第七話 友千鳥
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略図を示した紙に血を垂らすため、針で自分の指に傷をつける出雲。
「"稲荷神に恐み恐み白す"」
そう言葉が聞こえ、出雲を見る玲薇。
「"為す所の願いとして成就せずということなし!!"」
すると、ブワッと二匹の白狐が優雅に現れた。
「わぁ・・・」
思わず感心してしまう。
(凄い、神木さん・・・)
「うおお!!」
燐も、目を丸くして見ている。
「何だアレ、スゲー」
そして、教師も感心していた。
「白狐を二体も・・・。見事だ、神木出雲」
「すごい・・・出雲ちゃん。私、全然ダメだ」
朴が言い、玲薇は略図を疑視。
「当然よ!あたしは巫女の血統なんだもの!」
巫女の血統・・・。
「ねぇ、風美夜さんもやってみたら?」
「え!?私・・・?」
「はい」
と、出雲に針を渡された。
(出来るかな・・・でも・・・)
自分だって、巫女の血が流れてるんだ。そう思ったから、神木さんだって・・・。
深呼吸をし、心の準備を調える玲薇。そしてプツッと、人差し指に針をさした。
小さな赤い血が、姿を見せる。
「"気高き気高き雄飛の眼前"」
玲薇の周りに集まる風。
「"我の血承け入れ、その力干渉せよ!"」
ブワッと吹き荒れる風に、思わず飛ばされそうになるが、
それは一瞬のこと。玲薇はうっすら目を開けたあと、ハッとした。
そこには、霊のようにぼやけてみえるが、たしかに『鷹』がいる。
「スゲー、玲薇のやつ!」
「へへへ」
燐に喜んでもらえると、なんだか照れるな。
「『鷹のリニュウ』か・・・。風美夜玲薇・・・」
心臓が、嬉しさと緊張でバクバクいっている。
「ほら、やっぱりね」
同じ巫女の血統なんだもの。
「ありがと、神木さん!よろしくね、リニュウ」
人一人分の高さがあるリニュウの頭をなでる玲薇。
「・・・・・・・・」
二人に負けまいと、何度も挑戦してみる勝呂たちだが。
「「あかん、センスないわ」」
「僕も」
どうやら、無理なようだ。
「うわああ!」
目をキラキラと輝かせて出雲と玲薇を見るしえみ。
(神木さんと風美夜さん、すごいな・・・。同じ女の子なのに)
やってみる価値は、あるかもしれない。
「わ・・・私も!」
紙をみて、しえみは唱えてみる。
「おいで、おいで~なんちゃって・・・」
出て来るわけ・・・。
「ニー!」
ポンッと、使い魔が出てきて、ぎょっと驚きを隠せない。
「それは緑男の幼生だな。素晴らしいぞ、杜山しえみ」
「・・・杜山さんも・・・」
使い魔、出せたんだ・・・。
「・・・・・・・」
玲薇につられしえみを見る出雲は、仏頂面だ。なんで、アイツも?
「ニー!」
「こ・・・こんにち、あ」
挨拶の途中にもかかわらず、緑男はしえみの髪を掴みフリフリしている。
「うわああ、えへへ・・・!」
白い目で、しえみと燐を見る玲薇。
(・・・燐め)
彼まで和んで、どうするのだ。って・・・なに妬いてんだろ。
(はっ、そうだ!!)
和んでいる場合では、ないではないか。
(話しかけるチャンス!)
これを逃したら、今度いつ話せるか分からないのだから。
「ねぇ、神木さん・・・風美夜さん・・・」
「「!?」」
思わずビクッとする二人。
「わ、わわ私も、使い魔出せたよ!」
「"稲荷神に恐み恐み白す"」
そう言葉が聞こえ、出雲を見る玲薇。
「"為す所の願いとして成就せずということなし!!"」
すると、ブワッと二匹の白狐が優雅に現れた。
「わぁ・・・」
思わず感心してしまう。
(凄い、神木さん・・・)
「うおお!!」
燐も、目を丸くして見ている。
「何だアレ、スゲー」
そして、教師も感心していた。
「白狐を二体も・・・。見事だ、神木出雲」
「すごい・・・出雲ちゃん。私、全然ダメだ」
朴が言い、玲薇は略図を疑視。
「当然よ!あたしは巫女の血統なんだもの!」
巫女の血統・・・。
「ねぇ、風美夜さんもやってみたら?」
「え!?私・・・?」
「はい」
と、出雲に針を渡された。
(出来るかな・・・でも・・・)
自分だって、巫女の血が流れてるんだ。そう思ったから、神木さんだって・・・。
深呼吸をし、心の準備を調える玲薇。そしてプツッと、人差し指に針をさした。
小さな赤い血が、姿を見せる。
「"気高き気高き雄飛の眼前"」
玲薇の周りに集まる風。
「"我の血承け入れ、その力干渉せよ!"」
ブワッと吹き荒れる風に、思わず飛ばされそうになるが、
それは一瞬のこと。玲薇はうっすら目を開けたあと、ハッとした。
そこには、霊のようにぼやけてみえるが、たしかに『鷹』がいる。
「スゲー、玲薇のやつ!」
「へへへ」
燐に喜んでもらえると、なんだか照れるな。
「『鷹のリニュウ』か・・・。風美夜玲薇・・・」
心臓が、嬉しさと緊張でバクバクいっている。
「ほら、やっぱりね」
同じ巫女の血統なんだもの。
「ありがと、神木さん!よろしくね、リニュウ」
人一人分の高さがあるリニュウの頭をなでる玲薇。
「・・・・・・・・」
二人に負けまいと、何度も挑戦してみる勝呂たちだが。
「「あかん、センスないわ」」
「僕も」
どうやら、無理なようだ。
「うわああ!」
目をキラキラと輝かせて出雲と玲薇を見るしえみ。
(神木さんと風美夜さん、すごいな・・・。同じ女の子なのに)
やってみる価値は、あるかもしれない。
「わ・・・私も!」
紙をみて、しえみは唱えてみる。
「おいで、おいで~なんちゃって・・・」
出て来るわけ・・・。
「ニー!」
ポンッと、使い魔が出てきて、ぎょっと驚きを隠せない。
「それは緑男の幼生だな。素晴らしいぞ、杜山しえみ」
「・・・杜山さんも・・・」
使い魔、出せたんだ・・・。
「・・・・・・・」
玲薇につられしえみを見る出雲は、仏頂面だ。なんで、アイツも?
「ニー!」
「こ・・・こんにち、あ」
挨拶の途中にもかかわらず、緑男はしえみの髪を掴みフリフリしている。
「うわああ、えへへ・・・!」
白い目で、しえみと燐を見る玲薇。
(・・・燐め)
彼まで和んで、どうするのだ。って・・・なに妬いてんだろ。
(はっ、そうだ!!)
和んでいる場合では、ないではないか。
(話しかけるチャンス!)
これを逃したら、今度いつ話せるか分からないのだから。
「ねぇ、神木さん・・・風美夜さん・・・」
「「!?」」
思わずビクッとする二人。
「わ、わわ私も、使い魔出せたよ!」