第九話 救出作戦
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「やはり・・・来てるな・・・」
呟くオール・フォー・ワンの頭上から、オールマイトが飛び上がっていた。
「全て返してもらうぞオール・フォー・ワン!!」
「また僕を殺すか、オールマイト。ずいぶん遅かったじゃないか」
攻撃の反動なのか、辺りはその衝撃で突風が吹き荒れる。
「うおお!!」
「っ・・・!」
歌恋たちは無造作に地面に転がりながらも、なんとか体制を保つ。
「バーからここまで5キロ余り・・・僕が脳無を送り優に30秒は経過しての到着・・・衰えたね、オールマイト」
「貴様こそ、何だその工業地帯のようなマスクは!?だいぶ無理してるんじゃないか!?
5年前と同じ過ちは犯さん。オール・フォー・ワン、二人を取り返す!!
そして貴様は今度こそ、刑務所にブチ込む!貴様の操るヴィラン連合もろとも!」
「それは・・・やる事が多くて大変だな、お互いに」
オール・フォー・ワンの左腕が膨れたと思うと、オールマイトは飛ばされ次々建物が破壊されていく。
「オールマイトォ!!」
叫ぶ爆豪に答えたのは、オール・フォー・ワンだ。
「心配しなくても、あの程度じゃ死なないよ。だから・・・ここは逃げろ弔。その子らをつれて」
すると、オール・フォー・ワンの指が黒い機械のように伸び、黒霧の中をさしている。
「黒霧、皆を逃がすんだ」
「ちょ!あなた!彼やられて気絶してんのよ!?よくわかんないけど、
ワープを使えるならあなたが逃がしてちょうだいよ」
「僕のはまだ出来たてでね、マグネ。転送距離はひどく短い上・・彼の座標移動と違い僕の元へ持ってくるか、
僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに・・・送り先は人。なじみ深い人物でないと機能しない」
気絶したまま、不思議と黒霧の"個性"であるワープが出来ている。
「さぁ、行け」
「先生は・・・」
心配する死柄木を前に、オール・フォー・ワンの目の前に再びオールマイトが姿を見せる。
「逃がさん!!」
「常に考えろ弔、君はまだまだ成長出来るんだ」
「行こう死柄木!あのパイプ仮面がオールマイトくい止めてくれてる間に!」
気絶している荼毘を、Mr.コンプレスがビー玉に変えている。
そして、歌恋と爆豪の前には他のヴィラン連合が立ちはだかる。
「コマ持ってよ」
「めんっ・・・ドクセー」
(戦わなくちゃ・・・やられる・・・!)
怖い。本当は怖くてたまらい。だけどここで逃げたとしても、奴らは追ってくるだろう。
「戦えるよなぁ」
自分の身は自分の身で守れ。ここでやらなきゃ、なんの為にヒーロー目指してるんだって話だ。
「否定できないでしょ・・・」
死んだら、捕まったら終わり。それだけは、絶対に嫌だ。
戦う二人を前に、戦う事が許されない緑谷たちはどうする事も出来ないでいた。
それでも脳をフル回転させ、緑谷は一つの隙、策を思い付く。
「飯田くん、皆!」
「だめだぞ・・・緑谷くん・・・!!」
「違うんだよ、あるんだよ!決して戦闘行為にはならない!僕らもこの場から去れる!
それでも、かっちゃんと登坂さんを救け出せる!方法が!!」
ナイフで切りつけてくるトガの攻撃をよける。二手にわかれればなんとかなるかもしれないとおもった。
だが、まだ戦闘能力も、ヴィランである彼らの方が何枚もやり手で。
攻撃出来る幹で歌恋は戦っていたものの、後ろからきていたトゥワイスのメジャーに捕まる。
「しまっ・・・!」
「トガちゃん!」
「大人しく一緒に行きましょう?」
が、爆豪が捕まっていた幹とメジャー目掛けて爆破させる。
「痛っ・・・!」
「バッカ、アホ、掴まんじゃねぇ!」
「ごめん・・・」
自分たちがいることで、オールマイトが戦い辛いってことも理解している。
6対2の戦闘は、やはり厳しい。このまま、距離持ちながらこの場から離れられればなんて考える。
「・・・氷・・・?」
突如現れた高くそびえたっていく氷の壁。
緑谷の策は、こうだ。緑谷のフルカウルと飯田のレシプロでまず推進力。
そして、切島の硬化で壁をブチ抜き、開けた瞬間すぐさま轟の氷結で高く飛べるように道を作る。
『これまで散々ヴィランに出し抜かれてきたけど・・・今、僕らがそれを出来る立場にあるんだ。
手の届かない高さから、戦場を横断する。ヴィランのボスは、オールマイトを食い止めてる。
これはつまり、逆もまた然り!!そしたら・・・切島くんだ。僕じゃダメだ。
轟くんでも、飯田くんでも、八百万さんでも・・・入学してから今まで、
かっちゃんと対等な関係を築いてきた、君の呼びかけなら!!』
「来い!!」
切島の、友の必死の呼びかけ。それでも爆豪は・・・。
「捕まれ登坂!!」
無事に逃げられるなら、なんでもいいとおもった。だから、爆豪の腰にしがみつく。
そして彼は爆破の勢いで飛び上がり、切島の手を掴んだ。
「・・・バカかよ」
「何ィイイ!!?」
ヴィランらの度肝を抜いた。
飯田が呼び掛ける。
「爆豪くん、俺の合図に合わせて爆風で・・・」
「てめェが俺に合わせろや」
「張り合うな、こんな時にィ!!」
「・・・どこにでも・・・っ現れやがる!!」
そうぼやく死柄木に、Mr.コンプレスが問いかける。
「逃がすな!遠距離ある奴は!?」
「あんたら、くっついて!!」
マグネの"個性"は磁力。男がS極、女がN極になり自身には磁力を付加できない。
そのため、S極同士を利用した反発を利用。スピナーを軸に、Mr.コンプレスを反動で飛ばす。
「行くわよ!」
発動される技。
「っだ!?」
だが、飛んだMr.コンプレスでは巨大化したMt.レディに激突したのだ。
「Mt.レディ!」
予想だにしてなかった救世主に、倒れていくMt.レディに歌恋が叫ぶ。
「救出・・・優先。行って・・・!バカガキ・・・」
しかし、マグネの技も一度では終わらない。今度はスピナーとトゥワイスで再度攻撃をしかけてくる。
だが、一瞬で気を失う三人。それらを倒した人物を知る緑谷。
「ああ!!グラントリノ!!」
一手でキレイに形勢逆転だ。
「連合もあと二人!!終わらせる!」
トガに向かうグラントリノに、彼女の前に出る死柄木。
「弔くん、終わりたくないです」
「・・・!塵になれ」
攻撃しようとした死柄木だが、体が無意識にグラリとゆれ、何かに引き寄せられていく。
「え」
いつの間にかオール・フォー・ワンが、黒霧の時と同じように気絶中のマグネの"個性"を発動させていたのだ。
ワープの近くにいたトガ、N極に対しS極となりヴィラン連合の男たちがトガに引き寄せられていく。
「やー、そんな急に来られてもぉ」
それも空しく、体当たり状態でワープの中に放り込まれていく。
「待て・・・ダメだ、先生!その身体じゃあんた・・・ダメだ・・・俺、まだー!」
最後、死柄木も抗えることなくワープの中へ消えていった。
「弔、君は戦いを続けろ」
呟くオール・フォー・ワンの頭上から、オールマイトが飛び上がっていた。
「全て返してもらうぞオール・フォー・ワン!!」
「また僕を殺すか、オールマイト。ずいぶん遅かったじゃないか」
攻撃の反動なのか、辺りはその衝撃で突風が吹き荒れる。
「うおお!!」
「っ・・・!」
歌恋たちは無造作に地面に転がりながらも、なんとか体制を保つ。
「バーからここまで5キロ余り・・・僕が脳無を送り優に30秒は経過しての到着・・・衰えたね、オールマイト」
「貴様こそ、何だその工業地帯のようなマスクは!?だいぶ無理してるんじゃないか!?
5年前と同じ過ちは犯さん。オール・フォー・ワン、二人を取り返す!!
そして貴様は今度こそ、刑務所にブチ込む!貴様の操るヴィラン連合もろとも!」
「それは・・・やる事が多くて大変だな、お互いに」
オール・フォー・ワンの左腕が膨れたと思うと、オールマイトは飛ばされ次々建物が破壊されていく。
「オールマイトォ!!」
叫ぶ爆豪に答えたのは、オール・フォー・ワンだ。
「心配しなくても、あの程度じゃ死なないよ。だから・・・ここは逃げろ弔。その子らをつれて」
すると、オール・フォー・ワンの指が黒い機械のように伸び、黒霧の中をさしている。
「黒霧、皆を逃がすんだ」
「ちょ!あなた!彼やられて気絶してんのよ!?よくわかんないけど、
ワープを使えるならあなたが逃がしてちょうだいよ」
「僕のはまだ出来たてでね、マグネ。転送距離はひどく短い上・・彼の座標移動と違い僕の元へ持ってくるか、
僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに・・・送り先は人。なじみ深い人物でないと機能しない」
気絶したまま、不思議と黒霧の"個性"であるワープが出来ている。
「さぁ、行け」
「先生は・・・」
心配する死柄木を前に、オール・フォー・ワンの目の前に再びオールマイトが姿を見せる。
「逃がさん!!」
「常に考えろ弔、君はまだまだ成長出来るんだ」
「行こう死柄木!あのパイプ仮面がオールマイトくい止めてくれてる間に!」
気絶している荼毘を、Mr.コンプレスがビー玉に変えている。
そして、歌恋と爆豪の前には他のヴィラン連合が立ちはだかる。
「コマ持ってよ」
「めんっ・・・ドクセー」
(戦わなくちゃ・・・やられる・・・!)
怖い。本当は怖くてたまらい。だけどここで逃げたとしても、奴らは追ってくるだろう。
「戦えるよなぁ」
自分の身は自分の身で守れ。ここでやらなきゃ、なんの為にヒーロー目指してるんだって話だ。
「否定できないでしょ・・・」
死んだら、捕まったら終わり。それだけは、絶対に嫌だ。
戦う二人を前に、戦う事が許されない緑谷たちはどうする事も出来ないでいた。
それでも脳をフル回転させ、緑谷は一つの隙、策を思い付く。
「飯田くん、皆!」
「だめだぞ・・・緑谷くん・・・!!」
「違うんだよ、あるんだよ!決して戦闘行為にはならない!僕らもこの場から去れる!
それでも、かっちゃんと登坂さんを救け出せる!方法が!!」
ナイフで切りつけてくるトガの攻撃をよける。二手にわかれればなんとかなるかもしれないとおもった。
だが、まだ戦闘能力も、ヴィランである彼らの方が何枚もやり手で。
攻撃出来る幹で歌恋は戦っていたものの、後ろからきていたトゥワイスのメジャーに捕まる。
「しまっ・・・!」
「トガちゃん!」
「大人しく一緒に行きましょう?」
が、爆豪が捕まっていた幹とメジャー目掛けて爆破させる。
「痛っ・・・!」
「バッカ、アホ、掴まんじゃねぇ!」
「ごめん・・・」
自分たちがいることで、オールマイトが戦い辛いってことも理解している。
6対2の戦闘は、やはり厳しい。このまま、距離持ちながらこの場から離れられればなんて考える。
「・・・氷・・・?」
突如現れた高くそびえたっていく氷の壁。
緑谷の策は、こうだ。緑谷のフルカウルと飯田のレシプロでまず推進力。
そして、切島の硬化で壁をブチ抜き、開けた瞬間すぐさま轟の氷結で高く飛べるように道を作る。
『これまで散々ヴィランに出し抜かれてきたけど・・・今、僕らがそれを出来る立場にあるんだ。
手の届かない高さから、戦場を横断する。ヴィランのボスは、オールマイトを食い止めてる。
これはつまり、逆もまた然り!!そしたら・・・切島くんだ。僕じゃダメだ。
轟くんでも、飯田くんでも、八百万さんでも・・・入学してから今まで、
かっちゃんと対等な関係を築いてきた、君の呼びかけなら!!』
「来い!!」
切島の、友の必死の呼びかけ。それでも爆豪は・・・。
「捕まれ登坂!!」
無事に逃げられるなら、なんでもいいとおもった。だから、爆豪の腰にしがみつく。
そして彼は爆破の勢いで飛び上がり、切島の手を掴んだ。
「・・・バカかよ」
「何ィイイ!!?」
ヴィランらの度肝を抜いた。
飯田が呼び掛ける。
「爆豪くん、俺の合図に合わせて爆風で・・・」
「てめェが俺に合わせろや」
「張り合うな、こんな時にィ!!」
「・・・どこにでも・・・っ現れやがる!!」
そうぼやく死柄木に、Mr.コンプレスが問いかける。
「逃がすな!遠距離ある奴は!?」
「あんたら、くっついて!!」
マグネの"個性"は磁力。男がS極、女がN極になり自身には磁力を付加できない。
そのため、S極同士を利用した反発を利用。スピナーを軸に、Mr.コンプレスを反動で飛ばす。
「行くわよ!」
発動される技。
「っだ!?」
だが、飛んだMr.コンプレスでは巨大化したMt.レディに激突したのだ。
「Mt.レディ!」
予想だにしてなかった救世主に、倒れていくMt.レディに歌恋が叫ぶ。
「救出・・・優先。行って・・・!バカガキ・・・」
しかし、マグネの技も一度では終わらない。今度はスピナーとトゥワイスで再度攻撃をしかけてくる。
だが、一瞬で気を失う三人。それらを倒した人物を知る緑谷。
「ああ!!グラントリノ!!」
一手でキレイに形勢逆転だ。
「連合もあと二人!!終わらせる!」
トガに向かうグラントリノに、彼女の前に出る死柄木。
「弔くん、終わりたくないです」
「・・・!塵になれ」
攻撃しようとした死柄木だが、体が無意識にグラリとゆれ、何かに引き寄せられていく。
「え」
いつの間にかオール・フォー・ワンが、黒霧の時と同じように気絶中のマグネの"個性"を発動させていたのだ。
ワープの近くにいたトガ、N極に対しS極となりヴィラン連合の男たちがトガに引き寄せられていく。
「やー、そんな急に来られてもぉ」
それも空しく、体当たり状態でワープの中に放り込まれていく。
「待て・・・ダメだ、先生!その身体じゃあんた・・・ダメだ・・・俺、まだー!」
最後、死柄木も抗えることなくワープの中へ消えていった。
「弔、君は戦いを続けろ」