第十話 黒猫
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「・・・すぐ剣を抜くクセも直した方がいいし、いくら怪我の治りが早いからって・・・、
手の内がなくなると、自分自身の体を盾に使うのも、やめた方がいい。
そんな事ばかりしていると・・・そのうち、サタンの炎に全てを支配されるぞ」
「・・・燐・・・」
「な・・・なんだよ、もう。いーじゃねーか、助かったんだから。
親父みてーに、説教すんな!やられそうになってたクセに」
「・・・・・兄さんのために言ってるんだよ・・・!神父さんを代弁してね!!
きっと草葉の陰で、気が気じゃないと思ってさ」
・・・なんだかいつもより、喧嘩が酷い気が。
「ケッ。あのクソ親父が、そんな繊細なタマかよ!」
「クソジジィって・・・いつまでそうやって反抗期やってるつもりだ!
いい加減、大人になったら?」
「ァあ!?」
「もー・・・」
頭を抱える玲薇。
「てめーこそ、いつまで大人ぶってんだ。カッコつけやがって!」
とうとう痺れをきらした燐が立ち上がる。
「ちょ・・・もうやめてよ、燐!」
「なんでだよ、玲薇!お前だって、思ってんだろ!?」
「なにを!?」
燐はビシッと、雪男を指さす。
「ちょっと頭いいからって、アイツばっか頼りやがって!」
「はぁ?私にもそうやって八つ当たりするわけ!?」
「八つ当たりじゃねぇ!いつも思ってた事だ!!」
「なっ・・・それを言うなら燐の方よ!」
「何をっ・・・」
あぁ・・・今度は兄さんと玲薇が喧嘩しだしたよ。
「いつもいつも、杜山さんの事ばっかりだったじゃない!!」
「俺じゃねぇよ。それは雪男だろ」
「は?」
「しえみに目ェハートされてたのはよ」
「・・・なんでそこで僕が出てくるの。大体にしてされても乗ってもいない!」
「されてんだよ、メガネ!」
ハッと玲薇は我に返る。何、自分まで喧嘩を・・・。
「メガネかけてんのに、そんなのも見えねーのか。頭ワリーメガネだな!」
「頭が悪い・・・?」
「ねぇ・・・さっきは喧嘩しちゃったけどさ」
「玲薇は黙ってて」
思わずグッと言葉を飲み込む。やっぱり、燐より雪男の方が威圧がある。
「そんなこと、その歳でまともにおつかいもできない兄さんには、言われたくないな」
「ちょ・・・まだ言ってんのか、しつけーな!」
「戦い方も一緒だ。知識も技術も足りないから、炎に頼るんだ!
そんなんじゃ、大切な人だって守れやしない」
「「!」」
「もう少し、頭を使え!」
その言葉が、更に燐の怒りをかった。
「んだと・・・」
たまらず燐は、手を出す。
「このメガネ!!」
「!」
その手は雪男の眼鏡に当たったと思うと宙を舞って天井に行きつき、
パァンと、レンズが割れる。レンズが割れた眼鏡はそのまま落下し、
再び雪男の頭に着地した。
「・・・ふぁは!?うはは!!」
涙を流す程笑う燐につられるように、玲薇も笑いそうになるが、
ここは必死に耐える。ダメだ。笑うな、笑うな。笑ったら、負けだ。
だが、燐は容赦なく笑い続ける。
「奇跡!!奇跡おこった!あはははは」
「笑い事じゃねぇえんだよ・・・!!」
いままでにないくらい怒りを露にした雪男のカオ。
ただらなぬ黒いオーラを感じ、燐と玲薇は、黙りこむ。
と、そんなタイミングで雪男の携帯が鳴った。
「はい、奥村」
雪男が電話をしてるなか、彼を怒らせた燐と玲薇は睨み合う。
あそこまで雪男を怒らせる必要があったのか、と。
「・・・ええ、あります」
騒ぎだす二人にイラつきを覚えながも、口調は冷静に。
「では、すぐ向かいます」
こちらの方が奇跡か、電話が終わると瞬時に反応してきた燐。
「おっ、任務か?」
答える義務などないさ。
「兄さんには、関係ない」
ツンとしたまま、雪男は引き出しを開けると、新しい眼鏡をかけた。
そう、その引き出しの中は全部眼鏡だったのだ。
(めちゃめちゃスペア持ってる・・・!!)
「ハァ・・・」
久しぶりの口喧嘩に疲れた玲薇は、ため息をつくのだった。
手の内がなくなると、自分自身の体を盾に使うのも、やめた方がいい。
そんな事ばかりしていると・・・そのうち、サタンの炎に全てを支配されるぞ」
「・・・燐・・・」
「な・・・なんだよ、もう。いーじゃねーか、助かったんだから。
親父みてーに、説教すんな!やられそうになってたクセに」
「・・・・・兄さんのために言ってるんだよ・・・!神父さんを代弁してね!!
きっと草葉の陰で、気が気じゃないと思ってさ」
・・・なんだかいつもより、喧嘩が酷い気が。
「ケッ。あのクソ親父が、そんな繊細なタマかよ!」
「クソジジィって・・・いつまでそうやって反抗期やってるつもりだ!
いい加減、大人になったら?」
「ァあ!?」
「もー・・・」
頭を抱える玲薇。
「てめーこそ、いつまで大人ぶってんだ。カッコつけやがって!」
とうとう痺れをきらした燐が立ち上がる。
「ちょ・・・もうやめてよ、燐!」
「なんでだよ、玲薇!お前だって、思ってんだろ!?」
「なにを!?」
燐はビシッと、雪男を指さす。
「ちょっと頭いいからって、アイツばっか頼りやがって!」
「はぁ?私にもそうやって八つ当たりするわけ!?」
「八つ当たりじゃねぇ!いつも思ってた事だ!!」
「なっ・・・それを言うなら燐の方よ!」
「何をっ・・・」
あぁ・・・今度は兄さんと玲薇が喧嘩しだしたよ。
「いつもいつも、杜山さんの事ばっかりだったじゃない!!」
「俺じゃねぇよ。それは雪男だろ」
「は?」
「しえみに目ェハートされてたのはよ」
「・・・なんでそこで僕が出てくるの。大体にしてされても乗ってもいない!」
「されてんだよ、メガネ!」
ハッと玲薇は我に返る。何、自分まで喧嘩を・・・。
「メガネかけてんのに、そんなのも見えねーのか。頭ワリーメガネだな!」
「頭が悪い・・・?」
「ねぇ・・・さっきは喧嘩しちゃったけどさ」
「玲薇は黙ってて」
思わずグッと言葉を飲み込む。やっぱり、燐より雪男の方が威圧がある。
「そんなこと、その歳でまともにおつかいもできない兄さんには、言われたくないな」
「ちょ・・・まだ言ってんのか、しつけーな!」
「戦い方も一緒だ。知識も技術も足りないから、炎に頼るんだ!
そんなんじゃ、大切な人だって守れやしない」
「「!」」
「もう少し、頭を使え!」
その言葉が、更に燐の怒りをかった。
「んだと・・・」
たまらず燐は、手を出す。
「このメガネ!!」
「!」
その手は雪男の眼鏡に当たったと思うと宙を舞って天井に行きつき、
パァンと、レンズが割れる。レンズが割れた眼鏡はそのまま落下し、
再び雪男の頭に着地した。
「・・・ふぁは!?うはは!!」
涙を流す程笑う燐につられるように、玲薇も笑いそうになるが、
ここは必死に耐える。ダメだ。笑うな、笑うな。笑ったら、負けだ。
だが、燐は容赦なく笑い続ける。
「奇跡!!奇跡おこった!あはははは」
「笑い事じゃねぇえんだよ・・・!!」
いままでにないくらい怒りを露にした雪男のカオ。
ただらなぬ黒いオーラを感じ、燐と玲薇は、黙りこむ。
と、そんなタイミングで雪男の携帯が鳴った。
「はい、奥村」
雪男が電話をしてるなか、彼を怒らせた燐と玲薇は睨み合う。
あそこまで雪男を怒らせる必要があったのか、と。
「・・・ええ、あります」
騒ぎだす二人にイラつきを覚えながも、口調は冷静に。
「では、すぐ向かいます」
こちらの方が奇跡か、電話が終わると瞬時に反応してきた燐。
「おっ、任務か?」
答える義務などないさ。
「兄さんには、関係ない」
ツンとしたまま、雪男は引き出しを開けると、新しい眼鏡をかけた。
そう、その引き出しの中は全部眼鏡だったのだ。
(めちゃめちゃスペア持ってる・・・!!)
「ハァ・・・」
久しぶりの口喧嘩に疲れた玲薇は、ため息をつくのだった。