第二話 嗤うサタン
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「な・・・なんなんだよ、急に・・・」
訳が分からない。
「悪魔悪魔って・・・」
なんだ、この変わりようは。
「まさか、本当に悪魔とか、どーゆー冗談だよ!!」
昔、小さい頃。喧嘩ばかりやらかしていた自分。
傷だらけになっても、獅郎は必ず手を差し伸べてくれて、おぶってくれて。
夕焼けの空の中、ふと問いかけてみた。
『みんな、俺のこと悪魔って言うんだ・・・。悪魔じゃ、ないよね?』
「つーか・・・玲薇は、雪男はどーなんだ!」
燐の言葉に、玲薇は思い出す。あの男が言っていたことを。
サタンのこと、そして、お二方・・・。
燐と雪男の誕生日。二人が一緒に蝋燭の火をふいて、一緒にプレゼントを貰っているのが、
羨ましかったのを覚えてる。
『いーなー・・・燐と雪男、同じ誕生日で。なんで、私は違うのかな・・・』
『誕生日は違くても、玲薇もちゃんとあるじゃん』
『そうだけどさ・・・』
『ぼく達は双子だけど、玲薇は違う。けど、兄弟でもなければ・・・』
急にモジモジしだす雪男。そんな雪男をみて、首をかしげる。
『雪男?』
『け・・・結婚・・・』
「・・・言ったな。玲薇とお前らは、サタンの腹違いだと。
母親違いで、玲薇の母親は巫女だった。
その力が今、宿っているところだろう。そして雪男とお前は、
二卵性双生児だ。雪男は未熟児で身体が弱く、力を許容できなかった。
炎は、お前だけが継いだんだ」
あの時、ハッキリと言ってくれたのに。
『悪魔じゃない。お前は、人間の子だ』
ホッとした。その一言で、心から安心していたのに。
玲薇は燐を見る。燐もまた、玲薇を見る。
雪男の『結婚』という言葉に目をぱちくりさせる玲薇と燐。
『け・・・結婚って・・・』
『ぼく、玲薇の事・・・好きだから。兄弟じゃ、ないから・・・』
『お・・・俺だって』
二人と同じ血が、半分流れている。しかも、悪魔の・・・。
「・・・そ・・・そんな話、今更どうやって・・・玲薇との本当の関係も・・・、
どうして黙ってたよ!」
「・・・お前を普通の"人"として育てたかった。お前が人である限り、
俺が育てる条件でな。玲薇のことはすまなかった。
離れて暮らしていれば、何の心配もないと思っていた」
でも、できるだけ近くに・・・。
尚も、燐と獅郎の言い合いは続く。でも、玲薇はついていけていない。
考えることがいっぱいで、頭の中が、今にも破裂しそうで。
「ハァ・・・ハァ・・・」
「・・・面接はどうすんだ!働けっつたくせに、人間じゃなくなったら・・・どっか行けっていうのかよ!!」呼吸をするのが、ままならなくなる。
「そうじゃない!」
立つ事が出来なくて、ひざまついた。
「玲薇!?」
訳が分からない。
「悪魔悪魔って・・・」
なんだ、この変わりようは。
「まさか、本当に悪魔とか、どーゆー冗談だよ!!」
昔、小さい頃。喧嘩ばかりやらかしていた自分。
傷だらけになっても、獅郎は必ず手を差し伸べてくれて、おぶってくれて。
夕焼けの空の中、ふと問いかけてみた。
『みんな、俺のこと悪魔って言うんだ・・・。悪魔じゃ、ないよね?』
「つーか・・・玲薇は、雪男はどーなんだ!」
燐の言葉に、玲薇は思い出す。あの男が言っていたことを。
サタンのこと、そして、お二方・・・。
燐と雪男の誕生日。二人が一緒に蝋燭の火をふいて、一緒にプレゼントを貰っているのが、
羨ましかったのを覚えてる。
『いーなー・・・燐と雪男、同じ誕生日で。なんで、私は違うのかな・・・』
『誕生日は違くても、玲薇もちゃんとあるじゃん』
『そうだけどさ・・・』
『ぼく達は双子だけど、玲薇は違う。けど、兄弟でもなければ・・・』
急にモジモジしだす雪男。そんな雪男をみて、首をかしげる。
『雪男?』
『け・・・結婚・・・』
「・・・言ったな。玲薇とお前らは、サタンの腹違いだと。
母親違いで、玲薇の母親は巫女だった。
その力が今、宿っているところだろう。そして雪男とお前は、
二卵性双生児だ。雪男は未熟児で身体が弱く、力を許容できなかった。
炎は、お前だけが継いだんだ」
あの時、ハッキリと言ってくれたのに。
『悪魔じゃない。お前は、人間の子だ』
ホッとした。その一言で、心から安心していたのに。
玲薇は燐を見る。燐もまた、玲薇を見る。
雪男の『結婚』という言葉に目をぱちくりさせる玲薇と燐。
『け・・・結婚って・・・』
『ぼく、玲薇の事・・・好きだから。兄弟じゃ、ないから・・・』
『お・・・俺だって』
二人と同じ血が、半分流れている。しかも、悪魔の・・・。
「・・・そ・・・そんな話、今更どうやって・・・玲薇との本当の関係も・・・、
どうして黙ってたよ!」
「・・・お前を普通の"人"として育てたかった。お前が人である限り、
俺が育てる条件でな。玲薇のことはすまなかった。
離れて暮らしていれば、何の心配もないと思っていた」
でも、できるだけ近くに・・・。
尚も、燐と獅郎の言い合いは続く。でも、玲薇はついていけていない。
考えることがいっぱいで、頭の中が、今にも破裂しそうで。
「ハァ・・・ハァ・・・」
「・・・面接はどうすんだ!働けっつたくせに、人間じゃなくなったら・・・どっか行けっていうのかよ!!」呼吸をするのが、ままならなくなる。
「そうじゃない!」
立つ事が出来なくて、ひざまついた。
「玲薇!?」