第七話 友千鳥
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「そ、そう・・・!」
ヤバい・・・自分でも、顔がひきつってるのが分かる。
燐がせっかく隣にいるのに、何で燐に話しかけないの?
「・・・へぇ~スッゴーイ」
神木さんも、棒読みだ。
「ビックリするくらい小ッさくて、マメツブみたいで、カワイ~!」
嫌みもたっぷり。
だが、しえみは顔を赤くする。
「(スゴイ!カワイイ!)あ、ありがと!」
「・・・・・・・」
皮肉も、通じないのね。
「今年は、手騎士候補が豊作のようだな。悪魔を操って戦う手騎士は、
祓魔師の中でも数が少なく、貴重な存在だ。まず悪魔は、
自分より弱い者には、決して従わない。特に、自信を失くした者には、
逆に襲いかかる。さっきも言ったが、使い魔は魔法円が破綻すれば、
任を解かれ消えるので・・・もし、危険を感じたら、紙を破くといいだろう」
授業が終わり、出雲と朴と行動をともにする玲薇。
「神木さん!」
「!」
その時、しえみが慌てて声をかけてきた。だが、出雲はムシ。
「行こ、風美夜さん」
「え・・・?」
出雲に、背中を押される。朴と目が合う玲薇。
((本当に、いいのかな・・・?))
二人で思わず顔をひきつらせた。
「まってー!」
けれどしえみはまだ追いかける。
「・・・いいの、出雲ちゃん?」
「ムシムシ!朴も行くよ!アイツ、ムカつくんだもの!」
「おーい!おーい!」
・・・諦め、悪いな・・・。
「っ~~~!!」
とうとう出雲は、痺れを切らした。
「何であたしにつきまとうのよ!」
しえみに向き直り、出雲は怒りを撒き散らす。
「ちょっと使い魔召喚できたくらいで、いい気にならないでくれる!?」
「・・・燐とは、一緒に行動しないの?」
ふいに玲薇が問う。
今彼は、アナタの傍にいてくれるのに・・・。
「り、燐は・・・ううん」
燐に、頼らないと決めたんだ。でも、それを玲薇に言えるわけがない。
「えっと、あの・・・(言うんだ、今日こそ・・・今日こそ・・・!!)
あの・・・わ、私と、おおとお友達になってください!」
「はあ!?」
「え!?」
思わぬしえみの願いに、出雲と玲薇は唖然とした。
(言えたー!!きゃー!!)
そんな二人とま裏腹に、しえみは一人で感動している。
「わ、私、友達がいたことなくて・・・」
・・・まさか、何となく遠ざけていたしえみと、友達になるとは思っていなかった。
それに、玲薇もちょっぴり、しえみが苦手であるのだ。
返答は、出雲次第。
「・・・ふぅん。いいわよ」
(え!?)
あんな、毛嫌いしてたのに。
「えっ」
しえみ本人も、驚いている。
「じゃああたし達、これから友達ね!」
「ほんと!?うわあぁ」
・・・何だか、嫌な展開だ。今度はこっちに、しえみが来るなんて。
どうして?どうしてなの・・・?
「じゃあさっそく、コレお願いね!」
ポンッと、出雲はしえみに鞄を手渡した。
「??」
鞄を手渡され、不思議に思うしえみ。
「あたし、体力ないから、すぐ疲れちゃうの!友達って、助け合うものじゃない?
持ってくれないかな~?」
「・・・・・・・」
さすが出雲だ。上手い具合に、言いくるめてる。
「(友達・・・助け合う・・・)うん!」
そんな事を知らないで、しえみは笑顔で頷いた。
「い・・・出雲ちゃん!」
「喜んでやってるから、いーんじゃない?」
「・・・・・ハァ・・・」
玲薇は小さく、ため息をはいた。
「・・・何だ、アレ・・・。しえみが、まろまゆの付き人みてーになってるぞ?」
まろまゆ?燐が言うその人は?
「・・・あぁ、神木さん?」
「遊んでるんやろ」
燐と違って、勝呂はそんなに気にしていないようだ。
ヤバい・・・自分でも、顔がひきつってるのが分かる。
燐がせっかく隣にいるのに、何で燐に話しかけないの?
「・・・へぇ~スッゴーイ」
神木さんも、棒読みだ。
「ビックリするくらい小ッさくて、マメツブみたいで、カワイ~!」
嫌みもたっぷり。
だが、しえみは顔を赤くする。
「(スゴイ!カワイイ!)あ、ありがと!」
「・・・・・・・」
皮肉も、通じないのね。
「今年は、手騎士候補が豊作のようだな。悪魔を操って戦う手騎士は、
祓魔師の中でも数が少なく、貴重な存在だ。まず悪魔は、
自分より弱い者には、決して従わない。特に、自信を失くした者には、
逆に襲いかかる。さっきも言ったが、使い魔は魔法円が破綻すれば、
任を解かれ消えるので・・・もし、危険を感じたら、紙を破くといいだろう」
授業が終わり、出雲と朴と行動をともにする玲薇。
「神木さん!」
「!」
その時、しえみが慌てて声をかけてきた。だが、出雲はムシ。
「行こ、風美夜さん」
「え・・・?」
出雲に、背中を押される。朴と目が合う玲薇。
((本当に、いいのかな・・・?))
二人で思わず顔をひきつらせた。
「まってー!」
けれどしえみはまだ追いかける。
「・・・いいの、出雲ちゃん?」
「ムシムシ!朴も行くよ!アイツ、ムカつくんだもの!」
「おーい!おーい!」
・・・諦め、悪いな・・・。
「っ~~~!!」
とうとう出雲は、痺れを切らした。
「何であたしにつきまとうのよ!」
しえみに向き直り、出雲は怒りを撒き散らす。
「ちょっと使い魔召喚できたくらいで、いい気にならないでくれる!?」
「・・・燐とは、一緒に行動しないの?」
ふいに玲薇が問う。
今彼は、アナタの傍にいてくれるのに・・・。
「り、燐は・・・ううん」
燐に、頼らないと決めたんだ。でも、それを玲薇に言えるわけがない。
「えっと、あの・・・(言うんだ、今日こそ・・・今日こそ・・・!!)
あの・・・わ、私と、おおとお友達になってください!」
「はあ!?」
「え!?」
思わぬしえみの願いに、出雲と玲薇は唖然とした。
(言えたー!!きゃー!!)
そんな二人とま裏腹に、しえみは一人で感動している。
「わ、私、友達がいたことなくて・・・」
・・・まさか、何となく遠ざけていたしえみと、友達になるとは思っていなかった。
それに、玲薇もちょっぴり、しえみが苦手であるのだ。
返答は、出雲次第。
「・・・ふぅん。いいわよ」
(え!?)
あんな、毛嫌いしてたのに。
「えっ」
しえみ本人も、驚いている。
「じゃああたし達、これから友達ね!」
「ほんと!?うわあぁ」
・・・何だか、嫌な展開だ。今度はこっちに、しえみが来るなんて。
どうして?どうしてなの・・・?
「じゃあさっそく、コレお願いね!」
ポンッと、出雲はしえみに鞄を手渡した。
「??」
鞄を手渡され、不思議に思うしえみ。
「あたし、体力ないから、すぐ疲れちゃうの!友達って、助け合うものじゃない?
持ってくれないかな~?」
「・・・・・・・」
さすが出雲だ。上手い具合に、言いくるめてる。
「(友達・・・助け合う・・・)うん!」
そんな事を知らないで、しえみは笑顔で頷いた。
「い・・・出雲ちゃん!」
「喜んでやってるから、いーんじゃない?」
「・・・・・ハァ・・・」
玲薇は小さく、ため息をはいた。
「・・・何だ、アレ・・・。しえみが、まろまゆの付き人みてーになってるぞ?」
まろまゆ?燐が言うその人は?
「・・・あぁ、神木さん?」
「遊んでるんやろ」
燐と違って、勝呂はそんなに気にしていないようだ。