第十四話 文化祭
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サー・ナイトアイのお葬式が終わり、学校側からはしばらくインターンは様子見とのこと。
歌恋はその発表に、開いた口が塞がらない。
「相澤先生!それは、他のインターンも同様ですか!?」
「同じ事を言わせるな登坂」
「うそだ・・・」
「無念・・・」
ホークスからも連絡があり、彼にはまた今度ねと手を振られた。常闇と一緒に、頭を垂れる。
いつの間にか9月も終わり10月を迎えた頃、救出した少女、エリちゃんも目を覚ましたらしい。
意識は戻ったものの、まだ精神的に不安定でいつまた暴走するかわからない為、
面会は出来ないとか。もう一つ、エリちゃんの"個性"は額の角から放出されていて、
その角が、熱が引いていくにつれ縮んでいったそうだ。今はほとんど、
コブくらいにまで縮んでいるとのこと。
普段通りの授業が続く。ミッドナイトの授業が終わり、上鳴がスマホを見せながら峰田に言っていた。
「おい峰田!知ってる、コレ!?」
「Rは?」
「全年齢よ。Mt.レディが、エッジショットとチーム結成!シンリンカムイもいるぜ」
「マウント・・・レディ、だと!?」
「あ、それ知ってる!」
珍しく、二人の会話に自分から乗り込む歌恋。
「てか、シンリンカムイも結局一緒になったんだ」
「歌恋の憧れはシンリンカムイだもんね。確か、「ラーカーズ」だよね」
「うん」
耳郞の言葉に頷く歌恋。
「チームアップ、多いよね最近」
「レディの躍進すげぇよな」
「私たちもプロんなったら、チーム組もー!」
そうに誘ってくれるのは芦戸。
「麗日がねぇ!私と歌恋を浮かせてねェ、私が酸の雨降らせてね、歌恋は桜吹雪で混ぜるの!」
「私も?」
次の実技の授業の為、コスチュームを持ちながら自分を指さす歌恋。隣で麗日が言う。
「エグない?」
「まぁ・・・」
「歌恋は空最近飛べてるから、私を瀬呂がテープで操作するんだよ!」
突如名前を上げられ瀬呂が突っ込む。
「何の話してんの」
「口田と障子と耳郞が偵察ね。チーム・レイニーディ」
「オー」
「「俺たちは!?」」
と、上鳴と峰田。
「いらない」
「チームアップは"個性"だけじゃなく、性格の相性も重要ですわ」
慰めるように言った八百万だったが、葉隠に言われてしまう。
「ヤオモモ、それ追いうち」
「あ、そろそろ行かないと間に合わなくなっちゃうよ!」
今日の授業も、必殺技の向上に努める。以前課した最低二つの必殺技を目標に。
出来てない人は開発を、出来てる人は更なる発展を。皆それぞれ自分の思うままに。
「常闇くん常闇くん」
「いつものか?」
「うん、飛行?訓練!」
「御意」
いまだふらつきがあり、落ちそうな時がある。その時は、常闇のダークシャドウに助けてもらっていた。
(ビビりながらやってちゃぁ、意味ないのはわかってるけど・・・難しいんだ)
飛びながら攻撃も出来るようになればいいのだが、如何せん思うままにいかない。
ホークスの元に行き、彼がどんな風に羽を操っているのか近くで盗んで見たけど。
「・・・やっぱ、慣れしかないのかなぁ・・・」
「ねぇ、もし「ラーカーズ」が今後インターンの受け入れ許可したらさ、歌恋はそっち行くの?」
授業の終わりに、耳郞が聞いた。
「うーん、どうかなぁ。こだわりがあるわけじゃないけど、途中で終わっちゃったからやっぱホークスかな」
「いろいろ聞かれるがな」
常闇に、歌恋が頷く。
「多々あった事件を詳しくってね。まぁ、それはそれでいいけどなんで知りたいのかな」
「さぁな」
「大丈夫、それ?」
「うん、無理を承知で"個性"の使い方とかいろいろ教えてもらった」
「なるほど。染める提案もそれで出たわけね」
"個性"伸ばしの特訓を、寝る前に出来る日は涼しくなる夜にやっている。
「そうだ、歌恋」
「ん?」
もうクラスの皆に知られてる関係。堂々としていいって意見を言ってもらえてから、
何の抵抗もなく二人の時間が過ごしやすくなってる。恋愛だって、ヒーローだからダメなんてことないだろうし。
「お母さんに手紙書いてるだろ。そろそろ歌恋の事知ってもらっていいかなと思ってるんだが」
「え・・・?私、お母さんに焦凍の事前に話ちゃったよ」
「そうなのか?いや、そういうのって許可必要かなって」
「あ・・・ごめん。何もそこまで考えてなかった」
確かに皆が言うように、端からみれば表情は変わってなさそうだが歌恋からみれば彼は唖然としてるように見える。
「・・・親父・・・エンデヴァーのことで何か言ってなかったか?」
「う~ん、ううん、何も」
轟はホッと息を吐く。
「気にしすぎだよ、焦凍」
「いや、俺は別に。それに歌恋も"個性"の事でいろいろ悩みあるだろ。
おいそれと触れていいもんか迷ってたんだ。神野の時、テレビで取り上げられて印象も印象だから」
似たような気持ちはわかるから。
髪の毛をギュッと握り、顔を下に向けてしまう。
〈不吉の桜〉だと、ヴィランに狙われた理由もそれだし、マスコミに言われてしまった。
ホークスにだって、「そうに言われて君はどう思ってる?」なんて事も聞かれたっけ。
「・・・焦凍のお母さんには、嫌われちゃうかな・・・」
「そうならねぇようにするから。前にも言ったが、綺麗な桜だよ」
「うん」
キスをする事にまだ照れくささはあるけれど、お互いの大事な愛情表現の一つ。
「・・・無茶苦茶にしてぇ」
囁かれるように言ってくるその言葉に、カァーと歌恋は顔を赤くする。
「もう・・・そういう事さらっと言って・・・!心の準備・・・それに、お母さんに報告してくれてから、なら・・・」
抱いてくれる力を、轟は力強くも優しくギューっとしてくれる。
「好きだ」
「私も・・・大好き」
すれ違ってしまうときもあるけど、結局選ぶのはお互い同じ人。
「・・・普通の人みたいに、お買い物したりご飯食べに行きたいのにな」
「相澤先生に外出許可もらわねぇと」
「絶対何か文句言われながらだよ。寮制じゃなきゃなぁ・・・」
「・・・寮制だから、好きな時に好きなように会えるんじゃないか?席も対して遠くねぇし」
確かに、四六時中一緒にいられるのは変わらないけど。
「席、隣がよかった。ヤオモモが羨ましい」
「・・・俺は前の席にいてくれてるから、ずっと視野に入れられてる」
「ズルい」
歌恋はその発表に、開いた口が塞がらない。
「相澤先生!それは、他のインターンも同様ですか!?」
「同じ事を言わせるな登坂」
「うそだ・・・」
「無念・・・」
ホークスからも連絡があり、彼にはまた今度ねと手を振られた。常闇と一緒に、頭を垂れる。
いつの間にか9月も終わり10月を迎えた頃、救出した少女、エリちゃんも目を覚ましたらしい。
意識は戻ったものの、まだ精神的に不安定でいつまた暴走するかわからない為、
面会は出来ないとか。もう一つ、エリちゃんの"個性"は額の角から放出されていて、
その角が、熱が引いていくにつれ縮んでいったそうだ。今はほとんど、
コブくらいにまで縮んでいるとのこと。
普段通りの授業が続く。ミッドナイトの授業が終わり、上鳴がスマホを見せながら峰田に言っていた。
「おい峰田!知ってる、コレ!?」
「Rは?」
「全年齢よ。Mt.レディが、エッジショットとチーム結成!シンリンカムイもいるぜ」
「マウント・・・レディ、だと!?」
「あ、それ知ってる!」
珍しく、二人の会話に自分から乗り込む歌恋。
「てか、シンリンカムイも結局一緒になったんだ」
「歌恋の憧れはシンリンカムイだもんね。確か、「ラーカーズ」だよね」
「うん」
耳郞の言葉に頷く歌恋。
「チームアップ、多いよね最近」
「レディの躍進すげぇよな」
「私たちもプロんなったら、チーム組もー!」
そうに誘ってくれるのは芦戸。
「麗日がねぇ!私と歌恋を浮かせてねェ、私が酸の雨降らせてね、歌恋は桜吹雪で混ぜるの!」
「私も?」
次の実技の授業の為、コスチュームを持ちながら自分を指さす歌恋。隣で麗日が言う。
「エグない?」
「まぁ・・・」
「歌恋は空最近飛べてるから、私を瀬呂がテープで操作するんだよ!」
突如名前を上げられ瀬呂が突っ込む。
「何の話してんの」
「口田と障子と耳郞が偵察ね。チーム・レイニーディ」
「オー」
「「俺たちは!?」」
と、上鳴と峰田。
「いらない」
「チームアップは"個性"だけじゃなく、性格の相性も重要ですわ」
慰めるように言った八百万だったが、葉隠に言われてしまう。
「ヤオモモ、それ追いうち」
「あ、そろそろ行かないと間に合わなくなっちゃうよ!」
今日の授業も、必殺技の向上に努める。以前課した最低二つの必殺技を目標に。
出来てない人は開発を、出来てる人は更なる発展を。皆それぞれ自分の思うままに。
「常闇くん常闇くん」
「いつものか?」
「うん、飛行?訓練!」
「御意」
いまだふらつきがあり、落ちそうな時がある。その時は、常闇のダークシャドウに助けてもらっていた。
(ビビりながらやってちゃぁ、意味ないのはわかってるけど・・・難しいんだ)
飛びながら攻撃も出来るようになればいいのだが、如何せん思うままにいかない。
ホークスの元に行き、彼がどんな風に羽を操っているのか近くで盗んで見たけど。
「・・・やっぱ、慣れしかないのかなぁ・・・」
「ねぇ、もし「ラーカーズ」が今後インターンの受け入れ許可したらさ、歌恋はそっち行くの?」
授業の終わりに、耳郞が聞いた。
「うーん、どうかなぁ。こだわりがあるわけじゃないけど、途中で終わっちゃったからやっぱホークスかな」
「いろいろ聞かれるがな」
常闇に、歌恋が頷く。
「多々あった事件を詳しくってね。まぁ、それはそれでいいけどなんで知りたいのかな」
「さぁな」
「大丈夫、それ?」
「うん、無理を承知で"個性"の使い方とかいろいろ教えてもらった」
「なるほど。染める提案もそれで出たわけね」
"個性"伸ばしの特訓を、寝る前に出来る日は涼しくなる夜にやっている。
「そうだ、歌恋」
「ん?」
もうクラスの皆に知られてる関係。堂々としていいって意見を言ってもらえてから、
何の抵抗もなく二人の時間が過ごしやすくなってる。恋愛だって、ヒーローだからダメなんてことないだろうし。
「お母さんに手紙書いてるだろ。そろそろ歌恋の事知ってもらっていいかなと思ってるんだが」
「え・・・?私、お母さんに焦凍の事前に話ちゃったよ」
「そうなのか?いや、そういうのって許可必要かなって」
「あ・・・ごめん。何もそこまで考えてなかった」
確かに皆が言うように、端からみれば表情は変わってなさそうだが歌恋からみれば彼は唖然としてるように見える。
「・・・親父・・・エンデヴァーのことで何か言ってなかったか?」
「う~ん、ううん、何も」
轟はホッと息を吐く。
「気にしすぎだよ、焦凍」
「いや、俺は別に。それに歌恋も"個性"の事でいろいろ悩みあるだろ。
おいそれと触れていいもんか迷ってたんだ。神野の時、テレビで取り上げられて印象も印象だから」
似たような気持ちはわかるから。
髪の毛をギュッと握り、顔を下に向けてしまう。
〈不吉の桜〉だと、ヴィランに狙われた理由もそれだし、マスコミに言われてしまった。
ホークスにだって、「そうに言われて君はどう思ってる?」なんて事も聞かれたっけ。
「・・・焦凍のお母さんには、嫌われちゃうかな・・・」
「そうならねぇようにするから。前にも言ったが、綺麗な桜だよ」
「うん」
キスをする事にまだ照れくささはあるけれど、お互いの大事な愛情表現の一つ。
「・・・無茶苦茶にしてぇ」
囁かれるように言ってくるその言葉に、カァーと歌恋は顔を赤くする。
「もう・・・そういう事さらっと言って・・・!心の準備・・・それに、お母さんに報告してくれてから、なら・・・」
抱いてくれる力を、轟は力強くも優しくギューっとしてくれる。
「好きだ」
「私も・・・大好き」
すれ違ってしまうときもあるけど、結局選ぶのはお互い同じ人。
「・・・普通の人みたいに、お買い物したりご飯食べに行きたいのにな」
「相澤先生に外出許可もらわねぇと」
「絶対何か文句言われながらだよ。寮制じゃなきゃなぁ・・・」
「・・・寮制だから、好きな時に好きなように会えるんじゃないか?席も対して遠くねぇし」
確かに、四六時中一緒にいられるのは変わらないけど。
「席、隣がよかった。ヤオモモが羨ましい」
「・・・俺は前の席にいてくれてるから、ずっと視野に入れられてる」
「ズルい」