第七話 友千鳥
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「・・・はい、終了」
雪男のその一言で、玲薇はコロンと、持っていたペンを転がした。
「プリントを裏にして、回してください」
左隣から出雲にプリントを渡され、玲薇は右隣の勝呂に、そのプリントを渡す。
「今日はここまで。明日は6時起床、登校するまでの一時間、答案の質疑応答やります」
フラフラと立ち上がる燐。
「ちょ・・・ちょっとボク、夜風にあたってくる」
こんなに勉強したのは、初めてだから。大丈夫かな・・・燐。
「おう、冷やしてこい」
そんな燐を、勝呂は見送った。
「朴、風美夜さん、お風呂入りにいこ」
「あ、うん!」
誘ってもらえて、なんだか嬉しい。
「お風呂!私も!」
シュビッと、しえみも立ち上がる。
(やっぱり・・・来るんだ)
「風美夜さん、行くよ?」
「あ、はーい」
女子達の行動に、志摩は鼻の下をのばしている。
「うはは、女子風呂か~。ええな~、こら覗いとかなあかんのやないですかね。
合宿って、そういうお楽しみ付きもんでしょ」
「志摩!!」
ヘラッとしている志摩を一喝したのは勝呂。
「お前、仮にも坊主やろ!」
「また、志摩さんの悪いクセや」
子猫丸も、呆れている。
「そんなん言うて二人とも、興味あるくせに~」
「・・・一応、ここに教師がいるのをお忘れなく」
「「「・・・・・・・・」」」
男三人の視線が、雪男に集まった。
そんなことを気にせず、志摩はポンと雪男の肩に手をのせた。
「教師いうたってアンタ、結局高1やろ?ムリしなはんな?」
「僕は、無謀な冒険はしない主義なんで」
でも・・・玲薇のなら・・・なんて。
「わー、私・・・お友達とお風呂に入るの、初めて」
しえみはいつも通り、目を輝かせている。が、玲薇は風呂セットをあさっていた。
(あれ・・・?)
忘れ物をしたらしい。
「あ、ゴメン」
適当に、あしらうように謝罪をする出雲に、目を向ける。
「ちょっと、待っててくれる?」
この言葉が向けられたのは、しえみ。
「え?どうして・・・?」
「・・・・・・」
複雑な思いで、玲薇は出雲としえみを交互に見た。
ここから逃げ出したい、そんな思いが募ってしまった。
「神木さん」
「え?」
玲薇に顔を向ける出雲。
「私、洗顔忘れちゃったみたいだから、取りに行ってくるね」
「わかったわ」
玲薇は逃げるように、踵を返した。
「ねぇ、なんで私・・・」
「ああ・・・」
玲薇に向けられた視線とは違い、冷たい・・・。
「だってあたし、あんたに裸みられたくないんだもん。
そういうの友達だから、判ってよ」
「・・・う・・・」
「あ、でもずっと待たすのも悪いから、フルーツ牛乳買ってきて。
お風呂あがったら、飲みたいから」
「うん」
しえみは頷くも、いつもの笑顔はなかった・・・。
「ハァ・・・」
部屋に戻った玲薇はため息をついた。なんだか、疲れてしまったのだ。
燐と雪男と、ゆっくり過ごせる日が、たまには欲しい・・・。
「戻りずらいよ・・・。燐、雪男・・・」
雪男のその一言で、玲薇はコロンと、持っていたペンを転がした。
「プリントを裏にして、回してください」
左隣から出雲にプリントを渡され、玲薇は右隣の勝呂に、そのプリントを渡す。
「今日はここまで。明日は6時起床、登校するまでの一時間、答案の質疑応答やります」
フラフラと立ち上がる燐。
「ちょ・・・ちょっとボク、夜風にあたってくる」
こんなに勉強したのは、初めてだから。大丈夫かな・・・燐。
「おう、冷やしてこい」
そんな燐を、勝呂は見送った。
「朴、風美夜さん、お風呂入りにいこ」
「あ、うん!」
誘ってもらえて、なんだか嬉しい。
「お風呂!私も!」
シュビッと、しえみも立ち上がる。
(やっぱり・・・来るんだ)
「風美夜さん、行くよ?」
「あ、はーい」
女子達の行動に、志摩は鼻の下をのばしている。
「うはは、女子風呂か~。ええな~、こら覗いとかなあかんのやないですかね。
合宿って、そういうお楽しみ付きもんでしょ」
「志摩!!」
ヘラッとしている志摩を一喝したのは勝呂。
「お前、仮にも坊主やろ!」
「また、志摩さんの悪いクセや」
子猫丸も、呆れている。
「そんなん言うて二人とも、興味あるくせに~」
「・・・一応、ここに教師がいるのをお忘れなく」
「「「・・・・・・・・」」」
男三人の視線が、雪男に集まった。
そんなことを気にせず、志摩はポンと雪男の肩に手をのせた。
「教師いうたってアンタ、結局高1やろ?ムリしなはんな?」
「僕は、無謀な冒険はしない主義なんで」
でも・・・玲薇のなら・・・なんて。
「わー、私・・・お友達とお風呂に入るの、初めて」
しえみはいつも通り、目を輝かせている。が、玲薇は風呂セットをあさっていた。
(あれ・・・?)
忘れ物をしたらしい。
「あ、ゴメン」
適当に、あしらうように謝罪をする出雲に、目を向ける。
「ちょっと、待っててくれる?」
この言葉が向けられたのは、しえみ。
「え?どうして・・・?」
「・・・・・・」
複雑な思いで、玲薇は出雲としえみを交互に見た。
ここから逃げ出したい、そんな思いが募ってしまった。
「神木さん」
「え?」
玲薇に顔を向ける出雲。
「私、洗顔忘れちゃったみたいだから、取りに行ってくるね」
「わかったわ」
玲薇は逃げるように、踵を返した。
「ねぇ、なんで私・・・」
「ああ・・・」
玲薇に向けられた視線とは違い、冷たい・・・。
「だってあたし、あんたに裸みられたくないんだもん。
そういうの友達だから、判ってよ」
「・・・う・・・」
「あ、でもずっと待たすのも悪いから、フルーツ牛乳買ってきて。
お風呂あがったら、飲みたいから」
「うん」
しえみは頷くも、いつもの笑顔はなかった・・・。
「ハァ・・・」
部屋に戻った玲薇はため息をついた。なんだか、疲れてしまったのだ。
燐と雪男と、ゆっくり過ごせる日が、たまには欲しい・・・。
「戻りずらいよ・・・。燐、雪男・・・」