第十一話 鬼事
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「・・・・・あ・・・いや、ゴメン。なんでもねーや」
燐は謝罪し、ニコと微笑んで。
「それより、お前こそ平気だったか。あのガキ、どうしたよ」
「ガキ?」
玲薇が首をかしげる。
「あぁ、俺ら、男の子の霊を見つけたんだ」
「へぇー」
「な?」
しえみに同意を求める燐。
「あ、うん・・・。それでね、消えちゃった・・・「ありがとう、おねえちゃん」って・・・」
「・・・そーか」
じゃあ、任務完了・・・?
そして、しえみは照れながら言った。
「燐、今度絶対、二人で遊びにこよーね!」
「?(二人、で・・・?)」
「あ、そ・・・そーだな」
「しえみさん!」
この声・・・。
「・・・雪ちゃん・・・!」
「大丈夫ですか!?」
(・・・なんでこうなんねん、俺は)
雪男と椿先生と一緒にきたのは、勝呂だ。道中、彼らと合流した勝呂は、
再びここに戻ってきてしまった。
「勝呂君から話を聞いて・・・」
・・・そっか、雪男を呼びに行ってくれてたんだ・・・。
「雪ちゃん・・・、燐がケガしてるから、手当てしてあげて・・・!」
「・・・兄さん・・・玲薇・・・何があった・・・」
「!」
いつの間にか山田が持っていったであろう自分の剣が、ケースに入って手渡される。
「遅ぇぞ、雪男。お前が遅いから、こっちが動くハメになったろーが」
「・・・・・・!ま・・・まさか」
「?」
雪男の、知り合い・・・?
「久しぶりだな」
「誰だ!?」
すると山田は、コートに手をかける。
「まぁいい加減、この格好にも厭きた頃だったしな」
バサッとコートを取れば、巨乳で下着姿の『女性』が現れた。
「アタシは、上一級祓魔師の霧隠シュラ。
日本支部の危険因子の存在を調査するために、
正十字騎士團ヴァチカン本部から派遣された、上級監察官だ」
「上級祓魔師・・・監察官・・・!?」
仰天する勝呂。この女性が・・・。
「あ~、あとコレ免許と、階級証(バッチ)ね」
雪男・勝呂・椿で、女性の免許を見る。
「ヤヤ・・・これは、確かに」
「ホンマや・・・」
「私は、中級祓魔師の、椿薫です」
「あー、いいよ。堅っ苦しいの、苦手だからさ」
そう言うと、シュラは燐に目をやる。
「とりあえず、コイツを日本支部基地に連行する」
「連行!?」
驚きの声を上げる玲薇。
「あと」
だが、シュラは無視。
「支部長のメフィストと話したいから、引きずってでも連れて来い。
それ以外のエクスワイアは、みんな寮に帰しちゃってー」
「はは!」
椿先生が頷く。
すると、身を翻してシュラがこちらを向いた。
「おら、どきな嬢ちゃん」
「じょ・・・」
「で、お前は立て」
「!!」
燐の首を、腕で締め掴んで。
「話を聞くぞ」
「う?うも"おお!!」
唖然とする玲薇。
「あ・・・あの!」
そこへ名乗り出たのが、しえみだ。
「燐・・・ケガしてるんです・・・。手当てしてからでも・・・」
「んー?ああ・・・。コイツはこのままでも平気だ。まだ乳臭いこは、ひっこんでな?」
ちち、くさい・・・。
―――――
「先生!」
「皆さん、今日の任務はひとまず解散です。寮に戻って下さい・・・」
雪男が言うも、みんなの視線は燐とシュラだ。
「なんあれ、羨ましい!」
「志摩さん」
子猫丸が呆れる。
「坊、何があったんです?」
「あのお姉様誰!?」
「・・・いつもフード被ってた、山田や」
「ええ~!?」
「・・・つーか奥村君、何かやらかしはったんですか?」
「・・・・・」
「あ!」
出雲が、しえみと玲薇に気付く。
「・・・あんた達、何が一体どうなってんの?」
しえみと玲薇は顔を合わす。
「・・・判らない・・・」
「けど・・・燐は何も悪くないよ」
燐は謝罪し、ニコと微笑んで。
「それより、お前こそ平気だったか。あのガキ、どうしたよ」
「ガキ?」
玲薇が首をかしげる。
「あぁ、俺ら、男の子の霊を見つけたんだ」
「へぇー」
「な?」
しえみに同意を求める燐。
「あ、うん・・・。それでね、消えちゃった・・・「ありがとう、おねえちゃん」って・・・」
「・・・そーか」
じゃあ、任務完了・・・?
そして、しえみは照れながら言った。
「燐、今度絶対、二人で遊びにこよーね!」
「?(二人、で・・・?)」
「あ、そ・・・そーだな」
「しえみさん!」
この声・・・。
「・・・雪ちゃん・・・!」
「大丈夫ですか!?」
(・・・なんでこうなんねん、俺は)
雪男と椿先生と一緒にきたのは、勝呂だ。道中、彼らと合流した勝呂は、
再びここに戻ってきてしまった。
「勝呂君から話を聞いて・・・」
・・・そっか、雪男を呼びに行ってくれてたんだ・・・。
「雪ちゃん・・・、燐がケガしてるから、手当てしてあげて・・・!」
「・・・兄さん・・・玲薇・・・何があった・・・」
「!」
いつの間にか山田が持っていったであろう自分の剣が、ケースに入って手渡される。
「遅ぇぞ、雪男。お前が遅いから、こっちが動くハメになったろーが」
「・・・・・・!ま・・・まさか」
「?」
雪男の、知り合い・・・?
「久しぶりだな」
「誰だ!?」
すると山田は、コートに手をかける。
「まぁいい加減、この格好にも厭きた頃だったしな」
バサッとコートを取れば、巨乳で下着姿の『女性』が現れた。
「アタシは、上一級祓魔師の霧隠シュラ。
日本支部の危険因子の存在を調査するために、
正十字騎士團ヴァチカン本部から派遣された、上級監察官だ」
「上級祓魔師・・・監察官・・・!?」
仰天する勝呂。この女性が・・・。
「あ~、あとコレ免許と、階級証(バッチ)ね」
雪男・勝呂・椿で、女性の免許を見る。
「ヤヤ・・・これは、確かに」
「ホンマや・・・」
「私は、中級祓魔師の、椿薫です」
「あー、いいよ。堅っ苦しいの、苦手だからさ」
そう言うと、シュラは燐に目をやる。
「とりあえず、コイツを日本支部基地に連行する」
「連行!?」
驚きの声を上げる玲薇。
「あと」
だが、シュラは無視。
「支部長のメフィストと話したいから、引きずってでも連れて来い。
それ以外のエクスワイアは、みんな寮に帰しちゃってー」
「はは!」
椿先生が頷く。
すると、身を翻してシュラがこちらを向いた。
「おら、どきな嬢ちゃん」
「じょ・・・」
「で、お前は立て」
「!!」
燐の首を、腕で締め掴んで。
「話を聞くぞ」
「う?うも"おお!!」
唖然とする玲薇。
「あ・・・あの!」
そこへ名乗り出たのが、しえみだ。
「燐・・・ケガしてるんです・・・。手当てしてからでも・・・」
「んー?ああ・・・。コイツはこのままでも平気だ。まだ乳臭いこは、ひっこんでな?」
ちち、くさい・・・。
―――――
「先生!」
「皆さん、今日の任務はひとまず解散です。寮に戻って下さい・・・」
雪男が言うも、みんなの視線は燐とシュラだ。
「なんあれ、羨ましい!」
「志摩さん」
子猫丸が呆れる。
「坊、何があったんです?」
「あのお姉様誰!?」
「・・・いつもフード被ってた、山田や」
「ええ~!?」
「・・・つーか奥村君、何かやらかしはったんですか?」
「・・・・・」
「あ!」
出雲が、しえみと玲薇に気付く。
「・・・あんた達、何が一体どうなってんの?」
しえみと玲薇は顔を合わす。
「・・・判らない・・・」
「けど・・・燐は何も悪くないよ」