第十一話 仮免
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「ヴィランだって・・・!?見ろ!救護所のすぐ前!!」
尾白の向いている方に目を向ければ、確かに攻撃してくる
者がいる。
「あんな近くにヴィラン出すなんて、イジワル!」
嘆く芦戸に、水辺から顔を出し、蛙吹が言う。
「ここの救助もまだだけど、あっちを見て見ぬフリは出来ないわね・・・」
「とりあえず、皆で手分けしよう!他の受験者の"個性"はよく分からないから・・・、
この中で攻撃型の"個性"は、やっぱり焦凍くんだと思う」
「ヴィラン制圧も大事だけど、向こうの救護所の避難も手伝わないと!」
尾白の意見にも、歌恋は賛同である。
轟を筆頭に、ダークシャドウと幹で複数の人を避難させられるという理由で、
常闇と歌恋も緑谷がいるであろう救護所へ急ぐ。そして、サイドキックらを足止めさせる為に尾白も。
「皆を避難させろ!奥へ!ヴィランからできるだけ距離をおけ!」
そう指示を出すのは、避難所にいた傑物高校の真堂。
「インターバル一秒程の震度でたたみかける!」
彼の"個性"で地面が揺れ、複数のサイドキックを足止めさせることに成功するも、
ガチなギャングオルカは技を発動。ギャングオルカの"個性"は見た目からもシャチで、
シャチっぽいことが地上でもできる。真堂が受けた技はその一つ、超音波アタック。
それを食らったものは、麻痺させられてしまうのだ。
「この実力差で殿一人・・・?なめられたものだ・・・!」
轟の氷結が、ギャングオルカに襲いかかる。その隙に、尾白が緑谷に声をかけた。
「緑谷!避難か!?手伝う!」
「みんな!どこにいたの!」
「向こうの水辺付近!」
歌恋が指さす。彼女の隣で言う尾白。
「皆、街の方に向かったから、手薄なところにいたんだが、ヴィランがここらに大挙するのを見て、
応援に来た!蛙吹らは向こうで救助続行してる」
「ふぅきィィイイ飛べぇええっつ!!」
夜嵐の烈風が、轟の氷結もろともヴィラン(サイドキック)たちを吹き飛ばす。
「風・・・」
振り返る轟の横で歌恋は思わず言ってしまう。
「イナサくん!」
と。それによって轟に睨まれた気がするが、気にしないようにする。
「ヴィラン乱入とか!!なかなか熱い展開にしてくれるじゃないっスか!!」
「・・・・・・・・・・」
この二人の仲の悪さを、どうにか出来ないもんだろうかと悩む。
ムスッと、お互い睨み合っている。しかし、これは試験だ。授業じゃない。
とりあえず、戦力は整ったんだ。ヴィラン退治は、一先ず二人に任せよう。
「あんたと同着とは・・・!!」
(こっちのセリフだ・・・。気が散ることばっか言いやがって)
『イナサくん!』
(あんな、嬉しそうに名前呼んで・・・)
少しだけ夜嵐に顔を向けたものの、すぐヴィランに目を向ける。
「おまえは、救護所の避難を手伝ったらどうだ。"個性"的にも適任だろ、こっちは俺がやる。
歌恋との"個性"の相性いいんだろ」
『歌恋ちゃん、こんなんどうっすか!!かっこよくないっすか!』
夜嵐の操る風に、歌恋の桜を乗せて舞い上がらせてよく遊んでいた。
『スゴいよイナサくん!もっと増えても、操れるの!?』
『任せろっす!』
二人で必殺技だって考えた事もあったのに。キラキラした瞳を、忘れた事もないのに。
「歌恋歌恋って・・・歌恋ちゃんとあんたは、どういう関係なんすか・・・!」
『イナサくんの風はいらない』
『好きな人もいる』
(歌恋ちゃんの好きな人・・・)
『焦凍くんは、焦凍くんだよ!!』
消え入りそうな声で発せられたそれは、轟には届かない。
「来る」
ギャングオルカが二人の技に警戒するが、炎と風はそれぞれ別の方向へいってしまう。
「何で炎だ!!熱で風が浮くんだよ!!」
「さっき氷結を防がれたからだ。おまえが合わせてきたんじゃねぇのか?
俺の炎だって、風で飛ばされた」
「あんたが手柄を渡さないよう合わせたんだ!」
「は?誰がそんな事するかよ」
「するね!だってあんたは、あのエンデヴァーの息子だ!」
我慢していたイライラが、限界を超えそうになる。
「さっき・・・から、何なんだよおまえ。親父は関係ねえっ」
ヴィランへの警戒心を外してしまった隙をつかれた。轟の右肩に、妙なモノがまとわりつく。
「セメントガン!すぐ固まって動き辛くなるぜ」
「論外だな・・・!ケンカを始めるとは」
セメントガンを避けながら、それでも夜嵐は感情をぶち当てる。
「関係あるんだな、これが!」
昔エンデヴァーを見たのは、歌恋と出逢う中学生になる前の事。だがいまでも覚えてる。
「ヒーローってのは、俺にとって熱さだ!熱い心が人に希望とか感動を与える!!伝える!!
だから、ショックだった!」
ヴィランを倒したエンデヴァーの前に、サインを貰おうと近寄った。
だけどエンデヴァーから言われた言葉は、ヒーローらしかぬ言動。
『邪魔だ。俺の邪魔をするな』
小さな時でも分かる程の、ゾッとするほどのエンデヴァーの恐ろしい目。
その目からは、ただただ冷たい怒りしか伝わってこなかった。
「そして、入試の時あんたを見て、あんたが誰かすぐにわかった。なにせ」
『邪魔だ』
「あんたは全く同じ目をしてた」
「同じだと・・・ふざけんなよ。俺は、あいつじゃねぇ」
『俺が俺自身だって思えるように』
だからワガママで、名前で呼んで欲しいって言ったんだ。
(もういい、付き合うな・・・。つまるところ、こいつはよくいるエンデヴァーアンチだ。
試験に集中しろ・・・気を荒立てるな・・・。親父のことはもう乗り越えた・・・。
いや、あいつへの嫌悪はまだ・・・ダメだ・・・試験に集中しろ!)
「ヴィランを前に、何をしているのやら・・・」
やれやれと、ギャングオルカは呆れたように首を横にふる。
「俺はあんたら親子のヒーローだけは、どーにも認めらんないんスよォー!以上!」
(試験に・・・!)
だが、またもや炎と風が邪魔し合う。
「また!!やっぱりあんたは・・・」
(風で・・・!炎が!)
ギャングオルカの超音波にやられて動けない真堂の方へ向かっていく。
しかし、その炎に巻き込まれる前に緑谷が救出した。
「何をしてんだよ!」
(俺ってやつは昔から恐れを知らないタチだった。何でもお気に入りにしてしまうタチだった。
そんな俺だから、ヒーローという人々の存在を知るや否や、熱狂した!
目の前のピンチに、全霊をかけて挑む。その熱き闘志たるや!!だからあのヒーローが嫌いだった。
あのヒーローの・・・遥か先を憎むような眼だけが!俺の唯一嫌いなモノだった)
轟に最初にあったのは、雄英の入試試験の日。
『筆記は以上で終了だ!次は実技!!最後に面接だぜ!実技は6名ずつの審査となる!
番号呼ばれた奴から試験場へ・・・!試験内容は3キロマラソン。ただし、ただ走っても完走できないコースだ!
"個性"を駆使してゴールしろ!』
プレゼント・マイクでの説明が終了し、スタートの合図が響く。
(日本で一番レベルの高いヒーロー校・・・日本一熱い高校生活が、待っている!)
実技は夜嵐と轟の一騎討ち状態になっていた。轟は氷を重ねての移動、
夜嵐は自身を風で纏い高速で移動。結果、わずかに僅差で夜嵐が先にゴールを決める。
『やったぁ、勝ったぞ!!でも次はわかんないな!あんた凄いな!
あんたって、エンデヴァーの子どもかなんか!?凄いな!』
『黙れ。試験なんだから、合格すればそれでいい。別にお前と勝負してるつもりはねぇ』
(見ない・・・)
至って轟の眼は、どこか遠くを見てる。そんな眼。
『邪魔だ』
(あんな奴のどこがいいんだよ・・・歌恋ちゃん・・・!)
「何をしてんだよ!」
緑谷の一声で、現実に戻される。そして轟は、よくよく夜嵐を見る。
(風を使う"個性"・・・そうだ、引っかかってた。あいつだ、確かに・・・!何ですぐ思い出せなかった!?
こんなうるせぇ奴を!・・・見てなかったんだな、本当に。"エンデヴァーを否定する為に"、
それだけだったから・・・。ウヤムヤにしたまま・・・過ごしてきた・・・ここで来るかよ。
過去も血も、忘れたままじゃいられねぇんだな)
「とりあえず」
ギャングオルカが轟の目の前に立ちはだかる。
「!」
反射的にセメントで固まらされてない左腕でガードするが、先に攻撃をしたのは夜嵐だった。
「邪魔な風だ」
「避けっ」
空中で移動するも、行く手にセメントガンを発射され夜嵐は身動きとれなくなる。
「ガァ!!」
キィンと響く、ギャングオルカの超音波。
「着弾ンー!!シャチョーと我々の連携プレイよ!!」
「受験者全員ガチゴチに固めてやる!!」
「マズイ!コントロールが」
急降下し、落下していく夜嵐。
「おい・・・」
「自業自得だ」
夜嵐よりも、近距離でギャングオルカの超音波を受けてしまう轟は、完全に身動きが取れなくなってしまう。
「シャチョーがキンキンしてる間、避難の方グッチャにすんべ」
「よーし」
ヴィランらが、突破される。
尾白の向いている方に目を向ければ、確かに攻撃してくる
者がいる。
「あんな近くにヴィラン出すなんて、イジワル!」
嘆く芦戸に、水辺から顔を出し、蛙吹が言う。
「ここの救助もまだだけど、あっちを見て見ぬフリは出来ないわね・・・」
「とりあえず、皆で手分けしよう!他の受験者の"個性"はよく分からないから・・・、
この中で攻撃型の"個性"は、やっぱり焦凍くんだと思う」
「ヴィラン制圧も大事だけど、向こうの救護所の避難も手伝わないと!」
尾白の意見にも、歌恋は賛同である。
轟を筆頭に、ダークシャドウと幹で複数の人を避難させられるという理由で、
常闇と歌恋も緑谷がいるであろう救護所へ急ぐ。そして、サイドキックらを足止めさせる為に尾白も。
「皆を避難させろ!奥へ!ヴィランからできるだけ距離をおけ!」
そう指示を出すのは、避難所にいた傑物高校の真堂。
「インターバル一秒程の震度でたたみかける!」
彼の"個性"で地面が揺れ、複数のサイドキックを足止めさせることに成功するも、
ガチなギャングオルカは技を発動。ギャングオルカの"個性"は見た目からもシャチで、
シャチっぽいことが地上でもできる。真堂が受けた技はその一つ、超音波アタック。
それを食らったものは、麻痺させられてしまうのだ。
「この実力差で殿一人・・・?なめられたものだ・・・!」
轟の氷結が、ギャングオルカに襲いかかる。その隙に、尾白が緑谷に声をかけた。
「緑谷!避難か!?手伝う!」
「みんな!どこにいたの!」
「向こうの水辺付近!」
歌恋が指さす。彼女の隣で言う尾白。
「皆、街の方に向かったから、手薄なところにいたんだが、ヴィランがここらに大挙するのを見て、
応援に来た!蛙吹らは向こうで救助続行してる」
「ふぅきィィイイ飛べぇええっつ!!」
夜嵐の烈風が、轟の氷結もろともヴィラン(サイドキック)たちを吹き飛ばす。
「風・・・」
振り返る轟の横で歌恋は思わず言ってしまう。
「イナサくん!」
と。それによって轟に睨まれた気がするが、気にしないようにする。
「ヴィラン乱入とか!!なかなか熱い展開にしてくれるじゃないっスか!!」
「・・・・・・・・・・」
この二人の仲の悪さを、どうにか出来ないもんだろうかと悩む。
ムスッと、お互い睨み合っている。しかし、これは試験だ。授業じゃない。
とりあえず、戦力は整ったんだ。ヴィラン退治は、一先ず二人に任せよう。
「あんたと同着とは・・・!!」
(こっちのセリフだ・・・。気が散ることばっか言いやがって)
『イナサくん!』
(あんな、嬉しそうに名前呼んで・・・)
少しだけ夜嵐に顔を向けたものの、すぐヴィランに目を向ける。
「おまえは、救護所の避難を手伝ったらどうだ。"個性"的にも適任だろ、こっちは俺がやる。
歌恋との"個性"の相性いいんだろ」
『歌恋ちゃん、こんなんどうっすか!!かっこよくないっすか!』
夜嵐の操る風に、歌恋の桜を乗せて舞い上がらせてよく遊んでいた。
『スゴいよイナサくん!もっと増えても、操れるの!?』
『任せろっす!』
二人で必殺技だって考えた事もあったのに。キラキラした瞳を、忘れた事もないのに。
「歌恋歌恋って・・・歌恋ちゃんとあんたは、どういう関係なんすか・・・!」
『イナサくんの風はいらない』
『好きな人もいる』
(歌恋ちゃんの好きな人・・・)
『焦凍くんは、焦凍くんだよ!!』
消え入りそうな声で発せられたそれは、轟には届かない。
「来る」
ギャングオルカが二人の技に警戒するが、炎と風はそれぞれ別の方向へいってしまう。
「何で炎だ!!熱で風が浮くんだよ!!」
「さっき氷結を防がれたからだ。おまえが合わせてきたんじゃねぇのか?
俺の炎だって、風で飛ばされた」
「あんたが手柄を渡さないよう合わせたんだ!」
「は?誰がそんな事するかよ」
「するね!だってあんたは、あのエンデヴァーの息子だ!」
我慢していたイライラが、限界を超えそうになる。
「さっき・・・から、何なんだよおまえ。親父は関係ねえっ」
ヴィランへの警戒心を外してしまった隙をつかれた。轟の右肩に、妙なモノがまとわりつく。
「セメントガン!すぐ固まって動き辛くなるぜ」
「論外だな・・・!ケンカを始めるとは」
セメントガンを避けながら、それでも夜嵐は感情をぶち当てる。
「関係あるんだな、これが!」
昔エンデヴァーを見たのは、歌恋と出逢う中学生になる前の事。だがいまでも覚えてる。
「ヒーローってのは、俺にとって熱さだ!熱い心が人に希望とか感動を与える!!伝える!!
だから、ショックだった!」
ヴィランを倒したエンデヴァーの前に、サインを貰おうと近寄った。
だけどエンデヴァーから言われた言葉は、ヒーローらしかぬ言動。
『邪魔だ。俺の邪魔をするな』
小さな時でも分かる程の、ゾッとするほどのエンデヴァーの恐ろしい目。
その目からは、ただただ冷たい怒りしか伝わってこなかった。
「そして、入試の時あんたを見て、あんたが誰かすぐにわかった。なにせ」
『邪魔だ』
「あんたは全く同じ目をしてた」
「同じだと・・・ふざけんなよ。俺は、あいつじゃねぇ」
『俺が俺自身だって思えるように』
だからワガママで、名前で呼んで欲しいって言ったんだ。
(もういい、付き合うな・・・。つまるところ、こいつはよくいるエンデヴァーアンチだ。
試験に集中しろ・・・気を荒立てるな・・・。親父のことはもう乗り越えた・・・。
いや、あいつへの嫌悪はまだ・・・ダメだ・・・試験に集中しろ!)
「ヴィランを前に、何をしているのやら・・・」
やれやれと、ギャングオルカは呆れたように首を横にふる。
「俺はあんたら親子のヒーローだけは、どーにも認めらんないんスよォー!以上!」
(試験に・・・!)
だが、またもや炎と風が邪魔し合う。
「また!!やっぱりあんたは・・・」
(風で・・・!炎が!)
ギャングオルカの超音波にやられて動けない真堂の方へ向かっていく。
しかし、その炎に巻き込まれる前に緑谷が救出した。
「何をしてんだよ!」
(俺ってやつは昔から恐れを知らないタチだった。何でもお気に入りにしてしまうタチだった。
そんな俺だから、ヒーローという人々の存在を知るや否や、熱狂した!
目の前のピンチに、全霊をかけて挑む。その熱き闘志たるや!!だからあのヒーローが嫌いだった。
あのヒーローの・・・遥か先を憎むような眼だけが!俺の唯一嫌いなモノだった)
轟に最初にあったのは、雄英の入試試験の日。
『筆記は以上で終了だ!次は実技!!最後に面接だぜ!実技は6名ずつの審査となる!
番号呼ばれた奴から試験場へ・・・!試験内容は3キロマラソン。ただし、ただ走っても完走できないコースだ!
"個性"を駆使してゴールしろ!』
プレゼント・マイクでの説明が終了し、スタートの合図が響く。
(日本で一番レベルの高いヒーロー校・・・日本一熱い高校生活が、待っている!)
実技は夜嵐と轟の一騎討ち状態になっていた。轟は氷を重ねての移動、
夜嵐は自身を風で纏い高速で移動。結果、わずかに僅差で夜嵐が先にゴールを決める。
『やったぁ、勝ったぞ!!でも次はわかんないな!あんた凄いな!
あんたって、エンデヴァーの子どもかなんか!?凄いな!』
『黙れ。試験なんだから、合格すればそれでいい。別にお前と勝負してるつもりはねぇ』
(見ない・・・)
至って轟の眼は、どこか遠くを見てる。そんな眼。
『邪魔だ』
(あんな奴のどこがいいんだよ・・・歌恋ちゃん・・・!)
「何をしてんだよ!」
緑谷の一声で、現実に戻される。そして轟は、よくよく夜嵐を見る。
(風を使う"個性"・・・そうだ、引っかかってた。あいつだ、確かに・・・!何ですぐ思い出せなかった!?
こんなうるせぇ奴を!・・・見てなかったんだな、本当に。"エンデヴァーを否定する為に"、
それだけだったから・・・。ウヤムヤにしたまま・・・過ごしてきた・・・ここで来るかよ。
過去も血も、忘れたままじゃいられねぇんだな)
「とりあえず」
ギャングオルカが轟の目の前に立ちはだかる。
「!」
反射的にセメントで固まらされてない左腕でガードするが、先に攻撃をしたのは夜嵐だった。
「邪魔な風だ」
「避けっ」
空中で移動するも、行く手にセメントガンを発射され夜嵐は身動きとれなくなる。
「ガァ!!」
キィンと響く、ギャングオルカの超音波。
「着弾ンー!!シャチョーと我々の連携プレイよ!!」
「受験者全員ガチゴチに固めてやる!!」
「マズイ!コントロールが」
急降下し、落下していく夜嵐。
「おい・・・」
「自業自得だ」
夜嵐よりも、近距離でギャングオルカの超音波を受けてしまう轟は、完全に身動きが取れなくなってしまう。
「シャチョーがキンキンしてる間、避難の方グッチャにすんべ」
「よーし」
ヴィランらが、突破される。