第十三話 誘蛾灯
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「大志を抱く少年は、嫌いじゃないんだ」
急に真面目な声色になり、シュラに目線を戻す。
「獅郎に頼まれた時は、冗談じゃないと思ったけどな」
「神父さんが・・・」
「ただ、まだ青臭すぎて全然やる気が起きないがな。
気に喰わないが、燐を鍛えるやり方に関しては、奴に賛成かもな」
彼らの様子を、アマイモンとメフィストは、木の頂点から見ていた。
「フン」
メフィストが、鼻を鳴らす。
「あの女・・・ボクたちに気付いている・・・生意気な」
「アマイモン、この森の主に挨拶は済ませたか」
「ハイ。同胞を沢山殺されてるので、協力的です」
「今回は、私も観覧させてもらおう」
「・・・しかし、降魔剣はあの女が隠してしまっているし、
どうやって奥村燐をキレさせようかな。あの女・・・邪魔だな・・・」
「やる気満々なのはいいが、今回は私の言うとおりに動けよ。地震は起こすな」
だがアマイモンはすでに、自分の世界だ。ガリリと、奴は自分の指をかむ。
(チッ・・・聞いてないな、コイツ・・・)
―――――
「!坊?」
子猫丸からのメールの報せを受けた一行は、やっとこさ彼と合流出来た。
「子猫さぁん!」
「志摩さん!風美夜さんに奥村くん。それに、杜山さんも・・・。
よかった・・・!こっちです!」
子猫丸の案内で、後をついていく。
「「!?」」
そして、目の前に現れたモノに、目を見開いた。
「はぁ?何やあれ!」
「こ、これって・・・」
「はは、成程。こら一人じゃ運ばれへんわ」
通常のちっちゃい提灯なんかではない。これは、悪魔の一種・・・。
「デ・・・デケーよ!!これ、提灯か!?」
あまりの大きさに、燐は衝撃を受けている。
「石灯籠・・・かな」
と、杜山さん。違う違う。
「「"化灯籠"(ペグランタン)だよ・や」」
勝呂と、声が重なる。
「「あ・・・」」
えーと・・・。
勝呂がこちらを見て、二ッと口角を上げた。
「風美夜、説明してみ」
「うん。化灯籠は、夜間人が火を灯すのを待ち構えて・・・、
火が灯ると動き出し、生き物を喰って燃料にする悪魔。
燃料が尽きるか朝になると、動かなくなる・・・んだよね?」
「正解や。因みに、女が好物」
そう。この悪魔は、変わってるよね・・・。
「なんや坊、玲薇ちゃん専用の先生になってはるで」
「黙れや、志摩」
「ハハ・・・」
勝呂は志摩にビシッと言い、玲薇は苦笑い。そして、燐を見た。
「・・・・・・・」
なんだかつまらなそうに、ツンとしているような・・・。
「化灯籠見て・・・何や僕らルールの解釈間違ってたんやないかな思うて」
「そやなぁ」
勝呂が子猫丸の言葉に、考える。そして・・・。
「この訓練、皆で協力せなあかんわ・・・!」
「あれぇ、坊」
それに対し、志摩が茶々入れる。
「「この任務、助け合いはナシや」言わはってたのにィ」
「じっ、実戦参加資格"3枠"て言葉に、惑わされたんや!」
「・・・確かに先生"3枠"言うてはったけど、"3人"とは、
言うてはらへんかったですもんね」
すかさず子猫丸がフォローする。
「・・・とにかく!」
気を取り直して。
「協力戦、俺は大好きやから願ったりや!誰か、神木と宝の携帯のアドレス、知っとる奴おるか?」
「アドレス・・・俺は出雲ちゃんに何度も聞いて何度も断られてます」
「志摩・・・」
なんて可哀想な奴や。
「私、出雲のなら知ってる」
「頼む」
玲薇が携帯を出し電話をかけるが・・・。
「・・・出雲、電源切ってるみたい」
「・・・・・・」
「坊が、あないなこと言うからですよ」
「あの・・・」
そんな中、手を上げたのは子猫丸。
「ぼ、僕・・・取り敢えず、この6人で運ぶフォーメーションを考えました」
急に真面目な声色になり、シュラに目線を戻す。
「獅郎に頼まれた時は、冗談じゃないと思ったけどな」
「神父さんが・・・」
「ただ、まだ青臭すぎて全然やる気が起きないがな。
気に喰わないが、燐を鍛えるやり方に関しては、奴に賛成かもな」
彼らの様子を、アマイモンとメフィストは、木の頂点から見ていた。
「フン」
メフィストが、鼻を鳴らす。
「あの女・・・ボクたちに気付いている・・・生意気な」
「アマイモン、この森の主に挨拶は済ませたか」
「ハイ。同胞を沢山殺されてるので、協力的です」
「今回は、私も観覧させてもらおう」
「・・・しかし、降魔剣はあの女が隠してしまっているし、
どうやって奥村燐をキレさせようかな。あの女・・・邪魔だな・・・」
「やる気満々なのはいいが、今回は私の言うとおりに動けよ。地震は起こすな」
だがアマイモンはすでに、自分の世界だ。ガリリと、奴は自分の指をかむ。
(チッ・・・聞いてないな、コイツ・・・)
―――――
「!坊?」
子猫丸からのメールの報せを受けた一行は、やっとこさ彼と合流出来た。
「子猫さぁん!」
「志摩さん!風美夜さんに奥村くん。それに、杜山さんも・・・。
よかった・・・!こっちです!」
子猫丸の案内で、後をついていく。
「「!?」」
そして、目の前に現れたモノに、目を見開いた。
「はぁ?何やあれ!」
「こ、これって・・・」
「はは、成程。こら一人じゃ運ばれへんわ」
通常のちっちゃい提灯なんかではない。これは、悪魔の一種・・・。
「デ・・・デケーよ!!これ、提灯か!?」
あまりの大きさに、燐は衝撃を受けている。
「石灯籠・・・かな」
と、杜山さん。違う違う。
「「"化灯籠"(ペグランタン)だよ・や」」
勝呂と、声が重なる。
「「あ・・・」」
えーと・・・。
勝呂がこちらを見て、二ッと口角を上げた。
「風美夜、説明してみ」
「うん。化灯籠は、夜間人が火を灯すのを待ち構えて・・・、
火が灯ると動き出し、生き物を喰って燃料にする悪魔。
燃料が尽きるか朝になると、動かなくなる・・・んだよね?」
「正解や。因みに、女が好物」
そう。この悪魔は、変わってるよね・・・。
「なんや坊、玲薇ちゃん専用の先生になってはるで」
「黙れや、志摩」
「ハハ・・・」
勝呂は志摩にビシッと言い、玲薇は苦笑い。そして、燐を見た。
「・・・・・・・」
なんだかつまらなそうに、ツンとしているような・・・。
「化灯籠見て・・・何や僕らルールの解釈間違ってたんやないかな思うて」
「そやなぁ」
勝呂が子猫丸の言葉に、考える。そして・・・。
「この訓練、皆で協力せなあかんわ・・・!」
「あれぇ、坊」
それに対し、志摩が茶々入れる。
「「この任務、助け合いはナシや」言わはってたのにィ」
「じっ、実戦参加資格"3枠"て言葉に、惑わされたんや!」
「・・・確かに先生"3枠"言うてはったけど、"3人"とは、
言うてはらへんかったですもんね」
すかさず子猫丸がフォローする。
「・・・とにかく!」
気を取り直して。
「協力戦、俺は大好きやから願ったりや!誰か、神木と宝の携帯のアドレス、知っとる奴おるか?」
「アドレス・・・俺は出雲ちゃんに何度も聞いて何度も断られてます」
「志摩・・・」
なんて可哀想な奴や。
「私、出雲のなら知ってる」
「頼む」
玲薇が携帯を出し電話をかけるが・・・。
「・・・出雲、電源切ってるみたい」
「・・・・・・」
「坊が、あないなこと言うからですよ」
「あの・・・」
そんな中、手を上げたのは子猫丸。
「ぼ、僕・・・取り敢えず、この6人で運ぶフォーメーションを考えました」