第十二話 愉しいキャンプ
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「・・・・・・・」
ベッドに横になっているも、寝付けないでいる燐。
(だーっ!!クソッッ、眠れん・・・!!!)
ガバッと燐は、身体を起こす。
《りん、またそとであそぶのか。おれもいく!》
後をついてくるクロに、しーっと静かにさせながら、燐は忍び足でドアに向かう。
「静かにしろよ・・・。玲薇はともかく、雪男寝てるとこ起こすと、コエーから・・・」
スースーと、規則正しい寝息。だが、燐がドアを閉めた音を聞くと、
雪男は目を開け、視線をドアにやった。
「・・・・・・・・」
また、クロと外に行ったか・・・。
ビュオオと、夜風が強く吹き抜ける。
(・・・俺のちっぽけな頭じゃ・・・いくら考えたって、答えなんて出ねーんだ)
燐はシュラに渡された木刀を、手にして。
『ホレ』
『!?何だ、コレ!?』
『見れば判るだろ、木刀だよ』
木刀・・・。
『俺の剣は!?』
『降魔剣は、アタシがいつでも取り出せるトコに保管しておく。
返すかどうかは、アタシが判断する。くやしかったら、アタシを納得させてみろ。
証明してみせろ。獅郎が正しかった事を』
・・・今の俺にやれる事は・・・。
「クロ!」
燐の肩に乗っていたクロは、軽やかに降りていく。
「今日もまた、俺と遊ばねーか?」
《うん!あそぼ、あそぼー!》
小さくなっていた身体を、巨大化させて。
《いくぞー!》
「来い!!」
とにかく、頭バカにして、前に進むだけだ。
正十字学園中層部私立正十字学園高等学校。
(いやー、何とか)
大あくびをする燐。
(高等部の方も、一学期無事終了だよ)
「奥村くん!」
「あ、燐!」
「子猫丸!玲薇!」
一緒なのは二人だけじゃない。志摩も勝呂も、いるではないか。
「あれ?お前ら、同じクラスだっけ?」
「ううん。勝呂くんは別だし、私は二人と隣のクラス。だから、よく会うんだ」
「あー、成る程・・・!」
玲薇の説明に納得する燐に、子猫丸が言う。
「塾やなく、高等部で会うの初めてやねー」
「終業式が終わったら、"正十字中腹駅"に集合やろ」
と、勝呂。
「奥村くんも、一緒に行こ」
「うん」
ざわざわと、賑やかにな他の生徒を見て、玲薇が言う。
「夏休みかー、いいなー皆」
「一般の生徒さんは、里帰りしはるみたいやねぇ」
「里帰りか・・・」
里帰りと言えば、子猫丸・志摩・勝呂は、京都だよな。
「お前らって、全員京都なんだよな。いつか行ってみてーなー」
「あ、私も」
「京都って、やっぱし風流なのか?」
「別にフツーや。なんや、風流て」
「でもさ、いつかみんなで旅行できたらいいよね」
旅行なんて、行った事もない。
「・・・・・・」
勝呂は背後にいる玲薇を見る。
『私・・・両親の顔、憶えてないんだよね。名前もさ』
「いいな、旅行!」
「でしょ!」
燐も、話に乗ってくる。
「京都なら、三人がいてくれれば、いろんな所行けるでしょ?」
「おっ、それなら俺が案内するで、玲薇ちゃん!」
「志摩さんは・・・」
「ね、勝呂君」
「まぁ、京都でいいんなら・・・」
「そこのバカ5人、早くしないと遅刻するわよ!」
「あ、出雲!」
「・・・チッ。うるせーまゆげだな」
ベッドに横になっているも、寝付けないでいる燐。
(だーっ!!クソッッ、眠れん・・・!!!)
ガバッと燐は、身体を起こす。
《りん、またそとであそぶのか。おれもいく!》
後をついてくるクロに、しーっと静かにさせながら、燐は忍び足でドアに向かう。
「静かにしろよ・・・。玲薇はともかく、雪男寝てるとこ起こすと、コエーから・・・」
スースーと、規則正しい寝息。だが、燐がドアを閉めた音を聞くと、
雪男は目を開け、視線をドアにやった。
「・・・・・・・・」
また、クロと外に行ったか・・・。
ビュオオと、夜風が強く吹き抜ける。
(・・・俺のちっぽけな頭じゃ・・・いくら考えたって、答えなんて出ねーんだ)
燐はシュラに渡された木刀を、手にして。
『ホレ』
『!?何だ、コレ!?』
『見れば判るだろ、木刀だよ』
木刀・・・。
『俺の剣は!?』
『降魔剣は、アタシがいつでも取り出せるトコに保管しておく。
返すかどうかは、アタシが判断する。くやしかったら、アタシを納得させてみろ。
証明してみせろ。獅郎が正しかった事を』
・・・今の俺にやれる事は・・・。
「クロ!」
燐の肩に乗っていたクロは、軽やかに降りていく。
「今日もまた、俺と遊ばねーか?」
《うん!あそぼ、あそぼー!》
小さくなっていた身体を、巨大化させて。
《いくぞー!》
「来い!!」
とにかく、頭バカにして、前に進むだけだ。
正十字学園中層部私立正十字学園高等学校。
(いやー、何とか)
大あくびをする燐。
(高等部の方も、一学期無事終了だよ)
「奥村くん!」
「あ、燐!」
「子猫丸!玲薇!」
一緒なのは二人だけじゃない。志摩も勝呂も、いるではないか。
「あれ?お前ら、同じクラスだっけ?」
「ううん。勝呂くんは別だし、私は二人と隣のクラス。だから、よく会うんだ」
「あー、成る程・・・!」
玲薇の説明に納得する燐に、子猫丸が言う。
「塾やなく、高等部で会うの初めてやねー」
「終業式が終わったら、"正十字中腹駅"に集合やろ」
と、勝呂。
「奥村くんも、一緒に行こ」
「うん」
ざわざわと、賑やかにな他の生徒を見て、玲薇が言う。
「夏休みかー、いいなー皆」
「一般の生徒さんは、里帰りしはるみたいやねぇ」
「里帰りか・・・」
里帰りと言えば、子猫丸・志摩・勝呂は、京都だよな。
「お前らって、全員京都なんだよな。いつか行ってみてーなー」
「あ、私も」
「京都って、やっぱし風流なのか?」
「別にフツーや。なんや、風流て」
「でもさ、いつかみんなで旅行できたらいいよね」
旅行なんて、行った事もない。
「・・・・・・」
勝呂は背後にいる玲薇を見る。
『私・・・両親の顔、憶えてないんだよね。名前もさ』
「いいな、旅行!」
「でしょ!」
燐も、話に乗ってくる。
「京都なら、三人がいてくれれば、いろんな所行けるでしょ?」
「おっ、それなら俺が案内するで、玲薇ちゃん!」
「志摩さんは・・・」
「ね、勝呂君」
「まぁ、京都でいいんなら・・・」
「そこのバカ5人、早くしないと遅刻するわよ!」
「あ、出雲!」
「・・・チッ。うるせーまゆげだな」