第七話 友千鳥
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「神木さん?朴さん?」
一体、何があったのだろう?上っていた階段を、早足で下りていく。
燐としえみも、二人の悲鳴に気付いた。しえみが二人の声だと理解した時には、
燐の背中が遠くになっていっていた。
「り・・・」
「お前は雪男に知らせに行け!」
迷いのない、その足取り。
「(すごい、迷いもしないで・・・助けに行っちゃうんだ・・・!
どうして、そんなに強いの?)まって・・・おいてかないで・・・!」
「朴!!」
悪魔に襲われてしまった親友。
(グール系の悪魔・・・!あの魔障は、すぐに手当てしないと・・・)
「玲薇!?」
彼女の登場に、燐は目を丸くする。
「燐!」
目的は同じなのだ。二人が会うのは、当たり前。
「"稲荷神に恐み恐み白す・・・!!"」
鞄に手を突っ込み、出雲は紙に描かれた魔法円を二枚取り出した。
「(助ける!)"為す所の願いとして成就せずということなし"
(朴はあたしの、たった一人の友達なんだから!!)あたしが」
『ううん、そんなのおかしいよ』
朴が塾を止めると言ったあとに言った言葉を思いだし、心臓がドクンと高鳴る。
『私は、好きじゃない・・・!』
なくしてしまった、『自信』・・・。友達だと思ってた。
でも・・・あたしは朴に、嫌われたんだ・・・。
「・・・あ」
やって、しまった。
「神木さんと、朴さんが・・・」
「分かってる!今、しえみに雪男、呼んで来るように言った!」
少し距離があり、大きめの声で話す二人だが、先に風呂場についたのは燐だった。
ドアを開け、中に入って行く。
と、玲薇も中に入ろうとするも、足を止めた。
「燐・・・!」
ダメだ。彼は人前で、剣は抜けない。なんでこんな時に、魔法円を持って来なかったんだ!
自分自身に、腹が立つ。
「風美夜さん」
ハッとし、顔を上げる。
「杜山さん・・・」
「!神木さんと朴さん!」
「え!?」
雪男を呼びに行くどころか、燐と同じように中へいってしまった。
これじゃ、もうダメだ。
「もう・・・!」
仕方ない。魔法円を取りに行くついでだ、雪男を呼びに行こう。
あそこには、燐だけじゃない。きっと、出雲もしえみも、助けになってくれるハズだ。
『自信』をなくした出雲に、使い魔である白狐二体の目付きが変わった。
《・・・汝め・・・なんだ、その心の有り様は。汝は我らに、ふさわしくない・・・!!》
そう言うと、二体とも襲いかかってきた。
やられる・・・!
「きゃ・・・」
瞬時に腕でガードするが、痛みはない。
なぜなら、燐が白狐を殴ったからである。
「紙を破け!」
「!?」
「紙!」
「・・・あ!」
二枚を重ね合わせ、ビリビリと紙を破いていく。
すると、召喚された白狐は、消えていった。
正気を取り戻した出雲は、燐を見て唖然とした。
(つーか何コイツ、堂々と女風呂に・・・)
こっちは恥ずかしさでいっぱいだ。下着姿を、堂々と見られてしまったのだから。
けれど今の燐は、そんな事を気にしている場合ではない。
(クソ・・・さて、どーする?剣はぬけねーし)
頼みの綱は・・・。
(早く来い、雪男・・・!)
一体、何があったのだろう?上っていた階段を、早足で下りていく。
燐としえみも、二人の悲鳴に気付いた。しえみが二人の声だと理解した時には、
燐の背中が遠くになっていっていた。
「り・・・」
「お前は雪男に知らせに行け!」
迷いのない、その足取り。
「(すごい、迷いもしないで・・・助けに行っちゃうんだ・・・!
どうして、そんなに強いの?)まって・・・おいてかないで・・・!」
「朴!!」
悪魔に襲われてしまった親友。
(グール系の悪魔・・・!あの魔障は、すぐに手当てしないと・・・)
「玲薇!?」
彼女の登場に、燐は目を丸くする。
「燐!」
目的は同じなのだ。二人が会うのは、当たり前。
「"稲荷神に恐み恐み白す・・・!!"」
鞄に手を突っ込み、出雲は紙に描かれた魔法円を二枚取り出した。
「(助ける!)"為す所の願いとして成就せずということなし"
(朴はあたしの、たった一人の友達なんだから!!)あたしが」
『ううん、そんなのおかしいよ』
朴が塾を止めると言ったあとに言った言葉を思いだし、心臓がドクンと高鳴る。
『私は、好きじゃない・・・!』
なくしてしまった、『自信』・・・。友達だと思ってた。
でも・・・あたしは朴に、嫌われたんだ・・・。
「・・・あ」
やって、しまった。
「神木さんと、朴さんが・・・」
「分かってる!今、しえみに雪男、呼んで来るように言った!」
少し距離があり、大きめの声で話す二人だが、先に風呂場についたのは燐だった。
ドアを開け、中に入って行く。
と、玲薇も中に入ろうとするも、足を止めた。
「燐・・・!」
ダメだ。彼は人前で、剣は抜けない。なんでこんな時に、魔法円を持って来なかったんだ!
自分自身に、腹が立つ。
「風美夜さん」
ハッとし、顔を上げる。
「杜山さん・・・」
「!神木さんと朴さん!」
「え!?」
雪男を呼びに行くどころか、燐と同じように中へいってしまった。
これじゃ、もうダメだ。
「もう・・・!」
仕方ない。魔法円を取りに行くついでだ、雪男を呼びに行こう。
あそこには、燐だけじゃない。きっと、出雲もしえみも、助けになってくれるハズだ。
『自信』をなくした出雲に、使い魔である白狐二体の目付きが変わった。
《・・・汝め・・・なんだ、その心の有り様は。汝は我らに、ふさわしくない・・・!!》
そう言うと、二体とも襲いかかってきた。
やられる・・・!
「きゃ・・・」
瞬時に腕でガードするが、痛みはない。
なぜなら、燐が白狐を殴ったからである。
「紙を破け!」
「!?」
「紙!」
「・・・あ!」
二枚を重ね合わせ、ビリビリと紙を破いていく。
すると、召喚された白狐は、消えていった。
正気を取り戻した出雲は、燐を見て唖然とした。
(つーか何コイツ、堂々と女風呂に・・・)
こっちは恥ずかしさでいっぱいだ。下着姿を、堂々と見られてしまったのだから。
けれど今の燐は、そんな事を気にしている場合ではない。
(クソ・・・さて、どーする?剣はぬけねーし)
頼みの綱は・・・。
(早く来い、雪男・・・!)