第十四話 文化祭
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今日は土曜日、つまり休日。爆豪と轟の仮免補講も今週は無しとのことで、それぞれが練習に精を出す。
午後からは各々練習し・・・。
「あ!通形先輩!」
「・・・・・・」
寮の外に出るダンス隊に、緑谷が通形と、そして・・・額に角がある女の子一人を見つける。
「エッ・・・エリちゃん!!」
「デクさん」
「この子がエリちゃん・・・」
緑谷達が話していた会話が、歌恋の脳裏によぎった。
「素敵なおべべね」
「かっ、かっ、可愛~」
にこやかに微笑ましい蛙吹に麗日に。
「え!?何なに、先輩の子ども・・・!?」
「違うよ、尾白くん」
そう否定するのは歌恋。
「緑谷くん達が助けたっていう女の子だよ」
「インターンの子か!俺は飯田!よろしく!」
「10年後が楽しみだ。オイラ峰田」
だが、エリちゃんはそそくさと通形の後ろに隠れてしまう。
「照れ屋さんなんだよね」
エリちゃんを優しくフォローする通形の姿はまるで父親だ。
「校長から許可が下りた」
そう話を切り出すのは相澤先生。
「ビックリしてパニック起こさないよう、一度来て慣れておこうって事だ」
「というわけで、これから俺エリちゃんと雄英内を回ろうと思ってんだけど、緑谷くんもどうだい!?」
「おーい、ダンス隊!!ちょっと話が・・・って、エリちゃん!?」
切島がドアを開ければ、寮の中から賑やかな音色も響く。
「オッスオッス!って、俺のことは知らねーか!」
緑谷が通形とエリちゃんと学校内を回る為、休憩することに。
いつもの、八百万の紅茶でホッと一息つく。
「そういえば話って?」
切島が話題を振り掛けていたのを思いだし、歌恋が問いかけた。
「そーそー!演出、いろいろ考えてんだけどよ!どーも俺達だけじゃ厳しいわけよ」
「皆の"個性"の力も借りたいと思って」
出し物をもっとよくする為に。それから-・・・。
「・・・私の桜使ってくれようとしてくれるのは嬉しいよ・・・でも、皆も知ってるでしょ?
あの時の会見で、相澤先生とマスコミの人が話していたこと・・・。
まして、ストレスの原因がヒーロー科なんていわれれば、それを見たらどう思うか・・・」
「そんなの、やってみなきゃわかんないよ!」
「三奈ちゃん・・・」
「そんな事考えられなくなるくらい盛り上げようよ!」
「いまの歌恋ちゃんなら、前よりずっとピンクの桜になっとるんやから大丈夫!」
「お茶子ちゃん・・・」
「桜をバックに踊ったりできれば和ロックにもなるし、演出次第じゃ洋風にもなって綺麗じゃん」
耳郞はここのところなにやらノートにまとめ書きしている。そういえばこの間は緑谷に何やら聞いていたし。
「んー、皆ポジティブ・・・」
「歌恋がネガティブすぎるの!」
「いたっ」
ペシッと、芦戸に軽く頭を叩かれる。
「もー、他人事だと思って」
緑谷は緑谷で、ダンスを途中から青山と抜け、ロープで仕掛けを担当する。
力仕事なら他にもクラスには適した人がいるかもしれないが、身長なども考えてのこと。
歌恋も、その提案を演出隊に言われてから、轟にも同じような愚痴を溢したが、彼も「大丈夫」だけだ。
『俺の氷も、複雑な形状は出来ねぇから骨組みが必要なんだ』
そう話してくれた。だから戦いの時も大概ぶっぱが基本になってしまうのかなと。
それから試しに一度、桜を轟の氷で包むように氷らせてもらってみた。
『わぁ・・・』
自分で言うのもなんだが、氷の中に閉じ込められた桜はとても幻想的でキレイだった。
1ヶ月なんて長いと思ってた。けど、この1ヶ月は沢山の思い出が出来た気がした。
もちろん、中学でも学校の行事というのは存在していた。それでもあの頃より数倍も楽しくて。
今回のバンドもダンスも、不安ながらに初めてみた部分はあったけれど、
耳郞の楽器の指導も、芦戸のダンスの指導もプロ顔負けの程の実力だ。
最初に想像していたものよりも、とてもいいものになりそうだ。
とうとう明日、文化祭本番。最終確認の為、今日もハウンドドッグ先生に注意を受ける時間ギリギリまで。
寝て起きたら朝の9時から文化祭は始まる。
「寝れねー!!」
夜の11時35分なのに、相変わらず上鳴は元気だ。
「静かに!寝てる人もいるから」
そういう芦戸の声もまだまだ元気だ。歌恋はもう少し皆といようと、ソファにもたれかかっていた。
「皆、盛り上がってくれるだろうか」
「そういうのはもう考えない方がいいよ。恥ずかしがったり、おっかなびっくりやんのが一番良くない。
舞台に上がったらもう、後は楽しむ!」
飯田の不安を取り消すように言う耳郞の話。それは色んなことに通じるのかもしれない。
誰か為を考えると、結局己が為に行き着くのだと。青山が緑谷と道具の点検中に。
「ロープ、ほつれてる」
「ワオ☆ずっと練習で酷使してたもんね。僕らの友情の証じゃないか☆」
「うん・・・いや、危ない。ごめん気付かなくて・・・」
「八百万につくってもらえば?ですわ」
上鳴が案を言うが、彼女はもう寝てしまっている。芦戸に、便利道具扱いしないのっなんて言われていた。
(・・・確かにヤオモモの創造は使い方次第じゃ便利だし、上鳴くんにはたまにスマホ充電させてもらってるよな)
眠くなってきた目をこすりながら思う歌恋。
(ヤオモモなら、一生染めなくてよくなるような染め道具造れたりしないかな)
などなど。
「僕、朝イチで勝ってくるよ。気付かなかったの僕だし、朝練あるし。ついでに買いたいものもあるし」
「いやいや、俺ら10時からだぞ。店ってだいたい9時からじゃん」
「雄英から15分くらいのとこにあるホームセンター、あそこなら朝8時からやってるんだよ」
緑谷と上鳴の話を聞きながら、とうとう歌恋は口に出した。
「・・・眠いから、そろそろ寝るね~」
「おう、待て登坂」
切島に呼び止められて立ち止まり首をかしげる。
「明日もやるとおもうけど、夜更かし組!!一足お先に・・・」
切島・飯田・上鳴・峰田・芦戸・耳郞・緑谷・青山・轟・歌恋のここにいる人で拳を挙げた。
「絶対、成功させるぞ!!」
「「「オー!!」」」
午後からは各々練習し・・・。
「あ!通形先輩!」
「・・・・・・」
寮の外に出るダンス隊に、緑谷が通形と、そして・・・額に角がある女の子一人を見つける。
「エッ・・・エリちゃん!!」
「デクさん」
「この子がエリちゃん・・・」
緑谷達が話していた会話が、歌恋の脳裏によぎった。
「素敵なおべべね」
「かっ、かっ、可愛~」
にこやかに微笑ましい蛙吹に麗日に。
「え!?何なに、先輩の子ども・・・!?」
「違うよ、尾白くん」
そう否定するのは歌恋。
「緑谷くん達が助けたっていう女の子だよ」
「インターンの子か!俺は飯田!よろしく!」
「10年後が楽しみだ。オイラ峰田」
だが、エリちゃんはそそくさと通形の後ろに隠れてしまう。
「照れ屋さんなんだよね」
エリちゃんを優しくフォローする通形の姿はまるで父親だ。
「校長から許可が下りた」
そう話を切り出すのは相澤先生。
「ビックリしてパニック起こさないよう、一度来て慣れておこうって事だ」
「というわけで、これから俺エリちゃんと雄英内を回ろうと思ってんだけど、緑谷くんもどうだい!?」
「おーい、ダンス隊!!ちょっと話が・・・って、エリちゃん!?」
切島がドアを開ければ、寮の中から賑やかな音色も響く。
「オッスオッス!って、俺のことは知らねーか!」
緑谷が通形とエリちゃんと学校内を回る為、休憩することに。
いつもの、八百万の紅茶でホッと一息つく。
「そういえば話って?」
切島が話題を振り掛けていたのを思いだし、歌恋が問いかけた。
「そーそー!演出、いろいろ考えてんだけどよ!どーも俺達だけじゃ厳しいわけよ」
「皆の"個性"の力も借りたいと思って」
出し物をもっとよくする為に。それから-・・・。
「・・・私の桜使ってくれようとしてくれるのは嬉しいよ・・・でも、皆も知ってるでしょ?
あの時の会見で、相澤先生とマスコミの人が話していたこと・・・。
まして、ストレスの原因がヒーロー科なんていわれれば、それを見たらどう思うか・・・」
「そんなの、やってみなきゃわかんないよ!」
「三奈ちゃん・・・」
「そんな事考えられなくなるくらい盛り上げようよ!」
「いまの歌恋ちゃんなら、前よりずっとピンクの桜になっとるんやから大丈夫!」
「お茶子ちゃん・・・」
「桜をバックに踊ったりできれば和ロックにもなるし、演出次第じゃ洋風にもなって綺麗じゃん」
耳郞はここのところなにやらノートにまとめ書きしている。そういえばこの間は緑谷に何やら聞いていたし。
「んー、皆ポジティブ・・・」
「歌恋がネガティブすぎるの!」
「いたっ」
ペシッと、芦戸に軽く頭を叩かれる。
「もー、他人事だと思って」
緑谷は緑谷で、ダンスを途中から青山と抜け、ロープで仕掛けを担当する。
力仕事なら他にもクラスには適した人がいるかもしれないが、身長なども考えてのこと。
歌恋も、その提案を演出隊に言われてから、轟にも同じような愚痴を溢したが、彼も「大丈夫」だけだ。
『俺の氷も、複雑な形状は出来ねぇから骨組みが必要なんだ』
そう話してくれた。だから戦いの時も大概ぶっぱが基本になってしまうのかなと。
それから試しに一度、桜を轟の氷で包むように氷らせてもらってみた。
『わぁ・・・』
自分で言うのもなんだが、氷の中に閉じ込められた桜はとても幻想的でキレイだった。
1ヶ月なんて長いと思ってた。けど、この1ヶ月は沢山の思い出が出来た気がした。
もちろん、中学でも学校の行事というのは存在していた。それでもあの頃より数倍も楽しくて。
今回のバンドもダンスも、不安ながらに初めてみた部分はあったけれど、
耳郞の楽器の指導も、芦戸のダンスの指導もプロ顔負けの程の実力だ。
最初に想像していたものよりも、とてもいいものになりそうだ。
とうとう明日、文化祭本番。最終確認の為、今日もハウンドドッグ先生に注意を受ける時間ギリギリまで。
寝て起きたら朝の9時から文化祭は始まる。
「寝れねー!!」
夜の11時35分なのに、相変わらず上鳴は元気だ。
「静かに!寝てる人もいるから」
そういう芦戸の声もまだまだ元気だ。歌恋はもう少し皆といようと、ソファにもたれかかっていた。
「皆、盛り上がってくれるだろうか」
「そういうのはもう考えない方がいいよ。恥ずかしがったり、おっかなびっくりやんのが一番良くない。
舞台に上がったらもう、後は楽しむ!」
飯田の不安を取り消すように言う耳郞の話。それは色んなことに通じるのかもしれない。
誰か為を考えると、結局己が為に行き着くのだと。青山が緑谷と道具の点検中に。
「ロープ、ほつれてる」
「ワオ☆ずっと練習で酷使してたもんね。僕らの友情の証じゃないか☆」
「うん・・・いや、危ない。ごめん気付かなくて・・・」
「八百万につくってもらえば?ですわ」
上鳴が案を言うが、彼女はもう寝てしまっている。芦戸に、便利道具扱いしないのっなんて言われていた。
(・・・確かにヤオモモの創造は使い方次第じゃ便利だし、上鳴くんにはたまにスマホ充電させてもらってるよな)
眠くなってきた目をこすりながら思う歌恋。
(ヤオモモなら、一生染めなくてよくなるような染め道具造れたりしないかな)
などなど。
「僕、朝イチで勝ってくるよ。気付かなかったの僕だし、朝練あるし。ついでに買いたいものもあるし」
「いやいや、俺ら10時からだぞ。店ってだいたい9時からじゃん」
「雄英から15分くらいのとこにあるホームセンター、あそこなら朝8時からやってるんだよ」
緑谷と上鳴の話を聞きながら、とうとう歌恋は口に出した。
「・・・眠いから、そろそろ寝るね~」
「おう、待て登坂」
切島に呼び止められて立ち止まり首をかしげる。
「明日もやるとおもうけど、夜更かし組!!一足お先に・・・」
切島・飯田・上鳴・峰田・芦戸・耳郞・緑谷・青山・轟・歌恋のここにいる人で拳を挙げた。
「絶対、成功させるぞ!!」
「「「オー!!」」」