第十一話 鬼事
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勢いをなくした燐に、アマイモンは蹴飛ばす。
「あれれ、どうしたんですか?さっきのは、もうおしまいですか?」
しえみのおかげで、燐は我を取り戻しつつある。だが、アマイモンはご立腹だ。
「つまらないな・・・。兄上には止められていたけど、
こうなったら剣を折ってしまおうかな」
「な!?何を・・・」
剣を折られたら、俺はどうなる・・・?
「"八つ姫を喰らう"」
その時聞こえた、第三者の声。
「!?」
「"蛇を断つ"」
「?」
胸元から出た剣を、そいつはアマイモンに向けふりおろす。
そして、燐を背にして立ち上がった。
「キミは、誰ですか?」
アマイモンが問う。
「お前、地の王アマイモンだな」
こいつは・・・フードを被ってるこいつは・・・山田だ。
「お前みたいな"大物"が、どうやってこの学園に入った。メフィストの手引きか?」
「邪魔だなぁ」
「邪魔は、お前だ」
山田が、剣を構える。
「はぁはぁ」
仲間が来たことに安堵したのか、燐の力が抜けていく。
「・・・・・・」
この程度、ですか。
「やっぱやめました」
アマイモンは、刃を鞘におさめる。
「またの、機会に・・・」
そして燐目の前に、剣を投げ渡す。そのまま奴は、行ってしまった。
「!待て、コラ!」
山田の呼び止めも届かず。
「・・・チッ。にゃろぉ、完全に遊んでくれたな・・・!おい!
・・・すぐ、人が集まる。その尻尾は、隠しておけよ!」
アマイモンを追いかけていく山田の言う通りに、燐は尻尾を服の下に隠す。
(・・・簡単に、剣を奪われるなんて・・・)
あんな、強いヤツがいるなんて•••。
(つーか俺、一瞬意識とんでた・・・)
燐は自身を抱き締める。
これじゃ・・・昔と同じだ・・・!
「燐!」
「!」
ビクッと、身体を振るわせる。
「玲薇・・・」
・・・なんで、なんでこんなボロボロなの・・・?
「燐・・・何があったの・・・?」
玲薇は、燐の元へ駆け寄る。
「燐・・・?」
しゃがんで目を合わしてくれる彼女に、抱きついた。
「り・・・」
「ごめん・・・ごめん・・・玲薇・・・」
まだまだ俺は弱い。自分の身だって、守れないんだ。このままじゃ・・・。
もっと、もっと強く・・・。
「!」
やっと玲薇を見つけたと思ったら、燐とあの状態だ。
「・・・・・・」
出て行っていいのだろうか。二人に、迷惑かけてしまうんじゃないか。
その時、近くにしえみがいる事に気付いた。
「・・・杜山さん・・・」
玲薇が、しえみの存在に気付く。
「風美夜、さん・・・」
燐も、顔をしえみに向けた。
「あの・・・り、燐は大丈夫・・・?」
「あ、うん・・・いつものことだよ」
そういいつつ、玲薇は立ち上がる。
「なんだよ、いつものことって」
「ハハ・・・」
勝呂は彼らの元へ行かず、踵を返す。
「よかったぁ・・・。燐、大丈」
「!」
燐を触ろうと、手を伸ばすしえみ。
「触んな!!」
「「!」」
だが燐は、その手を振り払った。
「ちょ・・・燐!?」
ハッとする燐。
気が、動転した・・・。玲薇に触られても、そんなことなかったのに・・・。
「あれれ、どうしたんですか?さっきのは、もうおしまいですか?」
しえみのおかげで、燐は我を取り戻しつつある。だが、アマイモンはご立腹だ。
「つまらないな・・・。兄上には止められていたけど、
こうなったら剣を折ってしまおうかな」
「な!?何を・・・」
剣を折られたら、俺はどうなる・・・?
「"八つ姫を喰らう"」
その時聞こえた、第三者の声。
「!?」
「"蛇を断つ"」
「?」
胸元から出た剣を、そいつはアマイモンに向けふりおろす。
そして、燐を背にして立ち上がった。
「キミは、誰ですか?」
アマイモンが問う。
「お前、地の王アマイモンだな」
こいつは・・・フードを被ってるこいつは・・・山田だ。
「お前みたいな"大物"が、どうやってこの学園に入った。メフィストの手引きか?」
「邪魔だなぁ」
「邪魔は、お前だ」
山田が、剣を構える。
「はぁはぁ」
仲間が来たことに安堵したのか、燐の力が抜けていく。
「・・・・・・」
この程度、ですか。
「やっぱやめました」
アマイモンは、刃を鞘におさめる。
「またの、機会に・・・」
そして燐目の前に、剣を投げ渡す。そのまま奴は、行ってしまった。
「!待て、コラ!」
山田の呼び止めも届かず。
「・・・チッ。にゃろぉ、完全に遊んでくれたな・・・!おい!
・・・すぐ、人が集まる。その尻尾は、隠しておけよ!」
アマイモンを追いかけていく山田の言う通りに、燐は尻尾を服の下に隠す。
(・・・簡単に、剣を奪われるなんて・・・)
あんな、強いヤツがいるなんて•••。
(つーか俺、一瞬意識とんでた・・・)
燐は自身を抱き締める。
これじゃ・・・昔と同じだ・・・!
「燐!」
「!」
ビクッと、身体を振るわせる。
「玲薇・・・」
・・・なんで、なんでこんなボロボロなの・・・?
「燐・・・何があったの・・・?」
玲薇は、燐の元へ駆け寄る。
「燐・・・?」
しゃがんで目を合わしてくれる彼女に、抱きついた。
「り・・・」
「ごめん・・・ごめん・・・玲薇・・・」
まだまだ俺は弱い。自分の身だって、守れないんだ。このままじゃ・・・。
もっと、もっと強く・・・。
「!」
やっと玲薇を見つけたと思ったら、燐とあの状態だ。
「・・・・・・」
出て行っていいのだろうか。二人に、迷惑かけてしまうんじゃないか。
その時、近くにしえみがいる事に気付いた。
「・・・杜山さん・・・」
玲薇が、しえみの存在に気付く。
「風美夜、さん・・・」
燐も、顔をしえみに向けた。
「あの・・・り、燐は大丈夫・・・?」
「あ、うん・・・いつものことだよ」
そういいつつ、玲薇は立ち上がる。
「なんだよ、いつものことって」
「ハハ・・・」
勝呂は彼らの元へ行かず、踵を返す。
「よかったぁ・・・。燐、大丈」
「!」
燐を触ろうと、手を伸ばすしえみ。
「触んな!!」
「「!」」
だが燐は、その手を振り払った。
「ちょ・・・燐!?」
ハッとする燐。
気が、動転した・・・。玲薇に触られても、そんなことなかったのに・・・。