第六話 祟り寺の子
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何でや•••!何で、こうなった!?
『申し訳ないけど、他廻ってもらわしまへんやろか』
こう断られたのは、これで何軒目になるだろう・・・。
『ほんま、すんませんけどね』
『そうですか』
耳にタコが出来そうな位聞いている父のその言葉。
『めっそうもないです。お邪魔しましたー』
ピシャンと、ドアを力いっぱい閉められた。
『誰や』
ドア越しでも聞こえるヒソヒソ話。
『祟り寺の和尚が、金とりたてに来はったわ』
どうしてだ?
『おお、コワコワ』
自分達は、何も悪い事などしていないのに・・・。
『ヤクザみたいな顔して、息子もそっくりな目つき・・・』
怒りが頂点に達しそうになったが、急に話し声が聞こえなくなった。
不思議に思い顔を上げれば、父の手が、自分の両耳をふさいでいてくれていた。
『ははは、えげつないこと言うなぁ?』
そう言いながら見せる父の表情は、どこか悲しく見えて・・・。
何で、笑っていられるのだろう?これが大人の強みというヤツなのだろうか。
『竜士、お前は寺なんか継がんで、好きに生きはったらええよ』
なんで・・・!?祟り寺だと言われるようになってしまったのも、
父が悲しげに笑うのも自分にとって悔しくて堪らなかった。
どうして、こうなった・・・?アイツだ・・・アイツの・・・、
サタンのせいや・・・!
ギュウッと、両拳に力を込めた。
『俺はこのままは嫌や!!』
父の背中に、思いをありったけぶつける。
『俺は勉強して祓魔師になって、サタン倒す!!そんで寺、立て直すんや!』
『ぶははは・・・!』
だが、真剣に聞かれることなく笑われてしまった。
『サタン倒すて・・・!?面白いこと言う子やなぁ』
『・・・お、俺は本気や・・・!本気なんやぁ!』
どいつもこいつも•••
「なんで・・・何で戦わん・・・くやしくないんか!!!」
玲薇はオロオロと、目を泳がしてしまっている。
「俺はやったる・・・!」
「!」
「お前はそこで見とけ、腰ぬけ!」
そう言うと、勝呂はリーパーの方へ、グランドへ下りていってしまった。
「勝呂君!」
「おい・・・やめとけ!」
「「坊!」」
皆の焦りを、顧みずに。
「ちょっと・・・本気・・・?」
朴の声は、かすかに震えている。
「どーせ、引き返すでしょ。バッカみたい」
だが一人、出雲は冷静沈着だ。
「・・・俺は」
一歩一歩、リーパーに近付いて行く勝呂。
「俺は!サタンを倒す!!!」
揺るぎない目でリーパーを見る。彼の、強い野望・・・。
「プッ」
だが聞こえた、笑い声。
「プハハハハハ!ちょ・・・サタン倒すとか!あはは!子供じゃあるまいし」
それで揺らいでしまった、自分の心。
(俺の野望を・・・笑うな!)
リーパーの血相が、変わった・・・。
『申し訳ないけど、他廻ってもらわしまへんやろか』
こう断られたのは、これで何軒目になるだろう・・・。
『ほんま、すんませんけどね』
『そうですか』
耳にタコが出来そうな位聞いている父のその言葉。
『めっそうもないです。お邪魔しましたー』
ピシャンと、ドアを力いっぱい閉められた。
『誰や』
ドア越しでも聞こえるヒソヒソ話。
『祟り寺の和尚が、金とりたてに来はったわ』
どうしてだ?
『おお、コワコワ』
自分達は、何も悪い事などしていないのに・・・。
『ヤクザみたいな顔して、息子もそっくりな目つき・・・』
怒りが頂点に達しそうになったが、急に話し声が聞こえなくなった。
不思議に思い顔を上げれば、父の手が、自分の両耳をふさいでいてくれていた。
『ははは、えげつないこと言うなぁ?』
そう言いながら見せる父の表情は、どこか悲しく見えて・・・。
何で、笑っていられるのだろう?これが大人の強みというヤツなのだろうか。
『竜士、お前は寺なんか継がんで、好きに生きはったらええよ』
なんで・・・!?祟り寺だと言われるようになってしまったのも、
父が悲しげに笑うのも自分にとって悔しくて堪らなかった。
どうして、こうなった・・・?アイツだ・・・アイツの・・・、
サタンのせいや・・・!
ギュウッと、両拳に力を込めた。
『俺はこのままは嫌や!!』
父の背中に、思いをありったけぶつける。
『俺は勉強して祓魔師になって、サタン倒す!!そんで寺、立て直すんや!』
『ぶははは・・・!』
だが、真剣に聞かれることなく笑われてしまった。
『サタン倒すて・・・!?面白いこと言う子やなぁ』
『・・・お、俺は本気や・・・!本気なんやぁ!』
どいつもこいつも•••
「なんで・・・何で戦わん・・・くやしくないんか!!!」
玲薇はオロオロと、目を泳がしてしまっている。
「俺はやったる・・・!」
「!」
「お前はそこで見とけ、腰ぬけ!」
そう言うと、勝呂はリーパーの方へ、グランドへ下りていってしまった。
「勝呂君!」
「おい・・・やめとけ!」
「「坊!」」
皆の焦りを、顧みずに。
「ちょっと・・・本気・・・?」
朴の声は、かすかに震えている。
「どーせ、引き返すでしょ。バッカみたい」
だが一人、出雲は冷静沈着だ。
「・・・俺は」
一歩一歩、リーパーに近付いて行く勝呂。
「俺は!サタンを倒す!!!」
揺るぎない目でリーパーを見る。彼の、強い野望・・・。
「プッ」
だが聞こえた、笑い声。
「プハハハハハ!ちょ・・・サタン倒すとか!あはは!子供じゃあるまいし」
それで揺らいでしまった、自分の心。
(俺の野望を・・・笑うな!)
リーパーの血相が、変わった・・・。