第十一話 鬼事
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「今回はここ、正十字学園遊園地――通称「メッフィーランド」内に、
霊(ゴースト)の目撃・被害の情報が入ったため、エクスワイアの皆さんに、
その捜索を手伝ってもらいます」
「霊の定義を・・・」
椿先生が言い、指名した。
「では、神木クン!」
「はい!」
霊とは、人や動物などの死体から揮発した物質に憑依する悪魔。
性質は大抵、死体の生前の感情に引きずられるのが特徴だ。
「・・・この霊は、ランド内のいたる所で目撃されており、
出現場所を特定できないタイプ。外見特徴は"小さな男の子"で共通。
被害は現在、"手や足をひっぱる"程度。・・・ですが、このまま放置すると、
悪質化する恐れがあり、危険です。先程分けた組み合わせで、
日暮れまでの発見を目指します。見つけたらすぐ、椿先生か僕、
奥村の携帯に連絡すること。質問がある人は、挙手して下さい」
「外見の特徴は、もっと他にないんですか?」
「見つければ、すぐそれと判るので、説明不要だネ」
「・・・では、他に質問がなければ――以上、解散!」
―――――
「さて、私達はここから捜そう!」
日暮れまでに、男の子の霊を。
「乗り気やなー」
「そうでもなくちゃ、だらけちゃうもの」
「まぁ、せやな」
悪魔退治ならしぜん気合いも入るが、こういった緩めの任務じゃ気合いいれなければ。
でも・・・こうやって、燐と雪男以外の男の子と二人っきりで歩くのは、
初めてだな・・・。勝呂君は、初めこそは怖い人だと思ったが、
外見とは全く違って真面目だし器用だし、優しい面もある。
「勝呂君って、イメージと違うよね」
「ん?」
「見た目と性格」
「よう言われるわ」
もう、慣れっこである。
「生まれつき、目付きわるいねんて。親父に似なくていいトコ、似たんやな」
そう言うと、彼女は表情を和らげて笑う。
「フフ・・・でも、それでいいじゃない。親と似てる所があって」
羨ましいよ。
「お前は、どっち似や?」
母親か、父親か。
「うーん、どっちだろ」
「は?」
「私・・・両親の顔、憶えてないんだよね。名前もさ」
「・・・・・・」
聞いてはいけないことを、聞いてしまったか・・・。
「・・・悪ぃ・・・」
「いいよ、謝らなくて」
・・・気が、強い奴だ。それでいて、彼女は仲間思い。
「そういえば」
「?」
「勝呂君、何の称号取得するの?」
「なんや、言うてへんかったか?」
「聞いてないよ」
「俺は、「竜騎士」と「詠唱騎士」や」
「「竜騎士」・・・じゃあ、私と一緒だ!」
「ん?お前、「手騎士」はどないするんや?」
そっちの才が、あるだろうに。
「私も、称号2つ取得しようと思ってるんだ」
・・・コイツも、2つ・・・。
「そうか」
「うん」
お互い、頑張ろうって事で。
霊(ゴースト)の目撃・被害の情報が入ったため、エクスワイアの皆さんに、
その捜索を手伝ってもらいます」
「霊の定義を・・・」
椿先生が言い、指名した。
「では、神木クン!」
「はい!」
霊とは、人や動物などの死体から揮発した物質に憑依する悪魔。
性質は大抵、死体の生前の感情に引きずられるのが特徴だ。
「・・・この霊は、ランド内のいたる所で目撃されており、
出現場所を特定できないタイプ。外見特徴は"小さな男の子"で共通。
被害は現在、"手や足をひっぱる"程度。・・・ですが、このまま放置すると、
悪質化する恐れがあり、危険です。先程分けた組み合わせで、
日暮れまでの発見を目指します。見つけたらすぐ、椿先生か僕、
奥村の携帯に連絡すること。質問がある人は、挙手して下さい」
「外見の特徴は、もっと他にないんですか?」
「見つければ、すぐそれと判るので、説明不要だネ」
「・・・では、他に質問がなければ――以上、解散!」
―――――
「さて、私達はここから捜そう!」
日暮れまでに、男の子の霊を。
「乗り気やなー」
「そうでもなくちゃ、だらけちゃうもの」
「まぁ、せやな」
悪魔退治ならしぜん気合いも入るが、こういった緩めの任務じゃ気合いいれなければ。
でも・・・こうやって、燐と雪男以外の男の子と二人っきりで歩くのは、
初めてだな・・・。勝呂君は、初めこそは怖い人だと思ったが、
外見とは全く違って真面目だし器用だし、優しい面もある。
「勝呂君って、イメージと違うよね」
「ん?」
「見た目と性格」
「よう言われるわ」
もう、慣れっこである。
「生まれつき、目付きわるいねんて。親父に似なくていいトコ、似たんやな」
そう言うと、彼女は表情を和らげて笑う。
「フフ・・・でも、それでいいじゃない。親と似てる所があって」
羨ましいよ。
「お前は、どっち似や?」
母親か、父親か。
「うーん、どっちだろ」
「は?」
「私・・・両親の顔、憶えてないんだよね。名前もさ」
「・・・・・・」
聞いてはいけないことを、聞いてしまったか・・・。
「・・・悪ぃ・・・」
「いいよ、謝らなくて」
・・・気が、強い奴だ。それでいて、彼女は仲間思い。
「そういえば」
「?」
「勝呂君、何の称号取得するの?」
「なんや、言うてへんかったか?」
「聞いてないよ」
「俺は、「竜騎士」と「詠唱騎士」や」
「「竜騎士」・・・じゃあ、私と一緒だ!」
「ん?お前、「手騎士」はどないするんや?」
そっちの才が、あるだろうに。
「私も、称号2つ取得しようと思ってるんだ」
・・・コイツも、2つ・・・。
「そうか」
「うん」
お互い、頑張ろうって事で。