第十三話 立場
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バスにゆられ、目的の場所に到着。
「じゃァ、上で見てるぞ!」
「ケッパレよーヒィア!」
二人に見守られ、爆豪も轟も先を急ぐ。
(・・・オールマイトに会わねェといいが・・・あと・・・こいつとも会わねェといいが・・・)
轟の目の前にはあの、士傑高校の夜嵐イナサがいる。
「お!!おーい、雄英ー!!」
「あー、なになに、ちょーいい男じゃん。ヤバ驚嘆~~イケメンと講習とかマジ恐悦ー。
夜嵐なにー、超知り合いー?マジ連絡先ー」
「あ、はい」
素直な轟は、そのままスマホを取り出している。
「ケミィさん、交流術さすがっス!!勉強になりマス!!」
「登坂に言いつけてやらぁ」
爆豪に言われ、ハッと轟は引き下がる。
「えーなになに??やっぱ彼女とかいんのー」
「ケミィ!!下作である!!士傑生たる者、斯様な者など捨ておけ!!」
そこに現れたのは夜嵐やけケミィと同じく士傑高校の肉倉精児。
以前、爆豪と仮免の時にやり合い負けた人。
「肉。てめェ一次で落ちたろ」
「観覧の許可を頂いたのだ!!見学!!肉倉精児である!!」
「轟よう」
コスチュームに着替え、夜嵐に声をかけられる。
「好きなものは何スか!!」
「そば。ザルの」
「カーそばなら俺は温そばだ。そしてウドン派」
「合わねェな」
「・・・歌恋ちゃんは、元気っスか?」
「・・・まぁ、それなりに・・・」
「俺!!あんたと必ず親友になってみせる!!そして、歌恋ちゃんの前で喧嘩はなしっス!」
「毎回言うが、無理に親しくしなくてもよくねェか」
「んん!!歌恋ちゃんが認めた相手だから!」
「気になってたんだが・・・歌恋ちゃんって、昔から呼んでるのか?」
「そうだが・・・それが?」
「いや・・・別に・・・」
彼女も、まぁ『イナサくん』だしな。夜嵐と話す時はまだ多少イライラしてしまう。
「えー、本日はここ総合体育センターをお借りしての講習です。
最近、逆に寝るのが恐くなってきました目良です。今日もよろしく」
奇妙な笑いが、目良から溢れている。いったいここ数日で彼に何があったのか。
「えー、始める前に一つ。この講習、これまで10名の参加者で行ってまいりましたが、今日から11名になります」
「焦凍ォオオオオ!!!」
最悪な形で父親を発見するも、完璧に背中を向けている。
「おまえはこんなところで躓くような人間じゃない!格の違いを見せつけるのだァア!!」
そんなエンデヴァーを見て、他の学校の生徒はざわつく。
「え!?ウソォ」
「エンデヴァーだ・・・!No.2・・・あ、違う。No.1ヒーローの・・・」
「マジか、何でいるの」
そして、夜嵐の目にもエンデヴァーが映る。
「エンデヴァー」
彼の、最も嫌いな人物。
「でもって、隣にいるのってあれ・・・」
「え・・・えっ、えー!!?」
「オールマイトだ!」
「何でいるのォ!?すげー!」
オールマイトとエンデヴァーの人気の差は、目に見えている。
「・・・フン」
鼻を鳴らす轟を、爆豪は一人なにも言わず気にとめ視線を向けていた。
(・・・・・・・・)
何でここに、彼女はいないのだろうと。自分が失敗した道に複雑な心境。
「えー皆さん落ちついて下さい。続きいいです?」
そして、目良が促す。
「士傑高校2年でーす。ケミィって呼んで下さーい」
「えー、彼女も二次まで残り、皆さん同様補講の資格を有しておりましたが、
その数日前から記憶の混濁が見られ、原因不明の為参加を見送っておりました」
「特例受け直しオケオケとか、超懐でまじ足向寝ゲンキン。よろぴー」
何言ってるのかわからん。
彼女が底抜けの阿保なのか楽観的なのかわからないが、そのせいで士傑は発覚が遅れたとか。
仮免試験の時に彼女はいたにも関わらず覚えていなかったりと周囲との食い違いもあり、
士傑高校の先生がダメ押しで雄英生徒の証言ももらいヴィラン連合とのすり替わりがあったとか。
「さて・・・それじゃお願いします、ギャングオルカ」
目良の案内で、ギャングオルカが登場。
「今日も懲りずに揃ったか、あの温い試験にすら振るい落とされた落伍者共め。
これまでの講習でわかったことがある。貴様らはヒーローどころか、
底生生物以下!!ダボハゼの糞だとな!!」
「「サーイエッサー!!」」
(何これ、こっわ)
初めてみる講習のギャングオルカの対応に、プレゼント・マイクが恐縮する。
「特に貴様だ!!ヒーローになる気はあるのか!?」
「まず、糞じゃァねェんだよ」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる爆豪。
「どうしたら糞が人間様を救えるか!?」
「・・・・・・肥料とか、間接的に・・・」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる轟。
「戦闘力、機動力だけで人は人を称えるか!?」
「サーイエッ」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる夜嵐。
「貴様ら三名が、充分な戦闘力を持つことはわかった。だが、それだけだ。
要救助者への不遜な振る舞い。周囲の状況を無視しての維持の張り合いなどの愚行・・・!
今日は貴様らに、特別な試練を与える!貴様らに欠けているモノ、それ即ち"心"!!
差し伸べた手を、誰もが掴んでくれるだろうか!?否!!時に牙を剥かれようとも、
命そこにあるかぎり、救わねばならぬ!!救う、救われる、その真髄に在るのは心の合致通わせ合い!!
さァ、超克せよ!!死闘を経て、彼らと心を通わせてみせよ!それが貴様らへの試練だ!」
「ひーろー!!」
「なまー!ナマヒーロー!」
「わぁああ!!」
彼らの前に現れた者。それは子供だ。呆然と爆豪、轟、夜嵐は立ち尽くす。
「市立間瀬垣小学校の皆さんだ。責任を持って児童をお預かりします」
「よろしくお願いします」
先生らのやり取りに、突っ込まずにはいられない。
「死闘は!!」
爆豪が叫んだ矢先に、一人の子供が泣き出す。
「みんなァ、タクトくんが泣かされた!」
「泣かしてんじゃねー、バクダン!!」
「泣いてんじゃねー!!」
「いるんですよねェ、そうやって頭ごなしにどなってれば思い通りになると思ってる大人。ま、響きませんよね」
「何だコイツ!!!」
金髪の、一人で壁に寄りかかり高見の見物状態の偉そうな男の子。
「ねー、これ何、これ何これ何これ何チンコ!?」
「おお、これは」
「チンコだチンコだチンコ」
男の子に訊ねられ、轟は説明をする。
「これはチンコじゃねェ。救護が間に合わねェ時の応急処置」
「「「つまんね」」」
「チンコだろ!?5本のチンコを持つヒーロー「ゴチンコ」なんだろー!?」
「違・・・おい、やめろ」
子供たちに突進され、倒される。
「このヤロー、このヤロー」
「俺のほーが強いぜ!」
夜嵐は夜嵐で、子供たちに叩かれているが。
(ああは、ならん!!)
だが、夜嵐の視線はエンデヴァーだ。
「どこ見てんだこのヤロー!!」
「ああ、しまった。またよそ見を!!」
「つーか、何で私もまとめられてるワケ」
ギャングオルカに問うケミィ。
「貴様は特例だ。本試験で見極められなかった。あと、恐らく駄目そうだ」
「何それマジ憤怒。まァいーや。あたし子ども好きだし」
「はああ」
近くにいた男の子を、胸に埋めるが。
「あいた!!」
激痛が走るおしりを見れば、女の子が捻っている。
「ショウくんタブらかしてんじゃねーよ。ムシしよムシしよムシしよ」
(わー、マジ年頃)
女の敵は女である。
「すみませんすみませんすみません。ウチのクラス、ちょっとした問題児だらけで、
何をするにも反抗的で・・・皆さんに早速ご迷惑を・・・」
「先生、ご安心を」
「シャチさん」
「今日中に彼らがこのクラスを変える事でしょう。貴様らには四人で協力し、
このクラスの心を掌握してもらう。さァ、他の者はいつも通り我が社員と演習ののち座学だ!位置につけ!」
「保育士になれってか!!」
「じゃァ、上で見てるぞ!」
「ケッパレよーヒィア!」
二人に見守られ、爆豪も轟も先を急ぐ。
(・・・オールマイトに会わねェといいが・・・あと・・・こいつとも会わねェといいが・・・)
轟の目の前にはあの、士傑高校の夜嵐イナサがいる。
「お!!おーい、雄英ー!!」
「あー、なになに、ちょーいい男じゃん。ヤバ驚嘆~~イケメンと講習とかマジ恐悦ー。
夜嵐なにー、超知り合いー?マジ連絡先ー」
「あ、はい」
素直な轟は、そのままスマホを取り出している。
「ケミィさん、交流術さすがっス!!勉強になりマス!!」
「登坂に言いつけてやらぁ」
爆豪に言われ、ハッと轟は引き下がる。
「えーなになに??やっぱ彼女とかいんのー」
「ケミィ!!下作である!!士傑生たる者、斯様な者など捨ておけ!!」
そこに現れたのは夜嵐やけケミィと同じく士傑高校の肉倉精児。
以前、爆豪と仮免の時にやり合い負けた人。
「肉。てめェ一次で落ちたろ」
「観覧の許可を頂いたのだ!!見学!!肉倉精児である!!」
「轟よう」
コスチュームに着替え、夜嵐に声をかけられる。
「好きなものは何スか!!」
「そば。ザルの」
「カーそばなら俺は温そばだ。そしてウドン派」
「合わねェな」
「・・・歌恋ちゃんは、元気っスか?」
「・・・まぁ、それなりに・・・」
「俺!!あんたと必ず親友になってみせる!!そして、歌恋ちゃんの前で喧嘩はなしっス!」
「毎回言うが、無理に親しくしなくてもよくねェか」
「んん!!歌恋ちゃんが認めた相手だから!」
「気になってたんだが・・・歌恋ちゃんって、昔から呼んでるのか?」
「そうだが・・・それが?」
「いや・・・別に・・・」
彼女も、まぁ『イナサくん』だしな。夜嵐と話す時はまだ多少イライラしてしまう。
「えー、本日はここ総合体育センターをお借りしての講習です。
最近、逆に寝るのが恐くなってきました目良です。今日もよろしく」
奇妙な笑いが、目良から溢れている。いったいここ数日で彼に何があったのか。
「えー、始める前に一つ。この講習、これまで10名の参加者で行ってまいりましたが、今日から11名になります」
「焦凍ォオオオオ!!!」
最悪な形で父親を発見するも、完璧に背中を向けている。
「おまえはこんなところで躓くような人間じゃない!格の違いを見せつけるのだァア!!」
そんなエンデヴァーを見て、他の学校の生徒はざわつく。
「え!?ウソォ」
「エンデヴァーだ・・・!No.2・・・あ、違う。No.1ヒーローの・・・」
「マジか、何でいるの」
そして、夜嵐の目にもエンデヴァーが映る。
「エンデヴァー」
彼の、最も嫌いな人物。
「でもって、隣にいるのってあれ・・・」
「え・・・えっ、えー!!?」
「オールマイトだ!」
「何でいるのォ!?すげー!」
オールマイトとエンデヴァーの人気の差は、目に見えている。
「・・・フン」
鼻を鳴らす轟を、爆豪は一人なにも言わず気にとめ視線を向けていた。
(・・・・・・・・)
何でここに、彼女はいないのだろうと。自分が失敗した道に複雑な心境。
「えー皆さん落ちついて下さい。続きいいです?」
そして、目良が促す。
「士傑高校2年でーす。ケミィって呼んで下さーい」
「えー、彼女も二次まで残り、皆さん同様補講の資格を有しておりましたが、
その数日前から記憶の混濁が見られ、原因不明の為参加を見送っておりました」
「特例受け直しオケオケとか、超懐でまじ足向寝ゲンキン。よろぴー」
何言ってるのかわからん。
彼女が底抜けの阿保なのか楽観的なのかわからないが、そのせいで士傑は発覚が遅れたとか。
仮免試験の時に彼女はいたにも関わらず覚えていなかったりと周囲との食い違いもあり、
士傑高校の先生がダメ押しで雄英生徒の証言ももらいヴィラン連合とのすり替わりがあったとか。
「さて・・・それじゃお願いします、ギャングオルカ」
目良の案内で、ギャングオルカが登場。
「今日も懲りずに揃ったか、あの温い試験にすら振るい落とされた落伍者共め。
これまでの講習でわかったことがある。貴様らはヒーローどころか、
底生生物以下!!ダボハゼの糞だとな!!」
「「サーイエッサー!!」」
(何これ、こっわ)
初めてみる講習のギャングオルカの対応に、プレゼント・マイクが恐縮する。
「特に貴様だ!!ヒーローになる気はあるのか!?」
「まず、糞じゃァねェんだよ」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる爆豪。
「どうしたら糞が人間様を救えるか!?」
「・・・・・・肥料とか、間接的に・・・」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる轟。
「戦闘力、機動力だけで人は人を称えるか!?」
「サーイエッ」
「指導ー!!」
投げ飛ばされる夜嵐。
「貴様ら三名が、充分な戦闘力を持つことはわかった。だが、それだけだ。
要救助者への不遜な振る舞い。周囲の状況を無視しての維持の張り合いなどの愚行・・・!
今日は貴様らに、特別な試練を与える!貴様らに欠けているモノ、それ即ち"心"!!
差し伸べた手を、誰もが掴んでくれるだろうか!?否!!時に牙を剥かれようとも、
命そこにあるかぎり、救わねばならぬ!!救う、救われる、その真髄に在るのは心の合致通わせ合い!!
さァ、超克せよ!!死闘を経て、彼らと心を通わせてみせよ!それが貴様らへの試練だ!」
「ひーろー!!」
「なまー!ナマヒーロー!」
「わぁああ!!」
彼らの前に現れた者。それは子供だ。呆然と爆豪、轟、夜嵐は立ち尽くす。
「市立間瀬垣小学校の皆さんだ。責任を持って児童をお預かりします」
「よろしくお願いします」
先生らのやり取りに、突っ込まずにはいられない。
「死闘は!!」
爆豪が叫んだ矢先に、一人の子供が泣き出す。
「みんなァ、タクトくんが泣かされた!」
「泣かしてんじゃねー、バクダン!!」
「泣いてんじゃねー!!」
「いるんですよねェ、そうやって頭ごなしにどなってれば思い通りになると思ってる大人。ま、響きませんよね」
「何だコイツ!!!」
金髪の、一人で壁に寄りかかり高見の見物状態の偉そうな男の子。
「ねー、これ何、これ何これ何これ何チンコ!?」
「おお、これは」
「チンコだチンコだチンコ」
男の子に訊ねられ、轟は説明をする。
「これはチンコじゃねェ。救護が間に合わねェ時の応急処置」
「「「つまんね」」」
「チンコだろ!?5本のチンコを持つヒーロー「ゴチンコ」なんだろー!?」
「違・・・おい、やめろ」
子供たちに突進され、倒される。
「このヤロー、このヤロー」
「俺のほーが強いぜ!」
夜嵐は夜嵐で、子供たちに叩かれているが。
(ああは、ならん!!)
だが、夜嵐の視線はエンデヴァーだ。
「どこ見てんだこのヤロー!!」
「ああ、しまった。またよそ見を!!」
「つーか、何で私もまとめられてるワケ」
ギャングオルカに問うケミィ。
「貴様は特例だ。本試験で見極められなかった。あと、恐らく駄目そうだ」
「何それマジ憤怒。まァいーや。あたし子ども好きだし」
「はああ」
近くにいた男の子を、胸に埋めるが。
「あいた!!」
激痛が走るおしりを見れば、女の子が捻っている。
「ショウくんタブらかしてんじゃねーよ。ムシしよムシしよムシしよ」
(わー、マジ年頃)
女の敵は女である。
「すみませんすみませんすみません。ウチのクラス、ちょっとした問題児だらけで、
何をするにも反抗的で・・・皆さんに早速ご迷惑を・・・」
「先生、ご安心を」
「シャチさん」
「今日中に彼らがこのクラスを変える事でしょう。貴様らには四人で協力し、
このクラスの心を掌握してもらう。さァ、他の者はいつも通り我が社員と演習ののち座学だ!位置につけ!」
「保育士になれってか!!」