第十四話 文化祭
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補習組、相澤先生にみっちりしごかれて寮に戻る途中。
「みんな、今日歌とか決めるって言ってたよね!」
「うん、どんなものになるのか楽しみだよ!エリちゃんも文化祭来られるみたいだし」
緑谷が嬉しそうにニコニコと話してくれる。エリちゃんという少女の様子を、麗日が聞く。
「この前会えたんだってね、元気そうやった?」
「今は力の暴走もなく、落ち着いてた」
「俺も会いてーな」
「切島ちゃんはあの時会えなかったものね」
「・・・話に置いてかれてる感」
ボソッと、常闇が呟く。落ち込んだ彼の様子に、歌恋が言った。
「インターン場所が違うのはそうだけど、同じ任務には行かなかったからね」
「ホークスはあの時呼ばれなかったのだろうか?」
「う~ん、暇がどうとか言ってる人だから、断ったとか?」
「・・・実力は本物だがな」
「そうだね・・・」
なにも、地元の九州での彼の人気ぶりは凄いのだ。オールマイトに負けず劣らずって感じなのに。
歌恋達がいない間に決まっていく文化祭の出し物。
ドラムは意外な爆豪に、ピアノは八百万と決まり。
「えー、女子でガールズダンサーズやろって話してたのに!!でも、カァイイからいいや!」
「ベースはウチやるから、あとはギターとボーカルだね」
「それ以外の人はダンス?」
「うむ・・・ただ、普通にそれだけで盛り上げられるか・・・」
「それはあの、馬鹿騒ぎするやつの」
「演出を加えなきゃー!!」
「それだ」
「「演出?」」
芦戸がクルッとまわり、パソコンでライブ会場の映像を再び皆にみせる。
「たとえばね、コレね、花火とかテープとかミラーボール。空間づくりで欠かせないのが演出!!」
それに便乗し、葉隠が感嘆な声を上げた。
「わあぁ・・・ディズニーパレードみたいにしようよ!」
「それの参加一体型!」
「体育館を借りるんだっけ!?」
「ああ、既に相澤先生が手配してくれている」
「じゃあね、例えば例えば、麗日が轟と切島を浮かしとくでしょー!?
でね!轟の氷を切島がゴリゴリ削るの!んで、青山がミラーボールになってて、
スターダストみたく光がキラキラ舞い落ちるんだよ!そんで歌恋の桜吹雪で飾るの!チームスノーマンズ!!」
「アッハハハ、氷カキ器!!」
「前に話してたチームコンボだ!?」
「実に良いと思う!!盛り上がりに華を添える大事な要素だ!」
「僕がミラーボール?良いじゃない☆」
寮のドアの前まで行くと、皆の賑やかな声が聞こえてくる。
「うーす」
「補習、今日でようやく穴埋まりました」
「本格参加するよー!」
「ねぇ、どこまで決まった?」
轟の隣に行き、歌恋が問いかける。
「爆豪のドラムに、八百万のキーボードと耳郞のベース」
「え、爆豪くんがドラム!?」
意外だ・・・という視線を、補習組全員彼に視線を向けた。
「んだコラ、文句あんのか?」
「いやー、頼むぜ才能マン!」
切島が爆豪の肩を組、親指を立てた。
「で、あとボーカルなんだけどさ。歌恋どう?あん時、否定する割には良かったし」
「・・・・・聞いてみてぇ」
なんだろう、カラオケボックスの中で、耳郞と轟とこんなに残ってる印象が違うのは。
「いや、いや、ダメだって!ボーカルは響香ちゃんでしょ!?」
顔を真っ赤にしながら。
「あ、それ私も!うたは耳郞ちゃんでしょ?」
麗日に助け船を求める。
「いや、まだ全然・・・」
「ボーカルならオイラがやる!モテる!」
順番に、峰田からマイクを持ち歌ってみるが、いや、彼はがなってるだけで。
「ミラーボール兼ボーカルはそう、この僕☆」
次いで青山に歌わせるが、ただの裏声。
「オウ!楽器はできねーけど、歌なら自信あんぜ!」
意気揚々と歌ってみせた切島もまた、ジャンルが違う。
「歌ってみねぇか?」
なんて、轟が歌恋にマイクを向けてくる。
「結構です」
「ねぇねぇ、やっぱさ!私も耳郞ちゃんだと思うんだよ!」
そう名乗りを上げてくれたのは葉隠だ。
「前に部屋で教えてくれた時、歌もすっごくカッコよかったんだから!」
「ちょっと・・・ハードルあげないでよ」
「いいからいいから」
躊躇なく、葉隠が耳郞にマイクを手渡した。
「オイラたちの魂の叫びをさしおいて・・・どんなモンだよ、コラ・・・?ええ、コラ!?」
「耳郞の歌、聴いてみてェな!いっちょ頼むぜ!」
息を吸い上げて、耳郞が声を発する。すると空間はたちまちに彼女一色だ。
「耳が幸せー!!」
「ハスキー!」
「セクシーボイス!」
満場一致でボーカルは耳郞に決定。
「・・・じゃあ、それはそれで・・・。で!!あとギター!!二本ほしい!」
それにすぐ反応を見せたのは上鳴と峰田。
「やりてー!!楽器弾けるとかカッケー!!」
「やらせろ!!」
「やりてェじゃねンだよ、殺る気あんのか」
爆豪にドスのある声で聞かれるが、いまの上鳴には効果ない。
「あるある超ある!ギターこそバンドの華だろィ!!」
ひと鳴りさせる上鳴に、峰田はギターを持ったまま涙目をみせる。
「キャラデザのせいで、手が届かねェよ・・・!!」
「(ドンマイ、峰田くん・・・)ねぇ、焦凍ギターやってみたら?カッコいいかも」
彼は元がカッコいいぶん、何をやらせてもカッコ良く様になりそうだ。
「いや、やった事ねぇからな・・・」
その間にギターを拾い上げたのは、常闇だ。
「!?」
文句なしだが、何故か切ないような音を彼は響かせている。
「常闇・・・!?」
「弾けるのか、何故黙ってた!?」
「Fコードで一度手放した身ゆえ。峰田、おまえが諦めるならば、俺がおまえの分まで爪弾く」
「勝手にしろ、クソが。下らん下らん、はよ終われ文化祭。全員爪割れろ」
嘆き出す峰田に、芦戸がなにか閃いたのか彼に歩み寄る。
「峰田!ダンス、峰田のハーレムパートつくったらやる!?」
「やるわ。はよ来いや文化祭」
(なんて気持ちの変わりよう)
そして・・・深夜一時、全役割決定。バンド隊、演出隊、ダンス隊に別れ歌恋はダンス隊に決定。
明日から忙しくなりそうだ。
「みんな、今日歌とか決めるって言ってたよね!」
「うん、どんなものになるのか楽しみだよ!エリちゃんも文化祭来られるみたいだし」
緑谷が嬉しそうにニコニコと話してくれる。エリちゃんという少女の様子を、麗日が聞く。
「この前会えたんだってね、元気そうやった?」
「今は力の暴走もなく、落ち着いてた」
「俺も会いてーな」
「切島ちゃんはあの時会えなかったものね」
「・・・話に置いてかれてる感」
ボソッと、常闇が呟く。落ち込んだ彼の様子に、歌恋が言った。
「インターン場所が違うのはそうだけど、同じ任務には行かなかったからね」
「ホークスはあの時呼ばれなかったのだろうか?」
「う~ん、暇がどうとか言ってる人だから、断ったとか?」
「・・・実力は本物だがな」
「そうだね・・・」
なにも、地元の九州での彼の人気ぶりは凄いのだ。オールマイトに負けず劣らずって感じなのに。
歌恋達がいない間に決まっていく文化祭の出し物。
ドラムは意外な爆豪に、ピアノは八百万と決まり。
「えー、女子でガールズダンサーズやろって話してたのに!!でも、カァイイからいいや!」
「ベースはウチやるから、あとはギターとボーカルだね」
「それ以外の人はダンス?」
「うむ・・・ただ、普通にそれだけで盛り上げられるか・・・」
「それはあの、馬鹿騒ぎするやつの」
「演出を加えなきゃー!!」
「それだ」
「「演出?」」
芦戸がクルッとまわり、パソコンでライブ会場の映像を再び皆にみせる。
「たとえばね、コレね、花火とかテープとかミラーボール。空間づくりで欠かせないのが演出!!」
それに便乗し、葉隠が感嘆な声を上げた。
「わあぁ・・・ディズニーパレードみたいにしようよ!」
「それの参加一体型!」
「体育館を借りるんだっけ!?」
「ああ、既に相澤先生が手配してくれている」
「じゃあね、例えば例えば、麗日が轟と切島を浮かしとくでしょー!?
でね!轟の氷を切島がゴリゴリ削るの!んで、青山がミラーボールになってて、
スターダストみたく光がキラキラ舞い落ちるんだよ!そんで歌恋の桜吹雪で飾るの!チームスノーマンズ!!」
「アッハハハ、氷カキ器!!」
「前に話してたチームコンボだ!?」
「実に良いと思う!!盛り上がりに華を添える大事な要素だ!」
「僕がミラーボール?良いじゃない☆」
寮のドアの前まで行くと、皆の賑やかな声が聞こえてくる。
「うーす」
「補習、今日でようやく穴埋まりました」
「本格参加するよー!」
「ねぇ、どこまで決まった?」
轟の隣に行き、歌恋が問いかける。
「爆豪のドラムに、八百万のキーボードと耳郞のベース」
「え、爆豪くんがドラム!?」
意外だ・・・という視線を、補習組全員彼に視線を向けた。
「んだコラ、文句あんのか?」
「いやー、頼むぜ才能マン!」
切島が爆豪の肩を組、親指を立てた。
「で、あとボーカルなんだけどさ。歌恋どう?あん時、否定する割には良かったし」
「・・・・・聞いてみてぇ」
なんだろう、カラオケボックスの中で、耳郞と轟とこんなに残ってる印象が違うのは。
「いや、いや、ダメだって!ボーカルは響香ちゃんでしょ!?」
顔を真っ赤にしながら。
「あ、それ私も!うたは耳郞ちゃんでしょ?」
麗日に助け船を求める。
「いや、まだ全然・・・」
「ボーカルならオイラがやる!モテる!」
順番に、峰田からマイクを持ち歌ってみるが、いや、彼はがなってるだけで。
「ミラーボール兼ボーカルはそう、この僕☆」
次いで青山に歌わせるが、ただの裏声。
「オウ!楽器はできねーけど、歌なら自信あんぜ!」
意気揚々と歌ってみせた切島もまた、ジャンルが違う。
「歌ってみねぇか?」
なんて、轟が歌恋にマイクを向けてくる。
「結構です」
「ねぇねぇ、やっぱさ!私も耳郞ちゃんだと思うんだよ!」
そう名乗りを上げてくれたのは葉隠だ。
「前に部屋で教えてくれた時、歌もすっごくカッコよかったんだから!」
「ちょっと・・・ハードルあげないでよ」
「いいからいいから」
躊躇なく、葉隠が耳郞にマイクを手渡した。
「オイラたちの魂の叫びをさしおいて・・・どんなモンだよ、コラ・・・?ええ、コラ!?」
「耳郞の歌、聴いてみてェな!いっちょ頼むぜ!」
息を吸い上げて、耳郞が声を発する。すると空間はたちまちに彼女一色だ。
「耳が幸せー!!」
「ハスキー!」
「セクシーボイス!」
満場一致でボーカルは耳郞に決定。
「・・・じゃあ、それはそれで・・・。で!!あとギター!!二本ほしい!」
それにすぐ反応を見せたのは上鳴と峰田。
「やりてー!!楽器弾けるとかカッケー!!」
「やらせろ!!」
「やりてェじゃねンだよ、殺る気あんのか」
爆豪にドスのある声で聞かれるが、いまの上鳴には効果ない。
「あるある超ある!ギターこそバンドの華だろィ!!」
ひと鳴りさせる上鳴に、峰田はギターを持ったまま涙目をみせる。
「キャラデザのせいで、手が届かねェよ・・・!!」
「(ドンマイ、峰田くん・・・)ねぇ、焦凍ギターやってみたら?カッコいいかも」
彼は元がカッコいいぶん、何をやらせてもカッコ良く様になりそうだ。
「いや、やった事ねぇからな・・・」
その間にギターを拾い上げたのは、常闇だ。
「!?」
文句なしだが、何故か切ないような音を彼は響かせている。
「常闇・・・!?」
「弾けるのか、何故黙ってた!?」
「Fコードで一度手放した身ゆえ。峰田、おまえが諦めるならば、俺がおまえの分まで爪弾く」
「勝手にしろ、クソが。下らん下らん、はよ終われ文化祭。全員爪割れろ」
嘆き出す峰田に、芦戸がなにか閃いたのか彼に歩み寄る。
「峰田!ダンス、峰田のハーレムパートつくったらやる!?」
「やるわ。はよ来いや文化祭」
(なんて気持ちの変わりよう)
そして・・・深夜一時、全役割決定。バンド隊、演出隊、ダンス隊に別れ歌恋はダンス隊に決定。
明日から忙しくなりそうだ。