第六話 職場体験と過去
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「えー・・・そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一ヶ月休める道理はない」
「まさか・・・」
「夏休み、林間合宿やるぞ」
「知ってたよー!!」
「やったー!!」
「肝試そー!!」→芦戸
「風呂!!」
なんだか余計な声も歌恋の隣から聞こえるが。
「花火」→蛙吹
「風呂!!」
「カレーだな・・・!」→飯田
「行水!!」
「・・・峰田くん、落ち着こうか・・・」
「落ち着けるかよ!登坂!」
「自然環境ですと、また活動条件が変わってきますわね」
八百万の言葉に、轟も付け加える。
「いかなる環境でも、正しい選択を・・・か。面白い」
「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は・・・学校で補習地獄だ」
相澤先生のその一言で、歌恋はサーッと、血の気が引く。
「き、期末テスト・・・!(ヤバい、まったく勉強してないっ・・・)」
「みんな、頑張ろーぜ!!」
切島の声に、絶対一人で居残りになるまいと誓う歌恋。
「全く勉強してねー!!!」
そう叫ぶのは上鳴で。
「体育祭やら職場体験やらで、全く勉強してねー!!」
成績、上鳴20人中20位。
「あっはっはっはっ」
彼の隣で吹っ切れたように笑う芦戸は、19位。
「確かに」
頷く常闇は、14位。尚、この成績は中間の成績。
「演習試験もあるのが辛えとこだよな」
峰田、成績9位。
「峰田くんに負けた・・・峰田くんに負けた・・・」
「・・・・・・・・・」
落ち込む歌恋の成績は、15位。座学は基本、苦手である。
「あんたは同族だと思ってた!」
「おまえみたいなバカははじめて愛嬌が出るんだろうが・・・!どこに需要あんだよ・・・!!」
なんて峰田は、芦戸と上鳴に言われる始末。
「"世界"かな」
(なんかムカつく・・・!)
二人とは入らないが、歌恋も同じ気持ちである。
「アシドさん、上鳴くん!が・・・頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」
今の状況、緑谷の励ましは心が痛い。彼は4位、飯田は高成績の2位に、轟は5位。
「普通に授業うけてりゃ、赤点は出ねぇだろ」
「言葉には気をつけろ!!」
(あぁ、上鳴くん・・・。わかる、わかるよ、気持ちが)
どう足掻いても無理なものは無理で。
「普通に受けててもね、わからないものはわからないんだよ・・・。
轟くんは本当、なんでも出来ちゃうさすが推薦入学者なだけあるよ・・・」
「登坂・・・お前がその成績だとは思わなかった」
「うぅ、(悔しい・・・!)」
嫌みを嫌みで返される。あの時の告白以来、すっかり普通の接し方に慣れた二人。
轟はいま、歌恋の心境を受け入れクラスメートとの関係も大切にしてくれている。
恋人以上の関係にちゃんとなれるのは、まだまだ当分先になりそうだけど。
もう、あんないざこざした雰囲気は二人の間にはなくなっていた。
「お二人とも、座学なら私、お力添え出来るかもしれません」
そう名乗りを上げたのは、クラストップの成績、八百万百。
「「ヤオモモーー!!」」
「演習のほうは、からっきしでしょうけど・・・」
「?」
落ち込む八百万を、隣の轟は少し気になるようで。
「ヤオモモも、演習の実力あると思うけど・・・」
轟といがみ合っていた歌恋が、言葉を投げ掛ける。
「いいえ・・・そうじゃないんです・・・」
「「・・・・・・・・・」」
顔を合わせる轟と歌恋。
「お二人じゃないけど・・・ウチもいいかな?」
「え!?響香ちゃんに教えてもらおうと思ったのに」
「ウチ、2次関数ちょっと応用つまずいてるからさ・・・せっかくなら、轟に教わんなよ」
コソッと、耳郎に耳打ちされ、顔を赤くする。仲良くなったという報告は、耳郎も受けていて。
「いや、いや・・・」
チラッと、轟を盗み見て。
「ヤオモモ、私もお願いします」
(なんだ今の間は)
「え?」
「わりィ、俺も!八百万、古文わかる?」
「俺も」
そう続々集まるのは瀬呂に尾白に。
「良いデストモ!!」
「「わーい!」」
「では、週末にでも私の家でお勉強会催しましょう!」
「まじで!?うん、ヤオモモん家楽しみー!」
と、芦戸。
「ああ!そうなるとまず、お母様に報告して講堂を開けていただかないと・・・!」
(((講堂!?)))
「皆さん、お紅茶はどこかご贔屓ありまして!?我が家はいつも、ハロッズか、
ウェッジウッドなのでご希望がありましたら用意しますわ!」
(((あ!?)))
「必ずお力になってみせますわ」
(な、ナチュラルに生まれの違いを見せつけられた気が・・・)
まぁ、教えてもらう身であるので、とことんやっていくしかない。
お昼はいつものように耳郎らと教室でお弁当だ。
「ねぇねぇ、歌恋さ」
「ん?」
母特性のお弁当の卵焼きを口にいれながら芦戸の方に振り向く歌恋。
「すっかり轟と仲良くなったよね、あんな雰囲気悪い時あったけど。こないだどうしたの?」
「あー・・・内緒」
「え~!?いつもいつも気になるのにぃ~!」
肩を揺らされながらも、アハハと受け流す。
「けどさ、普通科目の方はどうにかなるとしても、演習試験の方が気になるよな」
「確かにそうですわ・・・私は、そっちの方が心配で・・・」
「なんでさ?ヤオモモの"個性"凄いいいとおもうけど・・・」
「それ、私もそう思う。ヤオモモ、もっと自信持っていいんじゃないかな?」
「歌恋もすっかり言うようになったね」
「いやぁ、事実だよ」
「とにかく、赤点だけは出さないようにしますわ、お二人とも!」
「「肝にめいじます」」
食堂から戻った緑谷たちに、B組の拳藤が教えてくれたという演習試験の内容は、ロボットらしい。
「んだよ、ロボならラクチンだぜ!!」
のほほんと、笑顔になる上鳴と芦戸に、障子が言う。
「おまえらは対人だと"個性"の調整大変そうだからな・・・」
「ああ!ロボならぶっぱで楽勝だ!!」
「あとは勉強教えてもらって」
「これで林間合宿バッチリだ!!」
「人でもロボでも、ぶっとばすのは同じだろ。何がラクチンだ、アホが」
「アホとは何だ、アホとは!!」
「うるせぇな、調整なんか勝手に出来るもんだろ、アホだろ!なぁ!?デク!」
「!」
話を振られた緑谷は、爆豪にびくつきながらも振り向く。
「"個性"の使い方・・・ちょっとわかってきたか知らねぇけどよ、てめェはつくづく俺の神経逆なでするな」
「あれか・・・!」
麗日がハッとし、話に入る。
「前のデクくん、爆豪くんみたいな動きになってた」
「あー、確かに・・・!」
それはきっと、あの時の救助レースの時。
「体育祭みてぇなハンパな結果はいらねぇ・・・!次の期末なら、個人成績で否が応にも優劣がつく・・・!
完膚なきまでに差ァつけて、てめェぶち殺してやる!轟ィ・・・!!てめェもなァ!!」
轟にも睨み付けてから爆豪は、隣に立つ歌恋にも目を向けた。
「っ・・・!」
「ふんっ」
切島が爆豪の様子に、やれやれと髪の毛をかきながら常闇と話す。
「・・・久々に、ガチなバクゴーだ」
「焦燥・・・?あるいは憎悪・・・」
「まさか・・・」
「夏休み、林間合宿やるぞ」
「知ってたよー!!」
「やったー!!」
「肝試そー!!」→芦戸
「風呂!!」
なんだか余計な声も歌恋の隣から聞こえるが。
「花火」→蛙吹
「風呂!!」
「カレーだな・・・!」→飯田
「行水!!」
「・・・峰田くん、落ち着こうか・・・」
「落ち着けるかよ!登坂!」
「自然環境ですと、また活動条件が変わってきますわね」
八百万の言葉に、轟も付け加える。
「いかなる環境でも、正しい選択を・・・か。面白い」
「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は・・・学校で補習地獄だ」
相澤先生のその一言で、歌恋はサーッと、血の気が引く。
「き、期末テスト・・・!(ヤバい、まったく勉強してないっ・・・)」
「みんな、頑張ろーぜ!!」
切島の声に、絶対一人で居残りになるまいと誓う歌恋。
「全く勉強してねー!!!」
そう叫ぶのは上鳴で。
「体育祭やら職場体験やらで、全く勉強してねー!!」
成績、上鳴20人中20位。
「あっはっはっはっ」
彼の隣で吹っ切れたように笑う芦戸は、19位。
「確かに」
頷く常闇は、14位。尚、この成績は中間の成績。
「演習試験もあるのが辛えとこだよな」
峰田、成績9位。
「峰田くんに負けた・・・峰田くんに負けた・・・」
「・・・・・・・・・」
落ち込む歌恋の成績は、15位。座学は基本、苦手である。
「あんたは同族だと思ってた!」
「おまえみたいなバカははじめて愛嬌が出るんだろうが・・・!どこに需要あんだよ・・・!!」
なんて峰田は、芦戸と上鳴に言われる始末。
「"世界"かな」
(なんかムカつく・・・!)
二人とは入らないが、歌恋も同じ気持ちである。
「アシドさん、上鳴くん!が・・・頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」
今の状況、緑谷の励ましは心が痛い。彼は4位、飯田は高成績の2位に、轟は5位。
「普通に授業うけてりゃ、赤点は出ねぇだろ」
「言葉には気をつけろ!!」
(あぁ、上鳴くん・・・。わかる、わかるよ、気持ちが)
どう足掻いても無理なものは無理で。
「普通に受けててもね、わからないものはわからないんだよ・・・。
轟くんは本当、なんでも出来ちゃうさすが推薦入学者なだけあるよ・・・」
「登坂・・・お前がその成績だとは思わなかった」
「うぅ、(悔しい・・・!)」
嫌みを嫌みで返される。あの時の告白以来、すっかり普通の接し方に慣れた二人。
轟はいま、歌恋の心境を受け入れクラスメートとの関係も大切にしてくれている。
恋人以上の関係にちゃんとなれるのは、まだまだ当分先になりそうだけど。
もう、あんないざこざした雰囲気は二人の間にはなくなっていた。
「お二人とも、座学なら私、お力添え出来るかもしれません」
そう名乗りを上げたのは、クラストップの成績、八百万百。
「「ヤオモモーー!!」」
「演習のほうは、からっきしでしょうけど・・・」
「?」
落ち込む八百万を、隣の轟は少し気になるようで。
「ヤオモモも、演習の実力あると思うけど・・・」
轟といがみ合っていた歌恋が、言葉を投げ掛ける。
「いいえ・・・そうじゃないんです・・・」
「「・・・・・・・・・」」
顔を合わせる轟と歌恋。
「お二人じゃないけど・・・ウチもいいかな?」
「え!?響香ちゃんに教えてもらおうと思ったのに」
「ウチ、2次関数ちょっと応用つまずいてるからさ・・・せっかくなら、轟に教わんなよ」
コソッと、耳郎に耳打ちされ、顔を赤くする。仲良くなったという報告は、耳郎も受けていて。
「いや、いや・・・」
チラッと、轟を盗み見て。
「ヤオモモ、私もお願いします」
(なんだ今の間は)
「え?」
「わりィ、俺も!八百万、古文わかる?」
「俺も」
そう続々集まるのは瀬呂に尾白に。
「良いデストモ!!」
「「わーい!」」
「では、週末にでも私の家でお勉強会催しましょう!」
「まじで!?うん、ヤオモモん家楽しみー!」
と、芦戸。
「ああ!そうなるとまず、お母様に報告して講堂を開けていただかないと・・・!」
(((講堂!?)))
「皆さん、お紅茶はどこかご贔屓ありまして!?我が家はいつも、ハロッズか、
ウェッジウッドなのでご希望がありましたら用意しますわ!」
(((あ!?)))
「必ずお力になってみせますわ」
(な、ナチュラルに生まれの違いを見せつけられた気が・・・)
まぁ、教えてもらう身であるので、とことんやっていくしかない。
お昼はいつものように耳郎らと教室でお弁当だ。
「ねぇねぇ、歌恋さ」
「ん?」
母特性のお弁当の卵焼きを口にいれながら芦戸の方に振り向く歌恋。
「すっかり轟と仲良くなったよね、あんな雰囲気悪い時あったけど。こないだどうしたの?」
「あー・・・内緒」
「え~!?いつもいつも気になるのにぃ~!」
肩を揺らされながらも、アハハと受け流す。
「けどさ、普通科目の方はどうにかなるとしても、演習試験の方が気になるよな」
「確かにそうですわ・・・私は、そっちの方が心配で・・・」
「なんでさ?ヤオモモの"個性"凄いいいとおもうけど・・・」
「それ、私もそう思う。ヤオモモ、もっと自信持っていいんじゃないかな?」
「歌恋もすっかり言うようになったね」
「いやぁ、事実だよ」
「とにかく、赤点だけは出さないようにしますわ、お二人とも!」
「「肝にめいじます」」
食堂から戻った緑谷たちに、B組の拳藤が教えてくれたという演習試験の内容は、ロボットらしい。
「んだよ、ロボならラクチンだぜ!!」
のほほんと、笑顔になる上鳴と芦戸に、障子が言う。
「おまえらは対人だと"個性"の調整大変そうだからな・・・」
「ああ!ロボならぶっぱで楽勝だ!!」
「あとは勉強教えてもらって」
「これで林間合宿バッチリだ!!」
「人でもロボでも、ぶっとばすのは同じだろ。何がラクチンだ、アホが」
「アホとは何だ、アホとは!!」
「うるせぇな、調整なんか勝手に出来るもんだろ、アホだろ!なぁ!?デク!」
「!」
話を振られた緑谷は、爆豪にびくつきながらも振り向く。
「"個性"の使い方・・・ちょっとわかってきたか知らねぇけどよ、てめェはつくづく俺の神経逆なでするな」
「あれか・・・!」
麗日がハッとし、話に入る。
「前のデクくん、爆豪くんみたいな動きになってた」
「あー、確かに・・・!」
それはきっと、あの時の救助レースの時。
「体育祭みてぇなハンパな結果はいらねぇ・・・!次の期末なら、個人成績で否が応にも優劣がつく・・・!
完膚なきまでに差ァつけて、てめェぶち殺してやる!轟ィ・・・!!てめェもなァ!!」
轟にも睨み付けてから爆豪は、隣に立つ歌恋にも目を向けた。
「っ・・・!」
「ふんっ」
切島が爆豪の様子に、やれやれと髪の毛をかきながら常闇と話す。
「・・・久々に、ガチなバクゴーだ」
「焦燥・・・?あるいは憎悪・・・」