第三話 体育祭開催
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「逆転!!轟が1000万!!」
張れんばかりの歓声に、会場が揺れる。
「そして緑谷、急転直下の0ポイント!!」
「突っ込んで!!」
緑谷の声に、放心状態だった歌恋はハッとする。だが、常闇はストップをかけた。
騎馬戦が始まる前に常闇が教えてくれた彼の弱点。それは、光だと。
闇の中で力を発揮できるダークシャドウは、上鳴の先程の放電の光に、すっかり尻込みしてしまっていた。
「上鳴がいる以上、攻めでは不利だ!他のポイントを狙いに行く方が堅実では・・・」
「ダメだ!!ポイントの散り方を把握出来てない!ここしかない!!」
弱点の怖さを知る歌恋は、常闇の気持ちもわかり浮き足だつ。どこをどう、行けばいいのか。
「よっしゃ!」
グラッと、騎馬が揺れる。
「「!?」」
「取り返そう、デクくん!!絶対!!」
「麗日さん・・・」
「お茶子ちゃん・・・?」
(そうだ!!自分のだけじゃない!!)
麗日の渇に、緑谷が歌恋と常闇に言った。
「常闇くん!登坂さん!!」
そして、二人で顔を合わせて頷く。行こう、行かなくちゃ。
「ああぁぁぁああああ!!!」
轟に向かう、緑谷の腕が光出す。轟はポイントを取られまいと炎を纏わせた左腕でガードしてきた。
(左・・・!?炎・・・!?)
一方、B組物間寧人にハチマキを取られた爆豪は、物間の"個性"コピーに手こずっていた。
さらに他のB組に邪魔をされ、足を動けなくさせられた。
「固まった!すげぇ!動けねぇ!」
「ちょい待ち!私の"個性"で溶かすから!」
パニックになる切島と瀬呂に煽られながら、芦戸が必死に溶かす。
「早く!0ポイントだぞ、早く!!」
コピーした爆豪の爆破をチラッと見せながら物間が言う。
「あ、怒らないでね。煽ったのは君だろ?ホラ・・・宣誓で何て言ったっけ・・・。
恥ずかしいやつ・・・えー・・・まぁいいや、おつかれ!」
颯爽と行く物間に、さらにぶちギレた。
『俺が1位になる』
あの言葉を、ウソにしようとは思ってない。
「待てぇえ!!待てって!!」
切島の焦った声に、物間が振り向く。
「しつこいなぁ。その粘着質はヒーロー以前に人として・・・」
「勝手すなぁあ、爆豪ーー!!!」
物間は言葉をと切らせ、上を向く。そこには動けない騎馬から離れた爆豪がいる。
「円場!!ガード!!」
「っしゃあ!!」
円場の空気を固めた壁に激突する爆豪。
「てっ!」
だが執念で、その壁を割ったのだ。ガードですっかり安心して後ろを向いていた物間のハチマキを奪い返す。
爆豪、ハチマキ二本奪取で三位に。跳んだ爆豪を、瀬呂がセロハンで戻した。
「跳ぶ時は言えってば!!」
せっかく自分がいるのに、落としたら洒落にならない。
「まだだ!!」
「はぁ!?」
切島の頭を叩きながら爆豪は叫ぶ。
「完膚なきまでの1位なんだよ、取るのは!!さっきの俺、単騎じゃ踏ん張りが効かねぇ、行け!!」
一人じゃ出来なくても、せめて今は仲間がいる。
「俺らのポイントも取り返して、1000万へ行く!!」
うだうだ言っていた皆の顔付きが、変わった。
「しょうゆ顔!テープ!!」
「瀬呂なっと!!」
セロハンは、物間の横道に張り付ける。
「黒目!進行方向に弱め溶解液!」
「あ・し・ど・み・な!」
準備が整い、あとは、爆豪の爆破で勢いを上げた。先程よりも、皆の力で合わせたスピードある勢いだ。
「爆豪!!容赦なしーー!!!」
ガードをものともせず引ったくり返した。
「やるなら徹底!彼はアレだな、完璧主義だな!!さぁさぁ、時間はもうわずか!!」
「次!!デクと轟んとこだ!!」
(大丈夫!だ・・・さっきも成功したじゃないか!どのみち、当てはしない。空を切るように・・・)
炎で庇う左手を、緑谷は崩す。シュゥウと音をたてながら消え行く炎。
それに、轟本人はやっと気付く。緑谷の攻撃に、一瞬怖じ気付いて無意識に出していた事に。
(左・・・俺は、何を・・・!)
「とった!!とったぁあ!!」
無数あった轟のハチマキ一枚を、緑谷がギリギリ取り返す。だが、その数字を見て焦る歌恋。
「み、緑谷くん!それ違う!」
「え!?」
1000万だと思って取ったハチマキではなく、70ポイントしかないハチマキだったのだ。
「やられた・・・!!」
「轟くん、しっかりしたまえ!!危なかったぞ!」
「万が一に備えて、ハチマキの位置は変えてますわ!甘いですわ、緑谷さん!」
さすが、頭脳派の八百万。70ポイントじゃ、圏外だ。
上鳴の放電をガードしつつ、もう一度轟にもう突進する。横から、爆豪がいるのも目に入る。
「タイムアップ!」
その声と共に、地面に叩き落ちる爆豪。
轟に手を伸ばしたがハチマキを取れなかった緑谷。
「早速上位4チーム見てみよか!!」
プレゼント・マイクによって、順位が発表されていく。
「1位、轟チーム!!二位、爆豪チーム!!」
地面に落ちた爆豪が、これでもかってくらいに叫んでいる。
「3位、鉄て・・・アレェ!?オイ!!心操チーム!?いつの間に逆転してんだよ、オイオイ!!」
「あの・・・ごめん・・・本当に・・・」
上位チームで名前を呼ばれないことに、緑谷が謝る。だが、麗日と歌恋は常闇を指差した。
「お前の初撃から、轟は明らかな動揺を見せた。1000万を取るのが本意だったろうが・・・、
そう上手くはいかないな。それでも一本、警戒の薄くなっていた持ちポイントを頂いておいた。
緑谷、おまえが追い込み生み出した轟の隙だ」
緑谷が嬉しさあまりに滝のような涙を流す。
「4位、緑谷チーム!!以上4組が最終種目へ・・・進出だぁあー!!」
喜び緑谷とは反対に、1位抜けしたにも関わらず、轟は自身の左を見ていた。
(攻撃には使わねぇ。そう決めたハズなのに、気圧された・・・)
炎を見た時の驚いた歌恋の顔が脳裏にこびりつく。
あんな話をしたんだ。使わないと思っていたのだろう。そう、そのつもりだったのに。
「いけねぇ・・・これじゃ・・・親父の思う通りじゃねぇか・・・」
騎馬戦はこれにて終了。一時間程の昼休憩をはさみ、午後の部が始まる。
張れんばかりの歓声に、会場が揺れる。
「そして緑谷、急転直下の0ポイント!!」
「突っ込んで!!」
緑谷の声に、放心状態だった歌恋はハッとする。だが、常闇はストップをかけた。
騎馬戦が始まる前に常闇が教えてくれた彼の弱点。それは、光だと。
闇の中で力を発揮できるダークシャドウは、上鳴の先程の放電の光に、すっかり尻込みしてしまっていた。
「上鳴がいる以上、攻めでは不利だ!他のポイントを狙いに行く方が堅実では・・・」
「ダメだ!!ポイントの散り方を把握出来てない!ここしかない!!」
弱点の怖さを知る歌恋は、常闇の気持ちもわかり浮き足だつ。どこをどう、行けばいいのか。
「よっしゃ!」
グラッと、騎馬が揺れる。
「「!?」」
「取り返そう、デクくん!!絶対!!」
「麗日さん・・・」
「お茶子ちゃん・・・?」
(そうだ!!自分のだけじゃない!!)
麗日の渇に、緑谷が歌恋と常闇に言った。
「常闇くん!登坂さん!!」
そして、二人で顔を合わせて頷く。行こう、行かなくちゃ。
「ああぁぁぁああああ!!!」
轟に向かう、緑谷の腕が光出す。轟はポイントを取られまいと炎を纏わせた左腕でガードしてきた。
(左・・・!?炎・・・!?)
一方、B組物間寧人にハチマキを取られた爆豪は、物間の"個性"コピーに手こずっていた。
さらに他のB組に邪魔をされ、足を動けなくさせられた。
「固まった!すげぇ!動けねぇ!」
「ちょい待ち!私の"個性"で溶かすから!」
パニックになる切島と瀬呂に煽られながら、芦戸が必死に溶かす。
「早く!0ポイントだぞ、早く!!」
コピーした爆豪の爆破をチラッと見せながら物間が言う。
「あ、怒らないでね。煽ったのは君だろ?ホラ・・・宣誓で何て言ったっけ・・・。
恥ずかしいやつ・・・えー・・・まぁいいや、おつかれ!」
颯爽と行く物間に、さらにぶちギレた。
『俺が1位になる』
あの言葉を、ウソにしようとは思ってない。
「待てぇえ!!待てって!!」
切島の焦った声に、物間が振り向く。
「しつこいなぁ。その粘着質はヒーロー以前に人として・・・」
「勝手すなぁあ、爆豪ーー!!!」
物間は言葉をと切らせ、上を向く。そこには動けない騎馬から離れた爆豪がいる。
「円場!!ガード!!」
「っしゃあ!!」
円場の空気を固めた壁に激突する爆豪。
「てっ!」
だが執念で、その壁を割ったのだ。ガードですっかり安心して後ろを向いていた物間のハチマキを奪い返す。
爆豪、ハチマキ二本奪取で三位に。跳んだ爆豪を、瀬呂がセロハンで戻した。
「跳ぶ時は言えってば!!」
せっかく自分がいるのに、落としたら洒落にならない。
「まだだ!!」
「はぁ!?」
切島の頭を叩きながら爆豪は叫ぶ。
「完膚なきまでの1位なんだよ、取るのは!!さっきの俺、単騎じゃ踏ん張りが効かねぇ、行け!!」
一人じゃ出来なくても、せめて今は仲間がいる。
「俺らのポイントも取り返して、1000万へ行く!!」
うだうだ言っていた皆の顔付きが、変わった。
「しょうゆ顔!テープ!!」
「瀬呂なっと!!」
セロハンは、物間の横道に張り付ける。
「黒目!進行方向に弱め溶解液!」
「あ・し・ど・み・な!」
準備が整い、あとは、爆豪の爆破で勢いを上げた。先程よりも、皆の力で合わせたスピードある勢いだ。
「爆豪!!容赦なしーー!!!」
ガードをものともせず引ったくり返した。
「やるなら徹底!彼はアレだな、完璧主義だな!!さぁさぁ、時間はもうわずか!!」
「次!!デクと轟んとこだ!!」
(大丈夫!だ・・・さっきも成功したじゃないか!どのみち、当てはしない。空を切るように・・・)
炎で庇う左手を、緑谷は崩す。シュゥウと音をたてながら消え行く炎。
それに、轟本人はやっと気付く。緑谷の攻撃に、一瞬怖じ気付いて無意識に出していた事に。
(左・・・俺は、何を・・・!)
「とった!!とったぁあ!!」
無数あった轟のハチマキ一枚を、緑谷がギリギリ取り返す。だが、その数字を見て焦る歌恋。
「み、緑谷くん!それ違う!」
「え!?」
1000万だと思って取ったハチマキではなく、70ポイントしかないハチマキだったのだ。
「やられた・・・!!」
「轟くん、しっかりしたまえ!!危なかったぞ!」
「万が一に備えて、ハチマキの位置は変えてますわ!甘いですわ、緑谷さん!」
さすが、頭脳派の八百万。70ポイントじゃ、圏外だ。
上鳴の放電をガードしつつ、もう一度轟にもう突進する。横から、爆豪がいるのも目に入る。
「タイムアップ!」
その声と共に、地面に叩き落ちる爆豪。
轟に手を伸ばしたがハチマキを取れなかった緑谷。
「早速上位4チーム見てみよか!!」
プレゼント・マイクによって、順位が発表されていく。
「1位、轟チーム!!二位、爆豪チーム!!」
地面に落ちた爆豪が、これでもかってくらいに叫んでいる。
「3位、鉄て・・・アレェ!?オイ!!心操チーム!?いつの間に逆転してんだよ、オイオイ!!」
「あの・・・ごめん・・・本当に・・・」
上位チームで名前を呼ばれないことに、緑谷が謝る。だが、麗日と歌恋は常闇を指差した。
「お前の初撃から、轟は明らかな動揺を見せた。1000万を取るのが本意だったろうが・・・、
そう上手くはいかないな。それでも一本、警戒の薄くなっていた持ちポイントを頂いておいた。
緑谷、おまえが追い込み生み出した轟の隙だ」
緑谷が嬉しさあまりに滝のような涙を流す。
「4位、緑谷チーム!!以上4組が最終種目へ・・・進出だぁあー!!」
喜び緑谷とは反対に、1位抜けしたにも関わらず、轟は自身の左を見ていた。
(攻撃には使わねぇ。そう決めたハズなのに、気圧された・・・)
炎を見た時の驚いた歌恋の顔が脳裏にこびりつく。
あんな話をしたんだ。使わないと思っていたのだろう。そう、そのつもりだったのに。
「いけねぇ・・・これじゃ・・・親父の思う通りじゃねぇか・・・」
騎馬戦はこれにて終了。一時間程の昼休憩をはさみ、午後の部が始まる。