第十四話 文化祭
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「インターン組は?」
夜、寮の談話室にて集まる中、尾白の問いかけに上鳴が答えている。
「補習。話し合いに参加できないから、決定に従うって」
「補習?あれ、登坂さんはいいの?」
「私は今日だけね。あとは補習に出なくちゃだけど」
「そっか。で、爆豪は?」
「爆豪は寝た」
「落ち着いて考え直してみたんだが・・・」
パソコンを開き案を探る飯田に、視線が集まる。
「先生の仰っていた他科のストレス、俺たちは発散の一助となる企画を出すべきだと思うんだ」
「そうですわね・・・ヒーローを志す者がご迷惑おかけしたままでは、いけませんもの」
「そうなると正直・・・ランチラッシュの味を知る雄英生には、食で満足させられるモノを提供できないと思うんだ」
「あ、飯系ダメってこと?」
「個人的にはだ。他科へのサービスと考えれば」
「そう言われるとそうだな・・・俺たちが楽しいだけでは、彼らに申し訳がない」
「それじゃあ・・・」
歌恋は八百万と一緒に、挙げられている候補の項目を見る。
「体験系・・・該当するものとなりますと・・・」
「メイド喫茶か触れ合い動物園か・・・ビックリハウス?」
「動物園は衛生上厳しそうじゃね?」
「コントとかは駄目かな?」
「素人芸程ストレス与えるもんはねーよ!」
皆であれやこれや出しあうも、中々決まらない。
「みんなで踊ると楽しいよ・・・」
足をパタパタさせながら、芦戸が呟く。
「ダンス、良いんじゃねぇか?」
「超意外な援軍が!!」
そう名乗りを上げたのは轟だ。
「ちょっといいか」
飯田のパソコンを借り、轟が検索をかける。
「なんかあっただろ。なんて言うのか知らねェけど・・・バカ騒ぎするやつ・・・あぁ、こういうやつだ」
画面を覗けばライブハウスで、盛り上がりを見せる会場だ。
「轟から出る発想じゃねー!!」
「パーティーピーポーになったのか轟・・・!?」
「違ぇ」
うーん、それはそれでちょっぴり酷いような。
「飯田の意見はもっともだと思うし、そのためには皆で楽しめる場を提供するのが適してんじゃねぇか。
仮免補講からの連想なんだが」
「どんな補講だったの、焦凍」
思わず突っ込み入れたくなる気持ちもわかる。
だが、その案に飯田は納得していた。
「なるほど・・・」
「今一度言うが、素人芸程ストレスなもんはねぇぞ!?」
瀬呂の言いたいことも、分からなくない。
「私、教えられるよ!!」
名乗りを上げる芦戸の後ろで、青山がツーステップを始める。
「奇っ怪な動きだった素人が、一日でステップをマスターした!芦戸の指導は確かだ!!」
「待て、素人共!!ダンスとはリズム!!すなわち"音"だ!!客(パリピ)は"極上の音"にノるんだ!!」
「音楽といえばぁー・・・!」
葉隠の言葉と合図するかのように、皆一斉に耳郞に顔を向ける。
「え、何?」
「耳郞ちゃんの楽器で生演奏!!」
「賛成!」
「ちょっと待ってよ」
「え、何で?」
歌恋と葉隠が、一緒に、声が重なる。
「耳郞ちゃん、演奏も教えるのもすっごく上手だし、音楽してる時がとっても楽しそうだよ!」
歌恋も一緒に、頷く。
「芦戸とかさ、皆はさ、ちゃんとヒーロー活動に根ざした趣味じゃんね?
ウチのは本当、只の趣味だし・・・正直、表立って自慢できるモンじゃないつーか・・・」
「そういうことか、昼間のアレは」
上鳴が閃いたようにハッと指させば、耳郞はビクッと肩を揺らす。
そんな迷う彼女に、彼はハッキリ言ったのだ。
「あんなに楽器できるとか、めっちゃカッケーじゃん!!」
「・・・っ、耳郞さん」
そして、口田からも。
「人を笑顔にできるかもしれない技だよ。十分ヒーロー活動に根ざしてると思うよ」
「~~っ!!」
歌恋の隣の席、峰田とは反対側にいるのは口田だが、彼とはあまり話したことがない。
それ故に、口田がこうもハッキリと気持ちをストレートにぶつけるのを見るのは珍しい。
戸惑う耳郞と彼らの間に、八百万が割って入る。
「お二人の主張も良く分かりますわ。でも、これから先は耳郞さん本人の意志で」
「ここまで言われてやらないのも・・・ロックじゃないよね・・・」
「響香ちゃん!」
歌恋の顔が、笑顔になる。
「じゃあ、A組の出し物はー」
生演奏とダンスで、パリピ空間の提供に決定。
八百万の紅茶を貰いながら、歌恋は安堵の息を吐く。
「公開座学にならなくてよかった・・・!」
帰ってきた補習組にも、そう決まった事は報告済み。
「細かい事は後でいろいろ決めなきゃねー!」
最も勉強嫌いな芦戸を道ずれに肩を組み、イエーイと喜ぶ。
「お二人とも、勉強も大事ですわ」
やれやれと、いつものように八百万に呆れられるのはもう慣れっこで。
「けど、その案が轟ちゃんから出るとは思わなかったわ」
と、蛙吹に、芦戸が嬉しそうに言う。何せダンスの案が通ったのだ。
「いやー、私もビックリよ」
「歌恋ちゃんの影響が、やっぱり大きいんじゃない?」
「透ちゃん・・・!」
それはそれで、嬉しいが。
「残念ながら歌恋ちゃん、明日からは一緒に補習だよ」
ポンと、肩に手を乗せ微笑ましい顔を作りながら麗日に言われる。
「インターンはいいけど、補習はやだよぉ。こんな楽しい時に補習イヤ」
「自業自得ですわ。さぁ、明日も学校ですしそろそろお部屋に戻りましょう」
「うー・・・」
翌日の文化祭の話し合いは、途中参加からとなる。
夜、寮の談話室にて集まる中、尾白の問いかけに上鳴が答えている。
「補習。話し合いに参加できないから、決定に従うって」
「補習?あれ、登坂さんはいいの?」
「私は今日だけね。あとは補習に出なくちゃだけど」
「そっか。で、爆豪は?」
「爆豪は寝た」
「落ち着いて考え直してみたんだが・・・」
パソコンを開き案を探る飯田に、視線が集まる。
「先生の仰っていた他科のストレス、俺たちは発散の一助となる企画を出すべきだと思うんだ」
「そうですわね・・・ヒーローを志す者がご迷惑おかけしたままでは、いけませんもの」
「そうなると正直・・・ランチラッシュの味を知る雄英生には、食で満足させられるモノを提供できないと思うんだ」
「あ、飯系ダメってこと?」
「個人的にはだ。他科へのサービスと考えれば」
「そう言われるとそうだな・・・俺たちが楽しいだけでは、彼らに申し訳がない」
「それじゃあ・・・」
歌恋は八百万と一緒に、挙げられている候補の項目を見る。
「体験系・・・該当するものとなりますと・・・」
「メイド喫茶か触れ合い動物園か・・・ビックリハウス?」
「動物園は衛生上厳しそうじゃね?」
「コントとかは駄目かな?」
「素人芸程ストレス与えるもんはねーよ!」
皆であれやこれや出しあうも、中々決まらない。
「みんなで踊ると楽しいよ・・・」
足をパタパタさせながら、芦戸が呟く。
「ダンス、良いんじゃねぇか?」
「超意外な援軍が!!」
そう名乗りを上げたのは轟だ。
「ちょっといいか」
飯田のパソコンを借り、轟が検索をかける。
「なんかあっただろ。なんて言うのか知らねェけど・・・バカ騒ぎするやつ・・・あぁ、こういうやつだ」
画面を覗けばライブハウスで、盛り上がりを見せる会場だ。
「轟から出る発想じゃねー!!」
「パーティーピーポーになったのか轟・・・!?」
「違ぇ」
うーん、それはそれでちょっぴり酷いような。
「飯田の意見はもっともだと思うし、そのためには皆で楽しめる場を提供するのが適してんじゃねぇか。
仮免補講からの連想なんだが」
「どんな補講だったの、焦凍」
思わず突っ込み入れたくなる気持ちもわかる。
だが、その案に飯田は納得していた。
「なるほど・・・」
「今一度言うが、素人芸程ストレスなもんはねぇぞ!?」
瀬呂の言いたいことも、分からなくない。
「私、教えられるよ!!」
名乗りを上げる芦戸の後ろで、青山がツーステップを始める。
「奇っ怪な動きだった素人が、一日でステップをマスターした!芦戸の指導は確かだ!!」
「待て、素人共!!ダンスとはリズム!!すなわち"音"だ!!客(パリピ)は"極上の音"にノるんだ!!」
「音楽といえばぁー・・・!」
葉隠の言葉と合図するかのように、皆一斉に耳郞に顔を向ける。
「え、何?」
「耳郞ちゃんの楽器で生演奏!!」
「賛成!」
「ちょっと待ってよ」
「え、何で?」
歌恋と葉隠が、一緒に、声が重なる。
「耳郞ちゃん、演奏も教えるのもすっごく上手だし、音楽してる時がとっても楽しそうだよ!」
歌恋も一緒に、頷く。
「芦戸とかさ、皆はさ、ちゃんとヒーロー活動に根ざした趣味じゃんね?
ウチのは本当、只の趣味だし・・・正直、表立って自慢できるモンじゃないつーか・・・」
「そういうことか、昼間のアレは」
上鳴が閃いたようにハッと指させば、耳郞はビクッと肩を揺らす。
そんな迷う彼女に、彼はハッキリ言ったのだ。
「あんなに楽器できるとか、めっちゃカッケーじゃん!!」
「・・・っ、耳郞さん」
そして、口田からも。
「人を笑顔にできるかもしれない技だよ。十分ヒーロー活動に根ざしてると思うよ」
「~~っ!!」
歌恋の隣の席、峰田とは反対側にいるのは口田だが、彼とはあまり話したことがない。
それ故に、口田がこうもハッキリと気持ちをストレートにぶつけるのを見るのは珍しい。
戸惑う耳郞と彼らの間に、八百万が割って入る。
「お二人の主張も良く分かりますわ。でも、これから先は耳郞さん本人の意志で」
「ここまで言われてやらないのも・・・ロックじゃないよね・・・」
「響香ちゃん!」
歌恋の顔が、笑顔になる。
「じゃあ、A組の出し物はー」
生演奏とダンスで、パリピ空間の提供に決定。
八百万の紅茶を貰いながら、歌恋は安堵の息を吐く。
「公開座学にならなくてよかった・・・!」
帰ってきた補習組にも、そう決まった事は報告済み。
「細かい事は後でいろいろ決めなきゃねー!」
最も勉強嫌いな芦戸を道ずれに肩を組み、イエーイと喜ぶ。
「お二人とも、勉強も大事ですわ」
やれやれと、いつものように八百万に呆れられるのはもう慣れっこで。
「けど、その案が轟ちゃんから出るとは思わなかったわ」
と、蛙吹に、芦戸が嬉しそうに言う。何せダンスの案が通ったのだ。
「いやー、私もビックリよ」
「歌恋ちゃんの影響が、やっぱり大きいんじゃない?」
「透ちゃん・・・!」
それはそれで、嬉しいが。
「残念ながら歌恋ちゃん、明日からは一緒に補習だよ」
ポンと、肩に手を乗せ微笑ましい顔を作りながら麗日に言われる。
「インターンはいいけど、補習はやだよぉ。こんな楽しい時に補習イヤ」
「自業自得ですわ。さぁ、明日も学校ですしそろそろお部屋に戻りましょう」
「うー・・・」
翌日の文化祭の話し合いは、途中参加からとなる。