と、地べたに這いつくばる峰田と上鳴はもう無視だ。
「知らない、知らない」
「・・・さすが、ですわ・・・」
「ヤオモモ、ありが・・・」
いつものように紅茶を置いてくれる八百万は、なぜか遠い。
「ヤオモモ、いつものように天然入ったから気にしないで」
「え?」
そう説明してくれるのは耳郞だ。
「性病ですわ、性病・・・危うい」
「いやぁ、違うよヤオモモ~。てか、なんでこうなってんの?」
すると、耳郞が黙ったまま、先ほどから絡んでこない葉隠と芦戸を指差した。
「原因はあの二人かいっもう!何広めたの!?」
「えー、だってぇ、男の子・・・しかも彼氏の部屋で寝泊まりってそうゆーことでしょ?」
「羨ましいぃ!羨ましいぃ!私達も好きな男の子と、あーやってこーやってぇ」
(・・・あぁ、なるほど。この二人の妄想からってか、はいはい)
「・・・まぁ、夜這いは禁止だぞ二人とも」
一緒に座っていた轟と歌恋の肩に、飯田がそれぞれに手を乗せる。
「「夜這いちげぇ」」
思わず歌恋も口が悪くなる。
「へっちょい!」
そんな中、常闇がくしゃみをした。
「風邪?大丈夫?」
麗日が心配して常闇に問いかける。
「いや・・・!息災!我が粘膜が仕事をしたまで」
「何、それ」
(ラッキー!話が逸れた!)
そう喜ぶのも束の間。
「何!?二人だけに関わらず、同じ穴のムジナがいるのかよ!」
峰田の言い草に、歌恋はもう何も言わず顔を覆った。
「噂されてんじゃね!?ファン出来たんじゃね!?ヤオヨロズー!みたいな」
「茶化さないで下さいまし、有難いことです!」
上鳴に言われ、照れて反論する八百万。
「常闇くんと歌恋ちゃんも、とっくにおるんやない?だってあの"ホークス"のとこインターン行っとったんやし」
麗日のその言葉に、常闇とともに疑問が出来る。
「いやぁ・・・どうかなぁ?」
「あぁ、ないだろうな。あそこははやすぎるから」
基本後始末や掃除だ。事件の全てはホークス一人でやり遂げてしまう。
そのプロヒーローとの力の違いに落ち込みたくなる。
「ファンって言ったら、ネットに名前が上がったお茶子ちゃんとか梅雨ちゃんに切島くんじゃない?」
何ともしみったれた空気になってしまい、A組のいつもの賑やかな雰囲気がなくなる。
その時、タイミングよくドアの開く音がした。
「あ!!来たぞ皆!お出迎えだ!!」
飯田の合図に、ドアの方に顔を向ければそこにはお世話になった人達の姿が。