第二話 委員長
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「まぁ、女子はそれでもいいと思うけど、男だったら派手さも欲しいぜ?
そういうと、派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪だな」
轟も会話に耳を向け、爆豪は「ケッ」と、どういう心境なのかよく分からない。
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」
「んだとコラ、出すわ!!」
「ホラ」
あの爆豪にケンカを売る蛙吹は強い。前のめりになる爆豪を避けるよう耳郞は体ごと避ける。
そんな爆豪に止めをさすのは上鳴で。
「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ、殺すぞ!!」
昔から爆豪を知る緑谷は、今の風景が真新しいようで。
(かっちゃんがイジられてる・・・!!信じられない光景だ、さすが雄英・・・!)
「もう着くぞ、いい加減にしとけよ・・・」
「「「ハイ!!」」」
相澤先生には、誰も逆らえない。
「すっげーー!!」
「USJかよ!!?」
バスで着いた場所は、まるでアトラクションがある遊園地のようだった。
「水難事故、土砂災害、火事・・・エトセトラ。あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。
その名も・・・ウソの災害事故ルーム!!!」
USJそのままでした。
彼はスペースヒーロー「13号」。災害救助でめざましい活躍をしているヒーローだ。
オールマイトとここで合流する予定だったらしいが、彼の姿がない。
どうやら訳あって遅刻してくるそうだ。
「仕方ない、始めるか」
相澤先生の掛け声で授業が始まるが、13号からお小言がいくつかあった。
13号の"個性"は"ブラックホール"。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまう。
それでどんな災害からも人を救い上げていた。しかし、簡単に人を殺せる力でもある。
超人社会は"個性"の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようにみえるが、
一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を、個々が持っていることを忘れないで欲しいと。
相澤先生の体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘で、
それを人に向ける危うさを体験し。
「この授業では・・・心機一転!人命の為に"個性"をどう活用するかを学んでいきましょう。
君たちの力は、人を傷つける為にあるのではない。助ける為にあるのだと、心得て帰って下さいな」
13号の、今までとは違うヒーローでのあり方の考えの示しに感激する。
今までヴィランと戦ってこそのカッコいいヒーローだと思っていたけれど。
困っている人をすぐに助けられる、そんなカッコいいヒーローもいいなと、改めて思った。
「以上、ご静聴ありがとうございました」
ペコリと、可愛らしげにお辞儀する13号。
「ステキー!」
麗日が、13号を好きと言った気持ちが分かる。
「そんじゃあ、まずは・・・」
相澤先生の声に、彼に皆目を向けるも、相澤先生の視線は生徒に向いていない。
「一かたまりになって動くな!!!」
今まで聞いた事ない、相澤先生のドでかい声に焦り。
「「「え?」」」
何事か分からない歌恋達は、瞬時に動けなかった。
「13号!!生徒を守れ!」
奇しくも、命を救える訓練時間に目の前に現れたのはヴィランだった。
プロが何と戦っているのか、何と向き合っているのか。
それは、途方もない悪意。
「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・。先日頂いた教師側のカリキュラムでは、
オールマイトがここにいるはずなのですが・・・」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
先日、先日とは・・・雄英に押し掛けた情報陳はただの押し掛けではなかったという事になる。
ヴィランの姿はどの人もとても言い難いけど、気持ち悪くて・・・。
「どこだよ・・・せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさぁ・・・。
オールマイト・・・平和の象徴、いないなんて・・・子供殺せば来るのかな?」
初めて見るヴィランに、鳥肌が立つ。皆、よく冷静に喋れる余裕があるなと思う。
「ヴィラン!!?バカだろ!?」
「ヒーローの学校に入り込んでくるなんて、アホすぎるぞ!」
怖い・・・いつヴィランが来るか分からない中で選んだヒーロー科だ。
逃げるな、身構えろ。大丈夫、自分一人じゃない。皆がいる。
「先生、侵入者用センサーは!」
八百万が冷静に、先陳を切る。
「もちろん、ありますが・・・!」
「現れたのはここだけか学校全体か・・・何にせよ、センサーが反応しねぇなら、
向こうにそういうと出来る"個性"がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間。
そこに、クラスが入る時間割り・・・。バカだが、アホじゃねぇ。
これは、何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲だ」
(凄い冷静で分析力・・・!)
「13号、避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策も、頭にあるヴィランだ。
電波系の"個性"が妨害している可能性もある。上鳴、おまえも"個性"で連絡試せ」
「っス!」
「先生は!?一人で戦うんですか!?」
緑谷が叫ぶ。
「あの数じゃ、いくら"個性"を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは、
敵の個性を消してからの捕獲だ。正面戦闘は・・・」
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん。13号!任せたぞ」
怖じけずくことなく、自ら危険に突っ込む、これがプロのヒーローって事。
普段とは違う、相澤先生の一面を見せつけられる。生徒を庇うために、多対一でも引けをとらない強さ。
「させませんよ」
が、歌恋達生徒の目の前に、黒いモヤが出現。イレイザーヘッドから、一瞬の隙をつくなんて。
「初めまして。我々はヴィラン連合。せんえつながら・・・この度ヒーローの巣窟、
雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
は!?
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ・・・ですが、何か変更があったのでしょうか?
まぁ・・・それとは関係なく、私の役目はこれ」
黒いモヤが動こうとした時、切島と爆豪がモヤを消すように飛び込むも、それは効果がなかった。
黒いモヤは、突風を混ぜながら拡大し、全てをのみ込もうとした。
気付いた時には、皆バラバラだった。
そういうと、派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪だな」
轟も会話に耳を向け、爆豪は「ケッ」と、どういう心境なのかよく分からない。
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」
「んだとコラ、出すわ!!」
「ホラ」
あの爆豪にケンカを売る蛙吹は強い。前のめりになる爆豪を避けるよう耳郞は体ごと避ける。
そんな爆豪に止めをさすのは上鳴で。
「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ、殺すぞ!!」
昔から爆豪を知る緑谷は、今の風景が真新しいようで。
(かっちゃんがイジられてる・・・!!信じられない光景だ、さすが雄英・・・!)
「もう着くぞ、いい加減にしとけよ・・・」
「「「ハイ!!」」」
相澤先生には、誰も逆らえない。
「すっげーー!!」
「USJかよ!!?」
バスで着いた場所は、まるでアトラクションがある遊園地のようだった。
「水難事故、土砂災害、火事・・・エトセトラ。あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。
その名も・・・ウソの災害事故ルーム!!!」
USJそのままでした。
彼はスペースヒーロー「13号」。災害救助でめざましい活躍をしているヒーローだ。
オールマイトとここで合流する予定だったらしいが、彼の姿がない。
どうやら訳あって遅刻してくるそうだ。
「仕方ない、始めるか」
相澤先生の掛け声で授業が始まるが、13号からお小言がいくつかあった。
13号の"個性"は"ブラックホール"。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまう。
それでどんな災害からも人を救い上げていた。しかし、簡単に人を殺せる力でもある。
超人社会は"個性"の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようにみえるが、
一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を、個々が持っていることを忘れないで欲しいと。
相澤先生の体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘で、
それを人に向ける危うさを体験し。
「この授業では・・・心機一転!人命の為に"個性"をどう活用するかを学んでいきましょう。
君たちの力は、人を傷つける為にあるのではない。助ける為にあるのだと、心得て帰って下さいな」
13号の、今までとは違うヒーローでのあり方の考えの示しに感激する。
今までヴィランと戦ってこそのカッコいいヒーローだと思っていたけれど。
困っている人をすぐに助けられる、そんなカッコいいヒーローもいいなと、改めて思った。
「以上、ご静聴ありがとうございました」
ペコリと、可愛らしげにお辞儀する13号。
「ステキー!」
麗日が、13号を好きと言った気持ちが分かる。
「そんじゃあ、まずは・・・」
相澤先生の声に、彼に皆目を向けるも、相澤先生の視線は生徒に向いていない。
「一かたまりになって動くな!!!」
今まで聞いた事ない、相澤先生のドでかい声に焦り。
「「「え?」」」
何事か分からない歌恋達は、瞬時に動けなかった。
「13号!!生徒を守れ!」
奇しくも、命を救える訓練時間に目の前に現れたのはヴィランだった。
プロが何と戦っているのか、何と向き合っているのか。
それは、途方もない悪意。
「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・。先日頂いた教師側のカリキュラムでは、
オールマイトがここにいるはずなのですが・・・」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
先日、先日とは・・・雄英に押し掛けた情報陳はただの押し掛けではなかったという事になる。
ヴィランの姿はどの人もとても言い難いけど、気持ち悪くて・・・。
「どこだよ・・・せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさぁ・・・。
オールマイト・・・平和の象徴、いないなんて・・・子供殺せば来るのかな?」
初めて見るヴィランに、鳥肌が立つ。皆、よく冷静に喋れる余裕があるなと思う。
「ヴィラン!!?バカだろ!?」
「ヒーローの学校に入り込んでくるなんて、アホすぎるぞ!」
怖い・・・いつヴィランが来るか分からない中で選んだヒーロー科だ。
逃げるな、身構えろ。大丈夫、自分一人じゃない。皆がいる。
「先生、侵入者用センサーは!」
八百万が冷静に、先陳を切る。
「もちろん、ありますが・・・!」
「現れたのはここだけか学校全体か・・・何にせよ、センサーが反応しねぇなら、
向こうにそういうと出来る"個性"がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間。
そこに、クラスが入る時間割り・・・。バカだが、アホじゃねぇ。
これは、何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲だ」
(凄い冷静で分析力・・・!)
「13号、避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策も、頭にあるヴィランだ。
電波系の"個性"が妨害している可能性もある。上鳴、おまえも"個性"で連絡試せ」
「っス!」
「先生は!?一人で戦うんですか!?」
緑谷が叫ぶ。
「あの数じゃ、いくら"個性"を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは、
敵の個性を消してからの捕獲だ。正面戦闘は・・・」
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん。13号!任せたぞ」
怖じけずくことなく、自ら危険に突っ込む、これがプロのヒーローって事。
普段とは違う、相澤先生の一面を見せつけられる。生徒を庇うために、多対一でも引けをとらない強さ。
「させませんよ」
が、歌恋達生徒の目の前に、黒いモヤが出現。イレイザーヘッドから、一瞬の隙をつくなんて。
「初めまして。我々はヴィラン連合。せんえつながら・・・この度ヒーローの巣窟、
雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
は!?
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ・・・ですが、何か変更があったのでしょうか?
まぁ・・・それとは関係なく、私の役目はこれ」
黒いモヤが動こうとした時、切島と爆豪がモヤを消すように飛び込むも、それは効果がなかった。
黒いモヤは、突風を混ぜながら拡大し、全てをのみ込もうとした。
気付いた時には、皆バラバラだった。