第七話 友千鳥
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お風呂はまだ、キレイで安心したわ。どこもかしこも、オバケ屋敷みたいなんだもん」
「・・・・・出雲ちゃん・・・・・」
朴が気遣わしげに話しかける。
「杜山さんに、ヒドくない?」
「え?あぁ」
友達としての扱いに、不満を持っているのだろう。けど、そんなの関係ないのだ。
「だってあたし、あいつのこと友達って思ってないもん。
強制してないのに、言うこと聞く向こうが変なんじゃん。
あ、朴は違うよ!あたしの一番の友達だもん!一緒に祓魔塾にまで来てくれて、
本当に嬉しかったんだから!」
朴の手をとり、嬉しさを伝える出雲。
「全然、授業についてけてないけどね」
落ち込んでしまう朴に、出雲は明るくハッキリと言った。
「大丈夫!あたしが、守るもの!」
あの時朴が話しかけてくれて、友達になってくれたように、
今度はあたしが勇気を出して、全力で貴女を守る。
だって・・・たった一人の、友達だから・・・!
『クスクス。神木さん、また幽霊みたって大騒ぎしたんだって』
自分が通るたびに言われるカゲ口。
『えー、コワーイ』
でも、それももう慣れっこだ。
『嘘に決まってるじゃん!友達いないから、目立ちたいんでしょ。
いっつも、一人だもん!』
カゲ口を言われ続けたってかまわない。一人ぼっちだって、別にいい。
苛めてくる奴がいなければ・・・。
『神木さん、まって!』
『!』
そう思っていると、後ろから呼ばれ振り返る。
『私も委員だから、一緒にやるよ!』
その時来てくれたのが、朴だった。
『・・・あたしと一緒にいると、朴さんもカゲ口言われるよ』
ツンとした態度で、彼女を離そうとしたけど・・・。
『私、気にしないよー』
と、笑顔で言ってくれた。嬉しかった・・・。でも、素直に言えなかったから。
『・・・あたし、性格わるいよ』
『ははは』
「朴はずっと、あたしと一緒にいてくれればいいよ」
「あのね、出雲ちゃん」
「ん?」
「私、塾はやめようと思う」
モヤモヤした気持ちのまま、風呂場へ向かう玲薇。
「私は・・・」
その時聞こえた声。
(・・・杜山さん?)
「もう、誰かの後ろに隠れて助けられるばっかりなんて、嫌なの。
私だって・・・(燐や、雪ちゃんみたいに・・・)、
誰かを助けられるくらい、強くなりたい!だって、はじめてできた友達なんだもん」
「・・・杜山さん」
彼女はただ、何事にも真剣にやってただけ・・・。バカにする筋合いなんて、ないんだ。
でも・・・なんで燐と居て手首を掴まれてるの?二人の前に出づらく、
階段の角に身を隠してしまっている。これだから、ダメなのだ。
「・・・もともと強くて、友達のいる燐には、わかんないんだよ・・・!」
自分の顔が、ムスッと仏頂面になるのが分かった。
あの子に、なにが分かるの?中学時代の燐の事、幼少期の燐の事。
悪魔だと言われ、ケンカっぱやかった燐に、友達などいなかった時の事。
なにも・・・。
(なにも、知らないクセに・・・!)
やっぱり、ムカつく!
逆ギレしたしえみに対し燐もキレ、二人の追いかけっこが始まった。
(・・・嫌だなぁ・・・)
二人が居なくなってから、またここに来よう。それまで、雪男と会っていようか。
なんて考えながら、踵を返し階段を上がっている時だった。
「「きゃああぁぁあ!!」」
悲鳴が上がったのは。
「・・・・・出雲ちゃん・・・・・」
朴が気遣わしげに話しかける。
「杜山さんに、ヒドくない?」
「え?あぁ」
友達としての扱いに、不満を持っているのだろう。けど、そんなの関係ないのだ。
「だってあたし、あいつのこと友達って思ってないもん。
強制してないのに、言うこと聞く向こうが変なんじゃん。
あ、朴は違うよ!あたしの一番の友達だもん!一緒に祓魔塾にまで来てくれて、
本当に嬉しかったんだから!」
朴の手をとり、嬉しさを伝える出雲。
「全然、授業についてけてないけどね」
落ち込んでしまう朴に、出雲は明るくハッキリと言った。
「大丈夫!あたしが、守るもの!」
あの時朴が話しかけてくれて、友達になってくれたように、
今度はあたしが勇気を出して、全力で貴女を守る。
だって・・・たった一人の、友達だから・・・!
『クスクス。神木さん、また幽霊みたって大騒ぎしたんだって』
自分が通るたびに言われるカゲ口。
『えー、コワーイ』
でも、それももう慣れっこだ。
『嘘に決まってるじゃん!友達いないから、目立ちたいんでしょ。
いっつも、一人だもん!』
カゲ口を言われ続けたってかまわない。一人ぼっちだって、別にいい。
苛めてくる奴がいなければ・・・。
『神木さん、まって!』
『!』
そう思っていると、後ろから呼ばれ振り返る。
『私も委員だから、一緒にやるよ!』
その時来てくれたのが、朴だった。
『・・・あたしと一緒にいると、朴さんもカゲ口言われるよ』
ツンとした態度で、彼女を離そうとしたけど・・・。
『私、気にしないよー』
と、笑顔で言ってくれた。嬉しかった・・・。でも、素直に言えなかったから。
『・・・あたし、性格わるいよ』
『ははは』
「朴はずっと、あたしと一緒にいてくれればいいよ」
「あのね、出雲ちゃん」
「ん?」
「私、塾はやめようと思う」
モヤモヤした気持ちのまま、風呂場へ向かう玲薇。
「私は・・・」
その時聞こえた声。
(・・・杜山さん?)
「もう、誰かの後ろに隠れて助けられるばっかりなんて、嫌なの。
私だって・・・(燐や、雪ちゃんみたいに・・・)、
誰かを助けられるくらい、強くなりたい!だって、はじめてできた友達なんだもん」
「・・・杜山さん」
彼女はただ、何事にも真剣にやってただけ・・・。バカにする筋合いなんて、ないんだ。
でも・・・なんで燐と居て手首を掴まれてるの?二人の前に出づらく、
階段の角に身を隠してしまっている。これだから、ダメなのだ。
「・・・もともと強くて、友達のいる燐には、わかんないんだよ・・・!」
自分の顔が、ムスッと仏頂面になるのが分かった。
あの子に、なにが分かるの?中学時代の燐の事、幼少期の燐の事。
悪魔だと言われ、ケンカっぱやかった燐に、友達などいなかった時の事。
なにも・・・。
(なにも、知らないクセに・・・!)
やっぱり、ムカつく!
逆ギレしたしえみに対し燐もキレ、二人の追いかけっこが始まった。
(・・・嫌だなぁ・・・)
二人が居なくなってから、またここに来よう。それまで、雪男と会っていようか。
なんて考えながら、踵を返し階段を上がっている時だった。
「「きゃああぁぁあ!!」」
悲鳴が上がったのは。