第十二話 愉しいキャンプ
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「皆さん」
正十字中腹駅に着くと、にっこり笑顔の雪男が、既に講師の姿でいた。
「今日から楽しい夏休みですね!ですが、エクスワイアの皆さんは、
これから"林間合宿"と称し・・・"学園森林区域"にて、3日間実戦訓練を行います。
引率は僕奥村と、霧隠先生が担当します」
「にゃほぅ」
「夏休み前半は、主に塾や合宿を強化し、本格的に実戦任務に参加できるかどうか、
細かく皆さんをテストしていきます。この林間合宿もテストを兼ねていきますので、
気を引き締めていきましょう」
「おしっ」
「「「はい」」」
―正十字学園最下部学園森林区域―
息を荒くし、この蒸し暑い中重たい荷物を背負いながら、
一行は長い道のりを歩いていた。
「はぁはぁ・・・」
なんで・・・こんなことを・・・。
「・・・祓魔師いうか・・・行軍する兵隊みたいな気分やな・・・」
勝呂君の言う通りだよ・・・。
「重い、暑い」
「しんどい・・・」
愚痴も増えていくばかり。
「蚊が多い・・・」
自分の腕に止まってきた蚊を、出雲はパチンと叩く。
「うおーい」
そんな中、一際弾むような明るい声。
「滝だ!!ちっちゃい滝あるぞー!飲めっかな、コレー!!」
うひょおおと、燐はまだまだ体力有り余ってるね・・・。
「止めなさい、奥村くん」
「何でアイツ、あないに元気なんや」
「何気に奥村くんて、体力宇宙ですよね」
勝呂と志摩の言葉に、顔をひきつらせる玲薇。
(まぁ、燐は悪魔だから・・・)
「何か、ピクニックみてーだなー!」
ホント・・・燐は、楽しそうだ。
やっとのことで無事、目的の場所にたどり着いた。
「さて、ここでテントを張ります」
雪男がテキパキと、説明していく。
「この森は、日中は穏やかですが、日が落ちると下級悪魔の巣窟と化すので、
日暮れまでに拠点を築きます。男性陣は、僕とテントの設備と炭おこし、
女性陣は霧隠先生の指示に従って、テント周囲に魔法円の作画と、
夕食の支度をお願いします。じゃ、始めましょうか!」
と、雪男は滅多に脱がない上着を脱いだ。
「お、脱がはった」
「さすがに暑かったんやな。超人なのか思たわ」
雪男の指示に従いながら、男性陣はテントを立てていく。
「引っ張ると、ジョイントが外れてしまうので、押し込んで入れて」
「うおー!!」
形を見せていくテントに、燐は感激だ。
「出来た!!」
「まだです。フライシートを被せて、ペグで固定します」
雪男がいなくなった隙に、燐はテントをぼんぼん叩く。
「スゲーなぁ。ますますピクニックっぽくなってきたな!」
その発言に、少々呆れる勝呂。
「・・・それを言うなら、キャンプやろ・・・。つーか、そないにぼんぼん叩いたらあか・・・」
彼の呼び止めも遅く、テントは空気をなくしペシャンコに戻ってしまった。
「ぶォあああ~!」
「だァからゆうたやろ!!」
「奥村くん!」
「あはは」
わぁわぁ騒ぐ彼らを見て、しえみは嬉しそうだ。
「楽しそうだね!」
「・・・なにが?暑苦しいだけじゃない」
「まぁ、あれは確実に燐が足を引っ張ってるけど」
大丈夫かな・・・テント、出来るかな・・・。
「ふふふ・・・男の子って、不思議だよね」
「そう?」
「・・・不思議なのは、あんたでしょ」
「え?」
『・・・あたし、あんたが大ッ嫌い・・・!』
そう、言ったのに・・・。
(嫌いって言われた相手に、フツーは話しかけてこれないでしょ。なのに・・・)
どうどうと、高等部に現れて制服の着方を教えろなんて・・・。
(どんだけ神経太いのよ、コイツ・・・)
「なぁに?」
しえみが、首をかしげる。
「何でもない!あんたも、早くそっち描いちゃってよ!」
「あ、うん!」
変な奴・・・!変な奴、ばっかりよ・・・。
魔法円が出来たので、シュラのもとに行く三人。
「おっ、出来た~?早いなァ、優秀優秀♪」
「「はい!」」
(この女教師も・・・!!)
のんびりくつろいでいてムカつくが、ここは我慢。
正十字中腹駅に着くと、にっこり笑顔の雪男が、既に講師の姿でいた。
「今日から楽しい夏休みですね!ですが、エクスワイアの皆さんは、
これから"林間合宿"と称し・・・"学園森林区域"にて、3日間実戦訓練を行います。
引率は僕奥村と、霧隠先生が担当します」
「にゃほぅ」
「夏休み前半は、主に塾や合宿を強化し、本格的に実戦任務に参加できるかどうか、
細かく皆さんをテストしていきます。この林間合宿もテストを兼ねていきますので、
気を引き締めていきましょう」
「おしっ」
「「「はい」」」
―正十字学園最下部学園森林区域―
息を荒くし、この蒸し暑い中重たい荷物を背負いながら、
一行は長い道のりを歩いていた。
「はぁはぁ・・・」
なんで・・・こんなことを・・・。
「・・・祓魔師いうか・・・行軍する兵隊みたいな気分やな・・・」
勝呂君の言う通りだよ・・・。
「重い、暑い」
「しんどい・・・」
愚痴も増えていくばかり。
「蚊が多い・・・」
自分の腕に止まってきた蚊を、出雲はパチンと叩く。
「うおーい」
そんな中、一際弾むような明るい声。
「滝だ!!ちっちゃい滝あるぞー!飲めっかな、コレー!!」
うひょおおと、燐はまだまだ体力有り余ってるね・・・。
「止めなさい、奥村くん」
「何でアイツ、あないに元気なんや」
「何気に奥村くんて、体力宇宙ですよね」
勝呂と志摩の言葉に、顔をひきつらせる玲薇。
(まぁ、燐は悪魔だから・・・)
「何か、ピクニックみてーだなー!」
ホント・・・燐は、楽しそうだ。
やっとのことで無事、目的の場所にたどり着いた。
「さて、ここでテントを張ります」
雪男がテキパキと、説明していく。
「この森は、日中は穏やかですが、日が落ちると下級悪魔の巣窟と化すので、
日暮れまでに拠点を築きます。男性陣は、僕とテントの設備と炭おこし、
女性陣は霧隠先生の指示に従って、テント周囲に魔法円の作画と、
夕食の支度をお願いします。じゃ、始めましょうか!」
と、雪男は滅多に脱がない上着を脱いだ。
「お、脱がはった」
「さすがに暑かったんやな。超人なのか思たわ」
雪男の指示に従いながら、男性陣はテントを立てていく。
「引っ張ると、ジョイントが外れてしまうので、押し込んで入れて」
「うおー!!」
形を見せていくテントに、燐は感激だ。
「出来た!!」
「まだです。フライシートを被せて、ペグで固定します」
雪男がいなくなった隙に、燐はテントをぼんぼん叩く。
「スゲーなぁ。ますますピクニックっぽくなってきたな!」
その発言に、少々呆れる勝呂。
「・・・それを言うなら、キャンプやろ・・・。つーか、そないにぼんぼん叩いたらあか・・・」
彼の呼び止めも遅く、テントは空気をなくしペシャンコに戻ってしまった。
「ぶォあああ~!」
「だァからゆうたやろ!!」
「奥村くん!」
「あはは」
わぁわぁ騒ぐ彼らを見て、しえみは嬉しそうだ。
「楽しそうだね!」
「・・・なにが?暑苦しいだけじゃない」
「まぁ、あれは確実に燐が足を引っ張ってるけど」
大丈夫かな・・・テント、出来るかな・・・。
「ふふふ・・・男の子って、不思議だよね」
「そう?」
「・・・不思議なのは、あんたでしょ」
「え?」
『・・・あたし、あんたが大ッ嫌い・・・!』
そう、言ったのに・・・。
(嫌いって言われた相手に、フツーは話しかけてこれないでしょ。なのに・・・)
どうどうと、高等部に現れて制服の着方を教えろなんて・・・。
(どんだけ神経太いのよ、コイツ・・・)
「なぁに?」
しえみが、首をかしげる。
「何でもない!あんたも、早くそっち描いちゃってよ!」
「あ、うん!」
変な奴・・・!変な奴、ばっかりよ・・・。
魔法円が出来たので、シュラのもとに行く三人。
「おっ、出来た~?早いなァ、優秀優秀♪」
「「はい!」」
(この女教師も・・・!!)
のんびりくつろいでいてムカつくが、ここは我慢。