第十三話 誘蛾灯
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子猫丸フォーメーション。
「まず、化灯籠をリアカーに乗せ、火を点けた時動き出さないよう封印します。
封印には、化灯籠が封じられていた台座の四角にある札を使用し、
化灯籠に直接張りつけ札に対応した経を唱え続けます。これは、
この経を完全に暗唱している坊が。僕も暗記してますが、坊の方がお上手なんで。
そして、火を点ける前に化灯籠の燃料を集めます。燃料には、チューチを使います。
化灯籠の火は、燃料が尽きると消えてしまうので、常に補給してやります。
これは、杜山さんと風美夜さん・・・と、思ったんですが」
「無理無理」
必死に首を横に振る彼女。
「と、いうことなので杜山さんだけで」
(女が虫嫌いなのは分かるな)
と、経を唱えている勝呂は心の中で。
(逆にチューチをわしづかめる杜山さんがスゴい)
子猫丸は続ける。
「さらに、火を点けて明るくなると、チューチが集団で襲ってきます」
「!」
「わぁ、きたきた!」
「これのガードを、僕と志摩さん。そして、風美夜さんの三人がかりでやります。
最後に、6人の中で一番馬力のある人がリアカーを引く」
それが、燐の役目。
「ふん・・・ぬおおお!!!」
さすがに辛いのだろう、力いっぱい踏ん張りをきかせ、燐はリアカーを引く。
少しずつだが、動き出した。
「いくぞぉ!」
その馬力に、志摩は感心する。
「いや、ホントすごいわ。奥村くんて、どこの星の人なんやろ・・・」
燐は、悪魔です。
「ただ、まだ油断ならない難所が待ってるんですけど・・・」
「な・・・」
「難所?」
拠点では、雪男が腕時計を見ていた。
「午前四時をまわりましたね」
「むにゃむにゃ」
だが、シュラは気持ちよさそうに眠っている。
「・・・・・!!(この野郎・・・!)」
呑気に眠りやがって。
ピィィィ!!
「!」
目の前に、飛び上がるロケット花火。
「んにゃっ」
さすがに、シュラも起き上がる。
「ロケット花火・・・もうギブアップか。早いな」
「・・・お前が回収に行けよ」
「・・・いいですけど・・・ちゃんと起きていて下さいよ・・・!」
「「「!!」」」
拠点の二人が見たロケット花火を、玲薇達も目撃した。
「誰か、ギブアップしたんかな」
だとすると、ここにいない二人・・・。
「神木さんか、宝くんか・・・」
「おい・・・!吊り橋だ!」
燐の声に、前を見る。そこには、ボロボロになっている吊り橋があった。
「どうすんだ、コレ!!ハシゴ、横にしたみてーな・・・リアカー転がせねーぞ!!」
「・・・リアカーどころか、人も無事渡り切れるかどうか・・・」
成る程。子猫丸が言っていた難所は、ここか。
「!?」
すると、志摩の顔が青白くなる。
「・・・うう、うわ"あ"ーい!!!」
あまりの驚きように、こちらも驚く。
「下下下!!」
「下?」
「ぎょーさんおるぅ~!!!」
吊り橋の下を覗けば・・・。
「ヒィッ」
興味を引かれ、下を向いたのがバカだった。
「!」
地面が見えないほどうめつくされた虫が、うじゃうじゃと大量にいたのだ。
思わず玲薇は、燐の腕を掴む。
そして、志摩は後ずさった。
「も・・・もももうダメや。フフフ・・・失禁したろか」
そんな彼に、燐は冷たい。
「(コイツはともかく、玲薇ってこんな虫嫌いだったっけ)
もう、いっそ失禁すりゃスッキリすんじゃねーの?」
「奥村くん、益体ないこと言うたらあかんよ。失禁だけに、
したら最後、全てを失うんや」
と、志摩が持っていた錫杖が、取られた。
「あっ」
「まず、化灯籠をリアカーに乗せ、火を点けた時動き出さないよう封印します。
封印には、化灯籠が封じられていた台座の四角にある札を使用し、
化灯籠に直接張りつけ札に対応した経を唱え続けます。これは、
この経を完全に暗唱している坊が。僕も暗記してますが、坊の方がお上手なんで。
そして、火を点ける前に化灯籠の燃料を集めます。燃料には、チューチを使います。
化灯籠の火は、燃料が尽きると消えてしまうので、常に補給してやります。
これは、杜山さんと風美夜さん・・・と、思ったんですが」
「無理無理」
必死に首を横に振る彼女。
「と、いうことなので杜山さんだけで」
(女が虫嫌いなのは分かるな)
と、経を唱えている勝呂は心の中で。
(逆にチューチをわしづかめる杜山さんがスゴい)
子猫丸は続ける。
「さらに、火を点けて明るくなると、チューチが集団で襲ってきます」
「!」
「わぁ、きたきた!」
「これのガードを、僕と志摩さん。そして、風美夜さんの三人がかりでやります。
最後に、6人の中で一番馬力のある人がリアカーを引く」
それが、燐の役目。
「ふん・・・ぬおおお!!!」
さすがに辛いのだろう、力いっぱい踏ん張りをきかせ、燐はリアカーを引く。
少しずつだが、動き出した。
「いくぞぉ!」
その馬力に、志摩は感心する。
「いや、ホントすごいわ。奥村くんて、どこの星の人なんやろ・・・」
燐は、悪魔です。
「ただ、まだ油断ならない難所が待ってるんですけど・・・」
「な・・・」
「難所?」
拠点では、雪男が腕時計を見ていた。
「午前四時をまわりましたね」
「むにゃむにゃ」
だが、シュラは気持ちよさそうに眠っている。
「・・・・・!!(この野郎・・・!)」
呑気に眠りやがって。
ピィィィ!!
「!」
目の前に、飛び上がるロケット花火。
「んにゃっ」
さすがに、シュラも起き上がる。
「ロケット花火・・・もうギブアップか。早いな」
「・・・お前が回収に行けよ」
「・・・いいですけど・・・ちゃんと起きていて下さいよ・・・!」
「「「!!」」」
拠点の二人が見たロケット花火を、玲薇達も目撃した。
「誰か、ギブアップしたんかな」
だとすると、ここにいない二人・・・。
「神木さんか、宝くんか・・・」
「おい・・・!吊り橋だ!」
燐の声に、前を見る。そこには、ボロボロになっている吊り橋があった。
「どうすんだ、コレ!!ハシゴ、横にしたみてーな・・・リアカー転がせねーぞ!!」
「・・・リアカーどころか、人も無事渡り切れるかどうか・・・」
成る程。子猫丸が言っていた難所は、ここか。
「!?」
すると、志摩の顔が青白くなる。
「・・・うう、うわ"あ"ーい!!!」
あまりの驚きように、こちらも驚く。
「下下下!!」
「下?」
「ぎょーさんおるぅ~!!!」
吊り橋の下を覗けば・・・。
「ヒィッ」
興味を引かれ、下を向いたのがバカだった。
「!」
地面が見えないほどうめつくされた虫が、うじゃうじゃと大量にいたのだ。
思わず玲薇は、燐の腕を掴む。
そして、志摩は後ずさった。
「も・・・もももうダメや。フフフ・・・失禁したろか」
そんな彼に、燐は冷たい。
「(コイツはともかく、玲薇ってこんな虫嫌いだったっけ)
もう、いっそ失禁すりゃスッキリすんじゃねーの?」
「奥村くん、益体ないこと言うたらあかんよ。失禁だけに、
したら最後、全てを失うんや」
と、志摩が持っていた錫杖が、取られた。
「あっ」