第二話 嗤うサタン
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「この世界は、二つの次元が合わせ鏡のように存在してる。
一つは、俺達のすむ"物質界(アッシャー)"。もう一つは、悪魔のすむ"虚無界(ゲヘナ)"。
本来は互いに行き来はおろか、干渉すらできない。だが悪魔は、
こちらの世界のあらゆる物質に憑依して、干渉してくる。例えばコイツは」
説明が難しく、ちんぷんかんぷんな私の頭にも分かるよう、
叔父様はあの、小さな幾つもいる内の一匹を、指さして続けた。
「菌類に憑依する、"コールタール"だ。暗闇と湿気と、根暗な人間に群がる」
(根暗・・・)
玲薇はチラッと、男を見た。
「まあいい。いずれ、解る。立て」
手を差し伸べられ、ゆっくりと玲薇がその手に重ねれば、
握られ、おもいっきり引っ張られて、ようやく立ち上がることが出来た。
そしてその手は次に燐の方に向けられる、が。
「今のでお前の覚醒は、知れ渡った」
ガシッと、強く手首を掴まされ引っ張られる。
「・・・あらゆる者が、あらゆる目的でお前らを狙うだろう。
その前に、隠れなければ・・・!」
獅郎の焦る気持ちが、良く分からない。
「?ま・・・まてよ!!」
獅郎の手を払いのけ、立ったままの、おどけてしまっている玲薇もとへ。
「隠れる・・・覚醒って、なんだよ!?ってか俺は・・・」
いや、俺だけじゃなくて、玲薇もだ。
「俺らは・・・なんなんだ・・・!?」
悲しげな目を向けて、獅郎は言う。真実を・・・。
「お前らは・・・悪魔の子供だ」
「?」
「は!?」
「悪魔が人に生ませた・・・。しかも、ただの悪魔じゃない。
腹違いの、魔神(サタン)の落胤だ」
一つは、俺達のすむ"物質界(アッシャー)"。もう一つは、悪魔のすむ"虚無界(ゲヘナ)"。
本来は互いに行き来はおろか、干渉すらできない。だが悪魔は、
こちらの世界のあらゆる物質に憑依して、干渉してくる。例えばコイツは」
説明が難しく、ちんぷんかんぷんな私の頭にも分かるよう、
叔父様はあの、小さな幾つもいる内の一匹を、指さして続けた。
「菌類に憑依する、"コールタール"だ。暗闇と湿気と、根暗な人間に群がる」
(根暗・・・)
玲薇はチラッと、男を見た。
「まあいい。いずれ、解る。立て」
手を差し伸べられ、ゆっくりと玲薇がその手に重ねれば、
握られ、おもいっきり引っ張られて、ようやく立ち上がることが出来た。
そしてその手は次に燐の方に向けられる、が。
「今のでお前の覚醒は、知れ渡った」
ガシッと、強く手首を掴まされ引っ張られる。
「・・・あらゆる者が、あらゆる目的でお前らを狙うだろう。
その前に、隠れなければ・・・!」
獅郎の焦る気持ちが、良く分からない。
「?ま・・・まてよ!!」
獅郎の手を払いのけ、立ったままの、おどけてしまっている玲薇もとへ。
「隠れる・・・覚醒って、なんだよ!?ってか俺は・・・」
いや、俺だけじゃなくて、玲薇もだ。
「俺らは・・・なんなんだ・・・!?」
悲しげな目を向けて、獅郎は言う。真実を・・・。
「お前らは・・・悪魔の子供だ」
「?」
「は!?」
「悪魔が人に生ませた・・・。しかも、ただの悪魔じゃない。
腹違いの、魔神(サタン)の落胤だ」