第八話 此に病める者あり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そうこうしている間、なぜか部屋の中が真っ暗になった。
「!?」
急な出来事に、パニックになる塾生。
「あだっ、ちょ・・・」
「何だッ!?」
パッとつく小さな明かり。その明かりを見れば、志摩が携帯電話の画面を開いていた。
彼を見習い、皆携帯電話を開く。先程より明るく、いい感じだ。
「あ・・・あの先生、電気まで消していきはったんか!?」
「そんなこと・・・雪男は、電気までは消さないと思うけど・・・」
そこまで酷い奴にはなっていないだろう。さすがに、ね・・・。
「停電・・・!?」
出雲が言った言葉に、同意しようとするも、どうやら違うようだ。
「いや、窓の外は明かりがついてる」
「停電は、この建物だけってことか・・・?」
どういうことだろう。玲薇は手を顎にのせ考える。
ここだけ停電というのも不自然だが、どうして電気が消えたのかも謎だ。
雪男が消したとも考えられるが、それは絶対にないと考えたい。
だとしたら・・・雷?いや・・・地震?も、なかったし・・・それなら、
他も停電とかになってる筈だし・・・。
「廊下、出てみよ」
志摩が立ち上がり、廊下へ続くドアへ向かっていく。
もちろんそのドアは、雪男がキッチリと閉めていったのであいていない。
「志摩さん、気ィつけてナ」
子猫丸が心配そうに言う。
「フフフ。俺、こういうハプニング、ワクワクするたちなんやよ。リアル肝だめし・・・」
キィィと、怪しげな音をたて開くドア。
「「「・・・・・・・」」」
そのドアの向こうに、確実に何か不気味な物体が『いた』。
「・・・」
だが志摩はそれを見たか見ぬふりか、再びドアを閉めてしまった。
「なんやろ、目ェ悪なったかな・・・」
なんて、ボケてみる。
「いや、絶対何か居たって!」
「現実や、現実!!」
焦りを見せる玲薇に勝呂。
あの物体は、絶対に『悪魔』だ。
バァアアアン!!!
「「「!!」」」
その『悪魔』により、ドアが破壊された。
「うおおっ」
近くにいた志摩は、頭をおさえ何とかケガをしなずにすんだ。
「昨日のグール・・・!!」
出雲が声をあげる。玲薇は一気に寒気を覚えるも、
我に返り用心としてポケットに入れておいた魔法円を取り出す。
「ヒィィ、魔除け張ったんやなかったん!?」
怖がってる場合ではない。
「"気高き気高き雄飛の"・・・!?」
だがリニュウを呼び出す間、グールが体液を撒き散らしてきた。
「ひっ」
「きゃ!」
「っ・・・!(この・・・!)」
ギリッと歯ぎしりする玲薇。
もう一度、今度は声を張り上げて。
「"気高き気高き雄飛の眼前。我の血承け入れ、その力干渉せよ"!!」
ブワッと、使い魔である鷹のリニュウが現れた。
「"翼鏡(よくきょう)風纏いふるえ"!」
一際リニュウは高く飛び上がり、その羽を広げ大きく羽ばたかせた。
一羽ばたき二羽ばたきすれば、グールが放った体液全てを跳ね返す。
「おぉ!」
「さ、さすがやね」
攻撃を跳ね返せたことで、一息つく。だが油断は出来ない。
(どうする・・・?)
どうやってグールをおさえつける?
(・・・雪男に電話・・・?)
いや、彼は任務中。余計な心配は・・・。
ドクン。心臓が、高鳴った・・・。
「!?」
急な出来事に、パニックになる塾生。
「あだっ、ちょ・・・」
「何だッ!?」
パッとつく小さな明かり。その明かりを見れば、志摩が携帯電話の画面を開いていた。
彼を見習い、皆携帯電話を開く。先程より明るく、いい感じだ。
「あ・・・あの先生、電気まで消していきはったんか!?」
「そんなこと・・・雪男は、電気までは消さないと思うけど・・・」
そこまで酷い奴にはなっていないだろう。さすがに、ね・・・。
「停電・・・!?」
出雲が言った言葉に、同意しようとするも、どうやら違うようだ。
「いや、窓の外は明かりがついてる」
「停電は、この建物だけってことか・・・?」
どういうことだろう。玲薇は手を顎にのせ考える。
ここだけ停電というのも不自然だが、どうして電気が消えたのかも謎だ。
雪男が消したとも考えられるが、それは絶対にないと考えたい。
だとしたら・・・雷?いや・・・地震?も、なかったし・・・それなら、
他も停電とかになってる筈だし・・・。
「廊下、出てみよ」
志摩が立ち上がり、廊下へ続くドアへ向かっていく。
もちろんそのドアは、雪男がキッチリと閉めていったのであいていない。
「志摩さん、気ィつけてナ」
子猫丸が心配そうに言う。
「フフフ。俺、こういうハプニング、ワクワクするたちなんやよ。リアル肝だめし・・・」
キィィと、怪しげな音をたて開くドア。
「「「・・・・・・・」」」
そのドアの向こうに、確実に何か不気味な物体が『いた』。
「・・・」
だが志摩はそれを見たか見ぬふりか、再びドアを閉めてしまった。
「なんやろ、目ェ悪なったかな・・・」
なんて、ボケてみる。
「いや、絶対何か居たって!」
「現実や、現実!!」
焦りを見せる玲薇に勝呂。
あの物体は、絶対に『悪魔』だ。
バァアアアン!!!
「「「!!」」」
その『悪魔』により、ドアが破壊された。
「うおおっ」
近くにいた志摩は、頭をおさえ何とかケガをしなずにすんだ。
「昨日のグール・・・!!」
出雲が声をあげる。玲薇は一気に寒気を覚えるも、
我に返り用心としてポケットに入れておいた魔法円を取り出す。
「ヒィィ、魔除け張ったんやなかったん!?」
怖がってる場合ではない。
「"気高き気高き雄飛の"・・・!?」
だがリニュウを呼び出す間、グールが体液を撒き散らしてきた。
「ひっ」
「きゃ!」
「っ・・・!(この・・・!)」
ギリッと歯ぎしりする玲薇。
もう一度、今度は声を張り上げて。
「"気高き気高き雄飛の眼前。我の血承け入れ、その力干渉せよ"!!」
ブワッと、使い魔である鷹のリニュウが現れた。
「"翼鏡(よくきょう)風纏いふるえ"!」
一際リニュウは高く飛び上がり、その羽を広げ大きく羽ばたかせた。
一羽ばたき二羽ばたきすれば、グールが放った体液全てを跳ね返す。
「おぉ!」
「さ、さすがやね」
攻撃を跳ね返せたことで、一息つく。だが油断は出来ない。
(どうする・・・?)
どうやってグールをおさえつける?
(・・・雪男に電話・・・?)
いや、彼は任務中。余計な心配は・・・。
ドクン。心臓が、高鳴った・・・。