第十二話 二学期
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「あ、聞いて、知ってる。昔挫折しちゃって、ヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった子がいたんだよ。
知ってた!?大変だよねぇ、通形。ちゃんと考えないと辛いよ、これは辛いよー」
何故か波動は芦戸の角を触りながら言う。
「おやめください」
そんな中、常闇が言う。
「待って下さい・・・。我々は、ハンデありとはいえ、プロとも戦っている」
そして、切島も。
「そして、ヴィランとの戦いも経験してます!そんな心配される程、俺らザコに見えますか・・・?」
ただ、歌恋は違和感を覚える。
(あれ・・・?焦凍くん、なんで相澤先生のとこにいるの?)
皆とは少し離れた立ち位置にいる彼に、疑問を持つが。
「うん、いつどっから来てもいいよね。一番手は誰だ!?」
「おれ」
「僕・・・行きます!」
「意外な緑谷!!」
切島より前に出るなんて、緑谷としては珍しい。
「問題児!!いいね、君やっぱり元気があるなぁ!」
(雄英トップの人・・・手合わせ願えるなんて、願ってもない話だ。雄英トップと今の僕、距離はどの程度か)
緑谷がフルカウルを発動させる。それを見て、彼に続き切島が"個性"を発動。
「近接隊は一斉に囲んだろうぜ!!よっしゃ先輩、そいじゃあご指導ぉー」
「「「よろしくお願いしまーっす!!」」」
が、意気込んだ早々やられた。
「あーー!!」
「っ~~!!」
通形の服が、はらりと落ちた。
「今、服が落ちたぞ!」
「ああ、失礼。調整が難しくてね!」
ズボンだけでもといそいそはきなおす通形に、緑谷が容赦なく攻撃を食らわす。
「――・・・!!」
「顔面かよ」
だが、傷あともなにもない。続けざまに、遠距離が一斉に攻撃を放つ。
「いないぞ!!」
「まずは、遠距離持ちだよね!!」
「「!!」」
後ろの方にいた耳郞と歌恋の背後に立つ通形は、やっぱり全身素っ裸で。
「「ギャアアー!!」」
見えてはいけないようなものが、間近に迫っていて二人して動けない。
(ま・・・まだ見てないのにぃ!)
何故、この初対面の先輩のを見なくてはいけなかったのか。
「ワープした!!すり抜けるだけじゃねぇのか!?どんな強個性だよ!」
「おまえら、いい機会だしっかりもんでもらえ」
相澤先生、忠告が遅いです。
「その人・・・通形ミリオは俺の知る限り、最もNo.1に近い男だぞ。プロも含めてな」
数分もかからぬまま、遠距離隊全滅。
「一瞬で、半数以上が・・・!(それに、歌恋の真ん前で・・・っ)No.1に最も近い男・・・」
ゴクリと生唾を飲む隣にいる轟に、相澤先生が聞く。
「・・・・・・・・・・おまえ、行かないのか?No.1に興味ないわけじゃないだろ」
「俺は、仮免取ってないんで・・・」
(丸くなりやがって)
「あとは、近接主体ばかりだよね」
「何したのかさっぱりわかんねぇ!!すり抜けるだけでも強ェのに・・・ワープとか!
それってもう・・・無敵じゃないすか!」
「よせやい!」
「何かカラクリがあると思うよ!」
パニクりそうになってる切島にいうのは、分析力のある緑谷だ。
「「すり抜け」の応用でワープしてるのか、「ワープ」の応用ですり抜けてるのか。
どちらにしろ、直接攻撃されてるわけだから、カウンター狙いでいけばこっちも触れられる時があるハズ!
何してるかわかんないなら、わかってる範囲から仮説立てて、とにかく勝ち筋を探っていこう!」
「オオ!サンキュー!謹慎明け緑谷、スゲー良い!」
「探ってみなよ!」
今度は地面に沈んで姿を隠す通形。
彼がとった場所は、緑谷の背後。驚く時間もなく、緑谷は蹴りで通形を捉えようとした。
(反応じゃない・・・。俺がここに現れるのを・・・予測した!?)
だがやはり、緑谷の攻撃はすり抜けられてしまう。
「だが、必殺!!ブラインドタッチ目潰し!!」
「うっ!?」
「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね」
(みぞおち・・・っ)
いつの間にか、気付いたらやられている。
「ならば当然、そいつを狩る訓練!!するさ!」
「緑谷くん!?」
通形が戦っている間に、暇なビッグ3の二人は。
「通形さァー、ねぇ。ねえ、聞いて。通形さー、強くなったよね」
「ミリオは子供の頃から強かったよ・・・・・・。ただ・・・加減を覚えた方がいい」
通形ミリオとの手合わせ、終了。
「ギリギリちんちん見えないよう努めたけど!すみませんね、女性陣!」
(いや先輩、アウトです・・・)
「とまァー、こんな感じなんだよね!」
わけもわからず、全員腹パンされただけだ。参加しなかった轟が、ちょっと憎い。
そうすれば少しは勝機あったのでは。
「俺の"個性"強かった?」
「強すぎっス!」
早速という瀬呂に、怒鳴る葉隠に。
「ずるいや、私の事考えて!」
「すり抜けるしワープだし!轟みたいなハイブリッドですか!?」
「・・・お」
芦戸の言葉に、少なからず納得してしまう。なるほど、"個性"2つ持ちなら、と。
「いや、一つ!!「透過」なんだよね!」
(一つだけ?)
「君たちがワープと言うあの移動は、推察された通りその応用さ!」
「どういう原理でワープを・・・!?」
緑谷が手メモしながら訊ねる。
「全身"個性"発動すると、俺の体はあらゆるものをすり抜ける!あらゆる!すなわち、地面もさ!!」
だからあの地面にワープして移動してるように見えたのは、落ちていたからとか。
「地中に落ちる!そして、落下中に"個性"を解除すると不思議なことが起こる。
質量のあるモノが重なり合うことは出来ないらしく・・・弾かれてしまうんだよね。
つまり俺は、瞬時に地上へ弾き出されてるのさ!これがワープの原理。
体の向きやポーズで角度を調節して、弾かれ先を狙うことができる!」
なにやらゲームのバグみたいな感じに聞こえるが、強いのに変わりない。
「攻撃は全てスカされて、自由に瞬時に動けるのね・・・」
そう蛙吹が言う。
「やっぱり、とっても強い"個性"」
「いいや、強い"個性"にしたんだよね」
知ってた!?大変だよねぇ、通形。ちゃんと考えないと辛いよ、これは辛いよー」
何故か波動は芦戸の角を触りながら言う。
「おやめください」
そんな中、常闇が言う。
「待って下さい・・・。我々は、ハンデありとはいえ、プロとも戦っている」
そして、切島も。
「そして、ヴィランとの戦いも経験してます!そんな心配される程、俺らザコに見えますか・・・?」
ただ、歌恋は違和感を覚える。
(あれ・・・?焦凍くん、なんで相澤先生のとこにいるの?)
皆とは少し離れた立ち位置にいる彼に、疑問を持つが。
「うん、いつどっから来てもいいよね。一番手は誰だ!?」
「おれ」
「僕・・・行きます!」
「意外な緑谷!!」
切島より前に出るなんて、緑谷としては珍しい。
「問題児!!いいね、君やっぱり元気があるなぁ!」
(雄英トップの人・・・手合わせ願えるなんて、願ってもない話だ。雄英トップと今の僕、距離はどの程度か)
緑谷がフルカウルを発動させる。それを見て、彼に続き切島が"個性"を発動。
「近接隊は一斉に囲んだろうぜ!!よっしゃ先輩、そいじゃあご指導ぉー」
「「「よろしくお願いしまーっす!!」」」
が、意気込んだ早々やられた。
「あーー!!」
「っ~~!!」
通形の服が、はらりと落ちた。
「今、服が落ちたぞ!」
「ああ、失礼。調整が難しくてね!」
ズボンだけでもといそいそはきなおす通形に、緑谷が容赦なく攻撃を食らわす。
「――・・・!!」
「顔面かよ」
だが、傷あともなにもない。続けざまに、遠距離が一斉に攻撃を放つ。
「いないぞ!!」
「まずは、遠距離持ちだよね!!」
「「!!」」
後ろの方にいた耳郞と歌恋の背後に立つ通形は、やっぱり全身素っ裸で。
「「ギャアアー!!」」
見えてはいけないようなものが、間近に迫っていて二人して動けない。
(ま・・・まだ見てないのにぃ!)
何故、この初対面の先輩のを見なくてはいけなかったのか。
「ワープした!!すり抜けるだけじゃねぇのか!?どんな強個性だよ!」
「おまえら、いい機会だしっかりもんでもらえ」
相澤先生、忠告が遅いです。
「その人・・・通形ミリオは俺の知る限り、最もNo.1に近い男だぞ。プロも含めてな」
数分もかからぬまま、遠距離隊全滅。
「一瞬で、半数以上が・・・!(それに、歌恋の真ん前で・・・っ)No.1に最も近い男・・・」
ゴクリと生唾を飲む隣にいる轟に、相澤先生が聞く。
「・・・・・・・・・・おまえ、行かないのか?No.1に興味ないわけじゃないだろ」
「俺は、仮免取ってないんで・・・」
(丸くなりやがって)
「あとは、近接主体ばかりだよね」
「何したのかさっぱりわかんねぇ!!すり抜けるだけでも強ェのに・・・ワープとか!
それってもう・・・無敵じゃないすか!」
「よせやい!」
「何かカラクリがあると思うよ!」
パニクりそうになってる切島にいうのは、分析力のある緑谷だ。
「「すり抜け」の応用でワープしてるのか、「ワープ」の応用ですり抜けてるのか。
どちらにしろ、直接攻撃されてるわけだから、カウンター狙いでいけばこっちも触れられる時があるハズ!
何してるかわかんないなら、わかってる範囲から仮説立てて、とにかく勝ち筋を探っていこう!」
「オオ!サンキュー!謹慎明け緑谷、スゲー良い!」
「探ってみなよ!」
今度は地面に沈んで姿を隠す通形。
彼がとった場所は、緑谷の背後。驚く時間もなく、緑谷は蹴りで通形を捉えようとした。
(反応じゃない・・・。俺がここに現れるのを・・・予測した!?)
だがやはり、緑谷の攻撃はすり抜けられてしまう。
「だが、必殺!!ブラインドタッチ目潰し!!」
「うっ!?」
「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね」
(みぞおち・・・っ)
いつの間にか、気付いたらやられている。
「ならば当然、そいつを狩る訓練!!するさ!」
「緑谷くん!?」
通形が戦っている間に、暇なビッグ3の二人は。
「通形さァー、ねぇ。ねえ、聞いて。通形さー、強くなったよね」
「ミリオは子供の頃から強かったよ・・・・・・。ただ・・・加減を覚えた方がいい」
通形ミリオとの手合わせ、終了。
「ギリギリちんちん見えないよう努めたけど!すみませんね、女性陣!」
(いや先輩、アウトです・・・)
「とまァー、こんな感じなんだよね!」
わけもわからず、全員腹パンされただけだ。参加しなかった轟が、ちょっと憎い。
そうすれば少しは勝機あったのでは。
「俺の"個性"強かった?」
「強すぎっス!」
早速という瀬呂に、怒鳴る葉隠に。
「ずるいや、私の事考えて!」
「すり抜けるしワープだし!轟みたいなハイブリッドですか!?」
「・・・お」
芦戸の言葉に、少なからず納得してしまう。なるほど、"個性"2つ持ちなら、と。
「いや、一つ!!「透過」なんだよね!」
(一つだけ?)
「君たちがワープと言うあの移動は、推察された通りその応用さ!」
「どういう原理でワープを・・・!?」
緑谷が手メモしながら訊ねる。
「全身"個性"発動すると、俺の体はあらゆるものをすり抜ける!あらゆる!すなわち、地面もさ!!」
だからあの地面にワープして移動してるように見えたのは、落ちていたからとか。
「地中に落ちる!そして、落下中に"個性"を解除すると不思議なことが起こる。
質量のあるモノが重なり合うことは出来ないらしく・・・弾かれてしまうんだよね。
つまり俺は、瞬時に地上へ弾き出されてるのさ!これがワープの原理。
体の向きやポーズで角度を調節して、弾かれ先を狙うことができる!」
なにやらゲームのバグみたいな感じに聞こえるが、強いのに変わりない。
「攻撃は全てスカされて、自由に瞬時に動けるのね・・・」
そう蛙吹が言う。
「やっぱり、とっても強い"個性"」
「いいや、強い"個性"にしたんだよね」