第三話 体育祭開催
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「調子のんなよ、A組オラァ!」
ブーイングの嵐が酷い。
「ヘドロヤロー!」
「何故品位を貶めるようなことをするんだ!!」
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
清々しいまでに自分を貫き通す爆豪。
「どんだけ自信過剰だよ!!」
「この俺が潰したるわ!!」
(自信・・・違う・・・)
幼なじみだからこそ、緑谷は肌でとって感じた。
(以前のかっちゃんなら、ああいうのは笑って言う・・・。自分を、追い込んでるんだ。
A組を巻き込んでるのがかっちゃんらしいけど・・・)
ミッドナイトの横に、電光掲示板が現れる。
「さーて、それじゃあ早速第一種目、行きましょう。いわゆる予選よ!
毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!!さて、運命の第一種目!!今年は・・・コレ!!」
そこに書かれた文字は、【障害物競走】だ。
計11クラスでの総当たりレース。コースはスタジアム外周約4㎞。
自由さが売り文句のこの学校でのルールは、コースさえ守れば何をしたって構わないこと。
余興もなしに、皆でスタートラインに立つ。信号が変わり、青とともに走り出した。
「スターーート!!!」
「!!?」
皆で一斉に走り出したのはいいが、ゲートが狭すぎて押し合いだ。
揉み合いしてるだけじゃダメだ。本当の本当に、スタートラインなのだから。
(つまり、ここがもう・・・)
歌恋は、先頭の方からくるこの知っている寒さにゾワッとした。
そうだ、ここは雄英高校。ルールは、コースの中なら何をしたっていい。
「最初のふるい」
轟の氷を、幹でジャンプしよける。轟の"個性"を知らない何人もが身動きを封じられた。
「さーて、実況してくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!!」
「無理矢理呼んだんだろうが」
ミイラマン=相澤先生。
「甘いわ、轟さん!」
「!」
轟の攻撃をよけたのは、何も歌恋だけではない。
「そう上手くいかせねぇよ、半分野郎!!」
A組のクラスの皆は、自身の"個性"で氷をよけていた。
「クラス連中は当然として、思ったよりよけられたな・・・」
「轟のウラのウラをかいてやったぜ、ざまぁねぇってんだ!!くらえ、オイラの必殺・・・」
を、彼の技を見る前に峰田は入試の時の仮想ヴィランによって殴り飛ばされる。
「!!」
だが、峰田を飛ばした仮想ヴィランのロボットよりも遥かに巨大なロボットが目の前に現れた。
プレゼント・マイクの解説が、耳に入る。その解説は、いまはありがたい。
「さぁ、いきなり障害物だ!!まず手始め・・・第一関門、ロボ・インフェルノ!!」
あれは、入試の時の0ポイントヴィランだ。あの時は得点にならないから戦わなかったけど。
(せっかくなら、もっとすげぇの用意してもらいてぇもんだな)
容赦なく氷を使う轟を見て、歌恋は誓う。
(あんま轟くんの近くにいくのやめよう)
勢いあまって、氷の巻き添えを食らいかねない。
「クソ親父が見てるんだから」
一瞬で凍る、仮想ヴィラン。
「あいつが止めたぞ!!あの隙間だ!通れる!」
轟に続けとばかりに群がる連中。
「やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らしたから・・・倒れるぞ」
(やっぱ最強な"個性"だよ・・・!)
氷の崩れる反動で起きた暴風を耐え、歌恋は周りを見る。
さぁ、どうする。どうやってあの巨大なロボットと戦おうか。
すると、爆豪が爆破の勢いに乗ってロボットを飛び越える姿が目に入った。
(・・・そうか・・・!)
同じような考えに辿り着いたのか、瀬呂と常闇も並ぶ。
「おめー、こういうの正面突破しそうな性格してんのに、避けんのね!」
「便乗させてもらうぞ」
「いい案をありがとう!」
瀬呂は"個性"、肘からセロハンテープ的なものを射出させる為、上りきり、
常闇はダークシャドウで、黒い影の翼のようなもので飛び、
歌恋は両腕を幹にし、這い登ったのだ。
続いての第二関門は、巨大な綱渡り【ザ・フォール】だ。下が闇に包まれどうになってるか分からないが。
落ちたら即アウトだ。
("個性"あんまり使いすぎたくないけど、しょうがない・・・下に落ちたくない!)
先頭の轟は、もうイチ抜けしようとしていた。
(こういう、便利な使い方が出来てよかった・・・!)
そして、早くも最終関門、その実態は一面地雷原怒りのアフガンだ。
プレゼント・マイク曰く、地雷の位置はよく見れば分かるとのこと。
因みに、地雷の威力は大したことないが、音と見た目は派手らしい。
(なるほどな。こりゃ先頭ほど不利な障害だ)
気をつけて行くイチ抜けの轟とは反対に、後ろから派手に爆豪が追い詰めてくる。
「エンターテイメントしやがる」
「はっはぁ、俺はー関係ねー!!」
(爆豪くんいつの間に!)
「てめぇ、宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ!」
先頭がかわった。爆豪が轟を抜いた。
「ここで先頭がかわったーー!!喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だぁあ!!」
(出遅れた・・・出遅れたけど、焦っちゃダメだ・・・)
よく見て、地雷の位置を確認しながら歩く。それでも、一人が体勢を崩せばそれの巻き添えもくらう。
「っ・・・!(上手く葉っぱで爆風に乗るか、桜を雲のような足場にして浮かせた方がいいか・・・)」
どちらの案も、自分から地雷に突っ込むのが怖い。一番が、近いようで遠い。
が、次の瞬間後ろから大爆発が起きた。
後ろを振り返れば、緑谷が半端ない威力の爆風で前方二人に追い付こうとしていたのだ。
「!!!」
"個性"的に、苦手な火だるまからのがれようと歌恋は全身を葉っぱで多い尽くす。
威力たいしたことないといっても、塵も積もればなんとやら。だから、炎は嫌いだ。
(燃えるぅ・・・!だったら、緑谷くんがつくってくれた爆風で)
桜吹雪と飛び上がれ。
緑谷が轟と爆豪に抜かれまいと、再び爆発を起こしている。
「緑谷、間髪いれず後続妨害!!なんと、地雷原即クリア!!イレイザーヘッド、
おまえのクラスすげぇな!!どういう教育してんだ!」
「俺は何もしてねぇよ。奴らが勝手に火ぃ付け合ってんだろう」
「さァさァ、序盤の展開から誰が予想出来た!?」
「無視か」
「今、一番にスタジアムへ還ってきたその男・・・緑谷出久の存在を!!」
ブーイングの嵐が酷い。
「ヘドロヤロー!」
「何故品位を貶めるようなことをするんだ!!」
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
清々しいまでに自分を貫き通す爆豪。
「どんだけ自信過剰だよ!!」
「この俺が潰したるわ!!」
(自信・・・違う・・・)
幼なじみだからこそ、緑谷は肌でとって感じた。
(以前のかっちゃんなら、ああいうのは笑って言う・・・。自分を、追い込んでるんだ。
A組を巻き込んでるのがかっちゃんらしいけど・・・)
ミッドナイトの横に、電光掲示板が現れる。
「さーて、それじゃあ早速第一種目、行きましょう。いわゆる予選よ!
毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!!さて、運命の第一種目!!今年は・・・コレ!!」
そこに書かれた文字は、【障害物競走】だ。
計11クラスでの総当たりレース。コースはスタジアム外周約4㎞。
自由さが売り文句のこの学校でのルールは、コースさえ守れば何をしたって構わないこと。
余興もなしに、皆でスタートラインに立つ。信号が変わり、青とともに走り出した。
「スターーート!!!」
「!!?」
皆で一斉に走り出したのはいいが、ゲートが狭すぎて押し合いだ。
揉み合いしてるだけじゃダメだ。本当の本当に、スタートラインなのだから。
(つまり、ここがもう・・・)
歌恋は、先頭の方からくるこの知っている寒さにゾワッとした。
そうだ、ここは雄英高校。ルールは、コースの中なら何をしたっていい。
「最初のふるい」
轟の氷を、幹でジャンプしよける。轟の"個性"を知らない何人もが身動きを封じられた。
「さーて、実況してくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!!」
「無理矢理呼んだんだろうが」
ミイラマン=相澤先生。
「甘いわ、轟さん!」
「!」
轟の攻撃をよけたのは、何も歌恋だけではない。
「そう上手くいかせねぇよ、半分野郎!!」
A組のクラスの皆は、自身の"個性"で氷をよけていた。
「クラス連中は当然として、思ったよりよけられたな・・・」
「轟のウラのウラをかいてやったぜ、ざまぁねぇってんだ!!くらえ、オイラの必殺・・・」
を、彼の技を見る前に峰田は入試の時の仮想ヴィランによって殴り飛ばされる。
「!!」
だが、峰田を飛ばした仮想ヴィランのロボットよりも遥かに巨大なロボットが目の前に現れた。
プレゼント・マイクの解説が、耳に入る。その解説は、いまはありがたい。
「さぁ、いきなり障害物だ!!まず手始め・・・第一関門、ロボ・インフェルノ!!」
あれは、入試の時の0ポイントヴィランだ。あの時は得点にならないから戦わなかったけど。
(せっかくなら、もっとすげぇの用意してもらいてぇもんだな)
容赦なく氷を使う轟を見て、歌恋は誓う。
(あんま轟くんの近くにいくのやめよう)
勢いあまって、氷の巻き添えを食らいかねない。
「クソ親父が見てるんだから」
一瞬で凍る、仮想ヴィラン。
「あいつが止めたぞ!!あの隙間だ!通れる!」
轟に続けとばかりに群がる連中。
「やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らしたから・・・倒れるぞ」
(やっぱ最強な"個性"だよ・・・!)
氷の崩れる反動で起きた暴風を耐え、歌恋は周りを見る。
さぁ、どうする。どうやってあの巨大なロボットと戦おうか。
すると、爆豪が爆破の勢いに乗ってロボットを飛び越える姿が目に入った。
(・・・そうか・・・!)
同じような考えに辿り着いたのか、瀬呂と常闇も並ぶ。
「おめー、こういうの正面突破しそうな性格してんのに、避けんのね!」
「便乗させてもらうぞ」
「いい案をありがとう!」
瀬呂は"個性"、肘からセロハンテープ的なものを射出させる為、上りきり、
常闇はダークシャドウで、黒い影の翼のようなもので飛び、
歌恋は両腕を幹にし、這い登ったのだ。
続いての第二関門は、巨大な綱渡り【ザ・フォール】だ。下が闇に包まれどうになってるか分からないが。
落ちたら即アウトだ。
("個性"あんまり使いすぎたくないけど、しょうがない・・・下に落ちたくない!)
先頭の轟は、もうイチ抜けしようとしていた。
(こういう、便利な使い方が出来てよかった・・・!)
そして、早くも最終関門、その実態は一面地雷原怒りのアフガンだ。
プレゼント・マイク曰く、地雷の位置はよく見れば分かるとのこと。
因みに、地雷の威力は大したことないが、音と見た目は派手らしい。
(なるほどな。こりゃ先頭ほど不利な障害だ)
気をつけて行くイチ抜けの轟とは反対に、後ろから派手に爆豪が追い詰めてくる。
「エンターテイメントしやがる」
「はっはぁ、俺はー関係ねー!!」
(爆豪くんいつの間に!)
「てめぇ、宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ!」
先頭がかわった。爆豪が轟を抜いた。
「ここで先頭がかわったーー!!喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だぁあ!!」
(出遅れた・・・出遅れたけど、焦っちゃダメだ・・・)
よく見て、地雷の位置を確認しながら歩く。それでも、一人が体勢を崩せばそれの巻き添えもくらう。
「っ・・・!(上手く葉っぱで爆風に乗るか、桜を雲のような足場にして浮かせた方がいいか・・・)」
どちらの案も、自分から地雷に突っ込むのが怖い。一番が、近いようで遠い。
が、次の瞬間後ろから大爆発が起きた。
後ろを振り返れば、緑谷が半端ない威力の爆風で前方二人に追い付こうとしていたのだ。
「!!!」
"個性"的に、苦手な火だるまからのがれようと歌恋は全身を葉っぱで多い尽くす。
威力たいしたことないといっても、塵も積もればなんとやら。だから、炎は嫌いだ。
(燃えるぅ・・・!だったら、緑谷くんがつくってくれた爆風で)
桜吹雪と飛び上がれ。
緑谷が轟と爆豪に抜かれまいと、再び爆発を起こしている。
「緑谷、間髪いれず後続妨害!!なんと、地雷原即クリア!!イレイザーヘッド、
おまえのクラスすげぇな!!どういう教育してんだ!」
「俺は何もしてねぇよ。奴らが勝手に火ぃ付け合ってんだろう」
「さァさァ、序盤の展開から誰が予想出来た!?」
「無視か」
「今、一番にスタジアムへ還ってきたその男・・・緑谷出久の存在を!!」