第十話 入れ寮
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「1棟1クラス、右が女子棟左が男子棟と分かれてる。ただし一階は、共同スペースだ。
食堂や風呂・洗濯などはここで」
寮は想像以上だった。
「広、キレー!!」
「「おおおお!」」
「中庭もあんじゃん!」
「豪邸やないかい」
「聞き間違いかな・・・?風呂・洗濯が共同スペース?夢か?」
峰田の妄想爆発に、女子はゾワッと鳥肌をたてる。そんな彼に、相澤先生がビシッと言い聞かす。
「男女別だ。おまえ、いい加減にしとけよ?」
「はい」
部屋を見るために、エレベーターで移動。
「部屋は二階から。1フロアに男女各4部屋の5階建て。一人一部屋、
エアコントイレ冷蔵庫に、クローゼット付きの贅沢空間だ」
もちろん、それぞれベランダもあり。
「部屋割りはこちらで決めた通り。各自、事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから、
とりあえず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上解散!」
「ハイ、先生!!!」
そして、あっという間に夜になり。共同スペースで男子は既に集まっている。
「いやぁ、経緯はアレだが・・・共同生活って、ワクワクすんな」
上鳴の言葉に、緑谷が頷いている。
「つかれたー」
「共同生活・・・これも協調性や規律を育む為の訓練・・・!」 「キバるなぁ、委員長」
切島がソファに倒れかかるように座りながら言った。
「男子、部屋出来たー?」
「うん、今くつろぎ中」
そう芦戸の疑問に答えたのは上鳴で。
「あのね!今、話しててね!提案なんだけど!お部屋披露大会しませんか!?」
ノリノリな芦戸や葉隠らと違い、歌恋はアクビをしながら轟の横に並ぶ。
「なんだ、披露大会って」
「いやぁ、私や響香ちゃんは反対したんだけど」
いかんせん、女子のムードメーカーであるあの二人がヤル気満々なのでとめきれない。
ふと、轟は歌恋の部屋着姿を見る。夏で熱いのか、皆シャツをメインとしている。
轟や常闇、耳郎は体操着を羽織っていた。
皆の返事を待たず、芦戸と葉隠は一番最初、二階の部屋にいる緑谷から突進だ。
「わぁあダメダメ、ちょっと待ー!!!」
そんな彼の言葉もむなしく。緑谷ルームからスタート。
「オールマイトだらけだ、オタク部屋だ!!」
おおー、と、麗日は感心する。机やベッドにはフィギュアに、壁にはポスターに。
あちこちオールマイトだらけである。
「憧れなんで・・・恥ずかしい・・・」
「やべぇ何か始まりやがった・・・!」
ゴクリと生唾を呑む上鳴と瀬呂。
「でも、ちょっと楽しいぞ、コレ・・・」
「フン、下らん・・・」
皆に見られまいと、常闇は自分の部屋のドアの前に立っていた。
だが、必死に守ろうとする常闇を、芦戸と葉隠が無理矢理彼を押し退ける。
常闇ルーム、オープンである。
「黒!!怖!」
「貴様ら・・・」
なんだか、一種のお化け屋敷のような部屋だ。女子には少しわからない。
「出ていけ!」
青山ルーム。
「まぶしい!!」
常闇とは正反対で、キラキラ光るモノがたくさんだ。
「ノンノン。まぶしいじゃなくて、ま・ば・ゆ・い!」
「思ってた通りだ」
「想定の範疇をでない」
まぁ、芦戸と葉隠の気持ちはなんとなくわかる。
「楽しくなってきたぞ!あと二階の人は・・・」
麗日が振り返った先には、クラス一の性欲丸出しの峰田実がいた。
「入れよ・・・すげぇの・・・見せてやんよ」
「危険だ、危険だ」
極度に苦手とする峰田に、歌恋は颯爽とエレベーターに向かう。
「3階行こ」
そんな彼女に続き、女子らがついてきた為、男子も皆3階を目指した。
3階スタート、尾白ルーム。
「わぁー、普通だァ!!」
尾白の部屋には、必要最低限のモノしか置かれていない。
「普通だァ!すごい!!」
心なしか、尾白の尻尾が悲しげに垂れていく。
「言うことないならいいんだよ・・・?」
「(かわいい・・・)尾白くん、尻尾触っていい?」
「登坂さん、それ、励まし?」
さわさわと触れば、やはり尾白の尻尾は気持ちいいくらいフサフサしていた。
(なんか・・・あれ、轟くんの視線が痛い・・・?)
飯田ルームは。
「難しそうな本がずらっと・・・さすが委員長!」
「おかしなものなどないぞ」
「メガネクソある!」
棚に綺麗に並べられた無数の同じメガネを見て、麗日は吹き出す。
「何が可笑しい!!激しい訓練での破損を想定して・・・」
上鳴ルームは、チャラくて手当たり次第って部屋で。
口田ルームにはなんと、ペットのウサギがいた。
「釈然としねぇ」→上鳴
「あぁ・・・奇遇だね。俺もしないんだ、釈然・・・」→尾白
「そうだな」→常闇
「僕も☆」→青山
「男子だけが言われっぱなしってのはぁ、変だよなァ?」
何かに燃えだした峰田が言い張る。
「「大会」っつったよな?なら当然!女子の部屋も見て決めるべきじゃねぇのか?
誰がクラス一のインテリアセンスか、全員で決めるべきなんじゃねぇのかぁ!?」
「いいじゃん!」
「「えっ」」
そう拒否るのは至って耳郎と歌恋。
容赦なく、第一回A組ベストセンス決定戦が、今、始まった。
いいのか、はなしていいのか。皆に部屋を見られるって事は、だ。
チラッと、歌恋は轟を見る。
「ん?」
「いや、ん・・・」
彼は、そこまで気にしていないのか、先程の視線はなんだ。
「えっと、じゃあ部屋王を決めるってことで!!」
「部屋王」
続いて、男子寮四階切島ルームからスタートだ。爆豪は今回もう既に部屋で寝てるってことのようで。
「じゃあ切島部屋!!ガンガン行こうぜ!!」
「どーでもいいけど、多分女子にはわかんねぇぞ。この男らしさは!!」
うん、男気全開の部屋だ。
「彼氏にやってほしくない部屋ランキング2位くらいにありそう」
バッサリ葉隠が切り捨てる。
「ホラな」
「切島くん、ジャンプ本誌派なんだ!」
「え、なに?登坂もジャンプ読むのか!?」
「次!障子!!」
彼の部屋は、布団と机以外、何もなかった・・・。
「ミニマリストだったのか」
先程から歌恋は、切島や上鳴とジャンプの話で盛り上がっている。
そんな置いてきぼりの轟が、障子に聞いていた。
「まァ、幼い頃からあまり物欲がなかったからな」
次は五階男子、瀬呂ルームから。
「おお!!」
一際女子からの歓声が高い瀬呂ルーム。
「エイジアン!!」
「ステキー!」
「瀬呂、こういうのこだわる奴だったんだ」
「へっへっへ。ギャップの男、瀬呂くんだよ!」
「次次ー!」
「次は、轟くんだ!」
ソワソワしてる歌恋に見せるのも、なにかと恥ずかしいが。
「さっさと済ませてくれ、ねみい」
ドアが空いた瞬間、誰もが驚愕する。
「和室だ!!」
「造りが違くね!?」
(・・・そういえば、轟くんの好きなもの、聞いたことがない・・・)
「実家が日本家屋だからよ、フローリングは落ち着かねぇ」
「理由はいいわ!当日即リフォームって、どうやったんだ、おまえ!」
「・・・・・・・頑張った・・・」
「何だよこいつ!!」
以上、男子ルームは終了。
「轟くんの好きなものって、何?」
「・・・歌恋か?」
「いや、そうじゃなくて!(嬉しいけど)好きな食べ物とか!」
「・・・好きな食べ物っつたら、蕎麦。あたたくないやつ」
「へー、なんかいがい・・・」
てか、轟は日本文化を大事にしてるキャラクターなのか。
そしていよいよ、女子部屋スタートである。
食堂や風呂・洗濯などはここで」
寮は想像以上だった。
「広、キレー!!」
「「おおおお!」」
「中庭もあんじゃん!」
「豪邸やないかい」
「聞き間違いかな・・・?風呂・洗濯が共同スペース?夢か?」
峰田の妄想爆発に、女子はゾワッと鳥肌をたてる。そんな彼に、相澤先生がビシッと言い聞かす。
「男女別だ。おまえ、いい加減にしとけよ?」
「はい」
部屋を見るために、エレベーターで移動。
「部屋は二階から。1フロアに男女各4部屋の5階建て。一人一部屋、
エアコントイレ冷蔵庫に、クローゼット付きの贅沢空間だ」
もちろん、それぞれベランダもあり。
「部屋割りはこちらで決めた通り。各自、事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから、
とりあえず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上解散!」
「ハイ、先生!!!」
そして、あっという間に夜になり。共同スペースで男子は既に集まっている。
「いやぁ、経緯はアレだが・・・共同生活って、ワクワクすんな」
上鳴の言葉に、緑谷が頷いている。
「つかれたー」
「共同生活・・・これも協調性や規律を育む為の訓練・・・!」 「キバるなぁ、委員長」
切島がソファに倒れかかるように座りながら言った。
「男子、部屋出来たー?」
「うん、今くつろぎ中」
そう芦戸の疑問に答えたのは上鳴で。
「あのね!今、話しててね!提案なんだけど!お部屋披露大会しませんか!?」
ノリノリな芦戸や葉隠らと違い、歌恋はアクビをしながら轟の横に並ぶ。
「なんだ、披露大会って」
「いやぁ、私や響香ちゃんは反対したんだけど」
いかんせん、女子のムードメーカーであるあの二人がヤル気満々なのでとめきれない。
ふと、轟は歌恋の部屋着姿を見る。夏で熱いのか、皆シャツをメインとしている。
轟や常闇、耳郎は体操着を羽織っていた。
皆の返事を待たず、芦戸と葉隠は一番最初、二階の部屋にいる緑谷から突進だ。
「わぁあダメダメ、ちょっと待ー!!!」
そんな彼の言葉もむなしく。緑谷ルームからスタート。
「オールマイトだらけだ、オタク部屋だ!!」
おおー、と、麗日は感心する。机やベッドにはフィギュアに、壁にはポスターに。
あちこちオールマイトだらけである。
「憧れなんで・・・恥ずかしい・・・」
「やべぇ何か始まりやがった・・・!」
ゴクリと生唾を呑む上鳴と瀬呂。
「でも、ちょっと楽しいぞ、コレ・・・」
「フン、下らん・・・」
皆に見られまいと、常闇は自分の部屋のドアの前に立っていた。
だが、必死に守ろうとする常闇を、芦戸と葉隠が無理矢理彼を押し退ける。
常闇ルーム、オープンである。
「黒!!怖!」
「貴様ら・・・」
なんだか、一種のお化け屋敷のような部屋だ。女子には少しわからない。
「出ていけ!」
青山ルーム。
「まぶしい!!」
常闇とは正反対で、キラキラ光るモノがたくさんだ。
「ノンノン。まぶしいじゃなくて、ま・ば・ゆ・い!」
「思ってた通りだ」
「想定の範疇をでない」
まぁ、芦戸と葉隠の気持ちはなんとなくわかる。
「楽しくなってきたぞ!あと二階の人は・・・」
麗日が振り返った先には、クラス一の性欲丸出しの峰田実がいた。
「入れよ・・・すげぇの・・・見せてやんよ」
「危険だ、危険だ」
極度に苦手とする峰田に、歌恋は颯爽とエレベーターに向かう。
「3階行こ」
そんな彼女に続き、女子らがついてきた為、男子も皆3階を目指した。
3階スタート、尾白ルーム。
「わぁー、普通だァ!!」
尾白の部屋には、必要最低限のモノしか置かれていない。
「普通だァ!すごい!!」
心なしか、尾白の尻尾が悲しげに垂れていく。
「言うことないならいいんだよ・・・?」
「(かわいい・・・)尾白くん、尻尾触っていい?」
「登坂さん、それ、励まし?」
さわさわと触れば、やはり尾白の尻尾は気持ちいいくらいフサフサしていた。
(なんか・・・あれ、轟くんの視線が痛い・・・?)
飯田ルームは。
「難しそうな本がずらっと・・・さすが委員長!」
「おかしなものなどないぞ」
「メガネクソある!」
棚に綺麗に並べられた無数の同じメガネを見て、麗日は吹き出す。
「何が可笑しい!!激しい訓練での破損を想定して・・・」
上鳴ルームは、チャラくて手当たり次第って部屋で。
口田ルームにはなんと、ペットのウサギがいた。
「釈然としねぇ」→上鳴
「あぁ・・・奇遇だね。俺もしないんだ、釈然・・・」→尾白
「そうだな」→常闇
「僕も☆」→青山
「男子だけが言われっぱなしってのはぁ、変だよなァ?」
何かに燃えだした峰田が言い張る。
「「大会」っつったよな?なら当然!女子の部屋も見て決めるべきじゃねぇのか?
誰がクラス一のインテリアセンスか、全員で決めるべきなんじゃねぇのかぁ!?」
「いいじゃん!」
「「えっ」」
そう拒否るのは至って耳郎と歌恋。
容赦なく、第一回A組ベストセンス決定戦が、今、始まった。
いいのか、はなしていいのか。皆に部屋を見られるって事は、だ。
チラッと、歌恋は轟を見る。
「ん?」
「いや、ん・・・」
彼は、そこまで気にしていないのか、先程の視線はなんだ。
「えっと、じゃあ部屋王を決めるってことで!!」
「部屋王」
続いて、男子寮四階切島ルームからスタートだ。爆豪は今回もう既に部屋で寝てるってことのようで。
「じゃあ切島部屋!!ガンガン行こうぜ!!」
「どーでもいいけど、多分女子にはわかんねぇぞ。この男らしさは!!」
うん、男気全開の部屋だ。
「彼氏にやってほしくない部屋ランキング2位くらいにありそう」
バッサリ葉隠が切り捨てる。
「ホラな」
「切島くん、ジャンプ本誌派なんだ!」
「え、なに?登坂もジャンプ読むのか!?」
「次!障子!!」
彼の部屋は、布団と机以外、何もなかった・・・。
「ミニマリストだったのか」
先程から歌恋は、切島や上鳴とジャンプの話で盛り上がっている。
そんな置いてきぼりの轟が、障子に聞いていた。
「まァ、幼い頃からあまり物欲がなかったからな」
次は五階男子、瀬呂ルームから。
「おお!!」
一際女子からの歓声が高い瀬呂ルーム。
「エイジアン!!」
「ステキー!」
「瀬呂、こういうのこだわる奴だったんだ」
「へっへっへ。ギャップの男、瀬呂くんだよ!」
「次次ー!」
「次は、轟くんだ!」
ソワソワしてる歌恋に見せるのも、なにかと恥ずかしいが。
「さっさと済ませてくれ、ねみい」
ドアが空いた瞬間、誰もが驚愕する。
「和室だ!!」
「造りが違くね!?」
(・・・そういえば、轟くんの好きなもの、聞いたことがない・・・)
「実家が日本家屋だからよ、フローリングは落ち着かねぇ」
「理由はいいわ!当日即リフォームって、どうやったんだ、おまえ!」
「・・・・・・・頑張った・・・」
「何だよこいつ!!」
以上、男子ルームは終了。
「轟くんの好きなものって、何?」
「・・・歌恋か?」
「いや、そうじゃなくて!(嬉しいけど)好きな食べ物とか!」
「・・・好きな食べ物っつたら、蕎麦。あたたくないやつ」
「へー、なんかいがい・・・」
てか、轟は日本文化を大事にしてるキャラクターなのか。
そしていよいよ、女子部屋スタートである。