第十三話 誘蛾灯
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「きゃああああ!!」
暗がりの中で聞こえた悲鳴。
「しえみ!どうした?しえみ!!」
「・・・・・・・チッ」
勝呂は舌打ちし、悲鳴が聞こえた方へと急ぐ。
「う!!」
だが急に、目の前が青い光に包まれる。
(な・・・青い・・・炎・・・!?)
「おい・・・しえみ、大丈夫か?」
「燐!」
近くで聞こえる、燐と玲薇の声。
「・・・お前ら!?」
「!」
「何や、今のは」
目の前に来た人に、目を見開く。
「す・・・勝呂く、ん・・・」
「勝呂・・・」
見られた・・・?
「大丈夫か、杜山さんは」
ん!?あれ?
「あ、そういえば燐、杜山さんは・・・」
「え?あ、た・・・多分大丈夫。一応息はしてる。頭から血ィ出てるけど」
「そっか」
ホッと安堵する玲薇。
「ライト消せ」
「え?」
そして、勝呂に目を向ける。
「蛾は、光に集まってきとるんや」
「そうなの?」
炎・・・見てない・・・?
「分かった」
頷き、玲薇と燐は、ライトを消した。
「ありがとう、勝呂くん」
教えてくれて。
「お、おう・・・。それはそうと、今の青い光何やったん」
「「!!」」
ビクッと、二人は体を揺らす。
や、やっぱり見られてた・・・!?
「暗闇で急に光ったから、目ェ眩んでよう見えんかったけど」
わぁ~・・・どうしよう。なんて言い訳を・・・。
燐と二人で、目を合わす。ここは、わざととぼける・・・!
「あ、青いほ」
じゃなかった。
「青い光?燐は、見えた?」
「さ・・・さぁ。俺もよく見えなかった!多分、アレだアレ!」
「そうか!アレよ!」
「アレ・・・?アレって、何や?」
「あ、えーと・・・」
「なんだ、アレって?」
「うーん、忘れた」
「・・・・・・」
疑い深く二人を見る勝呂だが、まぁいい。
(よ、よかった・・・。俺が炎出したとこまでは、見てなかったみてーだ)
アブネー。
「あれ?それより、勝呂くんはどうしたの?」
冷や汗を流す燐とは逆に、玲薇は冷静に。
「どうしたって・・・、助けに来たんやろ」
「あぁ」
「ん?」
だが燐が、首をかしげる。
「・・・お前、助け合いはナシとかなんとか・・・」
「そういえば」
すると、勝呂は顔を赤くして言い返す。
「やっやかましい・・・!あない断末魔みたいな悲鳴聞いたら、放っとかれへんやろ!」
「ははは!」
やっぱり、なんだかんだ言っても、勝呂くんは優しい人だ。
「まあ、しえみは大丈夫みてーだし、ここは俺に任せて、お前らは先に行け」
「・・・燐は?」
また何かあったらどうするの?また、炎を使ってしまったら、どうするの?
「お前はどうすんねん」
勝呂も問い出す。
「拠点にしえみ預けに戻る。そんでまた、引っかえすよ!」
「・・・お前な・・・」
「・・・・・・」
「ん・・・」
「!あっ」
「しえみ!」
「燐・・・」
気を失っていたしえみが、目を開けた。
「・・・あれ・・・まっくら・・・」
そしてガバッと、体を起こした。
「ニーちゃん!!」
暗がりの中で聞こえた悲鳴。
「しえみ!どうした?しえみ!!」
「・・・・・・・チッ」
勝呂は舌打ちし、悲鳴が聞こえた方へと急ぐ。
「う!!」
だが急に、目の前が青い光に包まれる。
(な・・・青い・・・炎・・・!?)
「おい・・・しえみ、大丈夫か?」
「燐!」
近くで聞こえる、燐と玲薇の声。
「・・・お前ら!?」
「!」
「何や、今のは」
目の前に来た人に、目を見開く。
「す・・・勝呂く、ん・・・」
「勝呂・・・」
見られた・・・?
「大丈夫か、杜山さんは」
ん!?あれ?
「あ、そういえば燐、杜山さんは・・・」
「え?あ、た・・・多分大丈夫。一応息はしてる。頭から血ィ出てるけど」
「そっか」
ホッと安堵する玲薇。
「ライト消せ」
「え?」
そして、勝呂に目を向ける。
「蛾は、光に集まってきとるんや」
「そうなの?」
炎・・・見てない・・・?
「分かった」
頷き、玲薇と燐は、ライトを消した。
「ありがとう、勝呂くん」
教えてくれて。
「お、おう・・・。それはそうと、今の青い光何やったん」
「「!!」」
ビクッと、二人は体を揺らす。
や、やっぱり見られてた・・・!?
「暗闇で急に光ったから、目ェ眩んでよう見えんかったけど」
わぁ~・・・どうしよう。なんて言い訳を・・・。
燐と二人で、目を合わす。ここは、わざととぼける・・・!
「あ、青いほ」
じゃなかった。
「青い光?燐は、見えた?」
「さ・・・さぁ。俺もよく見えなかった!多分、アレだアレ!」
「そうか!アレよ!」
「アレ・・・?アレって、何や?」
「あ、えーと・・・」
「なんだ、アレって?」
「うーん、忘れた」
「・・・・・・」
疑い深く二人を見る勝呂だが、まぁいい。
(よ、よかった・・・。俺が炎出したとこまでは、見てなかったみてーだ)
アブネー。
「あれ?それより、勝呂くんはどうしたの?」
冷や汗を流す燐とは逆に、玲薇は冷静に。
「どうしたって・・・、助けに来たんやろ」
「あぁ」
「ん?」
だが燐が、首をかしげる。
「・・・お前、助け合いはナシとかなんとか・・・」
「そういえば」
すると、勝呂は顔を赤くして言い返す。
「やっやかましい・・・!あない断末魔みたいな悲鳴聞いたら、放っとかれへんやろ!」
「ははは!」
やっぱり、なんだかんだ言っても、勝呂くんは優しい人だ。
「まあ、しえみは大丈夫みてーだし、ここは俺に任せて、お前らは先に行け」
「・・・燐は?」
また何かあったらどうするの?また、炎を使ってしまったら、どうするの?
「お前はどうすんねん」
勝呂も問い出す。
「拠点にしえみ預けに戻る。そんでまた、引っかえすよ!」
「・・・お前な・・・」
「・・・・・・」
「ん・・・」
「!あっ」
「しえみ!」
「燐・・・」
気を失っていたしえみが、目を開けた。
「・・・あれ・・・まっくら・・・」
そしてガバッと、体を起こした。
「ニーちゃん!!」