第八話 林間合宿
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「補習組、動き止まってるぞ」
相澤先生に指摘され、ビクッとする。
「オッス・・・!!」
声に覇気はあるものの、動きが鈍い切島に。
「すみません・・・」
「眠い・・・ボーッとする・・・」
芦戸と共に首が船をこぐ歌恋。
「昨日の補習・・・夜中の2時とか・・・」
どうやら上鳴も同様らしい。
「だから言ったろ、キツイって。おまえらが何故他より疲れているか、
その意味をしっかり考えて動け」
「・・・補習、ですか・・・?」
眠すぎてどうもままならない歌恋の返答に、相澤先生の布が頭を叩く。
「いたっ」
「ねこねこねこ・・・それより皆!今日の晩はね・・・クラス対抗肝試しをするよ!
しっかり訓練した後は、しっかり楽しい事がある!ザ・アメとムチ!」
ピクシーボブの言葉に、歌恋は思った。
「・・・肝試しって、アメになるの?」
彼女の隣の耳郎が、珍しく弱気だ。
「怖いのマジやだぁ・・・」
(・・・響香ちゃんの意外な弱点だな)
「と、いうわけで今は全力で励むのだぁ!!」
「「「イエッサァ!!!」」」
さすがに疲れがピークに達している歌恋が扱う包丁は危なっかしい。
「貸せ」
それを見かねた爆豪が、歌恋の手から包丁を奪う。
「へ?」
「ふらついてて危なっかしんだよ」
「あ・・・ありがとう・・・」
「え!?爆豪くん、包丁使うのウマ!意外やわ・・・」
麗日に突っ込まれる爆豪。照れ隠しなのかなんなのか、爆豪の切るスピードが上がる。
「意外って何だコラ。包丁に上手い下手なんざねぇだろ!!」
トントンと、歌恋の肩を叩く切島に、振り向く。
「皆、元気過ぎね・・・?」
「うん・・・補習が意外と響くね」
そして食事を終えた数分後・・・。
「腹もふくれた!皿もあらった!お次は・・・」
「肝を試す時間だー!!」
ピクシーボブに続き、芦戸が嬉しそうに言った。
「その前に大変心苦しいが」
何だろうと、相澤先生に顔を向ける。
「補習連中は・・・これから俺と補習授業だ」
「ウソだろ!?」
豹変する芦戸の顔。まぁ、一番楽しみにしていたのは彼女だから仕方ない。
「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになってたので、こっちを削る」
ズルズル容赦なく相澤先生に引っ張られる。
「うわぁあ、堪忍してくれ!」
「試させてくれぇ!!」
「たすけてー」
嘆く彼らにどうしようもしてやれない。
どんどん皆の姿が小さくなって、しまいには見えなくなっていく。
「あぅぅ・・・私たちも肝試ししたかったぁ・・・」
泣いてしまう芦戸に、歌恋は再び相澤先生に昼の疲れてる理由の答えをぶつける。
「だから、補習が理由なんです・・・」
「アメとムチっつったじゃん、アメは!?」
「サルミアッキでもいい・・・アメを下さい、先生・・・」
と、切島と上鳴も訴えるが。
「サルミアッキ、旨いだろ」
言いながら、もう建物に到着してしまった。
「今回の補習では、非常時での立ち回り方を叩き込む。
周りから遅れをとったっつう、自覚を持たねぇと、どんどん差ァ開いてくぞ」
自分たちがクリア出来なかったのは確かに認めるが、さすがにそこまでいわれるとムッとしてくる。
「セメントん中閉じ込められたら、どうしろってんですかっ」
「ほう、珍しくたてついてくるな、登坂。答えは簡単、強度だ」
グヌヌッと、押し黙る。
「やめとけ、登坂。諦めよう」
一緒にペアを組んでいた切島が慰める。
「まぁ、広義の意味じゃこれもアメだ。ハッカ味の」
いやいやいや。
「あれぇ、おかしいなぁ!!優秀なハズのA組から赤点5人も!?」
(この声は・・・)
嫌そうな顔になる歌恋。
「B組は一人だけだったのに!?おっかしいなァ!!」
アハハハと、一人豪快に笑う物間。歌恋はどうも、彼は苦手である。
「昨日も全く同じ煽りしてたぞ・・・」
ため息混じりの切島。
「心境を知りたい」
と、芦戸の意見に同意する歌恋。
[皆!!!]
「「!!!」」
マンダレイのテレパスだが、彼女の声はどうも焦りを含んでいるようで。
[ヴィラン二名襲来!!他にも複数いる可能性アリ!動ける者は直ちに施設へ!!
会敵しても、決して交戦せず撤退を!!]
「え?え・・・?」
どういう事・・・?
「ブラドここ頼んだ!俺は生徒の保護に出る!」
訳がわからないまま、相澤先生が飛び出していく。
ヴィラン?ヴィランって・・・どういう事だ?
「ご機嫌よろしゅう、雄英高校!!我らヴィラン連合開闢行動隊!!」
肝試し開始から数分後の出来事。
スタート地点にいる者、ペアで組んで既にスタート地点にいない者。
最悪の形で現れたヴィラン連合を前に、それぞれが考え動く。
「生殺与奪は全て、ステインの仰る主張に沿うか否か!!」
その聞いた名前に、飯田が反応する。
「ステイン・・・!あてられた連中か・・・!!」
「そして、アァそう!俺はそう、おまえ君だよメガネ君!
保須市にて、ステインの終焉を招いた人物。申し遅れた、俺はスピナー。彼の夢を紡ぐ者だ」
襲撃の際に、倒れてしまったピクシーボブ。
「虎!!「指示」は出した!他の生徒の安否はラグドールに任せよう。
私らは二人でここを押さえる!!」
仲間の救出のためにも、生徒の安全の為にも。
「皆行って!!良い!?決して戦闘はしないこと!委員長引率!」
「承知致しました、行こう!!」
飯田がここに残っていたクラスメートを促すが、緑谷だけは逆を向いている。
「・・・飯田くん、先行ってて」
「緑谷くん!?何を言ってる!?」
「マンダレイ!!僕、知ってます!!」
姿が見えない、マンダレイの従甥を。
肝試し時、くじ引きで空しくもペアを組むことになっていた爆豪と轟。
轟の背中には、B組の円場が背負われている。
「くっそ・・・!!」
彼らはいま、肝試しのコースの森のなかにいる。
「このガスも、ヴィランの仕業だ。他の奴らが心配だが、仕方ねぇ。
ゴール地点を避けて施設に向かうぞ。ここは中間地点にいたラグドールに任せよう」
「指図してんじゃね・・・」
だが、目の前にいる人・・・動く者の様子が、なんだかおかしい。
「おい、俺らの前誰だった・・・!?」
爆豪が問いかける。
「きれいだ、きれいだよ。ダメだ、仕事だ。見とれてた、あぁいけない・・・」
聞きなれない、不気味な声に一歩後ずさる。
そして、轟は答える。
「常闇と・・・障子・・・!!」
いま、目の前にいるのはそのどちらとも違くて。
「きれいな肉面。あぁ、もう誘惑するなよ・・・仕事しなきゃ」
振り向いた相手、紛れもなくヴィランだ。
「交戦すんなだぁ・・・!?」
この状況で、どう回避すればいい。
「必ず助ける・・・って?はぁ、ははは・・・。
さすがヒーロー志望者って感じだな。どこにでも現れて、正義面しやがる」
緑谷もまた、洸太がいつも一人で来ている秘密基地の場所で、ヴィランと一人戦いになっていた。
「心配が先に立ったか、イレイザーヘッド」
「少々、失礼しますよ」
施設から飛び出した相澤先生のすぐ隣に、ヴィラン二名。
「ーっ、ブラド」
燃え上がる炎が、襲いかかる。
「邪魔はよしてくれよ、プロヒーロー。用があるのはおまえらじゃない」
「まずは、一人目。お目にかかれて光栄だよ、登坂歌恋ちゃん」
相澤先生に続けて駆け出そうとしていた歌恋の目の前に、Mr.コンプレス。
相澤先生に指摘され、ビクッとする。
「オッス・・・!!」
声に覇気はあるものの、動きが鈍い切島に。
「すみません・・・」
「眠い・・・ボーッとする・・・」
芦戸と共に首が船をこぐ歌恋。
「昨日の補習・・・夜中の2時とか・・・」
どうやら上鳴も同様らしい。
「だから言ったろ、キツイって。おまえらが何故他より疲れているか、
その意味をしっかり考えて動け」
「・・・補習、ですか・・・?」
眠すぎてどうもままならない歌恋の返答に、相澤先生の布が頭を叩く。
「いたっ」
「ねこねこねこ・・・それより皆!今日の晩はね・・・クラス対抗肝試しをするよ!
しっかり訓練した後は、しっかり楽しい事がある!ザ・アメとムチ!」
ピクシーボブの言葉に、歌恋は思った。
「・・・肝試しって、アメになるの?」
彼女の隣の耳郎が、珍しく弱気だ。
「怖いのマジやだぁ・・・」
(・・・響香ちゃんの意外な弱点だな)
「と、いうわけで今は全力で励むのだぁ!!」
「「「イエッサァ!!!」」」
さすがに疲れがピークに達している歌恋が扱う包丁は危なっかしい。
「貸せ」
それを見かねた爆豪が、歌恋の手から包丁を奪う。
「へ?」
「ふらついてて危なっかしんだよ」
「あ・・・ありがとう・・・」
「え!?爆豪くん、包丁使うのウマ!意外やわ・・・」
麗日に突っ込まれる爆豪。照れ隠しなのかなんなのか、爆豪の切るスピードが上がる。
「意外って何だコラ。包丁に上手い下手なんざねぇだろ!!」
トントンと、歌恋の肩を叩く切島に、振り向く。
「皆、元気過ぎね・・・?」
「うん・・・補習が意外と響くね」
そして食事を終えた数分後・・・。
「腹もふくれた!皿もあらった!お次は・・・」
「肝を試す時間だー!!」
ピクシーボブに続き、芦戸が嬉しそうに言った。
「その前に大変心苦しいが」
何だろうと、相澤先生に顔を向ける。
「補習連中は・・・これから俺と補習授業だ」
「ウソだろ!?」
豹変する芦戸の顔。まぁ、一番楽しみにしていたのは彼女だから仕方ない。
「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになってたので、こっちを削る」
ズルズル容赦なく相澤先生に引っ張られる。
「うわぁあ、堪忍してくれ!」
「試させてくれぇ!!」
「たすけてー」
嘆く彼らにどうしようもしてやれない。
どんどん皆の姿が小さくなって、しまいには見えなくなっていく。
「あぅぅ・・・私たちも肝試ししたかったぁ・・・」
泣いてしまう芦戸に、歌恋は再び相澤先生に昼の疲れてる理由の答えをぶつける。
「だから、補習が理由なんです・・・」
「アメとムチっつったじゃん、アメは!?」
「サルミアッキでもいい・・・アメを下さい、先生・・・」
と、切島と上鳴も訴えるが。
「サルミアッキ、旨いだろ」
言いながら、もう建物に到着してしまった。
「今回の補習では、非常時での立ち回り方を叩き込む。
周りから遅れをとったっつう、自覚を持たねぇと、どんどん差ァ開いてくぞ」
自分たちがクリア出来なかったのは確かに認めるが、さすがにそこまでいわれるとムッとしてくる。
「セメントん中閉じ込められたら、どうしろってんですかっ」
「ほう、珍しくたてついてくるな、登坂。答えは簡単、強度だ」
グヌヌッと、押し黙る。
「やめとけ、登坂。諦めよう」
一緒にペアを組んでいた切島が慰める。
「まぁ、広義の意味じゃこれもアメだ。ハッカ味の」
いやいやいや。
「あれぇ、おかしいなぁ!!優秀なハズのA組から赤点5人も!?」
(この声は・・・)
嫌そうな顔になる歌恋。
「B組は一人だけだったのに!?おっかしいなァ!!」
アハハハと、一人豪快に笑う物間。歌恋はどうも、彼は苦手である。
「昨日も全く同じ煽りしてたぞ・・・」
ため息混じりの切島。
「心境を知りたい」
と、芦戸の意見に同意する歌恋。
[皆!!!]
「「!!!」」
マンダレイのテレパスだが、彼女の声はどうも焦りを含んでいるようで。
[ヴィラン二名襲来!!他にも複数いる可能性アリ!動ける者は直ちに施設へ!!
会敵しても、決して交戦せず撤退を!!]
「え?え・・・?」
どういう事・・・?
「ブラドここ頼んだ!俺は生徒の保護に出る!」
訳がわからないまま、相澤先生が飛び出していく。
ヴィラン?ヴィランって・・・どういう事だ?
「ご機嫌よろしゅう、雄英高校!!我らヴィラン連合開闢行動隊!!」
肝試し開始から数分後の出来事。
スタート地点にいる者、ペアで組んで既にスタート地点にいない者。
最悪の形で現れたヴィラン連合を前に、それぞれが考え動く。
「生殺与奪は全て、ステインの仰る主張に沿うか否か!!」
その聞いた名前に、飯田が反応する。
「ステイン・・・!あてられた連中か・・・!!」
「そして、アァそう!俺はそう、おまえ君だよメガネ君!
保須市にて、ステインの終焉を招いた人物。申し遅れた、俺はスピナー。彼の夢を紡ぐ者だ」
襲撃の際に、倒れてしまったピクシーボブ。
「虎!!「指示」は出した!他の生徒の安否はラグドールに任せよう。
私らは二人でここを押さえる!!」
仲間の救出のためにも、生徒の安全の為にも。
「皆行って!!良い!?決して戦闘はしないこと!委員長引率!」
「承知致しました、行こう!!」
飯田がここに残っていたクラスメートを促すが、緑谷だけは逆を向いている。
「・・・飯田くん、先行ってて」
「緑谷くん!?何を言ってる!?」
「マンダレイ!!僕、知ってます!!」
姿が見えない、マンダレイの従甥を。
肝試し時、くじ引きで空しくもペアを組むことになっていた爆豪と轟。
轟の背中には、B組の円場が背負われている。
「くっそ・・・!!」
彼らはいま、肝試しのコースの森のなかにいる。
「このガスも、ヴィランの仕業だ。他の奴らが心配だが、仕方ねぇ。
ゴール地点を避けて施設に向かうぞ。ここは中間地点にいたラグドールに任せよう」
「指図してんじゃね・・・」
だが、目の前にいる人・・・動く者の様子が、なんだかおかしい。
「おい、俺らの前誰だった・・・!?」
爆豪が問いかける。
「きれいだ、きれいだよ。ダメだ、仕事だ。見とれてた、あぁいけない・・・」
聞きなれない、不気味な声に一歩後ずさる。
そして、轟は答える。
「常闇と・・・障子・・・!!」
いま、目の前にいるのはそのどちらとも違くて。
「きれいな肉面。あぁ、もう誘惑するなよ・・・仕事しなきゃ」
振り向いた相手、紛れもなくヴィランだ。
「交戦すんなだぁ・・・!?」
この状況で、どう回避すればいい。
「必ず助ける・・・って?はぁ、ははは・・・。
さすがヒーロー志望者って感じだな。どこにでも現れて、正義面しやがる」
緑谷もまた、洸太がいつも一人で来ている秘密基地の場所で、ヴィランと一人戦いになっていた。
「心配が先に立ったか、イレイザーヘッド」
「少々、失礼しますよ」
施設から飛び出した相澤先生のすぐ隣に、ヴィラン二名。
「ーっ、ブラド」
燃え上がる炎が、襲いかかる。
「邪魔はよしてくれよ、プロヒーロー。用があるのはおまえらじゃない」
「まずは、一人目。お目にかかれて光栄だよ、登坂歌恋ちゃん」
相澤先生に続けて駆け出そうとしていた歌恋の目の前に、Mr.コンプレス。