第七話 期末テスト
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ミッドナイトと戦っていた瀬呂と峰田は、開始早々瀬呂は眠らされてしまい、
峰田が一人で奮闘をみせていた。瀬呂が眠らされ、ミッドナイトに膝枕され。
峰田にとって羨ましい光景が目の前に繰り広げられていたが。
ぶちまけていた弱音もミッドナイトの嗜虐心煽ってゲートから離れてたのも、
全部手の内だった。ミッドナイトの持ち武器である鞭の動きを、峰田の"個性"が封じ込める。
もちろん、鞭を持つ手にも、器用に峰田は張り付けてみせて、
ミッドナイトはそこから動けない。したがって、峰田・瀬呂のチームも条件達成である。
「タイムアップ!!期末試験これにて終了だよ!!」
「赤点・・・」
ずぅ~んと落ち込む歌恋と切島に、校長に勝てなかったという芦戸と上鳴。
自分の机に伏せってしまっている歌恋に、轟も八百万も耳郎も何も言ってあげられない。
「「「・・・・・・・・・」」」
「赤点・・・」
耳郎が口田と条件達成後の話。
『おめでとうですわ、耳郎さん!』
『ありがとう、ヤオモモ。まだ、芦戸と歌恋戻ってないの?』
『登坂さんの実力があればと思ったのですが・・・』
『相手はセメントス先生か』
『セメントん中閉じ込められたら、脱出はまずムリがあるね』
と、麗日。
『・・・意外、だね・・・』
「皆・・・土産話っひぐ、楽しみに・・・うう、してるっ・・・がら!」
泣いてしまう芦戸を前に、緑谷が励ます。
「まっ、まだわかんないよ。どんでん返しがあるかもしれないよ・・・!」
「緑谷、それ口にしたらなくなるパターンだ・・・」
それを止めようとする瀬呂だが。
「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!そして俺らは実技クリアならず!
これでまだわからんのなら、貴様らの偏差値は猿以下だ!!」
「えええー」
騒ぐ上鳴に、緑谷は何だかんだで巻き添えをくらっている。
「落ち着けよ。わかんねぇのは俺もさ。峰田のおかげでクリアしたけど寝てただけだ。
とにかく、採点基準が明かされていない以上は・・・」
「同情するならなんかもういろいろくれ!!」
「予鈴鳴ったら席につけ」
相澤先生が来て、皆席に戻る。
「今回の期末テストだが・・・残念ながら赤点が出た。したがって・・・林間合宿は全員行きます」
「「「どんでんがえしだぁ!!」」」
「筆記の方はゼロ。実技で、切島・登坂、芦戸・上鳴。あと瀬呂が赤点だ」
「!」
颯爽と手を上げる切島。
「行っていいんスか俺らぁ!!」
大人しかった切島が、いつもの調子に戻ってきてくれて歌恋は少しばかり嬉しい。
そんな中、今度は瀬呂が落ち込む番であって。
「確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな・・・。クリア出来ずの人よりハズいぞコレ・・・」
「今回の試験、我々ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつ、どう課題と向き合うかを見るよう動いた。
でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからな」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは・・・」
おずおずと尾白が問いかける。
「追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ。
赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ」
「「ゴーリテキキョギィイー!!」」
ワァイと歌恋も皆と一緒に喜びを分かち合う。
「しかし!二度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!」
皆喜ぶ中水指すのは飯田だ。
「確かにな、省みるよ。ただ、全部嘘ってわけじゃない。赤点は赤点だ。
おまえらには別途に補習時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツいからな」
「「「!!」」」
「じゃあ、合宿のしおりを配るから後ろに回していけ」
素直に喜んでいいのか悪いのか分からない歌恋であった。
「まぁ、何はともあれ全員で行けて良かったね」
「なんか、素直に喜んでいいのか分かんないけど」
声をかけてくれる尾白に、歌恋は髪の毛をかきながら答える。
「一週間の合宿か」
配られた紙を見ながら、轟が言う。それに、緑谷が言った。
「けっこうな大荷物になるね」
「あ、じゃあさ!」
そんな中名乗り出るのは葉隠。
「明日休みだし、テスト明けだし・・・ってことで、A組みんなで買い物行こうよ!」
「おお、良い!何気にそういうの初じゃね!?」
上鳴と一緒に便乗するのは歌恋で。
「私も一緒に行きたい!」
「おい爆豪、おまえも来い!」
切島がそう誘うが、断然拒否らしい。
「行ってたまるか、かったりィ」
「轟くんも行かない?」
何気ない緑谷の誘いに、一瞬歌恋は固まる。
(そうか、皆ってことはそうか)
ドキドキしながら返事を待ってみる。
「いや、悪いが休日は見舞いだ」
そんなワケで、みんなでやってきました。県内最多店舗数を誇る木椰区ショッピングモール。
「とりあえずウチ、大きめのキャリーバッグ買わなきゃ」
「あら、では一緒に回りましょうか」
なるほど。買いたいモノはみんなそれぞれで。
「歌恋はどうする?」
八百万と一緒の行動が決まった耳郎が声かけてくれる。
「んー、どうしようかな。他のみんなはどうするの?」
「俺はアウトドア系の靴が欲しいかな」
「あー、私も私もー!」
「靴は履き慣れたものとしおりに書いて・・・あ、いや、しかしなるほど。
用途に合ったものを選ぶべきなのか・・・!?」
靴が欲しい班は上鳴と葉隠と、この場合飯田も入るのだろうか。
「目的バラけてっし、時間決めて自由行動でよくね?」
と、なんとなくみんなと行動したかった歌恋に、切島がそう言った。
「うん、そうだね。(なんか、ちょっと残念だけど)私も一緒でいい?」
そうとなれば話は別で、八百万と耳郎と行動を一緒にさせてもらうことになった。
クラスの子と、こうやって女の子どうしで買い物するのはもしかしたら初めてかもしれない。
「わー、桜のストラップだ!かわいい」
キャリーバッグを探しに鞄屋さんを巡れば、バッグに飾れる小物もあるわけで、
歌恋は思わずそれを手にしてしまう。
「やっぱ歌恋は桜好き?」
「うん、大好き!でも、いまはお預けだね」
「すごい、いろんなモノがありますわ!」
二人以上にはしゃいでいるのはきっと、八百万だろう。
(ヤオモモ、こういう場所にはあまり来なかったのかな・・・?)
「ねぇねぇ歌恋、ペアルックだって」
「ん?」
耳郎が覗いているケースをみれば、男女専用アクセサリーがいくつか並んでいる。
それを見て、顔を赤くした。
「なんか、どれか買ってけば?」
ニヤニヤしながら言う耳郎に、ぐぬぬっと、歌恋は言葉を詰まらせる。
「ペアルックと言えば、基本好きな異性の方とお揃いを持つってことですわよね。
・・・やはり登坂さんは、轟さんがお好きですか・・・?」
真剣な八百万の表情。期末テストでペアを組んで、何かあったのだろうか。
いや、でも八百万もきっと気付いてる。ここではぐらかせては失礼だ。
「うん、大好き・・・私は轟くんが好きだよ」
「・・・そうですか」
八百万は優しく微笑んでくれる。
「素直になってきたじゃん」
「もー。目的ずれてるよ、響香ちゃんっ」
「そうそう!先ほど店内見回して、大きめのキャリーバッグもありましたわ」
三人でキャリーバッグの方に行こうとしたが、やはり歌恋はケースから動けない。
シンプルなバーのネックレスに、それぞれ青い小さな石が埋め込まれてるデザイン。
(値段も、そんな高くないんだ・・・)
今度、轟と一緒にこういう場所にこれたらいいなと思いながら。
峰田が一人で奮闘をみせていた。瀬呂が眠らされ、ミッドナイトに膝枕され。
峰田にとって羨ましい光景が目の前に繰り広げられていたが。
ぶちまけていた弱音もミッドナイトの嗜虐心煽ってゲートから離れてたのも、
全部手の内だった。ミッドナイトの持ち武器である鞭の動きを、峰田の"個性"が封じ込める。
もちろん、鞭を持つ手にも、器用に峰田は張り付けてみせて、
ミッドナイトはそこから動けない。したがって、峰田・瀬呂のチームも条件達成である。
「タイムアップ!!期末試験これにて終了だよ!!」
「赤点・・・」
ずぅ~んと落ち込む歌恋と切島に、校長に勝てなかったという芦戸と上鳴。
自分の机に伏せってしまっている歌恋に、轟も八百万も耳郎も何も言ってあげられない。
「「「・・・・・・・・・」」」
「赤点・・・」
耳郎が口田と条件達成後の話。
『おめでとうですわ、耳郎さん!』
『ありがとう、ヤオモモ。まだ、芦戸と歌恋戻ってないの?』
『登坂さんの実力があればと思ったのですが・・・』
『相手はセメントス先生か』
『セメントん中閉じ込められたら、脱出はまずムリがあるね』
と、麗日。
『・・・意外、だね・・・』
「皆・・・土産話っひぐ、楽しみに・・・うう、してるっ・・・がら!」
泣いてしまう芦戸を前に、緑谷が励ます。
「まっ、まだわかんないよ。どんでん返しがあるかもしれないよ・・・!」
「緑谷、それ口にしたらなくなるパターンだ・・・」
それを止めようとする瀬呂だが。
「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!そして俺らは実技クリアならず!
これでまだわからんのなら、貴様らの偏差値は猿以下だ!!」
「えええー」
騒ぐ上鳴に、緑谷は何だかんだで巻き添えをくらっている。
「落ち着けよ。わかんねぇのは俺もさ。峰田のおかげでクリアしたけど寝てただけだ。
とにかく、採点基準が明かされていない以上は・・・」
「同情するならなんかもういろいろくれ!!」
「予鈴鳴ったら席につけ」
相澤先生が来て、皆席に戻る。
「今回の期末テストだが・・・残念ながら赤点が出た。したがって・・・林間合宿は全員行きます」
「「「どんでんがえしだぁ!!」」」
「筆記の方はゼロ。実技で、切島・登坂、芦戸・上鳴。あと瀬呂が赤点だ」
「!」
颯爽と手を上げる切島。
「行っていいんスか俺らぁ!!」
大人しかった切島が、いつもの調子に戻ってきてくれて歌恋は少しばかり嬉しい。
そんな中、今度は瀬呂が落ち込む番であって。
「確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな・・・。クリア出来ずの人よりハズいぞコレ・・・」
「今回の試験、我々ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつ、どう課題と向き合うかを見るよう動いた。
でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからな」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは・・・」
おずおずと尾白が問いかける。
「追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ。
赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ」
「「ゴーリテキキョギィイー!!」」
ワァイと歌恋も皆と一緒に喜びを分かち合う。
「しかし!二度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!」
皆喜ぶ中水指すのは飯田だ。
「確かにな、省みるよ。ただ、全部嘘ってわけじゃない。赤点は赤点だ。
おまえらには別途に補習時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツいからな」
「「「!!」」」
「じゃあ、合宿のしおりを配るから後ろに回していけ」
素直に喜んでいいのか悪いのか分からない歌恋であった。
「まぁ、何はともあれ全員で行けて良かったね」
「なんか、素直に喜んでいいのか分かんないけど」
声をかけてくれる尾白に、歌恋は髪の毛をかきながら答える。
「一週間の合宿か」
配られた紙を見ながら、轟が言う。それに、緑谷が言った。
「けっこうな大荷物になるね」
「あ、じゃあさ!」
そんな中名乗り出るのは葉隠。
「明日休みだし、テスト明けだし・・・ってことで、A組みんなで買い物行こうよ!」
「おお、良い!何気にそういうの初じゃね!?」
上鳴と一緒に便乗するのは歌恋で。
「私も一緒に行きたい!」
「おい爆豪、おまえも来い!」
切島がそう誘うが、断然拒否らしい。
「行ってたまるか、かったりィ」
「轟くんも行かない?」
何気ない緑谷の誘いに、一瞬歌恋は固まる。
(そうか、皆ってことはそうか)
ドキドキしながら返事を待ってみる。
「いや、悪いが休日は見舞いだ」
そんなワケで、みんなでやってきました。県内最多店舗数を誇る木椰区ショッピングモール。
「とりあえずウチ、大きめのキャリーバッグ買わなきゃ」
「あら、では一緒に回りましょうか」
なるほど。買いたいモノはみんなそれぞれで。
「歌恋はどうする?」
八百万と一緒の行動が決まった耳郎が声かけてくれる。
「んー、どうしようかな。他のみんなはどうするの?」
「俺はアウトドア系の靴が欲しいかな」
「あー、私も私もー!」
「靴は履き慣れたものとしおりに書いて・・・あ、いや、しかしなるほど。
用途に合ったものを選ぶべきなのか・・・!?」
靴が欲しい班は上鳴と葉隠と、この場合飯田も入るのだろうか。
「目的バラけてっし、時間決めて自由行動でよくね?」
と、なんとなくみんなと行動したかった歌恋に、切島がそう言った。
「うん、そうだね。(なんか、ちょっと残念だけど)私も一緒でいい?」
そうとなれば話は別で、八百万と耳郎と行動を一緒にさせてもらうことになった。
クラスの子と、こうやって女の子どうしで買い物するのはもしかしたら初めてかもしれない。
「わー、桜のストラップだ!かわいい」
キャリーバッグを探しに鞄屋さんを巡れば、バッグに飾れる小物もあるわけで、
歌恋は思わずそれを手にしてしまう。
「やっぱ歌恋は桜好き?」
「うん、大好き!でも、いまはお預けだね」
「すごい、いろんなモノがありますわ!」
二人以上にはしゃいでいるのはきっと、八百万だろう。
(ヤオモモ、こういう場所にはあまり来なかったのかな・・・?)
「ねぇねぇ歌恋、ペアルックだって」
「ん?」
耳郎が覗いているケースをみれば、男女専用アクセサリーがいくつか並んでいる。
それを見て、顔を赤くした。
「なんか、どれか買ってけば?」
ニヤニヤしながら言う耳郎に、ぐぬぬっと、歌恋は言葉を詰まらせる。
「ペアルックと言えば、基本好きな異性の方とお揃いを持つってことですわよね。
・・・やはり登坂さんは、轟さんがお好きですか・・・?」
真剣な八百万の表情。期末テストでペアを組んで、何かあったのだろうか。
いや、でも八百万もきっと気付いてる。ここではぐらかせては失礼だ。
「うん、大好き・・・私は轟くんが好きだよ」
「・・・そうですか」
八百万は優しく微笑んでくれる。
「素直になってきたじゃん」
「もー。目的ずれてるよ、響香ちゃんっ」
「そうそう!先ほど店内見回して、大きめのキャリーバッグもありましたわ」
三人でキャリーバッグの方に行こうとしたが、やはり歌恋はケースから動けない。
シンプルなバーのネックレスに、それぞれ青い小さな石が埋め込まれてるデザイン。
(値段も、そんな高くないんだ・・・)
今度、轟と一緒にこういう場所にこれたらいいなと思いながら。