第七話 期末テスト
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そして、早くも期末試験当日。
(大丈夫・・・!科目の方は大丈夫・・・!)
やはり金持ちのお嬢様だった八百万の家にまで押し掛けて勉強会に参加させてもらったのだ。
八百万に失礼のないようにするためにも、ここは赤点だけは出さないようにしなければ。
演習試験。みんなバッチリコスチュームに身を包む。
「それじゃあ、演習試験を始めていく」
そう言う相澤先生の周りには、他の先生の姿も見受けられる。
「この試験でも、もちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃ、みっともねぇヘマはするなよ」
「先生多いな・・・?」
「うん・・・」
ロボ相手に、わざわざこんなに先生必要なのだろうかと悩む歌恋。
「諸君なら、事前に情報強いれて何するか薄々わかってるとは思うが・・・」
そこは超ノリノリな上鳴と芦戸。
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試ー!!」
「残念!!諸事情あって、今回から内容を変更しちゃうのさ!」
「「校長先生・・・!」」
姿のなかった校長が出てきた場所は、なんと相澤先生の首に巻かれた布の中。
布をつたい降りる姿は、なんとも愛らしい。
「変更って・・・」
「それはね・・・」
先生達の意見のやり取りで、どうやらロボは実戦には不向きだと意見があったらしい。
これからの社会、現状以上に対ヴィラン戦闘が激化すると考えた結果。
「これからは、対人戦闘・活動を見据えた、より実戦に近い教えを重視するのさ!
というわけで・・・諸君らにはこれから、二人一組でここにいる教師一人と、戦闘を行ってもらう!」
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績親密度・・・。
諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから、発表していくぞ」
相澤先生から発表される、ペアと対先生が。
「まず、轟と、八百万がチームで俺とだ」
(・・・・・轟くんとチームじゃない。じゃあ、私は・・・?)
「そして緑谷と、爆豪がチーム」
「デ・・・!?」
「かっ・・・!?」
驚きで顔を見合わす二人。
「で、相手は」
二人の前に立ちはだかるその先生は、オールマイトだ。
「私が、する。協力して、勝ちに来いよお二人さん!!」
「んで、登坂と切島」
「!」
「おっ」
「相手はセメントスだ」
(うわぁ・・・マジか・・・)
他、組み合わせは以下の通りである。
校長VS芦戸・上鳴。13号VS青山・麗日。プレゼント・マイクVS口田・耳郎。
エクトプラズムVS蛙吹・常闇。ミッドナイトVS瀬呂・峰田。スナイプVS葉隠・障子。
パワーローダーVS飯田・尾白。
「それぞれステージを用意してある。10組一斉スタートだ。
試験の概要については、各々の対戦相手から説明される。移動は学内バスだ。
時間がもったいない、速やかに乗れ」
バスの中、上手く切島と作戦会議したいが如何せん、セメントスも同じく乗っている。
(よりによって、セメントス先生が相手なんて、相性最悪だ・・・!)
体育祭で見せてくれているセメントスの"個性"。ガチガチにセメントで攻撃してくるにちがいない。
「なんだかんだでよー、登坂と組むの初めてだよな」
「あ・・・言われてみれば、そうかも・・・。切島くん・・・先に謝っておくね・・・」
「は?」
「セメントス先生攻略法、ありません・・・」
二人の会話を、セメントスは静かに目を閉じて聞いていた。それから、相澤に言われた事を思い返す。
『それから・・・切島と登坂のペア、セメントスさんお願いします』
『うむ』
『登坂、一件なんでも出来てしまうような"個性"ですが、力押しの相手にどう歯向かえるか。
鉄壁の守りで手出し出来なくなった状況からどう打破するか。切島と組ませたのには、
切島がそれをどこまでサポートし脱出ゲートを切り開けるか。
セメントスさん、手加減しなくていいんで捉えて下さい』
既に落ち込みモードの歌恋に、切島は焦る。
「いやいや、まだ始まってねーだろ!皆で林間合宿行くんだからよ!!」
「う、うん!」
二人がついた場所は、やはり住宅街で。
制限時間は30分。自分らの目的はハンドカフスを先生に掛けるか、どちらか一人がステージから脱出する事。
戦闘訓練に似ているが、戦闘訓練とは訳も違う。何より相手は、超格上だからだ。
今回は極めて実戦に近い状況での試験。先生を、ヴィランそのものだと考えろと。
戦いに勝てるならそれでいいが、実力差が大きすぎる場合逃げるか応援を呼ぶのが賢明。
逃げの一択しかないようなこの状況だが、先生たちには超圧縮おもりがハンデとしてあるとか。
「そっか、直接先生とガチバトルじゃないんだね」
受験者のスタート地点がちゃんと決められてる事に安心する歌恋。
「んなら、話が変わってくるな!指定のゲートをさっさと見つけて掴まんねぇようにすりゃ」
「う~ん・・・住宅街・・・そうだ!」
以前、尾白とUSJで組んだ時の戦い方、アンテナを上手く移動手段の利用方法にすれば。
「皆、位置についたね」
アナウンスから聞こえるリカバリーガールの声。
「それじゃあ今から、雄英校一年期末テストを始めるよ!レディィイイー・・・ゴォ!!!」
「闇雲に上をいっても、先生に姿がバレたらおしまいだ」
路地裏で切島と作戦を練りながら、歌恋の桜で先生が辺りにいないか気配を伺う。
「セメントス先生の"個性"じゃ、逃げようもねぇしな」
「私のじゃ、戦闘にどう見ても不利。切島くんの硬化が、一瞬でも先生の間合いに入れれば勝ち目はあるはず」
先生の気配もなにもなかった。それなのに・・・。
「切島くん!」
「八百万!何でもいい、常に何か小物を創りつづけろ。創れなくなったら、
相澤先生が近くにいると考えろ。この試験、どっちが先に相手を見つけるかだ。
視認出来次第、俺が引き付ける。そしたらおまえは脱出ゲートへ突っ走れ。
それまで離れるなよ」
「・・・・・・・・」
轟の的確な指示に、八百万は何か言いたげに悩むも、彼に何も言えずにいる。
そして、最も相性最悪な緑谷と爆豪のチーム。
「ついてくんな!ブッ倒した方が良いに決まってんだろが!!」
「せっ、戦闘は何があっても避けるべきだって!!」
「終盤まで翻弄して、疲弊したとこ俺がブッ潰す!」
「うぅ・・・(やっぱり、どうしてもかっちゃんには苦手意識が・・・でも、そんなこと今は言ってらんない)
オールマイトを・・・な、何だと思ってんのさ。いくらハンデがあったとしても、
かっちゃんがオールマイトに勝つなんて・・・」
イライラしている爆豪は、振り返って緑谷を殴りつける。
「これ以上喋んな。ちょっと調子良いからって、喋んなムカつくから」
「ごっ・・・試験に合格する為に僕は言ってるんだよ。聞いてかっちゃん・・・!」
「だァから、てめェの力なんざ合格に必要ねぇっつってんだ!!」
「怒鳴らないでよ!!それでいつも会話にならないんだよ!!」
反発し合う二人を一瞬で騙せたのは、オールマイトの脅威的な攻撃で。
「「!?」」
「さて、わたしが行くぞ!」
(大丈夫・・・!科目の方は大丈夫・・・!)
やはり金持ちのお嬢様だった八百万の家にまで押し掛けて勉強会に参加させてもらったのだ。
八百万に失礼のないようにするためにも、ここは赤点だけは出さないようにしなければ。
演習試験。みんなバッチリコスチュームに身を包む。
「それじゃあ、演習試験を始めていく」
そう言う相澤先生の周りには、他の先生の姿も見受けられる。
「この試験でも、もちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃ、みっともねぇヘマはするなよ」
「先生多いな・・・?」
「うん・・・」
ロボ相手に、わざわざこんなに先生必要なのだろうかと悩む歌恋。
「諸君なら、事前に情報強いれて何するか薄々わかってるとは思うが・・・」
そこは超ノリノリな上鳴と芦戸。
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試ー!!」
「残念!!諸事情あって、今回から内容を変更しちゃうのさ!」
「「校長先生・・・!」」
姿のなかった校長が出てきた場所は、なんと相澤先生の首に巻かれた布の中。
布をつたい降りる姿は、なんとも愛らしい。
「変更って・・・」
「それはね・・・」
先生達の意見のやり取りで、どうやらロボは実戦には不向きだと意見があったらしい。
これからの社会、現状以上に対ヴィラン戦闘が激化すると考えた結果。
「これからは、対人戦闘・活動を見据えた、より実戦に近い教えを重視するのさ!
というわけで・・・諸君らにはこれから、二人一組でここにいる教師一人と、戦闘を行ってもらう!」
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績親密度・・・。
諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから、発表していくぞ」
相澤先生から発表される、ペアと対先生が。
「まず、轟と、八百万がチームで俺とだ」
(・・・・・轟くんとチームじゃない。じゃあ、私は・・・?)
「そして緑谷と、爆豪がチーム」
「デ・・・!?」
「かっ・・・!?」
驚きで顔を見合わす二人。
「で、相手は」
二人の前に立ちはだかるその先生は、オールマイトだ。
「私が、する。協力して、勝ちに来いよお二人さん!!」
「んで、登坂と切島」
「!」
「おっ」
「相手はセメントスだ」
(うわぁ・・・マジか・・・)
他、組み合わせは以下の通りである。
校長VS芦戸・上鳴。13号VS青山・麗日。プレゼント・マイクVS口田・耳郎。
エクトプラズムVS蛙吹・常闇。ミッドナイトVS瀬呂・峰田。スナイプVS葉隠・障子。
パワーローダーVS飯田・尾白。
「それぞれステージを用意してある。10組一斉スタートだ。
試験の概要については、各々の対戦相手から説明される。移動は学内バスだ。
時間がもったいない、速やかに乗れ」
バスの中、上手く切島と作戦会議したいが如何せん、セメントスも同じく乗っている。
(よりによって、セメントス先生が相手なんて、相性最悪だ・・・!)
体育祭で見せてくれているセメントスの"個性"。ガチガチにセメントで攻撃してくるにちがいない。
「なんだかんだでよー、登坂と組むの初めてだよな」
「あ・・・言われてみれば、そうかも・・・。切島くん・・・先に謝っておくね・・・」
「は?」
「セメントス先生攻略法、ありません・・・」
二人の会話を、セメントスは静かに目を閉じて聞いていた。それから、相澤に言われた事を思い返す。
『それから・・・切島と登坂のペア、セメントスさんお願いします』
『うむ』
『登坂、一件なんでも出来てしまうような"個性"ですが、力押しの相手にどう歯向かえるか。
鉄壁の守りで手出し出来なくなった状況からどう打破するか。切島と組ませたのには、
切島がそれをどこまでサポートし脱出ゲートを切り開けるか。
セメントスさん、手加減しなくていいんで捉えて下さい』
既に落ち込みモードの歌恋に、切島は焦る。
「いやいや、まだ始まってねーだろ!皆で林間合宿行くんだからよ!!」
「う、うん!」
二人がついた場所は、やはり住宅街で。
制限時間は30分。自分らの目的はハンドカフスを先生に掛けるか、どちらか一人がステージから脱出する事。
戦闘訓練に似ているが、戦闘訓練とは訳も違う。何より相手は、超格上だからだ。
今回は極めて実戦に近い状況での試験。先生を、ヴィランそのものだと考えろと。
戦いに勝てるならそれでいいが、実力差が大きすぎる場合逃げるか応援を呼ぶのが賢明。
逃げの一択しかないようなこの状況だが、先生たちには超圧縮おもりがハンデとしてあるとか。
「そっか、直接先生とガチバトルじゃないんだね」
受験者のスタート地点がちゃんと決められてる事に安心する歌恋。
「んなら、話が変わってくるな!指定のゲートをさっさと見つけて掴まんねぇようにすりゃ」
「う~ん・・・住宅街・・・そうだ!」
以前、尾白とUSJで組んだ時の戦い方、アンテナを上手く移動手段の利用方法にすれば。
「皆、位置についたね」
アナウンスから聞こえるリカバリーガールの声。
「それじゃあ今から、雄英校一年期末テストを始めるよ!レディィイイー・・・ゴォ!!!」
「闇雲に上をいっても、先生に姿がバレたらおしまいだ」
路地裏で切島と作戦を練りながら、歌恋の桜で先生が辺りにいないか気配を伺う。
「セメントス先生の"個性"じゃ、逃げようもねぇしな」
「私のじゃ、戦闘にどう見ても不利。切島くんの硬化が、一瞬でも先生の間合いに入れれば勝ち目はあるはず」
先生の気配もなにもなかった。それなのに・・・。
「切島くん!」
「八百万!何でもいい、常に何か小物を創りつづけろ。創れなくなったら、
相澤先生が近くにいると考えろ。この試験、どっちが先に相手を見つけるかだ。
視認出来次第、俺が引き付ける。そしたらおまえは脱出ゲートへ突っ走れ。
それまで離れるなよ」
「・・・・・・・・」
轟の的確な指示に、八百万は何か言いたげに悩むも、彼に何も言えずにいる。
そして、最も相性最悪な緑谷と爆豪のチーム。
「ついてくんな!ブッ倒した方が良いに決まってんだろが!!」
「せっ、戦闘は何があっても避けるべきだって!!」
「終盤まで翻弄して、疲弊したとこ俺がブッ潰す!」
「うぅ・・・(やっぱり、どうしてもかっちゃんには苦手意識が・・・でも、そんなこと今は言ってらんない)
オールマイトを・・・な、何だと思ってんのさ。いくらハンデがあったとしても、
かっちゃんがオールマイトに勝つなんて・・・」
イライラしている爆豪は、振り返って緑谷を殴りつける。
「これ以上喋んな。ちょっと調子良いからって、喋んなムカつくから」
「ごっ・・・試験に合格する為に僕は言ってるんだよ。聞いてかっちゃん・・・!」
「だァから、てめェの力なんざ合格に必要ねぇっつってんだ!!」
「怒鳴らないでよ!!それでいつも会話にならないんだよ!!」
反発し合う二人を一瞬で騙せたのは、オールマイトの脅威的な攻撃で。
「「!?」」
「さて、わたしが行くぞ!」