第十二話 愉しいキャンプ
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小さい頃から俺は、自分が他の奴らと違うって知ってた。
『ふーッふーッ』
息を荒くし、燐はまじまじと血ぬなれた自身の手を見る。
そして、目の前には血を流す、同じ年の奴。
『ぎゃあああはながぁあ!いたいよォおお!』
『きゃああ!!』
『園長先生!園長先生・・・』
『り・・・燐くん落ちついて、こっちへ来なさい』
先生に呼ばれるが、燐は物を投げる事を止めない。
『うるせぇ!!』
『ひっ』
『くんな。こっちにくんな!!』
『きゃっ』
『おっと』
ドアを開け、飛んできた机を獅郎がよける。
『・・・燐!!』
『と・・・とうさん・・・!』
『・・・相手の子は、鼻と腕の骨が折れて苦しんでるぞ!』
だが燐は、反抗を続ける。
『おれはわるくない!あいつがおれをカゲで"アクマ"って、いったんだよ!』
『お前が悪い!!』
『・・・・・!!』
なんで・・・。
『来い!これ以上、物を壊すな!』
なんでおれだけが悪い・・・!
『グォおおォ』
燐の表情を見て、先生達は引き下がる。
『何て顔・・・!どうやったら、あんな子に育つの』
『本当に、悪魔みたいな顔・・・!』
『!!』
とうさんが、近づいてくる。そして、思いっきり抱きしめられた。
『グルルァぁああ!』
『ぐッ・・・う・・・』
『!!』
とうさんが、苦しんでる・・・。
『・・・あっ』
『・・・んなーんちゃって、ウッソォー!!』
ばぁと、変な顔をして見せて。
『ビビッたか!』
そしてぎゅっと、胸板に顔をつける。
『・・・燐、聞け。このままじゃお前、いつか一人ぼっちになっちまうぞ・・・!』
・・・一人、ぼっち・・・。
『何かの・・・誰かのために、もっとやさしいことのために力を使え。
俺はお前には将来、仲間にたくさん囲まれて、女にもモッテモテの、
カッコいい人間になって欲しいんだ!』
『なんだよ、それ・・・。どうすれば、そんなのになれるんだよ』
『もがけ!そうなろうともがいてりゃその内、ふとふり返ったら、
いつの間にかそうなってるもんだよ・・・て、ダメだ』
せっかくいい事を言ったのに、痛みには勝てない。
『救急車、呼んでくれー!!』
『えーー!?とうさん!』
結局親父は、肋骨三本折る重症だった。
『とうさん!!』
『何だ、その面ァ。フハハバカめ!この俺がお前ごときの拳で倒れるか!
ワザと折ったんだよ、気合いで!ついでに、巨乳ナースに看病してもらってくるわ。
ぁうっ・・・いって!やさしーく、そ~っとね』
俺はいつか、親父のようになりたかった。
『ふーッふーッ』
息を荒くし、燐はまじまじと血ぬなれた自身の手を見る。
そして、目の前には血を流す、同じ年の奴。
『ぎゃあああはながぁあ!いたいよォおお!』
『きゃああ!!』
『園長先生!園長先生・・・』
『り・・・燐くん落ちついて、こっちへ来なさい』
先生に呼ばれるが、燐は物を投げる事を止めない。
『うるせぇ!!』
『ひっ』
『くんな。こっちにくんな!!』
『きゃっ』
『おっと』
ドアを開け、飛んできた机を獅郎がよける。
『・・・燐!!』
『と・・・とうさん・・・!』
『・・・相手の子は、鼻と腕の骨が折れて苦しんでるぞ!』
だが燐は、反抗を続ける。
『おれはわるくない!あいつがおれをカゲで"アクマ"って、いったんだよ!』
『お前が悪い!!』
『・・・・・!!』
なんで・・・。
『来い!これ以上、物を壊すな!』
なんでおれだけが悪い・・・!
『グォおおォ』
燐の表情を見て、先生達は引き下がる。
『何て顔・・・!どうやったら、あんな子に育つの』
『本当に、悪魔みたいな顔・・・!』
『!!』
とうさんが、近づいてくる。そして、思いっきり抱きしめられた。
『グルルァぁああ!』
『ぐッ・・・う・・・』
『!!』
とうさんが、苦しんでる・・・。
『・・・あっ』
『・・・んなーんちゃって、ウッソォー!!』
ばぁと、変な顔をして見せて。
『ビビッたか!』
そしてぎゅっと、胸板に顔をつける。
『・・・燐、聞け。このままじゃお前、いつか一人ぼっちになっちまうぞ・・・!』
・・・一人、ぼっち・・・。
『何かの・・・誰かのために、もっとやさしいことのために力を使え。
俺はお前には将来、仲間にたくさん囲まれて、女にもモッテモテの、
カッコいい人間になって欲しいんだ!』
『なんだよ、それ・・・。どうすれば、そんなのになれるんだよ』
『もがけ!そうなろうともがいてりゃその内、ふとふり返ったら、
いつの間にかそうなってるもんだよ・・・て、ダメだ』
せっかくいい事を言ったのに、痛みには勝てない。
『救急車、呼んでくれー!!』
『えーー!?とうさん!』
結局親父は、肋骨三本折る重症だった。
『とうさん!!』
『何だ、その面ァ。フハハバカめ!この俺がお前ごときの拳で倒れるか!
ワザと折ったんだよ、気合いで!ついでに、巨乳ナースに看病してもらってくるわ。
ぁうっ・・・いって!やさしーく、そ~っとね』
俺はいつか、親父のようになりたかった。